ロナウドのヘディングの高さは2.93m?2.56mとの差を検証【2026年】

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こんな疑問を持つ方へ
  • ロナウドのヘディングの最高到達点は何メートル?
  • 「2.93m」と「2.56m」、どちらが本当?だれが測ったの?
  • ロナウドのジャンプ力は実際どれくらい?今もヘディングで点を取っている?

クリスティアーノ・ロナウドのヘディングの高さは、最高到達点2.93mとよく言われます。ただしこれは、2013年の試合をスペインのテレビ番組がコンピューターで再現して出した推定値です。大手メディアの計算で確かめられるのは、2019年のサンプドリア戦の2.56mで、ゴールのクロスバー(2.44m)より12cm高い位置でボールをとらえました。この記事では、2026年9月時点の情報で、2つの数字の出どころ、本当のジャンプ力、ほかの選手との比較、2026年のロナウドまでを整理します。

ロナウドのヘディングの高さは2.93mと2.56m【結論】

ロナウドの身長1.87mクロスバー2.44mサンプドリア戦2.56mエン=ネシリ2.78mマンU戦(推定)2.93mNBAのリング3.05m
ヘディングでボールをとらえた高さと、身近な高さの比較。サンプドリア戦はスカイ・イタリア、エン=ネシリはbeIN Sports、マンU戦はスペインの番組「プント・ペロタ」の数字(ESPN・Sky TG24・AS・Olympics.comなどの報道をもとにフットボール戦士が作図)

ロナウドのヘディングの高さとして出回っている数字は、ほぼこの2つです。どちらも、公式の記録係が測ったものではありません。テレビ局や番組が、試合の映像から計算した数字です。

IOCの公式サイトOlympics.comは、ロナウドの高いヘディングを5つ挙げています。上の2つ以外の3つは、どこが測ったのかが書かれていません。参考として並べておきます。

高さ試合だれが出した数字か
2.93mレアル・マドリード対マンチェスター・ユナイテッド(2013年2月・CL)スペインの番組「プント・ペロタ」の推定
2.56mサンプドリア対ユヴェントス(2019年12月・セリエA)スカイ・イタリアの計算
2.47mユヴェントス対トリノ(2018-19シーズン)記載なし
2.44mレアル・マドリード対オサスナ(2011-12シーズン)記載なし
2.42mポルトガル対ウェールズ(ユーロ2016準決勝)記載なし

※Olympics.com「Cristiano Ronaldo’s highest jumps」の一覧をもとに作成。3〜5番目の数字は、測った会社や方法が示されていません。

2.56mは2019年サンプドリア戦、スカイ・イタリアの計算

セリエA公式チャンネル(2019年12月公開)。サンプドリア戦の前半終了間際に決めたヘディングです

2.56mの試合は、2019年12月18日のセリエA、サンプドリア対ユヴェントスです。1対1で迎えた前半45分、アレックス・サンドロのクロスにロナウドが跳び、頭で決めました。これが決勝点になり、ユヴェントスが2対1で勝っています。ロナウドは当時34歳でした。

ESPNによると、ユヴェントスは公式の試合レポートで、ロナウドの足が地面から71cmの高さまで上がったと伝えました。さらにスカイ・イタリアが映像を分析し、頭の高さは2.56mに達したと計算しています。イタリアの大手紙コリエレ・デッロ・スポルトやGoal.comのイタリア版も、同じ2.56mを報じました。

ちなみに、空中にいた時間は出典によって違います。ESPNはスカイ・イタリアの分析として「1.5秒」と紹介しました。一方、スカイのニュースサイトSky TG24の記事では「0.92秒」です。どちらが正しいかは、公開されている情報からは確かめられません。

相手チームのラニエリ監督は、試合後に「ロナウドはNBAで見るようなことをやった」と話しています。ロナウド本人も、試合当日にX(当時のTwitter)で「CR7 AIR JORDAN!!」と投稿しました。

最高到達点2.93mは2013年マンU戦、テレビ番組の推定値

マンU戦(逆算)約1.06m2011年の測定78cmサンプドリア戦71cm2.93m − 身長1.87m = 約1.06m実際に測った数字より28〜35cm高い
ロナウドが跳んだ高さ(地面から足までの高さ)の比較。78cmはESPNが紹介した2011年のCastrol EDGEの企画での測定、71cmはユヴェントスの試合レポートの数字(各報道をもとにフットボール戦士が計算・作図)

2.93mの試合は、2013年2月13日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリード対マンチェスター・ユナイテッドの第1戦です。0対1の前半30分、ロナウドが古巣を相手に頭で同点ゴールを決めました。試合は1対1で終わり、第2戦もロナウドの決勝点でレアルが勝ち上がっています。

2.93mを出したのは、スペインのテレビ番組「プント・ペロタ」です。建築技師のナチョ・テジャード氏が、コンピューターで場面を再現して計算しました。スペインのスポーツ紙ASがこれを取り上げ、「足は曲げた状態で1.23mの高さまで上がり、頭は2.93mに達した」と伝えています。英語版Wikipediaにも「記録された中で最も高いジャンプ」として載っています。

ただ、この数字をそのまま信じるには注意が必要です。ロナウドの身長1.87mを引くと、約1.06m跳んだ計算になります。ESPNによると、2011年にCastrol EDGEの企画で測ったジャンプの高さは78cmでした。サンプドリア戦は71cmです。逆算の約1.06mは、実際に測ったこれらの数字より28〜35cmも高くなります。

なお、ロナウドの身長も出典で少し違い、FIFAは1.85m、レアル・マドリードは1.87m、ポルトガルサッカー連盟は1.89mとしています。いずれにしても、2.93mは「テレビ番組の推定値」として扱うのが正確です。

ほかの選手と比べると?エン=ネシリの2.78m

3つの「高さ」は、出どころが全部ちがうヘディングの打点としてよく出る数字と、計算した人2.56m2019年 サンプドリア戦のロナウドスカイ・イタリアの計算2.78m2022年W杯 ポルトガル戦のエン=ネシリbeIN Sports(中東の放送局)の計算2.93m2013年 マンU戦のロナウドテレビ番組の推定測り方がそろっていないので、細かい上下は比べられないどれもクロスバー(2.44m)より高い位置でボールをとらえた各局・番組の発表をもとに作図。2.78mはエン=ネシリ、ほかはロナウドの数字
ヘディングの高さの3つの数字と、それぞれの出どころ(各局・番組の発表をもとにフットボール戦士が作図)

ロナウドの記録と並べてよく語られるのが、モロッコ代表のユセフ・エン=ネシリです。2022年12月10日のカタールW杯準々決勝、モロッコ対ポルトガルの前半42分、エン=ネシリは高く跳んでクロスを頭で合わせました。この1点でモロッコが勝ち、アフリカのチームとして初めてW杯のベスト4に進んでいます。

この場面を、中東の放送局beIN Sportsは2.78mと計算しました。サンプドリア戦のロナウドの2.56mより22cm高く、マンU戦の2.93mより15cm低い数字です。ちなみに、このときロナウドは先発から外れていて、後半51分から途中出場しました。

ただし、2.56m・2.78m・2.93mは、それぞれ別の放送局や番組が別の方法で出した数字です。同じ条件で測ったわけではないので、「どちらが高く跳んだか」を細かく比べることはできません。「ロナウドもエン=ネシリも、クロスバーより高い位置のボールを頭でとらえた」くらいに受け取るのがよいでしょう。

ヘディングゴールは歴代最多、2026年W杯でも最年長記録

DAZN Japan「ポルトガル×クロアチア|ハイライト」(2026年7月公開)。2026年W杯のラウンド32、ポルトガル対クロアチアのハイライトです

高さだけでなく、ヘディングで決めたゴールの数でもロナウドは記録を持っています。2023年8月1日、アル・ナスルでのUSモナスティル戦(アラブ・クラブ選手権)で、ロナウドはキャリア145点目のヘディングゴールを決めました。ゲルト・ミュラーの144点を上回り、歴代最多になったと報じられています。

選手ヘディングのゴール数
クリスティアーノ・ロナウド145
ゲルト・ミュラー144
カルロス・サンティジャーナ125
ペレ124

※Business Standard(2023年8月1日)が伝えた、公式戦のヘディングゴール数。2023年8月時点の数字で、その後のゴールは入っていません。

2026年9月時点で、ロナウドはサウジアラビアのアル・ナスルでプレーしています。契約は2027年までです。2025-26シーズンは最終節で2点を決め、アル・ナスルのリーグ優勝に貢献しました。ロナウドにとっては5年ぶりのリーグ優勝です。

2026年の北中米W杯では、ロナウドは史上初めて6大会でゴールを決めました。2026年7月2日のラウンド32、クロアチア戦ではPKを決め、41歳147日でW杯の決勝トーナメントの最年長得点記録をつくっています。7月6日のスペイン戦にも出場して、決勝トーナメントの最年長出場記録も更新しました。ただ、ポルトガルはこの試合に0対1で敗れ、ロナウドは「これが最後のW杯」と話しています。W杯通算11点は、ポルトガル代表の最多記録です。

この投稿をInstagramで見る

上はアメリカのスポーツメディアBleacher Reportのサッカー公式Instagramで、2026年7月3日(日本時間)に、ロナウドがW杯の決勝トーナメントで初めてゴールを決めたと伝えた投稿です。

データで見る:ロナウドは日本でどれくらい調べられている?

フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。

フットボール戦士では、日本語版Wikipediaの閲覧数を注目度の目安として毎日集計しています。ロナウドのページは、2026年9月24日までの直近30日で1日あたり約1,668回見られました。集計している839人の中で14位です。

2026年のW杯の期間中は、1日平均16,956回に増えました。大会前90日(1日平均2,424回)の7.0倍です。2026年の合計は9月24日までで1,233,816回となり、2018年(1,358,310回)と2022年(1,255,659回)に次ぐ多さになっています。上位の3つはどれもW杯の年で、大会のたびに日本での注目度が大きく上がっています。

よくある質問

Q1. ロナウドのヘディングの最高到達点は何メートルですか?

A. よく言われるのは、2013年のマンチェスター・ユナイテッド戦の2.93mです。ただしスペインのテレビ番組がコンピューターで出した推定値です。大手メディアの計算で確かめられるのは、2019年のサンプドリア戦の2.56mです。

Q2. ロナウドのジャンプ力(垂直跳び)はどれくらいですか?

A. ESPNによると、2011年の測定では78cm跳んでいます。2019年のサンプドリア戦では、足が地面から71cm上がったとユヴェントスが発表しています。

Q3. サンプドリア戦の滞空時間は本当に1.5秒ですか?

A. 出典によって違います。ESPNはスカイ・イタリアの分析として1.5秒と紹介し、Sky TG24の記事は0.92秒としています。

Q4. ロナウドより高く跳んだ選手はいますか?

A. 2022年W杯のエン=ネシリは、beIN Sportsの計算で2.78mでした。サンプドリア戦の2.56mより高く、マンU戦の2.93mより低い数字です。ただし測った会社も方法も違うので、細かい比較はできません。

Q5. ロナウドは2026年の今もプレーしていますか?

A. はい。2026年9月時点で、サウジアラビアのアル・ナスルに所属しています。2026年のW杯では、41歳147日で決勝トーナメントの最年長得点記録をつくりました。

まとめ:ロナウドのヘディングの高さは2.93m(推定)、確かな数字は2.56m

  • 最高到達点2.93mは、2013年のマンU戦をスペインの番組がコンピューターで再現した推定値
  • 2.56mは、2019年のサンプドリア戦をスカイ・イタリアが計算した数字で、クロスバーより12cm高い
  • 実際に測ったジャンプの高さは71〜78cmで、2.93mから逆算した約1.06mとは開きがある
  • 2022年W杯のエン=ネシリは2.78m(beIN Sports)で、ロナウドの2つの数字の間に入る
  • ヘディングゴール数は2023年8月に歴代最多となり、2026年W杯では決勝トーナメントの最年長得点記録もつくった

「2.93m」は有名な数字ですが、公式の計測ではありません。それでも、30代半ばでクロスバーより高い位置のボールを頭でたたけることは、はっきり映像に残っています。ヘディングが体に与える影響が気になる方は、こちらの記事もどうぞ。

※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。高さの数字は、テレビ局や番組が映像から計算したもので、公式の計測ではありません。出典:ESPN・CNN(2019年12月)、Sky TG24・Corriere dello Sport・Goal.com イタリア版(2019年12月)、AS(2013年2月、El Universo・Olympics.com経由)、Olympics.com、Morocco World News(2022年12月・beIN Sportsの計算)、Business Standard(2023年8月)、Wikipedia英語版(Cristiano Ronaldo、FIFA World Cup records and statistics、2022/2026 FIFA World Cup knockout stage)。