- チャンピオンズリーグで日本人の最高成績は?ベスト4まで行ったのは誰?
- CLで優勝した日本人はいる?決勝に出た日本人は?
- 日本人初の出場・初ゴールと、最多出場・最多得点の記録を知りたい
チャンピオンズリーグ(CL)での日本人の最高成績はベスト4です。準決勝のピッチに立ったのは、前身のチャンピオンズカップ時代の奥寺康彦(ケルン・1978-79年)と、内田篤人(シャルケ・2010-11年)の2人です。
一方で、優勝メダルを手にした日本人男子はまだいません。決勝のベンチまでたどり着いたのは、宇佐美貴史(バイエルン・2012年)と南野拓実(リヴァプール・2022年)の2人で、どちらも出番はなく準優勝でした。
この記事では、2025-26シーズンまでの結果を報道と英語版Wikipediaの記録で突き合わせ、「ピッチに立った」と「ベンチだけ」を分けて整理しました。日本人初の出場・ゴール、最多出場・最多得点の記録もまとめます。なお、2026-27シーズンは2026年10月時点でリーグフェーズの途中です。
チャンピオンズリーグ日本人の最高成績はベスト4:奥寺康彦と内田篤人
CLの「最高成績」は、その選手が試合に出たシーズンに、所属クラブがどこまで勝ち進んだかで数えるのが一般的です。ただ、準決勝や決勝で実際にピッチに立ったかどうかは別の話です。下の表では、勝ち上がったラウンドでの出場の有無も分けて書きました。
| 成績 | 選手 | シーズン・クラブ | 勝ち上がったラウンドでの出場 |
|---|---|---|---|
| 準優勝 | 宇佐美貴史 | 2011-12 バイエルン | 決勝はベンチ入り・出番なし |
| 準優勝 | 南野拓実 | 2021-22 リヴァプール | 決勝はベンチ入り・出番なし(このシーズンのCLは4試合に出場) |
| ベスト4 | 奥寺康彦 | 1978-79 ケルン | 準決勝の第1戦でゴール(前身のチャンピオンズカップ) |
| ベスト4 | 内田篤人 | 2010-11 シャルケ | 準決勝の第2戦に出場 |
| ベスト4 | 伊藤洋輝 | 2025-26 バイエルン | 準決勝は2試合ともベンチスタート |
| ベスト8 | 本田圭佑 | 2009-10 CSKAモスクワ | 決勝トーナメント1回戦でゴール |
| ベスト8 | 長友佑都 | 2010-11 インテル | 準々決勝で内田のシャルケに敗退 |
| ベスト8 | 香川真司 | 2013-14 マンチェスター・U/2016-17 ドルトムント | 2回ベスト8 |
| ベスト8 | 岡崎慎司 | 2016-17 レスター | 初のCLで8強 |
| ベスト8 | 冨安健洋 | 2023-24 アーセナル | 準々決勝でバイエルンに敗退 |
| ベスト8 | 守田英正 | 2025-26 スポルティング | 準々決勝のアーセナル戦に2試合とも先発 |
| ベスト8 | 遠藤航 | 2025-26 リヴァプール | 出場はリーグフェーズの1試合 |
※男子・2025-26シーズンまで。予選だけの出場は含めていません。出場の有無は、サッカーキング・フットボールチャンネル・Number Webの試合記事と英語版Wikipediaで確かめた範囲です。
内田篤人:2010-11年、日本人対決を制してベスト4
内田篤人はシャルケ移籍1年目の2010-11年、準々決勝で長友佑都のインテルと当たりました。CLで初めての日本人対決で、勝ったシャルケがクラブ初の準決勝に進みます。
準決勝ではマンチェスター・ユナイテッドに2試合合計1-6で敗れました。それでも内田は第2戦に出場し、右サイドからのクロスでシャルケの1点に絡んでいます。大会名がチャンピオンズリーグになった1992年以降で、準決勝のピッチに立った日本人は、確認できた範囲では内田だけです。
奥寺康彦:1978-79年、前身の大会の準決勝でゴール
さらにさかのぼると、奥寺康彦がケルン時代の1978-79年、前身のチャンピオンズカップで準決勝まで進んでいます。1979年4月11日のノッティンガム・フォレストとの第1戦(3-3)では、85分に同点ゴールを決めました。第2戦は0-1で敗れ、決勝には届きませんでした。
伊藤洋輝:2025-26年、バイエルンがベスト4(準決勝はベンチ)
最近では、伊藤洋輝のバイエルンが2025-26年にベスト4まで進みました。伊藤はリーグフェーズとラウンド16に出場しましたが、パリ・サンジェルマンとの準決勝は2試合ともベンチスタートでした。バイエルンは2試合合計5-6で敗れ、パリ・サンジェルマンが決勝でアーセナルを破って優勝しています。
CLで優勝した日本人はいる?男子はゼロ、決勝のベンチは2人
男子のCLで優勝した日本人は、2026年10月時点でまだいません。前身のチャンピオンズカップを含めても、決勝のピッチに立った日本人はいません。いちばん近づいたのは、決勝のベンチに入った宇佐美貴史と南野拓実の2人です。
宇佐美貴史:2012年の決勝、バイエルンはPK戦で準優勝
宇佐美貴史は2011-12年、ガンバ大阪からの期限付き移籍でバイエルンに在籍していました。2012年5月19日の決勝はバイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナで行われ、宇佐美はベンチ入りします。試合はチェルシーと1-1のまま延長でも決着がつかず、PK戦3-4でバイエルンが敗れました。宇佐美に出番はありませんでした。
南野拓実:2022年の決勝、リヴァプールは0-1で準優勝
それから10シーズンぶりに決勝のベンチに入ったのが南野拓実です。2021-22年のリヴァプールで、南野はグループステージのポルト戦・ミラン戦などCLに4試合出場しました。2022年5月28日のレアル・マドリードとの決勝(パリ)ではベンチ入りしましたが、出番はなく、リヴァプールは0-1で敗れています。
南野がリヴァプールに加わったのは2020年1月で、リヴァプールがCLで優勝した2018-19シーズンの後でした。
女子CLでは熊谷紗希が5回優勝
女子のUEFAチャンピオンズリーグでは、日本人の優勝がすでにあります。2009-10年の永里優季(ポツダム)、2011-12年の大滝麻未(リヨン)、2014-15年の安藤梢(フランクフルト)に続き、熊谷紗希がリヨンで2015-16年から2019-20年まで5回優勝しました。
熊谷は2016年の決勝で優勝を決めるPK戦の5人目を成功させ、2020年の決勝ではペナルティエリアの外から左足でゴールを決めています。日本人で「CL優勝」を経験した選手を探しているなら、答えは女子の4人です。
日本人初のCL出場とゴールは?奥寺康彦・稲本潤一・中村俊輔
CLで日本人が最初に出場し、最初にゴールを決めたのは奥寺康彦です。ケルンに移って2年目の1978-79年、前身のチャンピオンズカップに出場し、準決勝でゴールを決めました。サッカーキングは、この1点を日本人初であると同時にアジア人初のゴールと伝えています。
1992年に大会がチャンピオンズリーグに変わってからは、稲本潤一が最初の出場者です。アーセナルに移籍した2001年の9月19日、シャルケ戦に途中出場しました。同じ2001-02年には小野伸二もフェイエノールトで出場しています。
チャンピオンズリーグになってからの初ゴールは、中村俊輔です。セルティックで迎えた2006年9月13日、敵地でのマンチェスター・ユナイテッド戦で直接フリーキックを決めました。11月21日のホームでの再戦でも決勝点となるフリーキックを決め、セルティックを初の決勝トーナメントに導いています。
その後も、本田圭佑がCSKAモスクワで決勝トーナメント1回戦のセビージャ戦に無回転のフリーキックを決めてベスト8に進み、2011年には内田篤人と長友佑都がCL初の日本人対決を戦いました。
日本人のCL最多出場は香川真司、最多得点は南野拓実
WOWOWサッカー公式チャンネル「南野拓実(モナコ)、5シーズンぶりのCLゴール!2得点でチームの勝利に貢献!」(2024年10月公開)。この2点で香川真司の日本人最多4点に並びました。
CL本戦の日本人最多出場は香川真司の33試合、最多得点は南野拓実の6点です。南野は2024-25年のツルヴェナ・ズヴェズダ戦で2点を決めて香川の4点に並び、2025年11月に通算6点目を決めて単独トップに立ちました。
| 選手 | 出場 | 得点 | CLに出たクラブ |
|---|---|---|---|
| 香川真司 | 33 | 4 | ドルトムント、マンチェスター・U |
| 南野拓実 | 29 | 6 | ザルツブルク、リヴァプール、モナコ |
| 内田篤人 | 29 | 1 | シャルケ |
| 長友佑都 | 23 | 0 | インテル、ガラタサライ、マルセイユ |
| 前田大然 | 19 | 4 | セルティック |
| 旗手怜央 | 19 | 1 | セルティック |
| 古橋亨梧 | 19 | 3 | セルティック |
※予選・プレーオフを含まない本戦の数字。サッカーキングの集計(2026年1月28日時点)をもとに、英語版Wikipediaのシーズン別の記録と突き合わせました。表の7人は、その後のCL本戦には出場していません(2026年10月22日時点。南野は2025年12月に負傷し、2026-27年のモナコはカンファレンスリーグ)。守田英正(スポルティング)は2026年1月時点の19試合から、2025-26年の決勝トーナメントで数を伸ばしています。
得点では、南野の6点に続いて香川真司と前田大然が4点、本田圭佑・古橋亨梧・鎌田大地・上田綺世が3点です。上田は2026-27年のリーグフェーズ第1節(2026年9月8日・ベティス戦)でリールの先制点を決め、通算3点になりました。
1試合2点を決めた日本人もいます。香川は2016-17年のレギア・ワルシャワ戦、南野は2024-25年のツルヴェナ・ズヴェズダ戦で2点を決めました。
※得点の順位は2026年10月22日(2026-27年のリーグフェーズ第3節終了)時点で確認できた範囲です。奥寺康彦の前身の大会での記録は含みません。
2026-27年に記録は変わる?伊藤洋輝と上田綺世に注目
WOWOWサッカー公式チャンネル「バイエルン vs パリ・サンジェルマン 2025-26 準決勝 2nd leg/3分ハイライト」(2026年5月公開)。伊藤洋輝はこの試合、ベンチスタートでした。
2026-27シーズンのCLは、2026年10月22日にリーグフェーズの第3節まで終わったところです。日本人の記録に近いのは次の2人です。
- 伊藤洋輝(バイエルン):昨季はベスト4のチームにいながら、準決勝はベンチでした。今季もCLに出場しており、バイエルンが準決勝以上に進んで伊藤がピッチに立てば、内田篤人以来の「準決勝出場」になります。決勝に出れば日本人初です。
- 上田綺世(リール):通算3点。南野の6点まではあと3点です。
日本では、2026-27シーズンのCLをWOWOWが独占で放送・配信しています。日本人の記録が動く瞬間は、WOWOWの中継で見られます。
※放送・配信の情報は2026年10月28日時点です。2026年10月からは、WOWOWグループのLemino(Leminoプレミアム・月額1,540円)でもCLの全試合がライブ配信されています。
よくある質問
A. ベスト4です。準決勝のピッチに立ったのは、前身のチャンピオンズカップ時代の奥寺康彦(ケルン・1978-79年)と、内田篤人(シャルケ・2010-11年)の2人です。2025-26年は伊藤洋輝のバイエルンもベスト4でしたが、伊藤は準決勝ではベンチでした。
A. 男子ではいません。決勝のベンチ入りは宇佐美貴史(2012年)と南野拓実(2022年)の2人で、どちらも出番がなく準優勝でした。女子CLでは永里優季・大滝麻未・安藤梢・熊谷紗希の4人が優勝を経験しています。
A. 前身のチャンピオンズカップを含めると奥寺康彦(1978-79年)です。チャンピオンズリーグになってからは、稲本潤一が2001年9月19日のシャルケ戦に途中出場したのが最初です。
A. 南野拓実の6点です。次いで香川真司と前田大然が4点です(2026年10月22日時点で確認できた範囲)。
A. 香川真司の33試合(ドルトムント22試合、マンチェスター・U11試合)です。次いで南野拓実と内田篤人が29試合です(予選を含まない本戦の数字)。
まとめ:CLの日本人最高成績はベスト4、優勝はまだない
- チャンピオンズリーグでの日本人の最高成績はベスト4。準決勝のピッチに立ったのは奥寺康彦と内田篤人
- 男子の優勝はまだゼロ。決勝のベンチ入りは宇佐美貴史(2012年)と南野拓実(2022年)で、2人とも出番なし
- 女子CLでは熊谷紗希が5回優勝するなど、4人が優勝を経験
- 初出場・初ゴールは奥寺康彦(前身の大会)。CLになってからは稲本潤一が初出場、中村俊輔が初ゴール
- 最多出場は香川真司の33試合、最多得点は南野拓実の6点
日本人がCLの決勝のピッチに立つ日は、まだ来ていません。昨季ベスト4のバイエルンにいる伊藤洋輝をはじめ、2026-27シーズンの日本人の戦いぶりに注目です。
※この記事の情報は2026年10月28日時点のものです。2026-27シーズンの結果によって記録は変わります。
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