アーセナルとトッテナムが仲悪い理由は?移転と昇格投票の因縁【2026年】

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こんな疑問を持つ方へ
  • アーセナルとトッテナムは、なぜ仲が悪いの?
  • 因縁のきっかけになった出来事を知りたい
  • 北ロンドンダービーの対戦成績と、次の対戦はいつ?

アーセナルとトッテナムの仲が悪いのは、1913年にアーセナルがトッテナムの近くへ本拠地を移し、1919年には投票でトッテナムに代わって1部リーグの席を得たからです。トッテナムから見れば、地元と地位を続けて奪われた形でした。この記事では2026年9月25日時点の情報で、因縁の歴史と対戦成績、次の対戦を整理します。

アーセナルとトッテナムが仲悪い理由は、1913年の移転と1919年の投票

1913 アーセナルが北ロンドンへ移転 トッテナムから約6.4kmのハイバリーへ 1919 投票で1部の席をアーセナルが獲得 1部最下位のトッテナムは2部へ 2001 主将キャンベルがアーセナルへ 契約満了、移籍金なしでライバルへ 2026 アーセナル優勝、トッテナム17位 2025-26シーズン。ダービーも2戦2勝
アーセナルとトッテナムの因縁の主な出来事(アーセナル公式サイト、英語版Wikipedia「North London derby」などをもとにフットボール戦士が作図)

トッテナムは1882年に北ロンドンで生まれたクラブです。一方のアーセナルは1886年、テムズ川の南にあるウーリッジの兵器工場の労働者がつくりました。

そのアーセナルが1913年、トッテナムの本拠地から約6.4km(4マイル)のハイバリーへ引っ越してきます。さらに1919年、1部リーグの席を決める投票でアーセナルが選ばれ、トッテナムは2部に落ちました。この2つが因縁の出発点で、2001年のソル・キャンベルの移籍が、現代のファンの対立を強め直しました。

今の本拠地どうしも約6.4kmしか離れておらず、両クラブの対戦は「北ロンドンダービー(ノース・ロンドン・ダービー)」と呼ばれます。

因縁の始まり:1913年の北ロンドン移転と1919年の「疑惑の昇格」

NBC Sports(2023年7月公開)。アーセナルが南ロンドンから北ロンドンへ移った理由を紹介する動画です(英語)

1913年、アーセナルがトッテナムの近くへ引っ越してきた

当時の「ウーリッジ・アーセナル」はお金に困り、1910年に実業家ヘンリー・ノリスたちに買い取られました。1912-13シーズンには1部の最下位で、2部に落ちています。

ノリスは客が集まりやすい北ロンドンのハイバリーへの移転を決めます。アーセナル公式サイトによると、トッテナムと近くのクラプトン・オリエントが強く反対しましたが、リーグは移転を認めました。

ハイバリー1年目の平均観客数は約2万3,000人で、前の本拠地の約1万1,000人の倍以上でした。北ロンドンのライバルとしての初対戦は1914年8月22日の慈善試合で、2部のアーセナルが1部のトッテナムに5対1で勝っています。

1919年、投票でアーセナルが1部へ、トッテナムは2部へ

1919年、1部の残り1枠をめぐる投票 アーセナルは2部6位、トッテナムは1部最下位 アーセナル18票 トッテナム8票 バーンズリー5票 ウルブズ4票 その他3クラブ6票
1919年のフットボールリーグ総会の投票結果。その他はノッティンガム・フォレスト3票、バーミンガム2票、ハル・シティ1票(英語版Wikipedia「North London derby」「History of Arsenal F.C. (1886–1966)」をもとにフットボール戦士が作図)

第一次世界大戦のあと、1919年のリーグ再開で1部は20クラブから22クラブに増え、増える2枠は総会の投票で決めることになりました。それまでの例なら、大戦前の1914-15シーズンに19位のチェルシーと最下位20位のトッテナムが残るはずでした。

1枠目はチェルシーの残留に決まります。ところが残りの1枠に、2部6位のアーセナルも名乗りを上げました。リーグ会長でリバプールの会長でもあったジョン・マッケンナが「リーグでの歴史が長い」ことを理由にアーセナルを推し、アーセナルが18票、トッテナムが8票で決着しました。

ノリスの裏工作を疑う声は今もありますが、不正は証明されていません。なお、アーセナルの順位はのちに計算ミスが見つかり、5位に訂正されています。アーセナルはこの1919年から、一度も1部(今のプレミアリーグ)から落ちていません。

トッテナムは1919-20シーズンに2部で優勝して1部に戻り、1921年1月15日のリーグ戦初の北ロンドンダービーでは2対1で勝ちました。

2001年、主将ソル・キャンベルの移籍が対立を再燃させた

アーセナル公式チャンネル(2021年7月公開)。2001年、キャンベルがトッテナムからアーセナルへ移った舞台裏を関係者が語る動画です(英語)

ソル・キャンベルはトッテナムのユース出身で、9年間で公式戦315試合に出場した主将でした。

2001年夏に契約が切れると、キャンベルは移籍金のかからない形でアーセナルへ移りました。本人は、チャンピオンズリーグで戦いたいことを理由に挙げています。以前に雑誌のインタビューで「アーセナルではプレーしない」と話していたこともあり、トッテナムのファンは強く反発しました。

アーセナルではプレミアリーグ優勝2回とFAカップ優勝3回を経験し、2003-04シーズンの無敗優勝でも守備の中心でした。

選手移った方向補足
パット・ジェニングス(GK)トッテナム→アーセナル1977年に移籍
ソル・キャンベル(DF)トッテナム→アーセナル2001年、契約満了で移籍
ウィリアム・ギャラス(DF)アーセナル→トッテナム2010年に移籍
エマニュエル・アデバヨール(FW)アーセナル→トッテナムアーセナル2006〜09年、トッテナム2011〜15年

※両クラブでプレーした主な選手(英語版Wikipedia「North London derby」の一覧から抜粋)。アデバヨールはジミー・ロバートソンと並び、ダービーで両クラブの選手としてゴールを決めた2人のうちの1人です

北ロンドンダービーの対戦成績は、アーセナルの86勝52分61敗

アーセナルの勝ち 引き分け トッテナムの勝ち 公式戦199試合(1909年〜2026年2月) 86勝52分61勝 プレミアリーグ68試合(1992-93〜2025-26) 29勝24分15勝 2022-23以降のリーグ戦8試合(トッテナム0勝) 7勝1分
北ロンドンダービーの対戦成績。いずれも2026年2月22日の試合まで。上段は英語版Wikipedia「North London derby」の集計表、中段と下段は同じ記事の試合一覧をフットボール戦士が数え直したもの

英語版Wikipediaの集計表では、初めてリーグ戦で対戦した1909年以降の公式戦199試合で、アーセナルの86勝52分61敗です。内訳はリーグ戦178、FAカップ6、リーグカップ14、コミュニティシールド1試合で、足し算すると合計が合います。

ただし同じ記事の冒頭には「トッテナム62勝」とあり、これだと合計が200試合になって合いません。この記事では合計が合う集計表の数字を使っています。

プレミアリーグが始まった1992-93シーズン以降の68試合は、アーセナルの29勝24分15敗です。2022-23シーズン以降の8試合は、アーセナルが7勝1分で負けていません。

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上はアーセナル公式のInstagramで、2026年2月21日(現地)に、トッテナムの本拠地で決まった北ロンドンダービーの思い出のゴールを振り返った投稿です。

語り継がれる試合

日付スコア何があったか
1935年3月6日トッテナム0-6アーセナルダービー最大の点差
1971年5月3日トッテナム0-1アーセナルアーセナルが敵地でリーグ優勝を決めた
1991年4月14日トッテナム3-1アーセナルFAカップ準決勝。ガスコインのFKで先制
2004年4月25日トッテナム2-2アーセナルアーセナルが再び敵地で優勝決定(無敗優勝の年)
2004年11月13日トッテナム4-5アーセナルダービー最多の9得点

ファンの「記念日」と、実際の距離感

アーセナルのファンには、トッテナムに順位で抜かれる可能性が計算上なくなった日を祝う「セント・トッターリンガムズ・デー」という冗談の記念日があります(2002年にファンのサイトで誕生)。トッテナム側も、1991年のFAカップ準決勝の勝利にちなんで4月14日を「セント・ホットスパー・デー」と呼んでいます。

いがみ合うだけではありません。第二次世界大戦中、ハイバリーが防空の拠点になり爆撃も受けたため、アーセナルはトッテナムのホワイト・ハート・レーンでホーム試合をしました。英語版Wikipediaは、これで戦後に関係が少し良くなったと紹介しています。

両クラブのファンが同じ職場や家庭にいることも珍しくなく、からかい合いは日常です。2025年7月31日には香港で、英国の外で初めての北ロンドンダービー(親善試合)が行われ、トッテナムが1対0で勝ちました。

2025-26はアーセナル優勝とトッテナム17位、次の対戦は2026年12月5日

アーセナル公式チャンネル(2026年2月公開)。2026年2月22日、アーセナルが敵地でトッテナムに4対1で勝った試合のハイライトです

力関係は時代によって入れ替わってきました。2016-17シーズンにはトッテナムが22シーズンぶりにアーセナルより上の順位で終え、2021-22シーズンまで6シーズン続けて上回りました。

2022-23シーズンからはアーセナルが上に戻り、2025-26シーズンは差が大きく開きました。アーセナルは勝ち点85で22年ぶりのリーグ優勝、トッテナムは勝ち点41の17位です。トッテナムは監督がトーマス・フランク、暫定のイゴール・トゥドール、ロベルト・デ・ゼルビと替わり、最終節で残留を決めました。

ダービーも2025年11月23日と2026年2月22日の2試合とも、アーセナルが4対1で勝ちました。11月の試合では、エベレチ・エゼがハットトリックを決めています。

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上はスポーツメディア「B/R Football」の公式Instagramで、2025年11月23日(現地)に、北ロンドンダービーでアーセナル側が用意したティフォ(スタンドに掲げる大きな応援の幕)を伝えた投稿です。

2026-27シーズンは、BBCの順位表(2026年9月21日更新)で5試合を終えてアーセナルが2位、トッテナムは1勝もできず20位です。北ロンドンダービーは次の2試合が予定されています。

日程(現地)対戦会場
2026年12月5日(土)トッテナム 対 アーセナルトッテナム・ホットスパー・スタジアム
2027年5月1日(土)アーセナル 対 トッテナムエミレーツ・スタジアム

※プレミアリーグ公式サイトの日程(2026年9月25日確認)。テレビ中継の都合で日時が変わることがあるため、直前に公式サイトで確かめてください

データで見る:北ロンドンダービーは日本でどれくらい調べられている?

0501001502002016年1月 1日平均30回20162016年2月 1日平均44回2016年3月 1日平均69回2016年4月 1日平均41回2016年5月 1日平均62回2016年6月 1日平均21回2016年7月 1日平均25回2016年8月 1日平均24回2016年9月 1日平均26回2016年10月 1日平均38回2016年11月 1日平均71回2016年12月 1日平均24回2017年1月 1日平均27回20172017年2月 1日平均23回2017年3月 1日平均19回2017年4月 1日平均37回2017年5月 1日平均32回2017年6月 1日平均16回2017年7月 1日平均17回2017年8月 1日平均23回2017年9月 1日平均22回2017年10月 1日平均23回2017年11月 1日平均47回2017年12月 1日平均23回2018年1月 1日平均23回20182018年2月 1日平均45回2018年3月 1日平均17回2018年4月 1日平均20回2018年5月 1日平均20回2018年6月 1日平均24回2018年7月 1日平均40回2018年8月 1日平均23回2018年9月 1日平均21回2018年10月 1日平均21回2018年11月 1日平均36回2018年12月 1日平均64回2019年1月 1日平均34回20192019年2月 1日平均46回2019年3月 1日平均56回2019年4月 1日平均42回2019年5月 1日平均63回2019年6月 1日平均31回2019年7月 1日平均26回2019年8月 1日平均40回2019年9月 1日平均42回2019年10月 1日平均24回2019年11月 1日平均31回2019年12月 1日平均47回2020年1月 1日平均35回20202020年2月 1日平均33回2020年3月 1日平均25回2020年4月 1日平均26回2020年5月 1日平均26回2020年6月 1日平均21回2020年7月 1日平均46回2020年8月 1日平均29回2020年9月 1日平均35回2020年10月 1日平均36回2020年11月 1日平均26回2020年12月 1日平均44回2021年1月 1日平均31回20212021年2月 1日平均34回2021年3月 1日平均52回2021年4月 1日平均33回2021年5月 1日平均41回2021年6月 1日平均23回2021年7月 1日平均25回2021年8月 1日平均57回2021年9月 1日平均175回2021年10月 1日平均48回2021年11月 1日平均46回2021年12月 1日平均43回2022年1月 1日平均59回20222022年2月 1日平均42回2022年3月 1日平均35回2022年4月 1日平均40回2022年5月 1日平均107回2022年6月 1日平均24回2022年7月 1日平均35回2022年8月 1日平均54回2022年9月 1日平均68回2022年10月 1日平均67回2022年11月 1日平均40回2022年12月 1日平均67回2023年1月 1日平均164回20232023年2月 1日平均64回2023年3月 1日平均31回2023年4月 1日平均38回2023年5月 1日平均52回2023年6月 1日平均42回2023年7月 1日平均28回2023年8月 1日平均37回2023年9月 1日平均111回2023年10月 1日平均50回2023年11月 1日平均38回2023年12月 1日平均36回2024年1月 1日平均29回20242024年2月 1日平均37回2024年3月 1日平均42回2024年4月 1日平均83回2024年5月 1日平均61回2024年6月 1日平均22回2024年7月 1日平均25回2024年8月 1日平均31回2024年9月 1日平均88回2024年10月 1日平均25回2024年11月 1日平均23回2024年12月 1日平均28回2025年1月 1日平均45回20252025年2月 1日平均29回2025年3月 1日平均25回2025年4月 1日平均27回2025年5月 1日平均36回2025年6月 1日平均23回2025年7月 1日平均33回2025年8月 1日平均32回2025年9月 1日平均26回2025年10月 1日平均25回2025年11月 1日平均57回2025年12月 1日平均25回2026年1月 1日平均27回20262026年2月 1日平均51回2026年3月 1日平均23回2026年4月 1日平均24回2026年5月 1日平均37回2026年6月 1日平均30回2026年7月 1日平均52回2026年8月 1日平均30回

「ノース・ロンドン・ダービー」が日本で調べられた量の推移(日本語版Wikipediaの閲覧数・1日平均を月ごとに集計。出典: Wikimedia Pageviews API/フットボール戦士が集計)

フットボール戦士の集計では、日本語版Wikipedia「ノース・ロンドン・ダービー」の閲覧数の山は2021年9月26日(1,045回)、2023年1月15日(1,014回)、2023年9月24日(968回)で、3つともダービーの試合日です。年間では2023年の20,985回が最も多く、2026年は9月23日までで9,083回です。

クラブの記事は、2015年以降「アーセナルFC」が毎年「トッテナム・ホットスパーFC」より多く見られています。例外は、トッテナムがチャンピオンズリーグ決勝に進んだ2019年だけです(トッテナム273,784回、アーセナル261,736回)。

また、フットボール戦士の記事がGoogleの検索結果に表示された回数(2026年9月までの16か月)は、「アーセナル 対 トッテナム」が45,262回、「アーセナル トッテナム 仲悪い」が581回でした。試合の日程や結果を探す人も多いようです。

よくある質問

Q1. アーセナルとトッテナムの因縁はいつから始まったのですか?

A. 初対戦は1887年の親善試合ですが、ライバル関係は1913年のアーセナルのハイバリー移転から始まりました。1919年の投票で対立が決定的になりました。

Q2. 北ロンドンダービーの通算成績はどちらが上ですか?

A. アーセナルが上です。英語版Wikipediaの集計表では、1909年以降の公式戦199試合で、アーセナルの86勝52分61敗です(2026年2月22日の試合まで)。

Q3. 両クラブの間の移籍は禁止されているのですか?

A. 禁止するルールはありません。ただファンの反発が大きく数は少なく、2001年のソル・キャンベルなどが知られています。

Q4. 次の北ロンドンダービーはいつですか?

A. 2026-27シーズンのプレミアリーグでは、2026年12月5日にトッテナムのホーム、2027年5月1日にアーセナルのホームで対戦する予定です。日時は変わることがあります。

まとめ:アーセナルとトッテナムの仲の悪さは100年以上の歴史から

  • 始まりは1913年、アーセナルがトッテナムから約6.4kmのハイバリーへ移ってきたこと
  • 1919年の投票で、2部6位のアーセナルが1部へ、1部最下位のトッテナムが2部へ。不正の疑いは証明されていない
  • 2001年、トッテナムの主将キャンベルが契約満了でアーセナルへ移り、対立が再燃した
  • 公式戦の通算はアーセナルの86勝52分61敗(2026年2月22日まで)
  • 2025-26はアーセナルが22年ぶり優勝、トッテナムは17位。次のダービーは2026年12月5日の予定

アーセナルとトッテナムの仲の悪さは、100年以上前の引っ越しと投票から始まり、移籍や名勝負のたびに上書きされてきました。2010年代後半のように力関係が入れ替わった時期もあり、2026-27シーズンは苦しむトッテナムが12月5日のダービーまでにどこまで持ち直すかにも注目です。

※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:アーセナル公式サイト、プレミアリーグ公式サイト、BBC Sport、英語版Wikipedia(North London derby、History of Arsenal F.C. (1886–1966)、Sol Campbell、2025–26 Premier League、2025–26/2026–27 Tottenham Hotspur F.C. season ほか)、日本語版Wikipediaの閲覧数(Wikimedia Pageviews API)