サッカーボールの中身は3層構造!断面で見る内部構造

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こんな疑問を持つ方へ
  • ボールを切ったら、中には何が入っているのか気になる
  • 「土用」「芝用」の違いが分からないまま選んでいる
  • 買ったばかりなのに、すぐ空気が抜ける気がする
  • 子どもに買うボールで失敗したくない
  • 試合球と練習球は、中身の何が違うのか知りたい

サッカーボールの中身は、じつは空気だけではありません。表皮のすぐ内側には形を保つための補強層があり、その内側に空気を閉じ込めるチューブが入っています。断面をたどるように、中身の正体と選び方まで見ていきます。

サッカーボールの中身は空気だけではない|基本の3層構造

サッカーボールの基本3層構造

まず結論からお伝えすると、一般的なサッカーボールは「表皮」「補強層」「チューブ」という3つの層が重なった構造をしています。そこに空気の出入り口である「バルブ」が加わり、合計4つの部品でボールは成り立っています。

外から見えるのは表皮だけですが、蹴ったときの手応え、弾み方、空気の抜けにくさといった性能のほとんどは、目に見えない内側の層が決めています。順に見ていきましょう。

一番外側「表皮」は水を吸わない人工皮革

手で触れる部分が表皮(カバー)です。かつては牛革などの天然皮革が主流でしたが、雨を吸って重くなるという弱点がありました。1986年のメキシコ大会以降は人工皮革製が使われるようになり、天候の影響を受けにくくなっています。

現在の表皮に使われる人工皮革は、ナイロンやポリエステルの基布に、弾性のあるポリウレタン樹脂を組み合わせたものです。吸水性・吸湿性が低いのが特徴で、雨天でもボールが重くならないよう設計されています。

中間の「補強層」が丸い形を保っている

表皮の内側にあるのが補強層(ライニング)です。ポリエステルとコットンの混紡布にゴムを配合した素材で、複数枚が貼り合わされています。

この層こそが、ボールの「丸さ」を守る主役です。空気を入れたチューブは、そのままでは風船と同じで、力を加えると簡単に歪みます。周囲を布とゴムの層でしっかり抱え込むことで、強く蹴っても形が崩れない球体が生まれます。布の種類やゴムの配合量を変えることで、硬さや反発の感触を調整しているのも、この層の役割です。

ワンポイント

「同じメーカーの同じサイズなのに蹴り心地が違う」と感じることがあります。その多くは表皮の見た目ではなく、この補強層の枚数や配合の違いによるものです。中身の設計が、そのままタッチの差になって表れます。

一番内側「チューブ」が空気を閉じ込める

そして最も内側にあるのがチューブ(ブラダー)です。ゴム製の袋で、いわばボールの心臓部にあたります。ここに空気が入り、内圧がボール全体を張らせています。

素材は大きく分けて、天然ゴムであるラテックスと、合成ゴムであるブチルの2種類。この違いがボールの性格を決定的に変えるため、次の章でくわしく解説します。

意外な主役「バルブ」の役割

空気針を刺す小さな穴がバルブです。ゴムの自己閉塞性を利用しており、針を抜くと穴がふさがって空気が逃げない仕組みになっています。

小さな部品ですが、空気漏れのトラブルで最も多い原因のひとつでもあります。乾いた針を無理に差し込むと内部が傷つき、そこから徐々に空気が抜けていきます。扱い方は後の章でまとめます。

部位 位置 主な素材 担っている役割
表皮 最外層 人工皮革(ポリウレタン系)、天然皮革 耐摩耗性、撥水性、グリップ、デザイン
補強層 中間層 ポリエステル・コットン混紡布+ゴム 形状保持、硬さと反発の調整、強度
チューブ 最内層 ブチルゴム/ラテックス(天然ゴム) 空気の保持、弾み方の決定
バルブ チューブに一体 ゴム系 空気の出し入れと密閉

チューブの素材で別モノになる|ブチルとラテックスの違い

ブチルチューブとラテックスチューブの違い

中身の話で最も実用的なのが、このチューブ素材の違いです。モルテンの公式FAQでも、土グラウンド用と芝グラウンド用の違いはチューブ素材にあると明記されています。

ブチルチューブは空気が抜けにくい

ブチルは合成ゴムで、気体を通しにくい性質を持っています。そのため空気が長持ちし、月に一度ほどの補充で使えることも珍しくありません。土のグラウンドや、日常的に蹴る練習用ボールの多くはこちらです。

土のような硬い路面ではボールが跳ねすぎる傾向があるため、空気圧をやや低めに保ち、跳ねを落ち着かせる設計と組み合わせて使われます。

ラテックスチューブはよく弾む

ラテックスは天然ゴムです。柔らかく反発性に優れ、蹴ったときに素直に伸びるため、飛びと弾みで有利になります。天然芝や、上級グレードの試合球に採用されることが多い素材です。

ただし弱点もあります。ゴムの分子構造上、空気の透過性が高く、抜けるのが早いのです。メーカー公式も、ラテックスチューブは柔らかい反面、空気が抜けやすいと説明しています。数日おきの空気チェックが前提になると考えておくのが現実的です。

比較項目 ブチルチューブ(合成ゴム) ラテックスチューブ(天然ゴム)
空気の保持 抜けにくい 抜けやすい
反発・弾み 落ち着いている 高く弾む
タッチの感触 やや硬めで安定 柔らかく、素直に伸びる
向いている路面 土、ハードな人工芝 天然芝
主な用途 練習球、日常使い、部活動 試合球、上位グレード
手入れの頻度 低め(月1回程度の確認) 高め(数日ごとの確認)

結局どちらを選べばよいのか

判断基準はシンプルです。週末に公式戦で天然芝を使う、あるいはボールの反発を最大限に引き出したいならラテックス。土や人工芝で毎日蹴る、空気入れの手間を減らしたいならブチルです。

とくに小中学生の練習用や、親子でボールを蹴る用途であれば、ブチルチューブのボールが扱いやすいでしょう。「久しぶりに出したらペシャンコ」という残念な体験が起きにくいのが、何より大きな利点です。

空気が抜けにくい「ブチルチューブ」の定番5号球 日本サッカー協会の検定球で、中身にはブチルチューブを採用。空気が長持ちするので、練習でも普段のボール遊びでも扱いやすい一球です。表皮は人工皮革、丁寧な手縫い仕上げで、中学生から大人まで対応します。バルブ横に推奨内圧0.800kgf/cm²の表示があり、空気圧の目安に迷いません。 ブチルチューブ採用の検定球をチェックする 中身の仕様まで公開されている、選びやすい定番モデルです

中身の空気圧が蹴り心地を決める|適正値と測り方

サッカーボールの空気圧の適正値と測り方

同じボールでも、空気圧が違えば別物になります。中身の話で最も日常的に効いてくるのが、この空気圧です。

競技規則が定める空気圧は0.6〜1.1気圧

サッカー競技規則の第2条では、ボールの規格が次のように定められています。

項目 規定値
形状 球形であること
外周 68cm以上、70cm以下
重さ 試合開始時に410g以上、450g以下
空気圧 海面の高さの気圧で0.6〜1.1気圧(600〜1100g/cm²、8.5〜15.6ポンド/平方インチ)

注目したいのは、重さが「試合開始時」と限定されている点です。雨で水を含めば重くなるため、開始時点の基準として定められています。表皮に吸水性の低い人工皮革が使われる理由も、ここにつながっています。

単位が違って混乱したときの換算表

空気圧の表記は、気圧、g/cm²、kgf/cm²、psiと複数あり、初めて空気圧計を買うと戸惑いがちです。競技規則の値を基準に整理すると、次のようになります。

目安 気圧 g/cm² kgf/cm² psi
規定の下限 0.6 600 0.600 約8.5
メーカー推奨の一例 約0.8 800 0.800 約11.4
規定の上限 1.1 1100 1.100 約15.6

kgf/cm²とg/cm²は1000倍の関係にあるだけなので、0.800kgf/cm²は800g/cm²と読み替えられます。規定の範囲のちょうど中ほどにあたる、扱いやすい設定です。

最優先すべきはバルブ横の表示

競技規則の範囲は広く、その中のどこに合わせるかはボールごとに違います。判断の基準は、バルブの近くに印字されている推奨内圧です。メーカー公式も、バルブ口の表示に従うよう案内しています。

迷ったときは、規則の数値ではなく、そのボール自身に書かれた数値を信じてください。設計上の最適値がそこに示されています。

空気圧計がないときの簡易チェック

厳密には空気圧計が必要ですが、日常の練習であれば感覚でも大きく外れません。両手の親指でボールを強く押したとき、表面がわずかにへこむ程度が目安です。まったくへこまないのは入れすぎ、指がぐっと沈むなら不足しています。

ワンポイント

入れすぎは「硬くて痛い」だけでは済みません。メーカーは、空気の入れすぎがボールの変形や膨張の原因になると注意を促しています。中身のチューブと補強層に常時無理な力がかかり、寿命を縮めることになります。硬すぎるボールは、ヘディング時の負担という点でも避けたいところです。

空気が抜けるのはなぜ?中身を長持ちさせる方法

サッカーボールの空気が抜ける原因と長持ちさせる方法

「買ったばかりなのに空気が抜ける」という悩みは非常に多いものです。原因は主に3つに分けられます。

理由1:ゴムは少しずつ空気を通す

まず知っておきたいのは、空気が徐々に抜けるのは故障ではないということです。ゴムには気体をわずかに透過させる性質があり、密閉しているつもりでも空気は少しずつ外へ逃げていきます。

FIFAの品質試験でも、この自然減は前提とされています。ボールに空気を入れて72時間後の圧力低下を測る項目があり、最上位のFIFAクオリティ・プロでも20%以内、FIFAクオリティおよびFIFAベーシックでは25%以内という基準が設けられています。つまり「まったく抜けないボール」は、そもそも想定されていないのです。

理由2:バルブの傷

次に多いのがバルブの損傷です。空気針を乾いたまま、あるいは斜めに差し込むと、バルブ内部のゴムが削れてしまいます。一度傷がつくと、そこが空気の逃げ道になります。

メーカー公式が推奨しているのは、空気針に必ず潤滑剤(なければ石けん水など)をつけてから、ゆっくり垂直に抜き差しする方法です。よく見かける「水をつける」「唾をつける」というやり方は推奨されていません。潤滑が不十分なうえ、内部に水分を持ち込むことになります。

理由3:表皮の傷

アスファルトで蹴り続けたり、フェンスや鋭利なものに当てたりすると、表皮に傷が入り、そこから内部が損傷することがあります。表面の見た目以上に、中身がダメージを受けているケースは少なくありません。

保管でやってはいけないこと

場面 避けたいこと 推奨される扱い
保管場所 直射日光、高温多湿、車のトランク内 日陰で風通しがよく、温度が上がらない場所
濡れたとき ドライヤーで急速に乾かす 乾いた布で水分を取り、風通しのよい日陰で自然乾燥
汚れ 強い洗剤でこすり洗いする 専用クリーナーを使い、縫い目の砂はブラシで落とす
使用頻度 1個を毎日使い続ける 複数のボールを交互に使って休ませる

とくに車のトランクは要注意です。夏場は内部が高温になり、ゴムの劣化を早めるうえ、空気が膨張して内圧が上がります。ボールにとっては、かなり過酷な環境です。

作り方でも中身の性能は変わる|3つの製法

サッカーボールの手縫い・機械縫い・貼りの3つの製法

パネルの接合方法もまた、中身の性能に直結します。縫い目の作り方が、水の浸入や反発の均一性を左右するからです。

手縫い(ハンドステッチ)

職人がパネルを1枚ずつ縫い合わせる伝統的な製法です。厚みのある人工皮革と太い糸を使えるため、変形しにくく耐久性に優れています。日本サッカー協会の検定球にも、この製法のボールが多く見られます。

一方で、縫い目の間隔が広くなるぶんパネル間にわずかな隙間が残り、雨天では水が入ってボールが重くなりやすいという性質もあります。世界の手縫いボールの多くはパキスタンのシアルコット地域で生産されており、同地は世界的な生産拠点として知られています。

機械縫い(マシンステッチ)

ミシンで縫製する製法です。量産に向く反面、薄いパネルと細い糸しか使えず、摩耗や変形が起きやすくなります。価格を抑えたレクリエーション向けのボールに多い作り方です。

貼り(サーマルボンディング)

接着剤と熱でパネルを接合し、縫い目をなくす製法です。表面に凹凸ができないため真球度が高く、どこを蹴っても同じ反発が返ってきます。縫い目がないので吸水も起こりにくく、雨天でも性能が安定します。トップレベルの試合球はほぼこの製法です。

製法 耐久性 雨天時 主な用途
手縫い 高い やや水が入りやすい 検定球、練習球、部活動
機械縫い やや低い 水が入りやすい レクリエーション、入門用
貼り(熱接合) 高い 吸水しにくい 公式試合球、上位グレード

パネルの枚数は減り続けている

かつての標準は、白い正六角形20枚と黒い正五角形12枚を組み合わせた32枚構成でした。いわゆる切頂二十面体で、多くの人が思い浮かべる「サッカーボールの絵」がこの形です。

その後、製法の進化とともにパネル数は減り続けます。2006年以降にはプロペラ状6枚とローター状8枚を組み合わせた14枚構成が登場し、さらに枚数を絞ったボールへと進んでいます。接合部が減るほど表面は均一になり、空気の流れも安定します。

中身の仕様が明記された1球を、手元に置いておく 構造を理解したうえで手に取ると、ボールの見え方が変わります。こちらは手縫い仕上げの人工皮革表皮に、空気が抜けにくいブチルチューブを組み合わせた検定球。日本サッカー協会の品質基準を満たし、公式戦でも使用できる仕様です。中学生から大人まで対応する5号球で、練習用の一球としても長く使えます。 検定球の詳細と価格を見る 生産国や推奨内圧まで公開されている安心の一球

プロが使うボールの中身にはセンサーが入っている

プロ用サッカーボール内部のIMUセンサー

ここまでは空気とゴムの話でしたが、トップレベルの試合球には、もうひとつ現代的な「中身」が加わっています。電子部品です。

2022年カタール大会で本格導入されたセンサー

2022年のカタールワールドカップで使われた公式試合球アル・リフラには、慣性計測ユニット(IMU)センサーが内蔵されていました。1秒間に500回という頻度でボールのデータを送信し、映像オペレーションルームで解析されます。

これにより、ボールに触れた瞬間を極めて正確に特定できるようになり、半自動オフサイドテクノロジーの判定精度が大きく向上しました。同大会では、得点場面で選手がボールに触れていたかどうかをセンサーのデータで確認する事例も報じられています。

2026年北中米大会の公式球「トリオンダ」

2026年のFIFAワールドカップ公式試合球として、アディダスが2025年10月3日に発表したのがトリオンダ(TRIONDA)です。名称のTRIは開催国であるカナダ・メキシコ・アメリカの3カ国を、ONDAはスペイン語で「波」を意味します。

項目 内容
パネル構成 同一形状のパネル4枚(過去最小枚数)
接合方法 サーマルボンディング製法による縫い目のない表皮構造
表皮加工 エンボスとディボスの2種類を併用し、飛行安定性を高める設計
内蔵技術 500Hzの慣性計測ユニット(IMU)モーションセンサーチップ
センサーの搭載位置 4枚のパネルのうち1枚の内部に設けられた専用レイヤー

興味深いのは搭載方法です。アル・リフラではボールの中心にセンサーを吊るす方式が採られていましたが、トリオンダではパネル内部の専用レイヤーに組み込む方式へと変更されました。中身の設計思想そのものが更新されているわけです。

「ボールを充電する」という光景への反応

センサーが入っているということは、電源が必要だということでもあります。カタール大会では、試合前にボールが充電されている様子を写した写真が広く共有され、日本のSNSでも大きな話題になりました。

ボールを充電するという発想そのものへの驚きや、雨天時の扱いを心配する声、シュールな光景だと面白がる反応が多く見られました。長らく「空気とゴムの塊」だったサッカーボールが、通信機器としての側面を持ち始めたことを象徴する出来事だったと言えます。

なお、こうしたセンサーが入っているのは大会で使用される試合球で、一般に販売されるレプリカボールには搭載されていません。アディダスも、販売用のボールにはセンサーが搭載されない旨を明らかにしています。市販球を切っても、出てくるのはゴムのチューブです。

サイズによる中身の違い|号数とフットサル球

サッカーボールの号数とフットサルボールの違い

3号・4号・5号の使い分け

サッカーボールは年齢に応じてサイズが分かれています。中身の構造は基本的に共通ですが、大きさと重さが変わります。

号数 直径の目安 重さ 主な対象
3号球 約19cm 300〜320g 幼児から小学校低学年
4号球 約20.5cm 350〜390g 小学校高学年
5号球 約22cm 410〜450g 中学生から大人

5号球の重さは競技規則そのものの数値です。大人用として世界共通の基準になっています。

フットサルボールが弾まない理由

見た目は似ていても、フットサルボールの中身は明確に違います。フットサル競技規則の第2条では、次のように定められています。

項目 フットサルボールの規定 サッカーボール(5号)
外周 62cm以上、64cm以下 68cm以上、70cm以下
重さ 400g以上、440g以下 410g以上、450g以下
空気圧 0.6〜0.9気圧 0.6〜1.1気圧
バウンド 2mから落として最初のバウンドが50〜65cm 規定なし

注目すべきは2点です。ひとつは、サイズが小さいのに重さがほとんど変わらないこと。もうひとつは、サッカーには存在しないバウンドの規定があることです。

小さくて重い、そして弾まない。これは狭いコートでボールが跳ね回らないようにするための設計です。空気圧の上限も0.9気圧と低めに抑えられており、中身の作りから「弾ませない」ことを狙っているのが分かります。フットサルボールを蹴って「思ったより飛ばない」と感じるのは、正しく作られている証拠なのです。

目的別に見る、選ぶべきボールの中身

目的別に選ぶサッカーボールの中身

ここまでの内容を、選び方として整理します。

使うシーン チューブ 製法 重視するポイント
土のグラウンドでの練習・部活動 ブチル 手縫い 耐久性と空気の持ち
天然芝での公式戦 ラテックス 貼り(熱接合) 反発と真球度
公園での親子の練習 ブチル 手縫い・機械縫い 手入れの手軽さ
小学生の日常練習(4号) ブチル 手縫い 扱いやすさとコスト
雨天が多い環境 いずれも可 貼り(熱接合) 吸水しにくさ

ほとんどの方にとって現実的な最適解は、ブチルチューブと手縫いの組み合わせです。空気が抜けにくく、変形しにくく、公式戦でも使える。日常の練習から試合まで、幅広くカバーできます。

迷ったらこの一球|ブチル×手縫いの検定球(5号) 中身の3層すべてがバランスよく設計された、失敗しにくい選択です。ブチルチューブで空気が長持ちし、手縫いの人工皮革表皮で変形にも強い。日本サッカー協会の検定球なので、部活動や公式戦にもそのまま持ち込めます。バルブ横に推奨内圧が明記されており、空気入れのたびに悩む必要もありません。 在庫と最新価格をAmazonで確認する 中身を知ったうえで選べば、買い替えの後悔がありません

サッカーボールの中身に関するよくある質問

Q1. サッカーボールの中身に、空気以外のものは入っていますか

一般に販売されているボールの内部に入っているのは空気だけです。ただし、その空気を包むゴム製のチューブと、その外側の補強層が層をなしています。例外は大会で使用される最上位の試合球で、慣性計測ユニット(IMU)センサーなどの電子部品が組み込まれているものがあります。市販のレプリカボールには搭載されていません。

Q2. 中身のチューブだけを交換することはできますか

チューブは補強層と表皮に包まれた構造になっているため、一般ユーザーが自分で交換することは想定されていません。バルブからの空気漏れについては、メーカーが検査・修理を受け付けている場合があります。モルテンは公式オンラインショップでボールのパンク検査依頼を受け付けています。まずは購入店やメーカーに相談するのが確実です。

Q3. 空気はどのくらいの頻度で入れればよいですか

チューブの素材によって変わります。ブチルチューブなら月に一度程度の確認で足りることが多く、ラテックスチューブは空気の透過性が高いため、数日から1週間ごとの確認が現実的です。いずれの場合も、使う直前に手で押して確かめる習慣をつけておくと安心です。

Q4. 空気針に水や唾をつけて刺してもよいですか

推奨されていません。メーカー公式は、空気針に潤滑剤(なければ石けん水など)をつけたうえで、ゆっくり垂直に抜き差しするよう案内しています。潤滑が不十分な状態で差し込むと、バルブ内部が傷ついて空気漏れの原因になります。少量でよいので、専用の潤滑剤を用意しておくとボールが長持ちします。

Q5. ボールの空気が自然に減るのは不良品でしょうか

不良ではありません。ゴムは気体をわずかに透過させるため、時間とともに内圧が下がるのは正常な現象です。FIFAの品質試験にも空気圧低下の項目があり、最上位のFIFAクオリティ・プロでも72時間後の低下が20%以内、FIFAクオリティおよびFIFAベーシックでは25%以内という基準が設けられています。極端に早く抜ける場合は、バルブや表皮の損傷を疑ってください。

Q6. 昔ながらの白黒32枚のボールは、もう作られていないのですか

練習球や普及用のボールでは、現在も広く生産されています。白い正六角形20枚と黒い正五角形12枚を組み合わせた構成は、視認性が高く、パネルごとの回転が見やすいという実用的な利点があります。トップレベルの試合球でパネル数が減っているのは、真球度と空気力学の追求によるもので、32枚構成が劣っているという意味ではありません。

まとめ

  • サッカーボールの中身は、外側から表皮・補強層・チューブという3層構造。形を保っているのは中間の補強層で、空気を閉じ込めているのは最内層のチューブです。
  • チューブの素材は2種類。ブチル(合成ゴム)は空気が抜けにくく土や練習向き、ラテックス(天然ゴム)はよく弾む反面、空気が抜けやすく芝や試合向きです。
  • 競技規則が定める空気圧は0.6〜1.1気圧。ただし実際に従うべきは、バルブ横に印字された推奨内圧です。入れすぎは変形の原因になります。
  • 空気が徐々に抜けるのは正常な現象です。空気針には必ず潤滑剤をつけ、垂直にゆっくり抜き差しすることでバルブを長持ちさせられます。
  • 製法は手縫い・機械縫い・貼り(サーマルボンディング)の3種類。縫い目の有無が、吸水性や反発の均一性を左右します。
  • 大会で使われる最上位の試合球には、500Hzで計測する慣性計測ユニット(IMU)センサーが内蔵され、オフサイド判定などに活用されています。市販球には搭載されていません。
  • フットサルボールは小さく重く、バウンドの上限が規則で定められています。弾まないのは設計どおりです。

中身を知ると、ボールの選び方は驚くほどはっきりします。使う場所と頻度から必要なチューブ素材を決め、あとは製法と号数を合わせるだけです。次に手に取る一球は、見た目ではなく中身で選んでみてください。

サッカーボールの中身に対するみんなの意見・反応