ACLエリートとは?32クラブで争うアジア王者決定戦の方式と出場条件

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こんな疑問を持つ方へ
  • ACLエリート(ACLE)ってどんな大会?ACL2とは何が違う?
  • 2026/27はどんな方式?外国人枠やアウェイゴールのルールは?
  • 日本のクラブはどうすれば出られる?決勝はどこで行われる?

ACLエリート(AFCチャンピオンズリーグエリート、略称ACLE)は、アジアサッカー連盟(AFC)が主催する、アジアのクラブ王者を決める最上位の大会です。

2026/27シーズンは出場が24クラブから32クラブに増え、日本からは鹿島アントラーズ・柏レイソル・ヴィッセル神戸・京都サンガF.C.・ガンバ大阪の過去最多5クラブが出ています。この記事では、大会方式とルール、出場条件とプレーオフ、決勝の場所と歴代の優勝クラブを、AFCの大会規程とJリーグ公式の発表をもとにまとめました。

ACLエリートとは?アジアのクラブ王者を決めるAFCの最上位大会

ACLエリート2026/27の流れ プレーオフ(4枠) 2026年8月11日・一発勝負 リーグステージ(32クラブ) 東地区 16クラブ 西地区 16クラブ 1クラブ8試合(2026年9月〜2027年2月) 各地区の上位8クラブ ラウンド16(ホーム&アウェイ) 同じ地区どうし・2027年3月 ファイナルズ(1か所で集中開催) 準々決勝・準決勝・決勝 / 2027年4月
ACLエリート2026/27の大会の流れ(AFCの大会規程とJリーグ公式の大会概要をもとにフットボール戦士が作図)

ACLエリートは、2024/25シーズンにそれまでのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を作り直して始まった大会です。AFCのクラブ大会は3段になり、上からACLエリート、ACL2(AFCチャンピオンズリーグ2)、AFCチャレンジリーグの順に並びます。ヨーロッパにたとえると、チャンピオンズリーグにあたるのがACLエリート、ヨーロッパリーグにあたるのがACL2です。

2026/27は3回目の大会で、2026年8月のプレーオフから2027年4月のファイナルズまで、シーズンをまたいで行います。日本のクラブは、おもにJ1の上位に入ることで出場権を得ます。

大会方式は?東西16クラブずつ8試合、各地区の上位8クラブが決勝トーナメントへ

DAZN Japan「鹿島アントラーズ×ニューカッスル・ジェッツ|ハイライト」(2026年9月公開)。リーグステージ第1節、鹿島が7-1で勝った試合です。

リーグステージでは、32クラブが東地区と西地区に16クラブずつ分かれます。東地区は日本・韓国・中国・オーストラリアや東南アジアのクラブ、西地区はサウジアラビアなど中東と、中央アジア・南アジアのクラブです。

各クラブは同じ地区の8クラブと、ホーム4試合・アウェイ4試合を戦います。16クラブ全部と当たるわけではなく、対戦相手は2026年8月18日の抽選で決まりました。同じ国のクラブどうしは対戦しないので、日本勢5クラブがリーグステージで当たることはありません。

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勝ち点は勝ち3・引き分け1・負け0です。各地区の上位8クラブがラウンド16に進み、9位以下はここで敗退します。

順位の決め方:勝ち点が並んだら得失点差

順番比べるもの
1勝ち点
2得失点差
3総得点
4勝利数
5PK戦(並んだ2クラブが最終節で直接対戦したときだけ)
6警告・退場のポイント(少ないほうが上)
7抽選

※AFC「ACL Elite 2026/27 Competition Regulations」第8条とJリーグ公式の大会概要をもとに作成。

並んだクラブどうしの対戦成績(直接対決)は、基準に入っていません。8試合全体の成績で比べます。AFCの公式Instagramは、第4節を終えた時点の東西の順位表を公開しています。

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ラウンド16とファイナルズの組み合わせ

ラウンド16は同じ地区どうしで、1位対8位、2位対7位、3位対6位、4位対5位の組み合わせです。ホーム&アウェイの2試合で、第1戦は順位が下のクラブ、第2戦は上のクラブのホームで行います。東地区の日程は、第1戦が2027年3月9日・10日、第2戦が16日・17日です。

勝ち残った8クラブは「ファイナルズ」として1か所に集まり、準々決勝・準決勝・決勝をそれぞれ1試合で戦います。準々決勝は東地区と西地区のクラブが当たるように抽選で組み、各地区の1位どうしは決勝まで当たりません。Jリーグ公式の大会概要では、ファイナルズは2027年4月23日〜30日です。

ルールの要点:外国人枠なし・登録は35人・アウェイゴールなし

項目2026/27のルール
外国籍選手登録・出場とも人数の上限なし
選手登録最大35人(リストA 25人+リストB 10人)
ホームグロウンリストAのうち6人分は、自クラブや自国で育った選手の枠
リストB2005年1月1日以降に生まれた選手だけ
1試合のメンバー23人(先発11人+控え12人)
交代5人まで(3回)。延長に入ると1人・1回を追加
延長・PK戦プレーオフ、ラウンド16の第2戦、ファイナルズで決着がつかなければ延長(15分ハーフ)、それでも同点ならPK戦
アウェイゴール規定なし(2試合合計で並べば第2戦のあとに延長・PK戦)

※AFC「ACL Elite 2026/27 Competition Regulations」(2026年4月28日更新版)とJリーグ公式の大会概要をもとに作成。

外国人枠がないのが、ACLエリートの大きな特徴です。外国籍の選手を何人でも登録でき、試合にも何人でも出せます。

そのかわり、リストAの25人のうち6人分は「ホームグロウン選手」の枠です。15〜21歳のシーズンに、同じクラブや同じ国のクラブに通算36か月以上登録されていた選手を指し、6人のうち3人以上はそのクラブで育った選手でなければなりません。ホームグロウン選手が6人に満たないクラブは、その分だけリストAの人数が減ります。

リストBは2005年1月1日以降に生まれた若手の枠で、リストAとは別に10人まで登録できます。

日本の出場枠は5つ:2026/27の5クラブが出場権を得た条件

日本の5クラブの出場ルート(2026/27) 本戦へ直接(3枠) 鹿島アントラーズ 2025年のJ1で優勝 柏レイソル 2025年のJ1で2位 ヴィッセル神戸 2026年の百年構想リーグ(特別大会)で優勝 プレーオフ枠(2枠) 京都サンガF.C. 2025年のJ1で3位 → 不戦勝で本戦へ ガンバ大阪 2025/26のACL2で優勝 → 江原FCに1-0で本戦へ
2026/27の日本勢5クラブが出場権を得たルート(Jリーグ公式・AFCの発表、サッカーキング・ゲキサカの報道をもとにフットボール戦士が作図)

2026/27の日本の枠は、本戦に直接出られる3枠と、プレーオフから出る2枠の合わせて5枠でした。AFCのクラブ大会ランキングで日本は東地区の1位で、大会が32クラブに広がったことで枠が増えました。

本戦に直接出たのは、2025年のJ1で優勝した鹿島と2位の柏、2026年前半の特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」で優勝した神戸です。Jリーグが2026年から秋に始まって春に終わるシーズンに移るため、半年間の特別大会の王者にも出場権が与えられました。

柏レイソルOFFICIAL☀のXの投稿(2026年6月6日)。ACLエリート2026/27の出場権獲得を知らせる投稿です

プレーオフ枠は、2025年のJ1で3位の京都と、2025/26のACL2で優勝したG大阪です。京都は、東地区のプレーオフに出るクラブが5つと奇数になったため、シードが最も上の京都が不戦勝でリーグステージに進むと、AFCが2026年6月に発表しました。

G大阪は2026年5月16日(現地時間)にサウジアラビアのリヤドで行われたACL2の決勝で、アル・ナスルに1-0で勝ちました。ACL2で優勝すると、翌シーズンのACLエリートのプレーオフに出られます。G大阪がこの権利を得たため、同じ国の枠の決まりにより、百年構想リーグで準優勝したクラブはプレーオフに出られなくなりました。

2026年11月4日の第4節を終えた時点では、日本勢5クラブがそろって東地区の8位以内にいて、首位は4連勝の神戸です。

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プレーオフ(プレリミナリーステージ)とは?一発勝負で負ければACL2へ

Jリーグ公式チャンネル「江原FC vs ガンバ大阪」ハイライト(2026年8月公開)。G大阪が延長戦の末に本戦出場を決めた試合です。

プレーオフは正式には「プレリミナリーステージ」と呼ばれ、リーグステージの残りの枠を一発勝負で争う予選です。2026/27は2026年8月11日に東西2試合ずつ行われ、勝った4クラブがリーグステージに進みました。

試合は原則としてシードが上のクラブのホームで行い、同点なら延長戦とPK戦で決着をつけます。負けたクラブはACLエリートに出られず、ACL2のグループステージに回ります。

日本からはG大阪が出場し、韓国の江原FCと敵地で戦いました。0-0で延長に入り、途中出場の名和田我空が決勝点を挙げて1-0で勝ち、日本勢5クラブ目の本戦出場を決めています。

Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)のXの投稿(2026年8月11日)。プレーオフの江原FC戦、延長103分の名和田我空の決勝点を伝える投稿です

決勝の場所はどこ?2026/27もサウジアラビアで、過去2大会は日本勢が準優勝

DAZN Japan「アル・アハリ・サウジ×FC町田ゼルビア|ハイライト」(2026年4月公開)。2025/26の決勝です。

ACLエリートの決勝は、ホーム&アウェイではなく、ファイナルズの開催地で1試合だけ行います。AFCは2026年7月30日の理事会で、次の3大会のファイナルズもサウジアラビアで開くことを決めました。2026/27の開催都市とスタジアムは、2026年11月7日時点で発表されていません。

これまでの2大会はどちらもジッダで開かれ、サウジアラビアのアル・アハリが連覇しています。決勝の相手は2大会とも日本のクラブでした。

シーズン優勝準優勝決勝
2024/25アル・アハリ(サウジアラビア)川崎フロンターレ2-0(2025年5月3日・ジッダ)
2025/26アル・アハリ(サウジアラビア)FC町田ゼルビア1-0・延長(2026年4月25日・ジッダ)

※日付は現地時間。JFA・サッカーキング・ゲキサカの報道で確認。

町田は後半に相手が退場して1人多くなりましたが、延長前半に失点しました。旧ACL最後の2023/24で準優勝した横浜F・マリノスを含め、日本勢は3大会続けて決勝で敗れています。

ACLと呼ばれていた2002/03〜2023/24には、浦和レッズが3回、ガンバ大阪と鹿島アントラーズが1回ずつ優勝しました。ACLエリートの優勝賞金は1,000万ドル、準優勝は400万ドルとAFCの大会規程に定められています。

次の2027/28に出るには?J1で3位以内なら本戦、5位以内ならプレーオフ

2027/28の出場権(原則) J1で1〜3位 2026-27シーズン ACLエリート本戦 リーグステージから J1で4・5位 2026-27シーズン ACLエリート プレーオフ 天皇杯で優勝 ACL2 ※日本勢がACLE・ACL2で優勝すると配り方が変わる
2027/28のAFCクラブ大会の日本の出場権(ゲキサカ 2026年8月20日の報道をもとにフットボール戦士が作図)

2027/28の日本の枠も5つです。2026年8月に決まった配り方では、原則として2026-27シーズンのJ1で1〜3位がACLエリートの本戦、4・5位がプレーオフに出て、天皇杯の優勝クラブはACL2に出ます。

例外もあります。2026/27のACLエリートでJクラブが優勝し、そのクラブがJ1の順位で出場権を取れなかったときは、J1の1・2位が本戦、3・4位がプレーオフです。ACL2でJクラブが優勝した場合は、J1の1〜3位が本戦、4位がプレーオフになります。

天皇杯の王者はACLエリートではなくACL2に回り、ルヴァンカップの優勝にはACLの出場権がありません。ACLエリートに出るいちばんの近道は、J1で上位に入ることです。

よくある質問

Q1. ACLエリートと昔のACLは何が違う?

A. ACLエリートは、旧ACLを2024/25に作り直した最上位の大会です。リーグステージ方式になり、準々決勝からは1か所に集まって1試合で決める方式に変わりました。くわしくは「ACLとACLEの違いとは?」で解説しています。

Q2. ACLエリートに外国人枠はある?

A. ありません。外国籍の選手は登録・出場とも人数の上限がありません。ただし、登録するリストAの25人のうち6人分は、自クラブや自国で育ったホームグロウン選手の枠です。

Q3. 日本からは何クラブ出られる?

A. 2026/27は5クラブ(本戦3枠・プレーオフ2枠)で、鹿島・柏・神戸・京都・G大阪が出ています。2027/28も5枠で、原則としてJ1の1〜3位が本戦、4・5位がプレーオフです。

Q4. 2026/27の決勝はいつ・どこ?

A. Jリーグ公式の大会概要では、準々決勝から決勝までのファイナルズは2027年4月23日〜30日です。開催国はサウジアラビアに決まっていますが、都市とスタジアムは2026年11月7日時点で発表されていません。

Q5. ACLエリートの試合はどこで見られる?

A. 日本ではDAZNが全試合をライブ配信しています。DAZN Japanの公式YouTubeでは、日本勢の試合のハイライトが公開されています。

まとめ:ACLエリートはアジア王者を決める大会、2026/27は日本勢5クラブ

  • ACLエリートは、AFCが主催するアジアのクラブ大会の最上位。2024/25に旧ACLを作り直して始まった
  • 2026/27は32クラブが東西に分かれて8試合ずつ戦い、各地区の上位8クラブがラウンド16へ進む
  • 外国籍選手の人数制限はなく、アウェイゴールの規定もない。登録は最大35人
  • 日本は5枠で、鹿島・柏・神戸が本戦に直接、京都とG大阪がプレーオフ枠から出場
  • ファイナルズは2027年4月にサウジアラビアで開催。過去2大会はアル・アハリが連覇し、川崎と町田が準優勝

日本勢はACLエリートになってから、まだ優勝がありません。過去最多の5クラブが出る2026/27は、リーグステージが2027年2月まで続き、3月のラウンド16を勝ち抜けばサウジアラビアでのファイナルズです。

※この記事の情報は2026年11月7日時点のものです。大会方式や日程、出場枠の決まりは変わることがあります。最新の情報はAFC・Jリーグの公式サイトや各クラブの発表でご確認ください。