- 「グーナー」とはどういう意味?だれのこと?
- 「ガナーズ」と「グーナー」はどう違うの?
- トッテナム(スパーズ)とは呼び名がどう違う?
グーナー(Gooner)とは、イングランドのプレミアリーグのクラブ、アーセナルのサポーターを指す呼び名です。クラブの愛称「ガナーズ(Gunners)」がなまってできた言葉で、ガナーズはチーム、グーナーはファンと使い分けます。この記事では、2026年9月時点の情報で、言葉の由来、ライバルのトッテナムとの呼び名の違い、22年ぶりにリーグ優勝したアーセナルの2026年の姿までを整理します。
グーナー(Gooner)とは、アーセナルのサポーターのこと
アーセナル公式チャンネル(2025年11月公開)。海外に住むサポーターを本拠地に招く企画「Global Gooners」の動画です
グーナーは英語で「Gooner」と書き、複数形は「Gooners(グーナーズ)」です。日本語でもそのまま「グーナー」と読みます。阪神タイガースのファンを「虎党」と呼ぶのと同じような、ファンの愛称だと考えるとわかりやすいでしょう。
アーセナルの公式サイトも、この呼び名を使っています。公式の解説記事では、クラブが「ガナーズ」と呼ばれることから、ファンや選手が「グーナー」と呼ばれるようになったと説明しています。主にファンを指しますが、公式の説明のとおり選手を含めて使われることもあります。
上の動画のように、クラブ自身も海外のサポーターを「Global Gooners(世界のグーナー)」と呼んでいます。国籍や住んでいる場所は関係ありません。アーセナルを応援していれば、日本のファンもグーナーです。
「ガナーズ」と「グーナー」の違いは、チームかファンか
2つの言葉はよく似ていますが、指す相手が違います。実況や記事で「ガナーズ」と出てきたら、それはアーセナルのチームや選手のことです。「グーナー」は、スタンドやテレビの前で応援している人たちのことです。
「Gunner」は英語で大砲を扱う兵士、つまり砲手のことです。クラブ名の「Arsenal」も、英語で兵器を作ったり保管したりする場所を意味します。クラブ名も愛称も、エンブレムの大砲も、同じ一つの歴史から生まれています。
SNSでは「COYG」という言葉もよく見かけます。「Come On You Gunners(行け、ガナーズ)」の頭文字で、試合の日にグーナーが使う決まり文句です。
由来はウーリッジの兵器工場から生まれた「ガナーズ」
アーセナルは1886年、ロンドン南東部ウーリッジの兵器工場「ロイヤル・アーセナル」で働いていた人たちが作ったクラブです。同じ年のクリスマスに、職場の名前をとって「ロイヤル・アーセナル」と名乗りました。ガナーズという愛称も、この工場にちなんだものだと公式サイトは説明しています。
1913年に北ロンドンへ移ったあとも、愛称と大砲のエンブレムは残りました。「ガナーズ」の文字は、1994年から2001年までエンブレムにも書かれていました。
ガナーズがなぜグーナーになったのかには、公式サイトによると2つの説があります。
- 発音が変わった説:ニューカッスルのファンが「タウン」を「トゥーン」となまらせて「トゥーン・アーミー」と名乗るのと同じように、「ガナー」がなまったという説
- チャップマン監督説:1925年に就任した名監督ハーバート・チャップマンが、いたずら好きな性格から「グーナー」と呼ばれていたという説
どちらが正しいかは決着していません。はっきりしているのは、1966年に公式の試合プログラムで初めて使われたことと、1987年創刊のファン雑誌「The Gooner」がこの名前を使い続けてきたことです。英語版Wikipediaも、ファンがグーナーと呼ばれるようになったのは1980年代からと説明しています。
トッテナム(スパーズ)とは呼び名も因縁も違う
アーセナル公式チャンネル(2025年11月公開)。2025年11月の北ロンドンダービーでアーセナルが4対1で勝った試合のハイライトです
アーセナルと並んでよく聞く「スパーズ」は、同じ北ロンドンのライバル、トッテナム・ホットスパーの愛称です。アーセナルの「ガナーズ」にあたる、チームを指す呼び名です。
| アーセナル | トッテナム | |
|---|---|---|
| チームの愛称 | ガナーズ | スパーズ、リリーホワイツ |
| 愛称の由来 | 兵器工場の砲手 | 騎士ハリー・ホットスパーの拍車(spur) |
| エンブレム | 大砲 | ボールに乗った雄鶏 |
| 2025-26シーズン | 優勝 | 17位 |
トッテナムのクラブ名は、中世の騎士ハリー・ホットスパーにちなんでいます。馬を速く走らせるために拍車(スパー)を強く当てたことが「ホットスパー」の由来とされ、それが「スパーズ」につながりました。
両クラブの対戦は「北ロンドンダービー」と呼ばれます。本当の因縁が始まったのは、1913年にアーセナルがトッテナムの本拠地から約4マイル(約6キロ)のハイバリーへ移ってきたときです。トッテナムはこの移転に反対していました。グーナーにとって、1年で最も負けられない試合です。
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上はアーセナル公式のInstagramで、2026年2月21日に、トッテナムの本拠地で行われた北ロンドンダービーで生まれた思い出のゴールを紹介した投稿です。
2026年のアーセナル:22年ぶりのリーグ優勝
プレミアリーグ公式チャンネル(2026年5月公開)。2026年5月24日の最終節のあと、22年ぶりのリーグ優勝トロフィーを掲げた場面です
アーセナルは2025-26シーズン、プレミアリーグで優勝しました。2026年5月19日(現地時間)、2位マンチェスター・シティがボーンマスと1対1で引き分け、最終節を残して優勝が決まりました。38試合を無敗で終えた2003-04シーズン以来、22年ぶりのリーグ優勝です。5月24日の最終節では、アウェーでクリスタル・パレスに2対1で勝ってシーズンを締めくくりました。
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上はアーセナル公式のInstagramで、優勝が決まった2026年5月19日(現地時間)に「The Arsenal. Your Premier League champions.(アーセナル、プレミアリーグ王者)」と伝えた投稿です。
| 項目 | 2025-26シーズンの記録 |
|---|---|
| リーグ順位 | 1位(14回目のイングランド王者) |
| 成績 | 26勝7分5敗・勝ち点85 |
| 2位との差 | 7点(マンチェスター・シティは勝ち点78) |
| ほかの大会 | 欧州CLは準優勝、リーグ杯は準優勝 |
2026-27シーズンもミケル・アルテタ監督が指揮をとり、キャプテンはマルティン・ウーデゴールです。2026年8月16日には、シーズン開幕を告げるコミュニティ・シールドでマンチェスター・シティに3対0で勝ちました。
この優勝は、日本での注目度にもはっきり表れました。フットボール戦士が集計した日本語版Wikipedia「アーセナルFC」の閲覧数を見てみます。
「アーセナルFC」が日本で調べられた量の推移(日本語版Wikipediaの閲覧数・1日平均を月ごとに集計。出典: Wikimedia Pageviews API/フットボール戦士が集計)
フットボール戦士の集計では、優勝決定の直後にあたる2026年5月20日に、1日9,204回まで伸びました。2026年1〜4月の1日平均(540〜667回)の10倍以上です。2026年は9月23日までで276,439回となり、すでに2025年の1年分(220,582回)を上回っています。
いちばん多かったのは2021年8月31日の19,440回です。この日は、冨安健洋のアーセナル加入が決まった日でした。日本でのアーセナルへの関心は、日本人選手の移籍とチームの成績で大きく動いてきたことがわかります。
よくある質問
A. いいえ。アーセナルのファンが自分から名乗る愛称で、クラブの公式サイトでも使われています。公式サイトによると、1970〜80年代には一部の過激なファンのグループが使っていた時期もありましたが、今ではファンも選手も自分たちの呼び名として使っています。
A. チームや選手のことを言うときは「ガナーズ」、ファンのことを言うときは「グーナー」です。「ガナーズの試合を見た」「私はグーナーです」のように使います。
A. 男子のトップチームでは、稲本潤一(2001〜02年・期限付き移籍)、宮市亮(2011〜15年)、浅野拓磨(2016〜19年)、冨安健洋(2021〜25年)が在籍しました。冨安は公式戦84試合に出場しました。2026年8月からはクリスタル・パレスでプレーしています。
A. ミケル・アルテタ監督です。2019年12月に就任し、2025-26シーズンにプレミアリーグ優勝を果たしました(2026年9月時点)。
まとめ:グーナーはアーセナルのファン、ガナーズはチーム
- グーナー(Gooner)は、アーセナルのサポーターを指す愛称
- ガナーズ(Gunners)はチームと選手の愛称で、グーナーはそれがなまった形
- 元をたどると、1886年にクラブを作ったウーリッジの兵器工場に行き着く
- ライバルのトッテナムの愛称は「スパーズ」で、北ロンドンダービーで争う
- アーセナルは2025-26シーズンに22年ぶり14回目のリーグ優勝を果たした
グーナーという呼び名には、140年前の兵器工場から続くクラブの歴史が詰まっています。意味を知ったうえで試合を見ると、実況やSNSの言葉がぐっと身近になるはずです。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:アーセナル公式サイト(Why are Arsenal fans called Gooners? / Why are Arsenal called The Gunners? / Why are Arsenal called Arsenal? ほか)、Wikipedia英語版(Arsenal F.C.・Arsenal F.C. supporters・2025–26 Premier League・2025–26 / 2026–27 Arsenal F.C. season・Tottenham Hotspur F.C.・North London derby・Takehiro Tomiyasu ほか)、アーセナル公式YouTube、プレミアリーグ公式YouTube。
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