- メッシの本名(フルネーム)を正確に知りたい
- 「クッシッティーニ」って何?なぜ名字が2つあるの?
- 「リオネル」は歌手ライオネル・リッチーが由来って本当?
メッシの本名は「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシッティーニ(Lionel Andrés Messi Cuccittini)」です。「メッシ」は父の名字、「クッシッティーニ」は母の名字です。ただしアルゼンチンでは名字を1つだけ名乗る人が多く、FIFAの2026年W杯の登録では、メッシの名字は「MESSI」だけでした。
この記事では、2026年9月25日時点の情報で、本名の4つの部分の意味、名字が2つになる仕組み、FIFAの登録で見えるアルゼンチンならではの事情、「リオネル」の由来、名字のルーツまでを順に解説します。
メッシの本名は「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシッティーニ」
メッシの本名は、名前が2つ、名字が2つの4つの部分でできています。前の2つ「リオネル」「アンドレス」が本人の名前です。英語の「ミドルネーム」とは少し違い、スペイン語圏では名前を2つ以上つけることがよくあります。アルゼンチンの法律でも、名前は3つまでつけられます。
後ろの2つが名字です。「メッシ」は父ホルヘ・オラシオ・メッシさん、「クッシッティーニ」は母セリア・マリア・クッシッティーニさんの名字です。世界中で呼ばれている「リオネル・メッシ」は、1つ目の名前と1つ目の名字を組み合わせた呼び方です。
日本語での書き方は、メディアによって少しずつ違います。日本語版Wikipediaは「クッシッティーニ」で、「クッシティーニ」「クッチッティーニ」と書く記事もあります。つづりはどれも同じ Cuccittini で、イタリア語の読み方に近いのは「クッチッティーニ」です。
名字が2つあるのは、スペイン語圏の名前の仕組み
スペインなどスペイン語圏では、1人が名字を2つ持つのが基本です。1つ目に父の1つ目の名字、2つ目に母の1つ目の名字を並べます。スペインでは結婚しても名字は変わらないので、母も生まれたときの名字のままです。
この仕組みでは、子どもに渡るのは1つ目の名字だけです。そのため母の名字「クッシッティーニ」は、メッシの子どもの世代には受け継がれません。なおスペインでは法律が変わり、2017年からは名字の順番を両親が話し合って決めるようになっています。
同じ南米でも、ポルトガル語のブラジルは並び方が逆で、母の名字が先、父の名字が後ろにくるのが一般的です。ブラジルの例は、ネイマールの本名の記事でくわしく紹介しています。
アルゼンチンは名字1つが基本。FIFAの登録は「MESSI」だけ
フットボール戦士が、FIFAが公開している2026年W杯の登録リストを数えたところ、名字が2つで登録されたアルゼンチンの選手は26人中3人だけでした。セネシ、ニコ・パス、モリーナの3人です。ほかのスペイン語圏7か国は、182人中172人が名字2つでした。決勝で戦ったスペインは26人全員が名字2つで、ラミン・ヤマルも登録上は「NASRAOUI EBANA」という2つの名字です。
アルゼンチンだけ少ないのは、名字のつけ方の法律が違うからです。メッシが生まれた1987年当時の法律では、夫婦の子は「父の1つ目の名字」を名乗り、両親が望めば母の名字を足せる決まりでした。2015年からの今の民法も、名字は基本1つで(父母どちらの名字にするかは選べる)、もう1つは希望すれば足せる形です。
メッシの名字は書類によって「1つ」と「2つ」がある
| 資料 | 名字の書き方 |
|---|---|
| FIFA 2014年W杯の登録 | MESSI CUCCITTINI(2つ) |
| 2017年、メッシのマネジメント会社の声明 | Messi Cuccittini(2つ) |
| FIFA 2022年W杯の登録 | MESSI(1つ) |
| FIFA 2026年W杯の登録 | MESSI(1つ) |
メッシの名字は、資料によって書き方が違います。2014年のFIFAの登録や、2017年にメッシの会社が出した寄付の声明では「メッシ・クッシッティーニ」でした。一方、2022年と2026年のFIFAの登録は「MESSI」だけです。Wikipedia英語版は、バルセロナの公式プロフィールと本人公認の伝記が、アルゼンチンの習慣どおり名字を「メッシ」としていると書いています。
出生届そのものは公開されていないので、どちらが戸籍上の形かは確かめられません。「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシッティーニ」は広く知られた本名の形で、「リオネル・アンドレス・メッシ」も公式の登録で使われている形、と覚えておくのが正確です。
名字を名前にはできない。「メッシ」ちゃん騒動
アルゼンチンの法律では、名字を子どもの名前にすることも禁じられています。2014年、リオネルの出身地サンタフェ州の住民登録の責任者は、赤ちゃんに「メッシ」と名づけるのは法律で禁止されていると説明しました。同じ年にリオ・ネグロ州で「メッシ・ダニエル」と名づけられた男の子の例が報じられ、問い合わせを受けて答えたものです。
「リオネル」は歌手ライオネル・リッチーにちなむ名前
ブエノスアイレスのテレビ局 Canal de la Ciudad のニュース(2025年4月14日公開・スペイン語)。マイアミでメッシとライオネル・リッチーが初めて会った場面を伝えています
「リオネル」という名前は、アメリカの歌手ライオネル・リッチーにちなんでつけられたと報じられています。話のもとは、母セリアさんが2010年にアルゼンチンのテレビ局テレフェの番組で語った思い出です。セリアさんは、本当は「レオネル(Leonel)」という名前が好きでした。
ところが役所へ届けに行った父ホルヘさんが、1文字違いの「リオネル(Lionel)」で登録してきました。両親ともライオネル・リッチーの曲が大好きだったからです。セリアさんは、帰ってきた夫に本気で怒りかけたと笑いながら振り返っています。
2025年4月には、名前の由来の本人との対面が実現しました。インテル・マイアミがCONCACAFチャンピオンズカップでロサンゼルスFCに3対1で勝った試合のあと、マイアミのスタジアムで2人が顔を合わせました。リッチーはSNSに「When Lionel meets Lionel!」と書き、2人の写真を公開しました。
名前そのものの意味は「小さなライオン」です。Lionel はフランス語の名前 Léon(レオン)を小さく呼ぶ形から生まれ、もとはギリシャ語で「ライオン」を表す言葉です。なお、父ホルヘさんは2026年8月8日に68歳で亡くなりました。訃報を伝えたアルゼンチンの新聞も、この名づけの話をあらためて紹介しています。
「メッシ」も「クッシッティーニ」もルーツはイタリア
メッシはアルゼンチン生まれですが、2つの名字はどちらもイタリアにルーツがあります。父方の先祖はイタリア中部マルケ州の出身で、名字「メッシ」はレカナーティの一帯に由来します。スペイン語版Wikipediaは、ひいおじいさんのアンジェロ・メッシが1883年にアルゼンチンへ渡ったと書いています。
母方の「クッシッティーニ」も、同じマルケ州のサン・セベリーノが出身地とされます。Numberの2022年12月の記事によると、サン・セベリーノの村議会は2022年3月、メッシに名誉村民の称号を贈ると決めました。アルゼンチンにはイタリアからの移民が多く、国民のおよそ半分がイタリア系とされています。
本名の持ち主は今:2026年のメッシ
NBC News(2026年8月31日公開・英語)。メッシがアルゼンチン代表からの引退を発表したことを伝えるニュースです
リオネル・アンドレス・メッシは1987年6月24日、アルゼンチンのロサリオで生まれました。2026年9月時点で39歳です。所属はアメリカMLSのインテル・マイアミで、2025年10月に2028年までの契約延長が発表されています。
2026年W杯では、アルゼンチンを2大会続けて決勝に導きました。7月19日の決勝は延長の末にスペインに0対1で敗れて準優勝で、メッシは大会2番目の選手に贈られるシルバーボールを受け取りました。そして8月31日、アルゼンチン代表からの引退を発表しています。10月6日にブエノスアイレスで行われるベナンとの親善試合が、最後の代表戦になる予定です。
この投稿をInstagramで見る
上はメッシ本人のInstagramで、2022年12月18日に、アルゼンチンのW杯優勝を祝った投稿です。
呼び名は「レオ」が定着していて、スペインのメディアは「ラ・プルガ(ノミ)」とも呼んできました。子どものころの歩みやポジションの変わり方は、次の記事で紹介しています。
よくある質問
A. つづりは Lionel Andrés Messi Cuccittini です。日本語では「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシッティーニ」と書くのが一般的で、「クッシティーニ」「クッチッティーニ」と書く記事もあります。
A. 母セリアさんの名字です。スペイン語圏では父と母の名字を1つずつ並べるため、2つ目の名字として入っています。イタリア・マルケ州にルーツがある名字です。
A. 間違いではありません。アルゼンチンでは名字1つが基本で、2022年と2026年のFIFAの登録も「Lionel Andrés MESSI」でした。一方、2014年のFIFAの登録などには「MESSI CUCCITTINI」とあり、資料によって書き方が分かれています。
A. 母セリアさんが2010年のテレビ番組で、夫婦ともリッチーが好きだったので「リオネル」になったと話しています。2025年4月には、メッシとリッチー本人の対面も実現しました。
A. リオネルの愛称として「レオ」が広く使われていて、スペイン語版Wikipediaも「レオ・メッシとして知られる」と紹介しています。
まとめ:メッシの本名はリオネル・アンドレス・メッシ・クッシッティーニ
- 本名は「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシッティーニ」で、名前2つと名字2つの4つの部分でできている
- 「メッシ」は父の名字、「クッシッティーニ」は母の名字で、どちらもイタリア・マルケ州にルーツがある
- アルゼンチンは名字1つが基本で、FIFAの2026年W杯の登録でも名字は「MESSI」だけだった
- 2026年W杯で名字2つの登録はアルゼンチン26人中3人、ほかのスペイン語圏7か国は182人中172人だった
- 「リオネル」は両親が好きだった歌手ライオネル・リッチーにちなむと、母セリアさんが語っている
「メッシ・クッシッティーニ」という長い本名には、スペイン語圏の名前の決まりと、イタリアから海を渡った2つの家族の歴史が入っています。世界中のファンが見てきた背中の「MESSI」は、父から受け継いだ名字です。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:FIFA「Squad Lists」(2014年・2022年・2026年W杯)、Wikipedia英語版・スペイン語版「Lionel Messi」、アルゼンチン法令情報サイト Infoleg(法律18.248号・民商法典)、ESPN(2017年11月)、Infobae(2014年9月・2022年12月)、beIN SPORTS・¡HOLA!(2025年4月)、Number(2022年12月)、La Gaceta(2026年8月)。
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