エムバペは左利き?利き足と利き手が逆という珍しい事実

こんな疑問を持つ方へ

  • エムバペって左利きなの?右利きなの?
  • 左サイドでプレーしているし、左足のゴールも見た気がする
  • サインを左手で書いている映像を見て混乱した
  • 結局どっちの足が得意なのか、はっきり知りたい

エムバペは左利きなのか。結論からいうと、キリアン・エムバペ選手の利き足は「右」です。ただし、ペンを持つ利き手は「左」という珍しいタイプで、これが「左利き?」という混乱を生む大きな原因になっています。この記事では、誤解が生まれる理由からプレースタイルの仕組みまで、順を追ってわかりやすく解説します。

エムバペは左利き?結論:利き足は「右」、利き手は「左」

まず最初に、多くの人が知りたい答えをはっきりさせておきます。

結論:エムバペの利き足は右足です。一方で、サインを書くときなど日常生活では左手を使う「利き手は左」の選手です。つまり「足は右利き・手は左利き」という、手と足で利きが異なるタイプなのです。

エムバペの基本プロフィール

あらためて、エムバペ選手の基本情報を整理しておきましょう。

項目 内容
名前キリアン・エムバペ(Kylian Mbappé)
生年月日1998年12月20日
出身フランス・ボンディ(パリ郊外)
所属クラブレアル・マドリード(2024年夏に加入、背番号10)
主なポジション左ウイング、センターフォワード
利き足右足
利き手左手(サインや筆記は左手)

経歴も簡単に押さえておくと、モナコでプロデビューした後、パリ・サンジェルマン(PSG)で7シーズンにわたってエースとして活躍し、2024年夏にレアル・マドリードへ移籍しました。フランス代表では2018年ワールドカップ優勝、2022年大会では決勝でハットトリックを達成して得点王に輝くなど、世界最高峰のストライカーとして知られています。

ペンは左手で持つ「クロスドミナンス」という珍しいタイプ

エムバペがサインをする映像や写真を見ると、たしかに左手でペンを握っています。ファンイベントやユニフォームへのサイン風景で左手書きの姿が確認でき、これを見て「エムバペは左利きなんだ」と思った人は少なくありません。実際、サイン映像に対しては「左手で書くことに驚いた」という反応が多く見られます。

このように「手と足で利き側が違う」状態は、クロスドミナンス(交差利き)と呼ばれます。人間の利き側は手・足・目・耳でそれぞれ独立して決まることがあり、手は左利きでも足は右利き、というケースは珍しいものの一定数存在します。エムバペはまさにこのタイプで、ボールを蹴る動作では右足が軸、ペンや箸のような細かい作業では左手が軸になっているわけです。

なぜ「エムバペ=左利き」と誤解されやすいのか

「利き足は右」と聞いても、まだ腑に落ちない人がいるかもしれません。それも当然で、エムバペのプレーや振る舞いには「左利きに見える要素」が複数そろっています。次の章で、その理由を一つずつ検証していきます。

「左利きに見える」3つの理由をプレーから検証

エムバペが左利きと誤解される理由は、大きく3つに整理できます。

理由1:主戦場が「左ウイング」だから

エムバペのポジションは長年、左ウイング(左サイドの攻撃的なポジション)が基本です。「左サイドの選手=左利き」というイメージは自然な連想で、テレビ観戦でも左サイドを疾走する姿が目に焼き付きやすいため、「左の選手だから左利きだろう」と思い込みやすいのです。

しかし実際のサッカーでは、利き足と反対のサイドに配置される攻撃的な選手が非常に多くいます。これは「カットイン」という戦術的な狙いがあるからで、詳しくは次の章で解説します。

理由2:左足でも普通にゴールを決めるから

エムバペは右利きでありながら、左足のシュート技術が非常に高い選手です。左足での得点シーンも珍しくないため、「あれ、左足で決めた。やっぱり左利き?」という印象につながります。

守備側の視点で考えると、この両足の精度がエムバペの怖さです。一般的に右利きのウインガーへの守り方は「利き足の右を切って、左足を使わせる」が定石ですが、エムバペの場合は左足に追い込んでもそのまま振り抜いて決めてしまうため、コースを限定する守り方が通用しにくいのです。「右足が主、左足も実戦レベル」という両足遣いこそが、世界屈指の決定力を支える土台になっています。

理由3:サインや日常の動作では左手を使うから

前述のとおり、エムバペはサインを左手で書きます。SNSやニュースで拡散されたサイン風景の映像・画像がきっかけで「エムバペは左利き」という情報が広まった側面があり、「足は右利き」という正確な情報と混ざって、検索する人の混乱を生んでいると考えられます。

整理すると、次のようになります。

「左利きに見える」要素 実際はどうか
左ウイングでプレーしている右利きの選手を左に置く「カットイン型」の配置。利き足とは関係ない
左足のゴールが多い利き足は右。左足「も」高精度に使える両足遣い
サインを左手で書く利き手は本当に左。ただし利き足は右という「クロスドミナンス」

右利きのエムバペが左ウイングで輝く理由

「利き足が右なら、右サイドの方が活躍できるのでは?」と感じるかもしれません。しかし現代サッカーでは、あえて利き足と逆のサイドにアタッカーを置く配置が主流の一つになっています。

カットインとは?逆足ウイングの仕組み

カットインとは、サイドの選手が外側から中央へ切れ込んでいくドリブルのことです。右利きの選手が左サイドからカットインすると、ゴールに近づきながら利き足の右足でシュートを打てる体勢が自然に作れます。守備側から見ると、縦に抜けるコースと中に切れ込むコースの両方を警戒しなければならず、非常に守りにくい存在になります。

エムバペはこの「左からのカットイン→右足フィニッシュ」を最大の武器としつつ、圧倒的なスピードで縦にも抜けられるため、守備側はどちらのコースも捨てられません。さらに縦に抜けた場合は角度的に左足でのシュートやクロスが必要になる場面が増えますが、エムバペは左足も高精度なので、縦突破からそのまま左足で仕留めることもできます。右利きでありながら左足を苦にしないことが、左ウイングというポジションの価値を最大化しているのです。

有名選手と比較すると構図がよくわかる

「利き足と逆サイド」の配置は、スター選手の共通項でもあります。

選手 利き足 主戦場 特徴
エムバペ左サイドカットインからの右足+縦突破。左足も実戦レベル
メッシ右サイド〜中央右から中央へ切れ込み左足で仕留める代表格
ロッベン右サイド「分かっていても止められない」カットインの代名詞
ヴィニシウス・ジュニオール左サイドエムバペと同じ「右利きの左ウインガー」

メッシやロッベンは「左利きの右サイド」、エムバペやヴィニシウスは「右利きの左サイド」。鏡写しの関係ですが、狙いは同じ「利き足でゴールに向かう形を作ること」です。この構図を知っておくと、サイドアタッカーの利き足を予想しながら観戦する楽しみが増えます。

レアル・マドリードでは中央でプレーする場面も

なお、レアル・マドリード移籍後のエムバペは、左サイドだけでなくセンターフォワード(中央の最前線)で起用される試合も多くなっています。中央では左右どちらの足でもシュートを打てる両足遣いがさらに活き、ゴール前でのポジション取りに幅が生まれています。「左ウイングの選手」というイメージだけで見ると、実際の起用法とズレることがある点も覚えておくとよいでしょう。

利き手と利き足が違う「クロスドミナンス」の選手たち

エムバペのように手と足で利き側が異なる選手は、実は他にもいます。

グリーズマンはエムバペと「真逆」のパターン

フランス代表でエムバペと長く共闘してきたアントワーヌ・グリーズマンは、キックは左足が得意な左利きのプレーヤーでありながら、サインは右手で書きます。つまり「足は左・手は右」で、エムバペ(足は右・手は左)とちょうど逆の組み合わせです。同じ代表チームに、鏡写しのクロスドミナンスの選手が2人いたことになります。

手と足の利きは別々に決まる

利き手が右だからといって、利き足も必ず右になるわけではありません。利き手と利き足は独立して決まり得るもので、一致しない人も一定の割合で存在するとされています。ボールを蹴り慣れていない人がとっさに蹴りやすい足と、ペンを持つ手が違う、という経験がある方もいるのではないでしょうか。

サッカー選手の場合は、幼少期からの練習で非利き足を徹底的に鍛えるため、「どちらが利き足か外からは分かりにくい」レベルまで両足の精度を高める選手もいます。エムバペの左足の上手さには、生まれつきの身体特性に加えて、育成年代からの積み重ねが表れていると言えるでしょう。

「両足を操る右利き」エムバペの得点力をデータで見る

利き足の話を裏付けるのは、やはり実績です。レアル・マドリード移籍後のエムバペは、両足を武器にゴールを量産し続けています。

レアル・マドリードでの得点実績

シーズン リーグ成績 主なタイトル・記録
2024-25ラ・リーガ34試合31ゴールピチーチ賞(リーグ得点王)、ヨーロッパ・ゴールデンシュー(欧州リーグ最多得点者)。公式戦通算43ゴール
2025-26ラ・リーガ31試合25ゴール2季連続のピチーチ賞

加入1年目の2024-25シーズンは、リーガで31ゴールを挙げて得点王(ピチーチ賞)に輝き、欧州各国リーグの最多得点者に贈られるゴールデンシューも受賞しました。レアル・マドリードの選手としてゴールデンシューを獲得したのは、ウーゴ・サンチェス、クリスティアーノ・ロナウドに続く3人目という快挙です。続く2025-26シーズンも25ゴールで2季連続の得点王となり、移籍後2シーズンのリーグ通算はエムバペ65試合56ゴールという驚異的なペースを記録しています。

フランス代表では歴代最多得点記録を更新

代表チームでの実績も歴史的です。エムバペは2026年6月16日、ワールドカップのセネガル戦で2ゴールを挙げ、オリヴィエ・ジルーが持っていたフランス代表の歴代最多得点記録(57ゴール)を抜き、通算58ゴールで単独トップに立ちました。しかもこの記録を、ジルー(137試合)やティエリ・アンリ(123試合で51得点)よりはるかに少ない99試合目で達成しています。

これらのゴールの多くはもちろん右足によるものですが、左足やヘディングでの得点も織り交ぜながら積み上げてきた数字です。「利き足は右、でも左足でも点が取れる」という本記事の結論は、こうした実績にも表れています。

よくある質問

Q1. 結局、エムバペの利き足はどっちですか?
A. 右足です。カットインからの右足シュートが最大の武器で、ペナルティキックも基本的に右足で蹴ります。左利きではありません。
Q2. エムバペは両利きなのですか?
A. 厳密には「右利きだが左足も高いレベルで使える」選手です。左足のシュートやフィニッシュの精度が非常に高いため両利きのように見えますが、軸となる利き足は右です。
Q3. なぜサインは左手で書くのですか?
A. エムバペの利き手が左だからです。手と足の利き側は別々に決まることがあり、エムバペは「手は左・足は右」というクロスドミナンス(交差利き)のタイプです。
Q4. 右利きなのに、なぜ左ウイングでプレーするのですか?
A. 左サイドから中央へ切れ込む「カットイン」で、利き足の右足シュートをゴールに向かって打ちやすくするためです。左利きのメッシが右サイドを主戦場にしてきたのと同じ、現代サッカーで主流の配置です。
Q5. エムバペと同じ「手と足で利きが違う」選手は他にいますか?
A. います。代表例が同じフランス代表のグリーズマンで、キックは左足、サインは右手というエムバペと真逆の組み合わせです。

まとめ:エムバペは「足は右利き・手は左利き」の希少タイプ

最後に、この記事の要点を整理します。

  • エムバペの利き足は「右」。左利きではない
  • ただし利き手は「左」で、サインは左手で書く(クロスドミナンス)
  • 左利きに見えるのは「左ウイングが主戦場」「左足でもゴールを決める」「左手でサインする」という3つの要素が重なるため
  • 右利きの左ウイングは、カットインで利き足のシュートを打つための戦術的な配置
  • 両足を操る得点力で、ラ・リーガ2季連続得点王、フランス代表歴代最多得点などの記録を打ち立てている

「左サイドにいるのに右利き、サインは左手」という一見ややこしい事実も、仕組みを知れば納得できるはずです。次にエムバペのプレーを見るときは、どちらの足でシュートを打つのか、カットインか縦突破か、といった視点で観戦してみてください。両足を自在に操るからこそ生まれる駆け引きの深さが、より鮮明に見えてくるはずです。