- エムバペとネイマールはなぜ不仲になったの?
- きっかけの出来事は何で、本人たちは何と言っている?
- 2026年の2人はどうしている?仲直りはした?
エムバペとネイマールの関係がこじれたのは、メッシがパリ・サンジェルマン(PSG)に加入した2021年8月より後のことです。2021年9月には試合中のエムバペの不満がテレビに映り、2022年8月にはPKのキッカーをめぐる騒ぎが起きました。2025年1月には、ネイマール本人が「メッシが来てから彼は少し嫉妬した」と語っています。この記事では、うわさではなく、日付と出典で確かめられる出来事と本人の言葉だけで整理します(2026年10月15日時点)。
エムバペとネイマールはなぜ不仲?答えは「メッシ加入後の2つの事件」
2人は2017年夏にそろってPSGへ加わり、2023年夏にネイマールが去るまで6シーズン一緒にプレーしました。不仲が表に出た出来事は、どちらもメッシが加入した2021年8月より後に起きています。
1つ目は2021年9月25日、エムバペがベンチで「パスをくれない」と不満を口にした場面です。2つ目は2022年8月13日、PKのキッカーをめぐる騒ぎでした。
原因について、ネイマールは2025年1月に「メッシが来てから彼は少し嫉妬した」と話しました。エムバペは反論せず、「ネイマールをとても尊敬している」と答えています。どちらに非があるかを本人たちが認めた発言はなく、仲直りしたという発表もありません。
不仲の前:2017〜2021年春は「MY BRO」と呼ぶ仲
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もともと2人は仲のよいコンビでした。上はエムバペが2019年9月にInstagramに出した投稿で、ネイマールをタグ付けして「MY BRO」と書いています。
加入はネイマールが先です。2017年8月3日、バルセロナとの契約の解除金2億2200万ユーロ(2026年10月のレートで約393億円)が支払われ、当時の史上最高額の移籍になりました。エムバペは同じ年の8月31日、モナコから期限付き移籍(買い取り義務つき)でPSGに加わっています。
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2人がそろっていた6シーズンで、PSGは国内の大会を次々に制しました。下の表は、2人がPSGで一緒に手にした主な結果です。
| 大会 | 2人がそろっていたシーズンの結果 |
|---|---|
| リーグ・アン | 優勝5回(2017-18、2018-19、2019-20、2021-22、2022-23) |
| クープ・ドゥ・フランス | 優勝3回(2017-18、2019-20、2020-21) |
| チャンピオンズリーグ | 2019-20に準優勝(決勝でバイエルンに0-1) |
※英語版Wikipedia(Neymar/Kylian Mbappé)の獲得タイトル欄をもとに作成。
2020年はカップ決勝、2021年春はCL準決勝まで
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エムバペは2020年7月に「スタッド・ド・フランスで会おう」と投稿しました。7月24日のクープ・ドゥ・フランス決勝では、ネイマールの1点でPSGが優勝しています。翌2020-21シーズンも、2人を中心にCLの準決勝まで進みました。
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エムバペは2021年10月のレキップ紙のインタビューで、一緒にプレーして感激した選手を聞かれ、「ネイマールも、来たときに少し(そう感じた)。本当にすごかった」と話しています(GOAL 2021年10月5日・英語訳から)。ネイマールのほうも、2025年に「彼が来たとき、僕らにとって欠かせない選手だった。ゴールデンボーイと呼んでいた」と振り返りました。
事件1:2021年9月25日、ベンチで「パスをくれない」
2021年9月25日のリーグ・アン、PSG対モンペリエ(2-0)。88分に交代したエムバペは、ベンチで隣のイドリサ・ゲイェに不満を話し、その様子を中継の映像がとらえました(GOAL 2021年9月27日)。直前の89分には、ネイマールのアシストでドラクスラーが2点目を決めていました。
発言の中身は、報道によって食い違いました。レキップ紙はネイマールを「クロシャール(浮浪者)」と呼んだと報じ、ほかの報道は「僕のときは、彼はパスをくれない」などと伝えています。なお、メッシはひざの不調でこの試合に出ていません。
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5か月ほど前の2021年4月にも、エムバペはネイマールをタグ付けした投稿を出していました(上)。それだけに、ベンチの映像は大きな話題になりました。
エムバペ本人は「言った。でも恨みはない」
エムバペは2021年10月、レキップ紙のインタビューで、その言葉を口にしたと認めました。「サッカーではいつも起きること。大事なのは後に残さないこと」「騒ぎになったので、すぐ彼と話した」と説明しています(GOAL 2021年10月5日・英語訳から)。
さらに「選手としても人としても彼を尊敬している」「僕もパスを出さずに、彼が不満だった日がある。問題はない」とも話しました。ポチェッティーノ監督も試合2日後の会見で「試合後に2人は話し、私も2人と話した。月曜の練習では笑っていた」と説明しています。
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騒ぎのあとも、2人は同じチームで戦い続けました。上は2021年11月6日、エムバペが「中断前のいい勝利」と投稿したものです。この日のボルドー戦(3-2)では、ネイマールが2点を決めています。
事件2:2022年8月13日、PKのキッカーをめぐる騒ぎ
2022年8月13日のリーグ・アン、PSGはモンペリエに5-2で勝ちました。前半、エムバペが蹴った1本目のPKは相手GKに止められ、2本目はネイマールが蹴って決めました。エムバペはこのゴールを喜びませんでした(AFP、The42 2022年8月19日)。
エムバペはこの年の5月にPSGとの契約を延長し、レアル・マドリードへ移らずに残ったばかりでした。AFPは、残留を決めてから最初の公式戦で「いらだち、孤立して見えた」と伝えています。
監督の説明と、ネイマールの「いいね」
当時のガルティエ監督は試合後、「この試合は、キリアンが1番手、ネイが2番手という明確な順番があった」と説明しました。つまり、2本目をネイマールが蹴ったのは決められた順番どおりです。
試合の直後には、ネイマールがSNSで、エムバペがPKの1番手であることを批判する投稿に「いいね」を押したと報じられました(BioBioChile 2022年8月14日)。ガルティエ監督は翌週の会見で「次の日すぐに会って、言うべきことを言い合った」「この小さな出来事は、話し合った翌日には消えた」と話しています(The42 2022年8月19日)。
本人の言葉:ネイマール「少し嫉妬した」、エムバペ「とても尊敬」
2025年1月16日に公開された元ブラジル代表ロマーリオのポッドキャストで、当時アル・ヒラルにいたネイマールは「エムバペは嫌なやつか」と聞かれました。答えは「いや、違う。彼とは少しあって、ちょっとけんかもした。でも彼が来たとき、僕らにとって欠かせない選手だった」というものでした(ESPN 2025年1月17日・AP通信の英語訳から)。
続けて「何年かいい関係だったけど、メッシが来てから彼は少し嫉妬した。僕を誰とも分け合いたくなかったんだ。それからけんかがあって、態度が変わった」と話しています。名前は出さずに、チームのエゴの強さも問題に挙げました。
エムバペは数日後、ブラジルのTNTスポーツに答えました。「言うことは何もない。今はレアル・マドリードでやっていることに集中している。ネイマールをとても尊敬している」。さらに「ネイマールについては何度でも話せるけど、前向きなことを大事にしたい。サッカーの歴史でも特別な選手だし、パリで一緒に過ごした時間もそうだ」と続けています(GOAL 2025年1月22日・AFP)。
2026年の2人:レアルのエムバペ、サントスのネイマール
エムバペは2024年6月3日にレアル・マドリード加入が発表されました。1年目の2024-25シーズンはラ・リーガで31点を挙げて得点王になり、欧州ゴールデンシューも受けています。2025-26シーズンからは背番号10をつけ、リーグ25点で2年続けて得点王になりました。2026年W杯では10点を挙げて2大会連続の得点王になり、W杯通算22点で歴代1位になっています(フランスは4位)。
ネイマールは2023年8月15日にサウジアラビアのアル・ヒラルへ移りましたが、けがが続き、2025年1月に契約を解除しました。その後、プロになったブラジルのサントスに戻り、2026年1月6日に2026年末までの契約延長を発表しています。2026年5月18日にW杯メンバーに選ばれ、4大会目のW杯に出場しました。7月5日のベスト16でノルウェーに1-2で敗れた試合でPKを決め、試合後に代表引退を表明しています。
エムバペは「彼のいないW杯は想像できない」
2026年3月、フランス対ブラジルの親善試合を前に、エムバペはブラジルのメディアにこう話しました。「ネイマールはネイマール。W杯はスターのためのもので、彼はその中でも大きな1人だ。彼のいないW杯は想像できない」(Expreso 2026年3月25日・スペイン語訳から)。ネイマールは、このときのブラジル代表には呼ばれていませんでした。
2026年6月には、W杯で対戦したい選手を聞かれて「クリスティアーノ(ロナウド)。彼の最後のW杯になると思うから。あるいはネイマール。たぶん彼も最後だから」と答えています(CNN Brasil 2026年6月5日・ポルトガル語の記事から)。ただ、ブラジルはベスト16で敗れ、W杯で2人が戦うことはありませんでした。
よくある質問
A. 仲直りしたという本人や公式の発表はありません。ただ、エムバペは2025年1月に「ネイマールをとても尊敬している」と話し、2026年3月には「彼のいないW杯は想像できない」とも言っています。少なくとも公の場で相手を責める関係ではありません。
A. 表に出たのは、2021年9月25日のモンペリエ戦で、エムバペがベンチで「パスをくれない」と不満を口にした場面です。2022年8月13日にはPKのキッカーをめぐる騒ぎもありました。ネイマールは、メッシが来てからエムバペが「少し嫉妬した」と話しています。
A. エムバペは2021年10月のインタビューで、メッシについて「一緒にプレーするのは無理だと思っていた選手の1人」「一緒にいる時間を味わっている」と話していました(GOAL 2021年10月5日)。ネイマールとメッシは、バルセロナ時代からのチームメートです。
A. そうした報道はありますが、本人の発言や公式の発表では確かめられませんでした。この記事では、映像・本人のインタビュー・監督の会見で確かめられる出来事だけを紹介しています。
A. ネイマールは2026年7月に代表を引退したため、フランス対ブラジルの代表戦で対戦することはなくなりました。所属もスペインのレアル・マドリードとブラジルのサントスで、リーグも大陸も違います。
まとめ:不仲はメッシ加入後の2つの事件から
- 2人は2017年にPSGに加入し、2019年にはエムバペが「MY BRO」と投稿する仲だった
- 不仲が表に出たのは2021年9月25日(パスをくれない)と2022年8月13日(PK騒動)
- ネイマールは2025年1月に「メッシが来てから彼は少し嫉妬した」と発言
- エムバペは反論せず「ネイマールをとても尊敬している」と返答
- 2026年はエムバペがW杯得点王、ネイマールはW杯のあと代表を引退
2人の不仲は、メッシが加入したあとに起きた2つの事件から語られるようになりました。原因についてはネイマールの見方しか出ておらず、エムバペは公の場で敬意を示し続けています。エムバペの人柄については、こちらの記事でも紹介しています。
※この記事の情報は2026年10月15日時点のものです。出典:GOAL(2021年9月27日、2021年10月5日、2025年1月22日)、The42(AFP配信、2022年8月19日)、BioBioChile(2022年8月14日)、ESPN(AP通信、2025年1月17日)、Expreso(2026年3月25日)、CNN Brasil(2026年6月5日)、英語版Wikipedia(Neymar/Kylian Mbappé)。発言は英語・スペイン語の報道からの訳です。
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