メッシ退団の理由は?バルサは財政難で契約できず、PSGは契約満了【2026年】

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こんな疑問を持つ方へ
  • メッシはなぜバルセロナを退団したの?お金の問題って本当?
  • PSGをわずか2年で去ったのはなぜ?バルサに戻らなかった理由は?
  • 退団したあとのメッシは今どこで何をしている?

メッシがバルセロナを退団した理由は、クラブの財政難です。2021年に年俸を半分にする新契約で合意したのに、クラブの人件費がラ・リーガの上限を超えていて、契約を登録できませんでした。2023年のPSG退団は契約満了で、チャンピオンズリーグでの早期敗退やファンとのすれ違いが重なり、契約を延ばしませんでした。

つまり、バルセロナは「残りたかったのに残れなかった」、PSGは「契約満了を機に自分から区切りをつけた」退団です。メッシはその後インテル・マイアミに移り、2028年まで契約を延ばしています。アルゼンチン代表は2026年8月31日に引退を表明しました。この記事では、2つの退団の理由を公式発表と本人の言葉をもとに整理し、2026年10月時点の状況までまとめます。

メッシ退団の理由を一言で:バルサは「残れなかった」、PSGは「残らなかった」

メッシの2度の退団の違いバルセロナ退団2021年8月残りたかったが残れなかった年俸50%減の新契約で合意クラブの人件費が上限超えリーグに契約を登録できず契約は6月末で満了していたPSG退団2023年6月契約満了で自分から区切りCLは2年続けてベスト16一部ファンのブーイング無断渡航で出場停止処分契約の延長はせず公式発表と報道をもとに整理
メッシの2度の退団の違い(バルセロナ・PSGの公式発表と報道をもとにフットボール戦士が作図)

同じ「退団」でも、2つは中身が正反対です。バルセロナのときは、メッシもクラブも残留を望み、条件にも合意していました。止めたのはクラブのお金の事情で、本人の意思ではありません。

PSGのときは、2年契約が終わるタイミングでした。タイトルは取ったものの、クラブが一番求めたチャンピオンズリーグ(CL)では結果が出ず、パリのファンとの関係も冷えていました。メッシは契約を延ばさず、アメリカのインテル・マイアミを選びました。

バルセロナ退団PSG退団
時期2021年8月2023年6月
主な理由人件費の上限で新契約を登録できなかった契約満了。CL敗退・ファンとの不和
本人の意思残りたかった新しい場所を選んだ
次のクラブPSG(移籍金なし)インテル・マイアミ(移籍金なし)

バルセロナ退団(2021年)の理由:人件費の上限で新契約を登録できなかった

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上はメッシ本人のInstagramの投稿で、バルセロナで退団会見を開いた2021年8月8日のものです。メッシとバルセロナの契約は2021年6月30日で切れていて、7月には年俸を50%減らした新しい契約で合意したと報じられていました。

ところが2021年8月5日、バルセロナは「財政的・構造的な障害」のため、新しい契約を結べないと発表しました。8月8日の会見でメッシは涙を流し、残るためにできることはすべてやったと話しています。

なぜ登録できなかった?ラ・リーガの人件費の上限

バルセロナの人件費は収入の何%?(2021年)メッシと再契約110%メッシ抜き95%収入と同じ(100%)ラポルタ会長の会見(2021年8月6日)の説明
バルセロナの人件費の割合(ラポルタ会長の2021年8月6日の会見での説明をもとにフットボール戦士が作図)

ラ・リーガには、クラブの収入に合わせて選手の人件費の上限を決めるルールがあります。上限を超えたクラブは、新しい契約をリーグに登録できません。コロナ禍で観客収入が消えたバルセロナは、その上限を大きく超えていました。

ラポルタ会長は8月6日の会見で、メッシと再契約すると人件費が収入の110%になり、メッシ抜きでも95%だと説明しました。前の経営陣のもとで膨らんだ人件費と、コロナ禍の収入減が重なった結果です。クラブの総負債は約13億5000万ユーロ(約2,400億円)と報じられました。

退団までの時系列

時期出来事
2020年8月CL準々決勝でバイエルンに2-8で大敗。メッシが退団を求める文書(ブロファックス)をクラブに送る
2020年9月契約解除の条件をめぐって対立し、残留を表明
2021年3月ラポルタ会長が就任。メッシの残留を最優先に掲げる
2021年6月30日メッシの契約が満了
2021年7月年俸50%減の新契約で合意と報じられる
2021年8月5日バルセロナが契約を結べないと発表
2021年8月8日退団会見
2021年8月10日PSGが加入を発表(2年契約+1年の延長オプション)

1年前の「退団騒動」とは別の話

混同されやすいのですが、メッシは2020年8月にも、自分から退団を求めています。CLでバイエルンに2-8で負けたあと、当時のバルトメウ会長の経営に不満を持ち、ブロファックスと呼ばれる文書で退団の意思を伝えました。このときは契約解除の条件でクラブと対立し、「愛するクラブと裁判で争いたくない」として残りました。

2020年は「出たいのに出られなかった」、2021年は「残りたいのに残れなかった」。わずか1年で立場が逆になったことが、退団の理由を分かりにくくしています。

最後の手段(CVCの出資)を断った理由

残す方法がまったく無かったわけではありません。ラ・リーガは2021年8月、投資ファンドのCVCから27億ユーロの出資を受ける計画を発表していました。リーグの事業の10%を50年間渡す代わりに、各クラブにお金が配られる仕組みです。

この話に乗れば、メッシを登録できた可能性がありました。しかしラポルタ会長は、50年分の権利を担保にするリスクは取れないとして断り、「クラブは何よりも上にある。世界一の選手よりも」と話しています。目の前のメッシより、クラブの将来の財政を優先した判断でした。

PSG退団(2023年)の理由:契約満了と3つのすれ違い

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上はメッシ本人の投稿で、PSGに加入した直後の2021年8月11日のものです。PSGでの2年間は、公式戦75試合32得点(英語版Wikipediaの記録)。リーグ・アン2連覇を含む3つのタイトルを取りました。それでも2023年6月3日のリーグ最終戦を最後に、契約満了で退団します。理由は1つではなく、次の3つが重なっていました。

1. CLで2年続けてベスト16、ファンのブーイング

PSGがメッシを獲った一番の目的は、CL優勝でした。しかし結果は2年続けてベスト16敗退です。2023年3月にバイエルンに敗れたあとは、本拠地でメッシにブーイングが飛ぶようになりました。メッシは2023年6月、パリでの2年間は楽ではなかったと振り返っています。

2. W杯優勝を祝ってもらえなかったという思い

メッシは2022年12月、カタールW杯でアルゼンチンを優勝に導きました。決勝で負けたのは、PSGがあるフランスです。メッシは2023年9月のインタビューで、W杯で優勝したアルゼンチンの選手の中で、自分だけがクラブから祝福されなかったと話しました。

これに対してPSGのアル・ケライフィ会長は、練習場で祝福し、動画も出したと反論しています。フランスのクラブとして、スタジアムで祝うのは難しかったという説明です。どちらの言い分にせよ、クラブと選手の間に溝があったことがうかがえます。

3. 無断でサウジアラビアへ渡航し、出場停止に

2023年5月、メッシはクラブの許可を取らずにサウジアラビアへ渡航し、PSGから出場停止の処分を受けました。メッシは動画で謝罪しましたが、退団が決定的になった出来事として広く報じられました。

なぜバルセロナ復帰ではなくインテル・マイアミを選んだのか

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上はメッシ本人の投稿で、インテル・マイアミの入団お披露目が行われた2023年7月のものです。PSG退団が決まったとき、メッシが最初に考えたのはバルセロナへの復帰でした。2023年6月7日、マイアミ行きを明かしたインタビューで、本人がそう話しています。

ただ、バルセロナはまだ人件費の問題を抱えていて、復帰には選手の売却や給料の削減を伴う計画をラ・リーガに認めてもらう必要がありました。メッシは2021年のように、自分の去就がまたクラブの財政に左右される状況を避けたかったと説明しています。

選択肢魅力選ばなかった理由
バルセロナ復帰古巣で引退する夢財政の計画が認められるか分からず、2021年の再来を避けた
アル・ヒラル(サウジアラビア)史上最高額とも報じられた年俸お金を判断の軸にしなかった
インテル・マイアミ家族が暮らしやすい環境、新しい挑戦―(2023年7月に加入)
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上はマイアミでのデビュー戦のころ(2023年7月)の本人の投稿です。インテル・マイアミは2023年7月15日にメッシの加入を発表しました。サウジアラビアの巨額オファーを断ってアメリカを選んだ理由は、別の記事で詳しくまとめています。

退団後のメッシは今どこ?2026年はマイアミで現役、代表は引退

退団後のメッシ(2021〜2026年)2021年8月PSGに加入(2年契約)2023年6月PSGと契約満了・退団2023年7月インテル・マイアミに加入2025年10月契約を2028年まで延長2025年12月MLSカップで初優勝2026年7月W杯決勝でスペインに0-12026年8月31日アルゼンチン代表の引退を表明2026年10月6日引退試合のベナン戦で1得点2アシストクラブではマイアミで現役を続けている
退団後のメッシの歩み(インテル・マイアミの発表・AFPなどの報道と英語版Wikipediaをもとにフットボール戦士が作図)

2026年10月時点で、メッシはインテル・マイアミでプレーを続けています。2025年10月に契約を2028年シーズンまで延ばしました。2028年には41歳になります。

マイアミでは2023年8月にリーグスカップでクラブ初のタイトルを取り、2024年と2025年にMLSのMVPに選ばれました。2年続けての受賞はMLSで初めてです。2025年はレギュラーシーズン28試合29得点で得点王になり、12月のMLSカップでクラブを初優勝に導きました。

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上は2023年11月の本人の投稿です。メッシはこの年の10月30日、マイアミ所属のまま自身8度目のバロンドールを受賞しました。退団で評価が落ちたわけではないことは、この受賞からも分かります。

2026年4月4日には、マイアミの新しい本拠地「ヌー・スタジアム」が開場し、メッシはそのこけら落としの試合でゴールを決めました。2026年のMLSでも、10月11日の試合までに25試合23得点を挙げています(英語版Wikipediaの記録)。

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上は2024年4月の本人の投稿で、マイアミでの2シーズン目のころのものです。

アルゼンチン代表は2026年に引退

クラブとは別に、メッシは2026年8月31日、Instagramでアルゼンチン代表からの引退を表明しました。7月のW杯2026では決勝まで勝ち進みましたが、延長の末にスペインに0-1で敗れています。

AFPによると、メッシは「心の奥で痛む決断だが、今が正しい時期だと分かっている」とつづり、後ろには才能ある若い選手たちが控えていると書きました。その後、代表に呼ばれて10月6日にブエノスアイレスでベナンとの引退試合に出場し、3-0の勝利で1得点2アシスト。代表通算は208試合126得点になりました(共同通信)。

なお、これは代表からの引退で、選手としての引退ではありません。「メッシ 退団」で調べると代表引退のニュースも出てきますが、クラブを離れたわけではない点に注意してください。

データで見る:日本で一番調べられたのはバルサ退団のとき

日本語版Wikipedia「メッシ」の1日の閲覧数バルサが契約断念を発表(2021年8月6日)29,383回PSG加入のころ(2021年8月11日)37,350回マイアミ行きを表明(2023年6月8日)9,154回代表引退を表明(2026年9月1日)6,261回ふだん(2021年7月下旬)は1日約2,500回。日付はUTC
日本語版Wikipedia「リオネル・メッシ」の1日の閲覧数(Wikimedia Pageviewsのデータをもとにフットボール戦士が集計)

フットボール戦士で、日本語版Wikipediaのメッシの記事が1日に何回見られたかを調べると、2021年のバルセロナ退団のときが飛び抜けていました。バルセロナが契約断念を発表した翌日(2021年8月6日・UTC)は29,383回で、その2週間前の平均(約2,500回)の約12倍です。PSG加入のころの8月11日には37,350回まで増えました。

一方、PSG退団とマイアミ行きの表明(2023年6月)は最大9,154回、代表引退の表明(2026年9月1日)は6,261回でした。日本のファンにとっても、2021年夏の「残れなかった退団」が一番の衝撃だったことが数字に出ています。

よくある質問

Q1. メッシがバルセロナを退団した一番の理由は何ですか?

A. クラブの財政難です。メッシは年俸50%減の新契約で合意していましたが、バルセロナの人件費がラ・リーガの上限を超えていたため、契約を登録できませんでした。

Q2. メッシはバルセロナが嫌いになって出て行ったのですか?

A. 違います。2021年の退団は本人もクラブも望まない別れで、メッシは会見で涙を流しました。ただし前年の2020年には、当時の経営陣への不満から自分で退団を求めたこともあり、時期によって事情が違います。

Q3. PSGを2年で退団したのはなぜですか?

A. 2年契約が満了したためです。CLで2年続けてベスト16に終わったこと、ファンのブーイング、無断渡航での出場停止処分などが重なり、契約を延ばしませんでした。

Q4. メッシは今どこのクラブにいますか?

A. アメリカMLSのインテル・マイアミです。2023年7月に加入し、契約は2028年シーズンまでです。アルゼンチン代表は2026年8月31日に引退を表明しました。

Q5. メッシがバルセロナに戻る可能性はありますか?

A. 選手としては、マイアミとの契約が2028年まであるため考えにくい状況です。2026年10月15日時点で、将来バルセロナに関わるという公式の発表はありません。

まとめ:メッシの退団理由はバルサとPSGで正反対

  • バルセロナ退団(2021年)の理由は財政難。年俸50%減で合意したが、人件費の上限で契約を登録できなかった
  • メッシと再契約すると人件費は収入の110%、メッシ抜きでも95%だった(ラポルタ会長)
  • クラブはCVCの出資という最後の手段を断り、将来の財政を優先した
  • PSG退団(2023年)は契約満了。CL敗退とブーイング、W杯優勝をめぐるすれ違い、出場停止処分が重なった
  • バルサ復帰より確実さを選んでインテル・マイアミへ。契約は2028年まで、代表は2026年に引退

メッシの2度の退団は、どちらも「お金」だけでは説明できません。バルセロナでは世界一の選手でもクラブの財政ルールの例外になれず、PSGではタイトルを取っても期待とのずれが埋まりませんでした。その経緯を知ると、涙の会見も、マイアミでの選択も理解しやすくなります。

※この記事の情報は2026年10月15日時点のものです。出典:FCバルセロナの発表(2021年8月5日)、ラポルタ会長の会見(2021年8月6日・AFP/ロイター配信)、PSG・インテル・マイアミの発表、AFP(2026年8月31日)、共同通信(2026年10月6日)、英語版Wikipedia「Lionel Messi」「2026 Inter Miami CF season」。閲覧数はWikimedia Pageviewsのデータをもとにフットボール戦士が集計しました。