サッカーファンなら「東アジアE-1選手権」という大会名を一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、ワールドカップやアジアカップと比べると知名度が高いとは言えず、「なぜ日本代表はE-1選手権で国内組中心なのか?」という疑問を持つ方も多いようです。
本記事では 東アジアE-1サッカー選手権とはどのような大会か、そして日本代表がこの大会で国内組(国内リーグ所属選手)のみでチームを構成する理由について解説を行います。

東アジアE-1サッカー選手権(EAFF E-1 Football Championship)は、東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催する東アジア地域の国別対抗戦です。
2002年の日韓ワールドカップ後の2003年に第1回大会がスタートし、当初は「東アジア選手権」という名称でした。大会は日本・韓国・中国の3か国による持ち回り開催で、残り1枠を香港や北朝鮮などその他の東アジアの国・地域が予選で争う形式が取られています。
基本的には2年に1回のペースで開催されてきましたが、アジアカップやオリンピック予選との兼ね合いで開催時期が前後することもあり、例えば新型コロナの影響もあって2019年大会の次は2022年にずれ込むなど、厳密に隔年開催が守られているわけではありません。
大会名も歴史に伴い変遷しており、2013年・2015年の大会は「EAFF東アジアカップ」と称され、2017年以降は現在の「EAFF E-1サッカー選手権」という名称になりました(男子と同時期に女子の部も開催)。
「E-1」とは東アジア(East Asia)の頭文字Eと、「No.1(ナンバーワン)を決める大会」の意味が込められていると言われます。
大会の位置づけとしては、アジア全体の頂点を争うAFCアジアカップより下位の地域選手権という位置づけです。
ヨーロッパで言えばUEFA欧州選手権に対するネーションズリーグや、東南アジアのAFF選手権(旧タイガーカップ)、中東のガルフカップに相当する大会です。
もともと日本と韓国は毎年定期的に親善試合(日韓定期戦)を行い互いに強化を図っていましたが、両国は永遠のライバルだけに試合結果が両代表監督の進退問題にまで影響することもあり1991年を最後に自然消滅しました。
そこで代わりに始まったのが東アジア4か国によるダイナスティカップ(1990年~1998年)であり、これを発展させる形で2002年に東アジアサッカー連盟(EAFF)が設立され、翌2003年から公式な地域選手権としてスタートしたのが東アジアサッカー選手権なのです。
大会の理念は「東アジアサッカー界全体のレベルアップ」であり、日本・韓国・中国という東アジアの強豪3か国に、持ち回り開催国以外の東アジア諸国を交えた競争の場を提供する意義があります。
大会方式は男子・女子ともに4チームの総当たり戦です(勝ち点制)。
参加国は基本的に東アジア連盟所属国ですが、2019年大会までは北朝鮮がたびたび出場し、他にも香港や台湾(中華台北)、グアム、モンゴルなどが予選に参加しています。
近年では香港代表が予選を勝ち上がって本大会に進出するケースが多く、2022年大会でも日本・韓国・中国に加え香港が出場しました。
過去の男子大会結果を見ると、韓国代表が最多優勝国であり、初開催の2003年大会を皮切りに通算5度の優勝を誇ります(韓国は2010年代後半に大会4連覇も達成)。
一方の日本代表はこれまでに2003年大会から参加しつつも優勝は2013年と2022年の2回に留まっています。中国代表も2005年大会と2010年大会で計2回の優勝歴があり、番狂わせや接戦も多い大会です。
こうした戦績には、本大会がワールドカップ予選やアジアカップ本大会と異なる環境下で行われること、つまり日本や韓国が必ずしもベストメンバー(海外組を含むフル代表)を送り込めていない事情が影響しています。

日本代表が東アジアE-1選手権で国内組(Jリーグ所属選手)だけでチームを編成するのは以下の2つの理由があります。
東アジアE-1選手権は、FIFAが定めるインターナショナルマッチデー(代表ウィーク)外で開催されます。そのため、ヨーロッパをはじめ海外クラブに所属する日本人選手を拘束力をもって呼び寄せることができません。
国際サッカー連盟(FIFA)の規定では、ワールドカップ予選や大陸選手権(アジアカップなど)といった公式戦、およびFIFAがあらかじめ指定した国際Aマッチデーの親善試合に限り、所属クラブに選手を招集する義務が発生します。
E-1選手権はAFC(アジアサッカー連盟)主管の公式大会ではあるものの、残念ながらFIFA公式のAマッチ期間には開催されないため、クラブ側には選手派遣の義務が生じません。
極端に言えば、海外クラブは「自クラブが高額給与を支払っている大事な選手を、公式でない大会のために怪我や疲労のリスクに晒したくない」として招集を拒否することも可能なのです。
実際、この大会には欧州組・海外組の招集は原則としてできないことが通例となっており、日本だけでなく韓国や中国など他国代表も主要な海外組は参加していません。
例えば韓国代表であれば孫興民(ソン・フンミン)や李剛仁(イ・ガンイン)、金玟哉(キム・ミンジェ)といった欧州クラブ所属の主力は招集不可能であり、中国代表でも欧州でプレーするエース(かつては武磊など)は呼べません。
結果として大会全体が東アジア各国のBチーム対抗戦的な色合いを帯びることになり、「欧州組を拘束する力がない。日本、韓国とも海外組が増えて最近は国内組で臨むので、自ずと大会のグレードは低下する」という指摘もあります。
もっとも、日本の場合はJリーグがこの大会期間中の協力体制を整えており、トップリーグであるJ1の日程をあらかじめ中断して国内組選手を送り出しています。日本のJリーグのように代表のために全面協力してくれるリーグは世界的に見ても異例とも言われ、各国リーグ事情によっても対応は様々です。
韓国Kリーグも開催国となる年はリーグ戦を中断する傾向がありますが、中国スーパーリーグなどではリーグ戦の合間の日程で代表チームを送り出すケースもあります。
ただいずれにせよ、FIFAカレンダー外という制約がある限り海外所属選手の強制招集はできず、日本代表は事実上「国内組主体」で臨まざるを得ないのです。
日本代表にとってE-1選手権は、普段なかなか出場機会のない選手や若手を試す絶好のテストの場となってきました。
実際、2013年大会(ソウル開催)でザッケローニ監督は招集23人中14人をA代表未出場の選手で占め、初戦の中国戦ではその中から先発6人・途中出場2人もの新人を起用するという大胆な采配を見せています。結果は引き分けでしたが、過去の実績に関係なく全員にW杯への扉が開かれているという明確なメッセージとなり、この大会で台頭した柿谷曜一朗は期待に応える活躍で翌年の2014年ブラジルW杯メンバーに名を連ねました。
同様に、2017年大会でも当時無名に近かった井手口陽介(ガンバ大阪)が大会初戦で決勝ゴールを挙げ一躍脚光を浴びましたし、2022年大会で得点王となった町野修斗(湘南ベルマーレ)は大会後に森保ジャパンのワールドカップメンバー入りを果たしています。
このようにE-1選手権はW杯やアジア杯へとつながる新戦力発掘の場として機能しており、実際に「ビッグチャンス」と捉える選手も多いのです。
また、若手育成や世代交代の面でもE-1選手権の価値は見逃せません。特に日本ではオリンピック世代(U-23)からA代表への橋渡しに課題を抱えることが多いですが、E-1では東京五輪世代や次のパリ五輪世代の選手にも門戸が開放されます。
森保監督自身「新戦力を抜擢してチームに刺激とさらなる躍動感を与えたい」という青写真を常に描いており、その狙い通りE-1で台頭した複数の選手が後にA代表の主力へ成長しています。
大会がフレッシュな顔ぶれになることで、マンネリ化しがちな代表チームに競争意識をもたらし活性化する効果もあります。
さらに、国内リーグの活性化というメリットも見逃せません。
普段海外組ばかりが脚光を浴びる日本代表ですが、E-1ではJリーグで活躍する選手たちにスポットライトが当たります。森保監督が語った「Jリーグの価値を示す戦い」という言葉通り、国内組の活躍はそのままJリーグの注目度向上につながります。
例えば2022年大会ではJ2所属だった町野修斗が日本代表でハットトリックを達成し、一躍全国区の知名度を得ました(大会後に欧州移籍も実現)。
国内ファンにとっても「自分のひいきクラブの選手が日本代表として戦う姿」を見ることができる貴重な機会であり、各選手にとっても日の丸を背負う経験が得られることで精神的な成長や自信につながります。
このようにE-1選手権は、「海外組を呼べないハンデ戦」というネガティブな捉え方だけでなく、国内組主体だからこそ得られる数多くの収穫がある大会なのです。

歴代日本代表監督もE-1選手権では「国内組中心で臨む」方針を公言しています。
現監督の森保一氏も就任以来一貫してその立場を取っており、実際に2019年大会(韓国・釜山開催)および2022年大会(日本開催)は国内組のみのメンバーを招集しました。
例えば森保監督は2022年大会メンバー発表時の記者会見で「(欧州組を呼べない分)Jリーグの価値を示す戦いができれば」と語り、Jリーグ勢のみでアピールする意気込みを示しています。
さらに2025年7月に韓国で予定されている次回E-1選手権に向けても、「代表ウィークではないので世界的に見ると海外組の招集は難しいかなとは思います。国内組中心のチーム編成になると思います」と述べ、基本線は変わらない見通しであることを明言しました。
一方で森保監督は同じ発言の中で興味深い可能性にも触れています。それは、「常連ではないが海外でプレーしている選手で、これまでなかなか呼べなかった選手については、クラブにお願いをして招集の可能性を探る」という趣旨のコメントです。
つまり、主力級ではない海外組(例えば欧州中堅リーグ所属で、これまで代表に縁のなかったような選手)であれば、所属クラブと交渉の上で特別に招集を打診する余地もあるということです。
これは森保監督なりの選手発掘策とも言え、2026年北中米ワールドカップへ向けて選手層をさらに厚くする狙いがあります。
ただし実現にはクラブ側の了承が必要であり、海外組招集が実現すれば2003年の第1回大会以来初のケースとなるため国内外で注目を集めるでしょう。
過去を振り返っても、日本代表が東アジア選手権/E-1選手権で海外組を帯同させたことは一度もありません。第1回大会の2003年(ジーコ監督)は欧州組の中田英寿や稲本潤一らを呼ばずJリーグ勢主体で準優勝、以降も2005年(ジーコ監督)、2008年・2010年(岡田監督)、2013年(ザッケローニ監督)、2015年(ハリルホジッチ監督)、2017年(ハリルホジッチ監督)、2019年(森保監督)と、一貫して国内組中心のメンバー構成です。
これは決して日本だけでなく、大会参加各国に共通する方針でもあります。実際、日本と優勝を競い合う韓国代表も毎回Kリーグ主体のメンバーで臨んでおり、中国代表も2022年大会では一時「U-23代表で臨む」と発表していたほどです。
E-1選手権はフル代表(A代表)の大会ではありますが、実質的には「各国国内リーグ選抜」の様相を呈していることを理解しておきましょう。

韓国代表は多くの主力選手が欧州クラブに在籍しているため、毎回国内(Kリーグ)組主体のメンバー構成を余儀なくされています。
韓国はE-1選手権を非常に重視しており、開催国となる大会ではKリーグの日程を調整してベストな国内組メンバーを揃えるのが通例です。
実際、大会最多優勝を誇る韓国は、たとえ欧州組が不在でも常にハイレベルな戦いぶりを見せてきました。Kリーグはアジア屈指の競争力を持つリーグであり、韓国代表Bチームの実力は高いと言われます。
そのため日本にとっても、韓国を倒すことはたとえ相手が国内組でも決して容易ではなく、毎回簡単にはいかないライバル対決となっています。
韓国サッカー協会(KFA)も「海外組が参加できない大会であっても全力で臨む方針」を明言しており、国内開催時には大会連覇に向けて最高の準備をするのが常です。その結果が韓国の最多優勝回数につながっているとも言えるでしょう。
中国代表もまた、多くの主力は自国リーグ(中国スーパーリーグ)所属で占められており、E-1選手権でも基本は国内組メンバーです。ただ近年の中国は代表チームの低迷もあり、E-1への取り組み方に迷いが見られました。
実際、2022年の大会前には「中国はU-23代表を派遣する」と報じられ、当初は若手中心で経験を積ませる方針かと思われました。しかし大会直前になって急遽フル代表を派遣する方針転換がなされます。
中国ポータルサイト『捜狐』によれば、この背景には「状況が変わった」事情があったとのことです。具体的には、中国のFIFAランキング低下と世論の反発です。
2022年6月時点で中国代表はついに世界ランキングでアジアTOP10圏外に落ちており、このままU-23でE-1に出場して成績が悪ければさらにランキングが下がる恐れがありました。そこで中国サッカー協会(CFA)は急ぎ再考し、「結局のところこれは東アジア最高レベルの大会だ」という認識のもと急遽ベストに近い国内組フル代表を送り出す決断をしたのです。
もっとも欧州組の武磊など一部主力は不参加でしたが、それでも中国が方針転換したことからも、他国も決してE-1をないがしろにしていないことがわかります。
その他の参加国・地域についても触れておきます。たとえば香港代表は、自国リーグのアマチュア・セミプロ選手が中心ですが、地域予選を勝ち抜いて本大会出場を果たしており、少ないリソースで奮闘しています。
北朝鮮代表はこれまで何度か本大会に出場し、日本や韓国を苦しめる健闘を見せた大会もありました(2005年大会では日本を1-0で破り、最終順位で日本を上回っています)。
いずれの国も基本的に海外組は召集しておらず、自国リーグで編成されたチームで戦っています。

「新鮮で面白い」「将来のスター候補が見られる」といった声がよく聞かれます。
普段の日本代表戦は海外で活躍するおなじみのメンバーが中心ですが、E-1選手権では普段見られない新顔が多数登場します。固定化されたメンバーに食傷気味だったサポーターにとって、国内エリートたちによるフレッシュなチーム編成は歓迎すべき刺激です。
実際、「森保ジャパンの固定メンバーに風穴を開ける意味でも、国内組の活躍に期待するJリーグファンは多い」と指摘されるように、Jリーグ各クラブのサポーターは自クラブの選手が代表で躍動する姿を期待しています。
「Jリーグ選抜が東アジアの強豪国相手にどれだけやれるか楽しみ」と前向きに捉える論調も見られ、国内組主体でも「日本代表」であることに変わりはないという応援ムードがあるのです。
一方で「結局Bチームの大会だから盛り上がりに欠ける」「欧州組がいないと物足りない」という声も一部にはあります。
特に海外の強豪クラブで活躍するスター選手が不在なため、「本当の日本代表じゃない」と感じるファンもいるようです。メディアの中にも「海外組不在ゆえに大会のグレード(質)は低下する」という辛口の論調があり、事実E-1選手権は地上波放送やメディア露出の面でワールドカップ予選などに比べると小規模になりがちです。
また、ライバル韓国との対戦についても、「お互い三軍同士だから結果に一喜一憂する必要はない」という冷めた見方をする向きもあります。
しかし実際には、たとえ国内組同士の対戦であっても日韓戦の結果は大きな反響を呼びます。過去には2017年大会で日本が韓国にホームで大敗(1-4)した際、国内メディアから監督采配への批判が噴出しサポーターも落胆するなど、大きな騒動となりました。
森保監督自身「日韓戦での敗戦が世論をいかに刺激するかを経験者として知っているはずだ」とも言われており、どんなメンバーであれ韓国に負けることの重みは特別です。
逆に言えば、国内組だけであっても韓国や中国に勝利すればファンの喜びも大きく、日本代表の底力を示す機会となります。事実、2022年大会の最終戦では日本が韓国を3-0で破り優勝を飾りましたが、国内組だけで韓国に快勝したことに対し多くの称賛と驚きの声が上がりました。
このように、ネガティブに言われがちな国内組主体の日本代表ですが、勝てば評価はついてくるとも言えるでしょう。
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東アジアE-1選手権は、ワールドカップやアジア最終予選の陰に隠れがちな大会ではありますが、その存在意義と価値は確かに存在することがお分かりいただけたでしょう。
日本代表がこの大会で国内組のみのチーム編成とする理由は、主に大会日程の問題(FIFAウィンドウ外開催)によるものですが、それを逆手にとって新戦力のテストや若手の育成、そして国内リーグ活性化のチャンスとして積極的に活用してきました。
「なぜ日本代表はE-1選手権で国内組中心なのか?」という問いに対する答えは一言で言えば「海外組を呼べないから」ですが、その裏には日本サッカー界の戦略的な選択と工夫があります。
森保監督をはじめ歴代の指揮官たちは、この大会を軽視せず真剣に取り組み、多くの収穫を上げてきました。大会で得た経験がきっかけで飛躍した選手、国内組だけでつかんだタイトルがもたらした自信、そうしたものが積み重なり、今日の日本代表の層の厚さにつながっているのです。
他国を見渡しても、韓国や中国といった強豪国が国内リーグの選手だけで死力を尽くす姿は、各国ファンにとって貴重な見応えのあるドラマを提供しています。
たとえ欧州組が不在でも、東アジアNo.1の座を争う熱さに変わりはありません。E-1選手権で繰り広げられる「もう一つの代表チーム同士の戦い」は、国を背負うプライドとプライドのぶつかり合いであり、そこには独特の緊張感と魅力があります。
日本代表にとって、E-1選手権はこれからも国内組強化と発掘の場であり続けるでしょう。現在では欧州でプレーする日本人が増えましたが、その分Jリーグで次代を担う才能が芽吹く機会でもあります。国内組が活躍すれば「海外組 VS 国内組」の健全な競争を促し、日本サッカー全体の底上げにつながります。そして何より、国内ファンにとっては身近なスターたちが日の丸を胸に戦う姿を見ることができる貴重な大会です。
次回大会ではどんな新星が現れ、どんなドラマが待っているのでしょうか。また森保監督は本稿執筆時点で示唆していたように、これまでにない招集策を打ち出すのかも注目されます。
東アジアE-1選手権は、これからも日本代表とJリーグにとって切っても切れない特別な舞台であり続けます。国内組のみで挑むサムライブルーの戦いに、引き続き注目していきましょう。