- 高校サッカー選手権の試合時間は何分?延長戦はある?
- 同点ならすぐPK戦?ベンチ入りや交代は何人まで?
- 累積警告・3位決定戦・両校優勝・年齢制限・留学生のルールを知りたい
高校サッカー選手権の試合時間は、1回戦から準々決勝までが80分(40分ハーフ)、準決勝と決勝が90分(45分ハーフ)です。延長戦があるのは決勝だけで、それ以外の試合は同点ならすぐにPK戦で勝ち上がりを決めます。
この記事では、JFA(日本サッカー協会)が公開している第104回大会(2025年度)の大会要項をもとに、試合時間・PK戦・ベンチ入り人数・累積警告・3位決定戦・両校優勝・年齢制限・留学生のルールを1つずつ整理します。第105回大会(2026年度)の要項は、2026年10月14日時点でJFAの大会ページにまだ載っていないため、分かっている範囲の変更点も最後にまとめます。
高校サッカー選手権の試合時間は80分!準決勝・決勝は90分
選手権の試合時間は、回戦によって2通りです。開幕戦から準々決勝までは前後半40分ずつの80分、準決勝と決勝は前後半45分ずつの90分で行います。ハーフタイムは80分の試合が原則10分、90分の試合が原則15分です。
前後半の終わりにはアディショナルタイムがあり、何分あるかが表示されます。プロの試合と同じ90分になるのは準決勝からです。
| 試合 | 試合時間 | ハーフタイム | 同点のとき |
|---|---|---|---|
| 開幕戦〜準々決勝 | 80分(40分ハーフ) | 原則10分 | すぐPK戦 |
| 準決勝 | 90分(45分ハーフ) | 原則15分 | すぐPK戦 |
| 決勝 | 90分(45分ハーフ) | 原則15分 | 延長20分→PK戦 |
※第104回全国高等学校サッカー選手権大会 大会要項(JFA)より
延長戦は決勝だけ。20分(10分ハーフ)で行う
日テレスポーツ公式チャンネル「【歴史的死闘!PK戦は10人目で決着】前橋育英7大会ぶり2度目の優勝」(2025年1月公開)。第103回大会の決勝は延長戦でも決まらず、PK戦にもつれました。
延長戦があるのは決勝だけです。90分で同点なら、原則5分の休みをはさんで20分(10分ハーフ)の延長戦を行います。延長の前半と後半の間には休み(ハーフタイム)がありません。延長でも決まらなければPK戦です。
2025年1月の第103回大会の決勝は、前橋育英と流通経済大柏が延長まで1-1で、PK戦は10人目までもつれて前橋育英が9-8で勝ちました。延長とPK戦まで含めると、決勝はかなり長くなることがあります。
都道府県予選の試合時間は県ごとに違う
ここまでの決まりは全国大会(本大会)のものです。都道府県予選は各県のサッカー協会と高体連が要項を作るため、試合時間や延長の有無が県によって違います。
たとえば第105回の熊本県大会の実施要項では、試合時間は80分で、同点なら全試合で20分の延長戦を行い、それでも決まらなければPK戦です。自分の県の予選のルールは、県サッカー協会の大会ページで確かめてください。
選手権のPK戦はいつ?準決勝までは延長なしですぐPK
KYT鹿児島読売テレビ「【夏冬2冠に王手】神村学園が初の決勝進出 福島・尚志にPK戦で勝利」(2026年1月公開)。第104回大会の準決勝は、同点のまま延長なしでPK戦に入りました。
準決勝までの試合は、後半が終わって同点なら延長戦をせず、原則1分の休みのあとすぐPK戦に入ります。2026年1月の第104回大会の準決勝でも、尚志と神村学園が1-1から延長なしでPK戦に入り、神村学園が9-8で勝って決勝に進みました。
PK戦は高校選手権では珍しくありません。フットボール戦士が第55回(1976年度)以降の記録を集計すると、2,256試合のうち427試合(18.9%)がPK戦で決まっています。第104回大会では47試合のうち6試合がPK戦でした。
選手権のPK戦は、のちに日本代表になる選手にとっても忘れられない場面になることがあります。小川航基選手は桐光学園3年のとき、第94回大会の3回戦で青森山田にPK戦で敗れました。
ベンチ入り人数は20人・交代は5人まで(メンバー登録は30人)
選手権の人数のルールは「大会の登録」と「1試合の登録」の2段階になっています。大会に申し込む選手は背番号1〜30番の通し番号で、第104回のJFAのチーム紹介ページでも48校すべてが30人を載せています。背番号は申し込みのあとに変えられません。
その30人の中から、試合ごとに最大20人(先発11人と控え9人まで)を登録します。これが「ベンチ入り」の人数です。試合前のウォーミングアップでけがをした場合は、試合開始前なら大会派遣の医師の判断で先発と控えを入れ替えられ、欠場する選手の代わりに大会申込の選手から控えを補充できます。
試合中に交代で使えるのは5人までです。交代のタイミングは1試合3回までで、これとは別にハーフタイムにも交代できます。決勝の延長戦では、もう1人(6人目)の交代と、そのための交代回数が1回増えます。脳振盪またはその疑いがある選手の交代は通常の5人とは別枠で1人まで認められ、その場合は相手チームにも1人の追加交代が与えられます。
監督・コーチなどベンチに入れる役員は5人までです。
第104回で変わった交代のルール
交代の回数の数え方は、第103回(2024年度)と第104回(2025年度)で変わっています。両方の大会要項を比べると、次の2点が違います。
| 項目 | 第103回(2024年度) | 第104回(2025年度) |
|---|---|---|
| 交代回数の制限 | 後半の交代が3回まで(前半・ハーフタイムの交代は数えない) | 1試合で3回まで+ハーフタイム |
| 決勝の延長戦 | 6人目の交代はできない | 6人目の交代ができる |
※第103回・第104回の大会要項(JFA)を比べてフットボール戦士がまとめたもの。登録20人・交代5人は両大会とも同じ
第105回の熊本県大会の実施要項も、交代5人・交代回数3回(ハーフタイムなどの交代は数えない)・延長で1人追加という第104回と同じ書き方になっています。
選手権の累積警告は2枚で1試合出場停止
選手権の本大会では、大会期間中に警告(イエローカード)を2回受けた選手は、次の1試合に出場できません。退場(レッドカード)になった選手も次の1試合に出られず、それ以降の処分は大会の規律委員会が決めます。
要項で数えるのは「本大会期間中」の警告です。一方、予選で退場して消化しきれなかった出場停止は、本大会で順番に消化します。予選の最後の試合で退場した選手は、本大会の初戦に出られないことがあるわけです。
大会要項には、準決勝の前に警告を消す(リセットする)決まりは書かれていません。そのため、準々決勝と準決勝で1枚ずつ警告を受けると、決勝に出られなくなります。W杯のように途中でリセットがある大会とは違うので、勝ち上がるほど警告の重みが増します。
3位決定戦はなし・両校優勝は今はない
高校サッカー公式チャンネル「ノーカット版【初の決勝戦PK決着】高校サッカー厳選名場面 劇的PK戦|第83回大会決勝」(2022年8月公開)。2005年1月、決勝が初めてPK戦で決まった場面です。
選手権は優勝から3位までを決めますが、3位決定戦は行いません。準決勝で負けた2校が、どちらも3位になります。
両校優勝は、今の大会ではありません。決勝は延長戦のあとPK戦まで行い、必ず1校の優勝校を決めます。初めて決勝がPK戦で決まったのは、2005年1月の第83回大会で、鹿児島実業が市立船橋を0-0からのPK戦4-2で破りました。
両校優勝は過去7回あった
かつては、決勝が延長戦でも同点なら両校優勝でした。JFAの歴代優勝チームの一覧には、両校優勝が7回載っています。最後は第74回(1995年度)の静岡学園と鹿児島実業です。
決勝でも完全に決着をつけるようになったのは第79回(2000年度)からです。フットボール戦士の集計では、第55回以降の決勝50試合のうち、PK戦で決まったのは4試合です。2013年1月の第91回大会の決勝は大雪で中止になり、両校優勝も検討されましたが、5日後に延期して試合を行い、鵬翔がPK戦の末に京都橘を破って初優勝しました。
両校優勝になった年も含めて、第1回からの全優勝校は次の記事で一覧にしています。
選手権の年齢制限と留学生のルール
選手権に出られるのは、生年月日の条件を満たした高校生です。第104回大会は「2006年4月2日以降に生まれた者」で、同じ学年で出場できるのは1回だけでした。第105回の熊本県大会の実施要項では「2007年4月2日以降」と1年ずれています。
この線は、ふつうの3年生より1学年上の生まれまで入ります。1年遅れて高校に入った人も、生年月日の条件を満たしていれば3年生で出場できる計算です。ただし、留年して同じ学年をもう一度過ごす場合、その学年で2回目の出場はできません。学年の区別がない課程(単位制など)の生徒は、出場が3回までです。
転校した選手は、転校から6か月たたないと出場できません。一家で引っ越したなどの事情がある場合は、都道府県高体連の会長が認めれば例外になります。
外国人留学生は、大会に登録できるのが4人まで、試合に出場できるのが2人までです(要項の表記は「試合出場は2名まで」)。さらに、FIFAの規則にある18歳未満の国際移籍と登録の手続きを済ませた選手でないと出場できません。転校後6か月の決まりも、留学生に同じように当てはまります。
第105回(2026年度)の大会要項はいつ出る?
| 項目 | 2026年10月14日時点で分かっていること |
|---|---|
| 大会要項 | JFAの第105回大会ページにまだ載っていない |
| 前年の発表時期 | 第104回の大会概要は2025年10月21日に発表 |
| 年齢 | 県予選の要項(熊本県)は2007年4月2日以降生まれ |
| 交代 | 県予選の要項(熊本県)は第104回と同じ5人・3回 |
| 競技規則 | 県予選の要項(熊本県)はサッカー競技規則2026/27を使う |
※JFA・熊本県サッカー協会の公開資料をもとにフットボール戦士がまとめたもの
第105回大会の要項は、2026年10月14日時点でJFAの大会ページに載っていません。前回の第104回は、大会概要が2025年10月21日に発表されています。全国大会の試合時間や交代の決まりが変わるかどうかは、要項が出たところで確かめる必要があります。
試合のルールそのもの(競技規則)は、2026/27年版で変更があります。JFAの資料では、交代で退く選手は10秒以内にピッチを出る、スローインとゴールキックで再開を遅らせると目で見える5秒のカウントダウンを使う、といった変更が挙がっています。県予選の要項では2026/27年版を使うと書かれているので、全国大会でもこうした場面が見られるかもしれません。
大会の日程は、開幕が2026年12月28日(月)、決勝が2027年1月11日(月・祝)と、日本テレビが2026年9月22日に発表しています。会場や組み合わせ抽選会の時期は、次の記事にまとめています。
よくある質問
A. 1回戦から準々決勝までは前後半40分ずつの80分、準決勝と決勝は前後半45分ずつの90分です(第104回大会要項)。
A. ありません。準決勝までは90分(準々決勝までは80分)で同点ならすぐにPK戦です。延長戦があるのは決勝だけで、20分(10分ハーフ)です。
A. 1試合に登録できるのは20人(先発11人と控え9人まで)です。大会に申し込む選手は背番号1〜30番の30人で、試合中の交代は5人までです。
A. 出られません。本大会で警告2回になると次の1試合が出場停止です。大会要項には準決勝前のリセットの決まりがないため、決勝が出場停止の試合になります。
A. 生年月日の条件を満たしていれば出られます。第105回の熊本県大会の要項では2007年4月2日以降生まれが条件で、ふつうの3年生より1学年上の生まれまで入ります。心配なときは顧問の先生を通じて県の高体連に確かめてください。
まとめ:選手権のルールは「80分・すぐPK・20人・警告2回」
- 試合時間は準々決勝までが80分、準決勝と決勝が90分。延長戦(20分)は決勝だけ
- 準決勝までは同点ならすぐPK戦。第55回以降、約5試合に1試合がPK戦で決まっている
- 大会に申し込む選手は30人、1試合のベンチ入りは20人、交代は5人まで(第104回から交代回数の数え方が変更)
- 警告2回で次の1試合は出場停止。準決勝前のリセットはなく、予選の退場の出場停止は本大会に持ち越し
- 3位決定戦はなし。両校優勝は過去7回あったが、第79回から決勝も完全決着
- 年齢は第105回の県予選要項で2007年4月2日以降生まれ。留学生は登録4人・出場2人まで
選手権は80分の試合が多く、準決勝までは延長戦がないため、PK戦まで見据えた選手交代や警告の管理が勝ち上がりに関わります。第105回大会の要項が発表されたら、変更点がないかを確かめておくと観戦がもっと楽しくなります。選手権で活躍する高校を知りたい方は、サッカーの強い高校【2026年】都道府県別一覧と選手権の優勝回数ランキングもあわせてどうぞ。
※この記事の情報は2026年10月14日時点のものです。ルールは第104回全国高等学校サッカー選手権大会の大会要項(JFA)をもとにしています。第105回大会の要項が公開されたら、JFAの大会ページで最新の内容をご確認ください。
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