- エムバペがゴール後に腕を組むポーズには、どんな意味があるの?
- 腕組みポーズはいつ、誰が考えたの?
- 2026年W杯で見せた「笛を吹くポーズ」や、ほかのパフォーマンスも知りたい
エムバペのゴールパフォーマンスといえば腕組みで、その意味は「弟のポーズ」です。家でサッカーゲームをしていたとき、兄から点を取った弟のエタンが腕を組んでみせたのが始まりだと、本人が2017年に明かしています。この記事では、2026年9月時点の情報で、腕組みの由来とやり方、2026年W杯のフルート(笛)パフォーマンス、ほかに見せたパフォーマンスまでを整理します。
エムバペのゴールパフォーマンスは「腕組み」、意味は弟のポーズ
FIFA公式チャンネル(2026年7月21日公開)。エムバペが2026年W杯で決めた10ゴールをまとめた動画です
キリアン・エムバペ(レアル・マドリード所属)は、ゴールを決めると走っていって立ち止まり、両腕を胸の前で組みます。手は脇の下にはさみ、親指だけを外に立てるのが形です。表情を変えずに正面を見るので、クールなポーズとして知られています。
このポーズに込められているのは、弟のエタンとの思い出です。本人は2017年5月、フランスのスポーツ紙レキップに「考えたのは自分ではなく弟」と話しています。サッカーゲームの「FIFA 19」では、このポーズが「Little Brother(弟)」という名前で収録されました。
「自信や余裕の表れ」と受け取る人も多いポーズです。ただ、本人が語っているのは、弟とのゲームがきっかけだという由来のほうです。見る側の受け止め方と、本人が明かした由来は分けて考えるとよいでしょう。
腕組みポーズの由来:ゲームで兄から点を取った弟のからかい
由来を最初に語ったのは、モナコにいた2017年5月です。チャンピオンズリーグ準決勝のユヴェントス戦のあと、エムバペは記者に「考えたのは弟で、プレイステーションでの兄弟のからかいなんです」と笑って説明しました。当時エムバペは18歳、弟のエタンは10歳でした。
レキップの記事によると、エムバペはその直前のトゥールーズ戦(3-1)でも腕組みをしています。記事は「また腕を組んだ」と書いているので、2017年の春にはすでに定番になっていたことが分かります。本人も2017年5月5日にX(旧ツイッター)で「エタンとのセレブレーション」と書いて投稿していました。
ゲームのどんな場面だったのかは、イギリスのGiveMeSportが2017年5月に伝えています。弟がFIFAのゲームで兄から点を取り、とっさに腕を組んでみせたそうです。つまり、点を取られたのは兄のほうで、腕組みは弟の「どうだ」というポーズでした。
おもしろいのは、ゲームから生まれたポーズがゲームに戻ったことです。2018年9月に出た「FIFA 19」では、腕組みが「Little Brother」という名前のセレブレーションとして選べるようになりました。
腕組みだけじゃない:パフォーマンスの種類と使った時期
腕組みは、モナコ、パリ・サンジェルマン(PSG)、レアル・マドリードと、所属が変わっても続いてきた定番です。2026年6月のFOXスポーツの記事も、腕組みを「いつもの決まったポーズ」として紹介しています。ほかのポーズは、特別な理由があるときの「一回きり」が中心です。
2025年12月20日のセビージャ戦(2-0)では、クリスティアーノ・ロナウドの「シウ」を見せました。跳び上がって回り、着地するあのポーズです。このゴールで、エムバペはロナウドが持つ「レアルでの1年間の最多得点59」に並びました。試合後には「このパフォーマンスは彼にささげた」と話し、ロナウドを「友人でありヒーロー」と呼んでいます。
2025年5月18日のセビージャ戦では、親指をくわえるポーズを見せました。Goal.comは、赤ちゃんが生まれる予定のクラブスタッフにささげたものだと伝えています。エムバペ本人の言葉は確認できなかったため、ここでは報道の紹介にとどめます。
腕組みは、商品のロゴとしても使われています。学術系ニュースサイトのThe Conversationは2024年3月、腕組みをしたエムバペの姿を描いたロゴについて、EUやいくつかの国で商標登録の手続きを進めていると解説しました。服や靴、おもちゃなどが対象です。
2026年W杯のフルート(笛)パフォーマンスの意味
FOXスポーツ公式チャンネル(2026年6月12日公開)。W杯の前に、ジェームズ・コーデンさんの番組でフルートを吹くエムバペです
2026年W杯の初戦、セネガル戦(現地時間6月16日)で見せた「笛を吹くポーズ」は、テレビ番組での約束を守ったものです。後半20分(65分)に先制点を決めたエムバペは、いつも腕を組む場所で止まり、見えない横笛を吹くまねをしました。
約束が生まれたのは、アメリカのFOXの番組「After Hours with James Corden」です。エムバペは、7歳のころ両親のすすめでフルートを習い、2年ほど続けたと話しました。司会のジェームズ・コーデンさんが「新しいパフォーマンスにしたら?」と持ちかけると、エムバペは「初戦でやるよ」と答えて握手しました。
この試合、エムバペは2点を決め、フランスは3-1で勝ちました。2点目で代表通算58点となり、オリヴィエ・ジルーを抜いてフランス代表の歴代最多得点者になっています。
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上はエムバペ本人のInstagramで、2026年6月17日に「58 buts(58ゴール)」と添えて、代表の歴史で最多得点者になれてとても誇りに思うとつづった投稿です。
大会全体では10点を決め、2大会連続の得点王になりました。得点王を2回取ったのは、W杯の歴史でエムバペが初めてです。W杯の通算得点は22点となり、メッシの21点を抜いて歴代1位になりました。ただ、フランスは準決勝でスペインに0-2で敗れ、3位決定戦もイングランドに4-6で負けて4位でした。
この投稿をInstagramで見る
上はレアル・マドリード公式のInstagramで、2026年7月20日に、エムバペのW杯得点王を祝った投稿です。
| 試合(2026年W杯) | 結果 | エムバペ |
|---|---|---|
| セネガル戦(初戦) | 3-1で勝ち | 2点・1点目でフルート |
| 3位決定戦 イングランド戦 | 4-6で負け | 2点・W杯通算22点で歴代1位 |
| 大会通算 | フランスは4位 | 10点で2大会連続の得点王 |
※英語版Wikipedia「Kylian Mbappé」「2026 FIFA World Cup」、FOXスポーツ(2026年6月16日)をもとに作成。
フルートを見せたと報道で確かめられたのは、セネガル戦の1点目だけです。2点目のあとや、ほかの試合で何をしたかは、この記事では確認できた範囲にとどめています。
発案者の弟エタン・エムバペも腕組みを披露
リール(LOSC)公式チャンネル(2025年10月5日公開)。エタンが古巣PSGから同点ゴールを決めた試合のハイライトです
腕組みを考えた弟のエタン・エムバペも、プロのサッカー選手です。2006年12月29日生まれで、兄とは8歳違い。PSGの下部組織で育ち、2024年7月にリールへ移りました。2026年9月時点でもリールでプレーするミッドフィールダーです。
名場面は、2025年10月5日のリール対PSGです。81分に途中出場したエタンは、その4分後に同点ゴールを決めました。スタンドには兄のキリアンが見に来ていて、エタンは兄を指さしてから腕を組んでみせました。
由来が明かされてから8年後、ゲームで兄をからかったポーズが、本物のリーグ・アンの試合で兄に返されたことになります。エタンは試合のあと、兄と並んだ写真に「家族の物語」とだけ添えてSNSに載せました。
データで見る:エムバペが日本で一番調べられたのはW杯の日
フットボール戦士の集計では、エムバペの日本語版Wikipediaが最も見られたのは2022年12月18日で、1日に135,764回でした。2番目は2018年6月30日の133,981回です。1日目はW杯決勝でハットトリックを決めた日、2日目は19歳でアルゼンチンから2点を奪った日にあたります。
2026年北中米大会の期間中は1日平均15,541回で、大会前90日(953回)の16.3倍でした。倍率は大会ごとに下がっていますが、これは大会前90日の閲覧数が444回、696回、953回と増えてきたためです。大会中の1日平均は、2018年(16,672回)と近い水準でした。
フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。
よくある質問
A. 弟のエタンがゲームで兄から点を取ったときに見せたポーズを、兄が試合でまねたものです。本人は2017年5月に「考えたのは弟」と話しています。ゲーム「FIFA 19」では「Little Brother」という名前で収録されました。
A. 遅くともモナコ時代の2017年春には、定番のポーズになっていました。最初に使った試合は、本人の発言や報道では確認できませんでした。
A. 大会前に出演したFOXの番組で、司会のジェームズ・コーデンさんと交わした約束です。子どものころ習っていたフルートをパフォーマンスにする、と約束し、初戦のセネガル戦で実行しました。
A. 両腕を胸の前で組み、手を反対側の脇の下にはさみます。親指だけを外に立て、胸を張って正面を向けば完成です。走りながらではなく、一度止まってから組むのがエムバペ流です。
A. 2026年9月時点で、フランス1部リーグ・アンのリールに所属しています。2025年10月のPSG戦では、ゴールのあとに兄の前で腕組みを見せました。
まとめ:エムバペの腕組みは弟とのゲームから生まれたポーズ
- エムバペの定番のゴールパフォーマンスは腕組みで、意味は「弟のポーズ」
- ゲームで兄から点を取った弟エタンのからかいが始まりだと、本人が2017年5月に明かした
- モナコ時代の2017年春から、PSG、レアル・マドリードまで続く定番
- 2026年W杯のセネガル戦では、司会者との約束でフルートを吹くポーズも見せた
- 2025年10月には、弟エタンが兄の見る前で腕組みを返した
腕組みは、世界一有名なゴールパフォーマンスの一つです。それでも中身は、兄弟でゲームをしたときの小さなからかいでした。エムバペのほかの呼び名や、その由来はこちらの記事で紹介しています。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:レキップ(2017年5月5日)、GiveMeSport(2017年5月8日)、talkSPORT(2018年9月3日)、The Conversation(2024年3月5日)、Goal.com(2025年5月19日)、Sports Illustrated(2025年10月6日・12月21日)、FOXスポーツ(2026年6月16日)、英語版Wikipedia「Kylian Mbappé」「Ethan Mbappé」「2026 FIFA World Cup」。
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