- 高校サッカーで一番強い県はどこ?
- 優勝回数ではなく勝率で比べると、順位はどう変わる?
- 自分の県は何位?最近強い県・弱い県は?
高校サッカー選手権で一番強い県は、勝率で見ると千葉県(72.3%)です。首都圏開催になった第55回(1976年度)から第104回(2025年度)までの50大会で、千葉県代表は166試合を戦い120勝46敗でした。
強い県は優勝回数で語られることが多いですが、優勝回数1位の兵庫県は、この50大会の勝率では15位です。フットボール戦士は、50大会の全2,256試合を都道府県別に集計しました。勝率ランキングと全47都道府県の一覧、最近20年の変化、首都圏と地方の差を図で紹介します。
高校サッカーで強い県ランキング:勝率1位は千葉の72.3%
勝率の上位は、千葉県72.3%、静岡県70.6%、長崎県67.2%、鹿児島県64.9%、埼玉県63.7%です。上位3県は、この50大会でそれぞれ6〜7回優勝しています(千葉6回、静岡7回、長崎7回)。
6位以下は青森県63.4%、群馬県63.3%、東京都60.4%、福岡県60.2%、茨城県59.0%と続きます。トップ10の内訳は、関東が5都県(千葉・埼玉・群馬・東京・茨城)、九州が3県(長崎・鹿児島・福岡)、東北と東海が1県ずつです。
どこかが勝てばどこかが負けるので、全国の平均はほぼ50%です。5割を超えたのは、47都道府県のうち16だけでした。
なお、勝ち数の最多は東京都の137勝です。ただし東京都は代表が2校(A・B)出る大会が多く、50大会で94校が出場しています。ほかの県は多くて52校なので、1校あたりの強さを比べるには勝率のほうが公平です。
※勝率=(勝ち+PK戦の勝ち)÷試合数。PK戦で決着した試合も、勝ち・負けに数えています(フットボール戦士の高校選手権データベースと同じ数え方)。
自分の県は何位?全47都道府県の勝率一覧
| 順位 | 勝率 | 勝敗 | 最高成績 |
|---|---|---|---|
| 1 千葉 | 72.3% | 120勝46敗 | 優勝(6回) |
| 2 静岡 | 70.6% | 108勝44敗1分 | 優勝(7回) |
| 3 長崎 | 67.2% | 92勝44敗1分 | 優勝(7回) |
| 4 鹿児島 | 64.9% | 87勝46敗1分 | 優勝(3回) |
| 5 埼玉 | 63.7% | 86勝49敗 | 優勝(2回) |
| 6 青森 | 63.4% | 71勝41敗 | 優勝(4回) |
| 7 群馬 | 63.3% | 76勝44敗 | 優勝(2回) |
| 8 東京 | 60.4% | 137勝88敗2分 | 優勝(5回) |
| 9 福岡 | 60.2% | 71勝47敗 | 優勝(3回) |
| 10 茨城 | 59.0% | 69勝48敗 | 優勝(2回) |
| 11 三重 | 57.1% | 64勝47敗1分 | 優勝 |
| 12 山梨 | 56.8% | 63勝48敗 | 優勝(2回) |
| 13 栃木 | 56.0% | 61勝48敗 | ベスト4 |
| 14 神奈川 | 55.0% | 61勝50敗 | 準優勝 |
| 15 兵庫 | 53.8% | 57勝49敗 | 優勝 |
| 16 京都 | 50.5% | 47勝46敗 | 準優勝 |
| 17 熊本 | 50.0% | 47勝47敗 | 準優勝 |
| 18 大阪 | 49.5% | 49勝50敗 | ベスト4 |
| 19 石川 | 49.5% | 48勝49敗 | 優勝 |
| 20 滋賀 | 49.5% | 46勝47敗 | 優勝 |
| 21 広島 | 47.3% | 44勝49敗 | 優勝 |
| 22 岡山 | 47.2% | 42勝47敗 | 優勝 |
| 23 岩手 | 46.1% | 41勝48敗 | 優勝 |
| 24 宮崎 | 45.2% | 38勝46敗 | 優勝 |
| 25 北海道 | 45.1% | 41勝50敗 | 準優勝 |
| 26 宮城 | 44.8% | 39勝48敗 | ベスト8 |
| 27 岐阜 | 44.6% | 37勝46敗 | 準優勝 |
| 28 富山 | 43.9% | 36勝46敗 | 優勝 |
| 29 山口 | 43.5% | 37勝48敗 | ベスト4 |
| 30 新潟 | 42.9% | 36勝48敗 | ベスト4 |
| 31 福島 | 42.5% | 34勝46敗 | ベスト4 |
| 32 愛媛 | 42.0% | 34勝47敗 | 優勝 |
| 33 愛知 | 40.5% | 34勝50敗 | ベスト4 |
| 34 奈良 | 39.7% | 31勝47敗 | ベスト4 |
| 35 徳島 | 36.7% | 29勝50敗 | ベスト4 |
| 36 秋田 | 36.4% | 28勝49敗 | ベスト4 |
| 37 佐賀 | 36.1% | 26勝46敗 | ベスト8 |
| 38 福井 | 34.3% | 23勝44敗 | ベスト4 |
| 39 和歌山 | 33.8% | 24勝47敗 | ベスト4 |
| 40 大分 | 32.9% | 23勝47敗 | ベスト4 |
| 41 鳥取 | 31.3% | 21勝46敗 | ベスト8 |
| 42 長野 | 30.0% | 21勝49敗 | ベスト4 |
| 43 高知 | 26.7% | 16勝44敗 | ベスト8 |
| 44 島根 | 25.8% | 16勝46敗 | ベスト4 |
| 45 沖縄 | 25.4% | 17勝50敗 | ベスト8 |
| 46 香川 | 22.0% | 13勝46敗 | 3回戦 |
| 47 山形 | 21.1% | 12勝45敗 | 3回戦 |
※第55回(1976年度)〜第104回(2025年度)の50大会。勝敗はPK戦を含む。最高成績・優勝回数はこの50大会の中でのもの。「分」は両校優勝の決勝(引き分け)。
勝率が最も低いのは山形県の21.1%(57試合で12勝45敗)で、香川県22.0%、沖縄県25.4%、島根県25.8%、高知県26.7%と続きます。山形県と香川県は、この50大会での最高成績が3回戦です。
17位の熊本県から下の31道府県は、負けが勝ちと同じか、それより多い県です。ちょうど5割だったのが熊本県(94試合で47勝47敗)でした。
優勝回数1位の兵庫は勝率15位:優勝回数とどう違う?
都道府県別の優勝回数は兵庫県の17回が最多です。ただし17回のうち16回は1938年度までの記録で、この50大会の優勝は第89回(2010年度)の滝川第二の1回だけです。勝率は53.8%で15位でした。
広島県も優勝9回のうち、この50大会の優勝は第87回(2008年度)の広島皆実の1回で、勝率は47.3%(21位)です。大阪府は優勝5回ですが、この50大会では優勝がなく、勝率は49.5%(18位)でした。
反対に、千葉県(優勝8回)・静岡県(11回)・長崎県(7回)は優勝の多くがこの50大会に集まっていて、勝率も上位3県です。長崎県の7回は、すべてこの50大会での優勝です。
強い県には勝ち続ける名門校:千葉は3校で勝ちの87%
千葉県の120勝のうち、市立船橋が63勝、流通経済大柏が27勝、八千代が14勝です。この3校だけで104勝(87%)になります。市立船橋はこの50大会で5回優勝しています。
長崎県は国見が68勝で、県の92勝のおよそ74%を1校で挙げています。国見は1987〜2003年度に6回優勝しました。鹿児島県も鹿児島実52勝・神村学園20勝・鹿児島城西10勝の3校で、県の勝ちの94%を占めます。
静岡県は静岡学園39勝・清水市商24勝・清水東15勝で上位3校が72%、埼玉県は武南35勝・浦和南13勝・昌平11勝で69%と、勝ちが比較的多くの学校に分かれています。勝率の高い県には、全国で何度も勝ち上がる学校があることが分かります。
最近20年で強い県は?青森74.6%・千葉74.3%がトップ
直近20大会(第85〜104回・2006〜2025年度)に絞ると、1位は青森県の74.6%(63試合)、2位は千葉県の74.3%(70試合)、3位は群馬県の69.0%です。青森県はこの20大会で4回優勝していて、4回とも青森山田です。前半30大会(第55〜84回)の青森県は49.0%でした。
大きく伸びたのは、新潟県(24.3%→57.4%)、福島県(29.7%→53.5%)、岡山県(36.4%→57.8%)、大阪府(38.8%→60.0%)です。
反対に、前半30大会で全国1位だった長崎県は75.7%から41.2%に下がりました。静岡県も74.5%から62.7%へ下がっています。秋田県(45.3%→16.7%)と山形県(30.6%→4.8%)は、直近20大会で大きく勝てなくなっています。
※直近20大会の試合数は、少ない山形県で21試合、多い東京都で87試合です。試合数が少ない県は、1〜2試合の結果で勝率が大きく動きます。
首都圏の高校は地方に強い?直接対決の勝率は64.1%
選手権は第55回(1976年度)から、東京・千葉・埼玉・神奈川の首都圏で開かれています。この50大会で、首都圏1都3県の代表と地方の代表の直接対決は601試合あり、首都圏の勝率は64.1%(385勝214敗2分)でした。
差は少しずつ縮まっています。10大会ごとに見ると、最初の1976〜1985年度は69.6%、最近の2016〜2025年度は61.3%です。それでも6割を超えています。
首都圏4都県の全試合の勝率は63.2%で、地方43道府県の47.7%を上回ります。ただし4都県の中でも、千葉県の72.3%(1位)に対して神奈川県は55.0%(14位)と差があり、神奈川県はこの50大会で優勝がありません(最高は準優勝)。会場に近いことが有利に働いているのか、もともと強い学校が多いのかは、この集計だけでは区別できません。
地域別では関東61.4%、四国33.0%
地域別では、関東61.4%、東海56.2%、九州51.7%が5割を超え、最も低いのは四国の33.0%です。四国4県は愛媛県42.0%、徳島県36.7%、高知県26.7%、香川県22.0%で、50大会の優勝は第68回(1989年度)の南宇和(愛媛)の1回だけです。
九州は長崎・鹿児島・福岡の3県がトップ10に入る一方で、大分県32.9%、佐賀県36.1%、沖縄県25.4%と、県による差が大きい地域です。
データについて:対象は1976年度以降の50大会・2,256試合
試合結果は、日本語版Wikipediaの各大会の記事(CC BY-SA)をもとに、フットボール戦士の「高校サッカー選手権・天皇杯データベース」が集めたものです。都道府県別・学校別・期間別の勝敗は、この記事のために集計しました(2026年10月20日時点のデータ)。
読むときの注意点は3つです。
- 1982年度(第61回)までの大会の多くは出場31〜32校で、いくつかの県は近くの県と代表の座を争う地区代表でした(例:北奥羽代表)。都道府県が空欄だった第56回の3校は、同じ学校の別の大会の都道府県で数えています
- 東京都は代表2校の大会が多く、第69回(1990年度)は埼玉・千葉・静岡・長崎、第79回(2000年度)は千葉からも2校が出ています
- PK戦で決まった試合は2,256試合中427試合(18.9%)あります。PK戦を引き分けとして数えると、勝率は変わります
勝率の差は「差がある」ことを示すもので、その原因まではこのデータから言えません。
よくある質問
A. 選手権の勝率(1976年度以降の50大会)では千葉県の72.3%が1位で、静岡県70.6%、長崎県67.2%が続きます。優勝回数では兵庫県の17回が最多ですが、うち16回は1938年度までの記録です。
A. 直近20大会(2006〜2025年度)の勝率は、青森県74.6%、千葉県74.3%、群馬県69.0%の順です。青森県はこの間に4回優勝しています。
A. 50大会の勝率が低いのは、山形県21.1%、香川県22.0%、沖縄県25.4%です。地域別では四国が33.0%で最も低くなっています。
A. 首都圏1都3県の代表は、地方の代表との直接対決601試合で64.1%勝っています。ただし、会場が近いことが理由なのかは、このデータだけでは分かりません。
A. 2026年12月28日に開幕し、決勝は2027年1月11日の予定です。日程や放送は高校サッカー選手権2026の日程の記事にまとめています。
まとめ:高校サッカーで強い県は勝率なら千葉
- 1976年度以降の50大会の勝率は、千葉県72.3%が1位。静岡県70.6%、長崎県67.2%が続く
- 優勝回数1位の兵庫県(17回)は、勝率では15位(53.8%)
- 上位の県は、市立船橋・国見・鹿児島実のような名門校が勝ちの多くを挙げている
- 直近20大会では青森県74.6%が1位。長崎県は75.7%から41.2%に下がった
- 首都圏の代表は地方との直接対決で64.1%。地域別では関東61.4%、四国33.0%
優勝回数は大会の長い歴史を映し、勝率は今の大会の形での強さを映します。第105回大会を見るときは、自分の県の順位と、最近20年の勝率をあわせて見ると、勝ち上がりの見え方が変わるはずです。PK戦や延長のルールは選手権の試合時間とルールの記事で解説しています。
※この記事の情報は2026年10月21日時点のものです。試合結果は日本語版Wikipediaの各大会の記事(CC BY-SA)をもとにフットボール戦士が集計しました(第104回大会まで)。
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