- Jリーグで人件費(年俸総額)が一番多いクラブはどこ?最新のランキングが知りたい
- 人件費をたくさん使ったクラブは、実際に上位に入ったの?
- 移籍金の扱いが変わったと聞いたけど、前の年と比べても大丈夫?
2025年度のJ1で人件費(トップチーム人件費)が一番多かったのは浦和レッズの32.7億円で、2位が町田の32.4億円、3位が神戸の31.9億円でした。
この数字は、Jリーグが2026年5月26日に公表し、7月24日に更新した最新の「クラブ決算一覧」(2025年度=2025シーズン)のものです。フットボール戦士はこの決算一覧とJ1の最終順位を突き合わせ、ランキングだけでなく「お金をかけたクラブは何位だったか」「1億円あたりで勝ち点をいくつ取ったか」まで集計しました。図で順に見ていきます。
2025年度のJ1人件費ランキング:1位は浦和の32.7億円
2025年度のJ1は、上位4クラブが30億円前後に並びました。1位の浦和(32.7億円)と4位の鹿島(30.1億円)の差は2.6億円しかありません。30億円を超えたのは浦和・町田・神戸・鹿島の4クラブです。
一方で、一番少ない新潟は10.8億円で、浦和の約3分の1でした(12か月の決算のクラブで比べた場合)。12か月決算の18クラブの平均は23.8億円で、真ん中の値は24.7億円です。
全クラブの数字は下の表のとおりです。移籍関連費用込みの額・売上高・入場料収入も並べました。
| 人件費順 | 人件費 | 移籍関連費用込み | 売上高 | 入場料収入 | 最終順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 浦和 | 32.7 | 43.9 | 113.1 | 22.1 | 7位 |
| 2 町田 | 32.4 | 41.4 | 69.1 | 5.7 | 6位 |
| 3 神戸 | 31.9 | 36.1 | 87.1 | 14.4 | 5位 |
| 4 鹿島 | 30.1 | 34.3 | 81.7 | 14.6 | 1位 |
| 5 広島 | 29.8 | 36.1 | 83.5 | 21.7 | 4位 |
| 6 G大阪 | 29.7 | 37.5 | 88.2 | 14.5 | 9位 |
| 7 川崎F | 28.7 | 38.0 | 100.7 | 14.7 | 8位 |
| 8 横浜FM | 27.3 | 36.5 | 77.5 | 15.3 | 15位 |
| 9 FC東京 | 25.0 | 28.9 | 72.1 | 14.4 | 11位 |
| 10 名古屋 | 24.3 | 31.0 | 64.6 | 13.6 | 16位 |
| 11 C大阪 | 23.4 | 27.6 | 57.2 | 11.6 | 10位 |
| 12 柏 | 22.4 | 25.6 | 47.1 | 7.5 | 2位 |
| 13 清水 | 18.8 | 25.1 | 53.5 | 11.3 | 14位 |
| 14 京都 | 17.3 | 23.3 | 44.4 | 8.9 | 3位 |
| 15 横浜FC | 15.8 | 17.8 | 33.0 | 5.1 | 18位 |
| 16 福岡 | 15.3 | 18.1 | 37.4 | 6.5 | 12位 |
| 17 東京V | 12.8 | 14.4 | 45.1 | 7.8 | 17位 |
| 18 新潟 | 10.8 | 14.9 | 45.1 | 12.5 | 20位 |
| 19 岡山※ | 5.2 | 6.6 | 19.1 | 3.5 | 13位 |
※単位は億円(百万円の位を四捨五入)。人件費はトップチーム人件費。岡山は2025年2〜6月の5か月決算のため、ほかのクラブと同じ条件ではありません。湘南(19位)は6月決算に移るため2025年度の決算がまだ公表されておらず、表に入っていません(2026年10月19日時点)。出典:Jリーグ クラブ決算一覧をもとにフットボール戦士が集計。
人件費は年俸総額と同じ?2024年度から移籍金は別の項目に
決算一覧の「トップチーム人件費」は、選手の年俸の合計とイコールではありません。選手の報酬だけでなく、監督・コーチなどチームスタッフの人件費も含むとされる項目で、決算一覧には内訳が載っていません。「年俸総額ランキング」として紹介されることもありますが、正確には「トップチームにかかる人件費」のランキングです。
もう1つ大事なのが、2024年度からの変更です。それまで人件費に入っていた移籍金や連帯貢献金が、「移籍関連費用」という別の項目に移りました。2025年度に移籍関連費用が一番多かったのは浦和の11.1億円で、川崎F(9.3億円)、横浜FM(9.2億円)、町田(9.0億円)が続きます。
移籍関連費用を足した額で並べ直すと、川崎Fは7位から3位に、横浜FMは8位から5位に上がり、鹿島は4位から8位に下がります。補強に移籍金を多く使ったクラブほど、足した額で順位が上がる形です。2023年度以前の人件費と比べるときは、この「足した額」のほうで比べる必要があります。
人件費が多いクラブは上位だった?京都は14位から3位に
2025年のJ1では、人件費上位5クラブ(浦和・町田・神戸・鹿島・広島)の最終順位の平均は4.6位、人件費下位5クラブ(京都・横浜FC・福岡・東京V・新潟)は14.0位でした。全体としては、人件費が多いクラブほど上位に入っています。
ただし、順位どおりにはいかないクラブもありました。人件費14位の京都が3位、12位の柏が2位に入り、人件費4位の鹿島が優勝しました。反対に、人件費1位の浦和は7位、8位の横浜FMは15位、10位の名古屋は16位でした。
人件費1億円あたりの勝ち点は京都が3.9で1位
2025年の勝ち点を人件費(億円)で割ると、1億円あたりの勝ち点が一番多かったのは京都の3.9でした。17.3億円で勝ち点68を取った計算です。2位の柏(勝ち点75)と東京V(勝ち点43)が3.4で並び、優勝した鹿島は2.5、人件費1位の浦和は1.8でした。J1全体では、18クラブの勝ち点の合計を人件費の合計で割ると2.25です。
この数字は、人件費が少ないクラブほど大きく出やすい点に注意が必要です。東京Vは17位でも3.4と高く出ています。また、移籍関連費用を足した額で割ると、東京V(3.0)・柏(2.9)・京都(2.9)がほぼ並びます。「少ないお金で上位に入った」と言えるのは、順位も高い京都と柏です。
2024年度から人件費が一番増えたのは町田の7.6億円
2024年度と2025年度は人件費の数え方が同じなので、そのまま比べられます。一番増えたのは町田で、24.8億円から32.4億円へ7.6億円増え、人件費の順位も7位から2位に上がりました。鹿島(5.4億円増)とC大阪(5.2億円増)が続きます。
2年続けてJ1で12か月の決算だった16クラブのうち、人件費が増えたのは15クラブで、減ったのは名古屋(2.9億円減)だけでした。2024年度のランキングは、1位浦和31.9億円、2位神戸28.1億円、3位川崎F27.4億円です。
売上高(予算)と入場料収入のランキング:どちらも浦和が1位
クラブの「予算の大きさ」を表す売上高でも、2025年度のJ1の1位は浦和の113.1億円でした。2位は川崎Fの100.7億円で、売上高100億円を超えたのはこの2クラブです。入場料収入も浦和が22.1億円で1位、新スタジアムの広島が21.7億円で2位でした。
売上高と人件費の順位は、そろっていないクラブもあります。町田は売上高9位(69.1億円)・入場料収入17位(5.7億円)ですが、人件費は2位でした。売上高に占める人件費の割合は町田が46.9%で、浦和(28.9%)や川崎F(28.5%)より高くなっています。
J2・J3の人件費は?J2平均はJ1の3分の1
2025年度のトップチーム人件費の平均は、J1が23.8億円、J2が7.8億円、J3が2.8億円でした(12か月決算のクラブ)。J2の平均はJ1の約3分の1です。
ただしJ2にも、J1の下位クラブより人件費が多いクラブがあります。J2で一番多い長崎は23.5億円で、J1で11位のC大阪(23.4億円)とほぼ同じでした。磐田(17.0億円)・千葉(12.6億円)・大宮(12.4億円)も、J1で一番少ない新潟(10.8億円)を上回っています。
この人件費ランキングの数え方と注意点
この記事の数字は、Jリーグが公表している「クラブ決算一覧」(2025年度)をフットボール戦士が集計したものです。決算の年度とシーズンは同じ年で、2025年度の決算が2025シーズンにあたります。最終順位はJリーグ公式の2025年J1順位表です。
2025年度は、Jリーグのシーズン移行(2026年8月開幕の2026-27シーズンから秋春制)に合わせて決算の時期を変えたクラブがあり、条件がそろっていません。J1では湘南の決算がまだ公表されておらず、岡山は5か月の決算です。平均や1億円あたりの勝ち点は、12か月の決算のクラブだけで計算しました。人件費と順位の関係は「差がある」ことまでを示すもので、人件費だけで順位が決まるという意味ではありません。
2005年度からの全クラブの決算は、Jクラブ経営データベースで年度ごとに見られます。
よくある質問
A. 最新の2025年度は浦和レッズの32.7億円です。2位は町田(32.4億円)、3位は神戸(31.9億円)でした。移籍関連費用を足した額でも浦和が43.9億円で1位です。
A. Jリーグの資料によると、2026年前半の特別大会(明治安田J1百年構想リーグ)の期間の決算は2026年10月に決算一覧だけが公表される予定です。2026-27シーズンの決算は、2027年10月に全クラブ分が公表される予定です。2026年10月19日時点では、2026年分はまだ公表されていません。
A. 選手個人の年俸は、原則として公表されていません。決算一覧で分かるのはクラブ全体の人件費で、監督・コーチなどの人件費も含みます。メディアに出る個人の年俸は推定額です。
A. 12か月の決算のクラブでは、新潟の10.8億円が一番少なく、新潟は20位でJ2に降格しました。岡山は5.2億円ですが、5か月分の決算なので比べられません。
A. 2025年は人件費14位の京都が3位、12位の柏が2位に入りました。ただし人件費上位5クラブの平均順位は4.6位、下位5クラブは14.0位で、全体としては人件費が多いクラブほど上位に入っています。
まとめ:2025年度のJ1人件費は浦和が1位、上位4クラブは30億円台
- 2025年度のJ1人件費ランキングは、1位浦和32.7億円、2位町田32.4億円、3位神戸31.9億円、4位鹿島30.1億円
- 2024年度から移籍金などは「移籍関連費用」に分かれた。足した額だと川崎Fが3位、鹿島は8位
- 人件費上位5クラブの平均順位は4.6位、下位5クラブは14.0位
- 1億円あたりの勝ち点は京都の3.9が1位。14位の人件費で3位に入った
- 2024年度から一番増えたのは町田(7.6億円増)。売上高と入場料収入の1位はどちらも浦和
人件費のランキングはクラブの「本気度」を見る目安になりますが、2025年の京都や柏のように、順位どおりにいかないのもJリーグの面白さです。2026年以降の決算が公表されたら、また数字を確かめてみてください。
※この記事の情報は2026年10月19日時点のものです。人件費などの数字はJリーグ「クラブ決算一覧」(2025年度・2026年7月24日更新版)をもとにフットボール戦士が集計しました。湘南などの決算が公表されると、順位が変わる場合があります。
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