ワールドカップ日本開催は最短2046年?2038年と招致の現状【2026年】

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こんな疑問を持つ方へ
  • ワールドカップがまた日本で開かれるのはいつ?
  • 2038年のワールドカップを日本で開くことはできないの?
  • 「最短でも2046年」と言われるのはなぜ?日本は招致に動いているの?

ワールドカップ(W杯)が日本で開かれるのは、FIFAの今のルールどおりなら最短で2046年大会です。2034年大会がアジアのサウジアラビアに決まったため、アジアの国は2038年と2042年には原則として立候補できないからです。日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長も、2026年8月30日の講演で2046年大会の日本招致に「トライしたい」と話しています。この記事では、2026年9月時点の開催地の決定状況、FIFAのローテーションの決まり、日本の計画と課題を、FIFAとJFAの公式資料をもとに整理します。

ワールドカップの開催国は2034年まで決定済み【2026年9月時点】

アジア ほかの大陸 未定 200220062010201420182022202620302034203820422046 アジア欧州アフリカ南米欧州アジア北中米欧州・アフリカアジア未定未定未定 韓国・日本(決勝は横浜) ドイツ 南アフリカ ブラジル ロシア カタール アメリカ・カナダ・メキシコ スペイン・ポルトガル・モロッコ +南米3か国で100周年の記念試合 サウジアラビア 北中米かオセアニアだけ立候補可 アジアは原則として立候補不可 アジアが立候補できる最初の大会 ここから下は未定(2026年9月時点)
2002年から2046年までのワールドカップの開催国と大陸。2038年以降は今のルールを当てはめた場合(FIFAの公式発表と招致規則をもとにフットボール戦士が作図)

FIFAは2024年12月11日の臨時総会で、2030年大会と2034年大会の開催国を決めました。2030年大会はモロッコ・ポルトガル・スペインの共催です。大会100周年を記念して、ウルグアイ・アルゼンチン・パラグアイでも1試合ずつ行います。2034年大会はサウジアラビアの単独開催です。

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上はサウジアラビアの2034年W杯の公式Instagramで、2024年12月11日(現地時間)に、FIFAが2034年大会の開催国をサウジアラビアと発表したことを伝えた投稿です。

2026年大会はアメリカ・カナダ・メキシコの共催で、2026年6月11日から7月19日まで48か国が出場しました。これで2034年大会までの開催国がすべて決まっています。

一方、2038年大会の開催国は決まっていません。2026年9月25日時点で、FIFAは2038年大会の招致の受け付けを発表していません。日本が立候補できるかどうかは、次に説明するルールで決まります。

なぜ最短2046年?「直近2大会の大陸は立候補できない」ルール

ルール:直近2大会を開いた大陸連盟は立候補できない 203820422046 ×できない:欧州・アフリカ・南米・アジア ○できる:北中米・オセアニア ×できない:アジアと2038年の開催大陸 ○できる:欧州・アフリカ・南米など ×できない:2038年と2042年の開催大陸 ○アジアが立候補できる(日本も) ※FIFA規約が禁じるのは「2大会連続」だけ。例外の余地はある
今のルールを2038年・2042年・2046年に当てはめた図(FIFA規約、FIFAの招致規則、JFAの招致報告書をもとにフットボール戦士が作図)

「最短でも2046年」という見立ては、FIFAの開催国選びのルールから説明できます。JFAの2022年大会招致の報告書によると、FIFA理事会は2007年10月、大陸ごとに順番に回す方式をやめました。代わりに「直近の2大会を開催した大陸連盟からは立候補できない」と決めています。

この決まりは、その後の招致でも使われてきました。2026年大会の招致では、2018年と2022年を開いた欧州とアジアが外れました。2034年大会では、FIFA理事会が2023年10月4日に「ローテーションの原則」に沿って、アジアとオセアニアの協会だけを招致の対象にしています。

これを当てはめると、2034年を開くアジアは2038年に立候補できません。2042年も、直近の2大会に2034年が入るため立候補できません。アジアが次に手を挙げられるのは、2038年と2042年がアジア以外で開かれたあとの2046年大会です。

2042年の可能性はゼロではない

ただし、FIFA規約(2024年版)に書かれているのは「同じ大陸連盟の協会に2大会続けて開催権を与えない」ことだけです。「直近2大会」の決まりは、FIFA理事会が大会ごとの招致規則で決めています。

日本経済新聞は2025年7月、日本が加わる東アジアの連盟とASEANの連盟が連携し、「2042年または46年」の招致をめざしていると報じました。今のルールどおりなら2046年が最短で、2042年はFIFAが例外を認めた場合に限られる、というのが正確な見方です。

2038年大会はどこになる?

今のルールでは、2038年大会に立候補できるのは北中米カリブ海とオセアニアの国だけです。2026年6月には、アメリカ政府のW杯タスクフォースの責任者が、2038年大会の招致に関心を示しました(BBC)。候補の動きは、下の記事にまとめています。

日本の計画:JFAは「2050年までに日本で開催・優勝」が目標

2005年1月2010年12月2023年10月2025年7月2026年8月2046年 「JFA2005年宣言」を発表 2050年までに日本で開催し優勝する 2022年大会の投票で敗れる 2回目の投票で2票、カタールに決定 2034年大会の立候補を見送り サウジアラビアの支持を決める 東アジアとASEANの連盟で 2042年か46年の招致をめざすと報道 宮本会長が講演で 2046年大会の招致に「トライしたい」 アジアが立候補できる最初の大会 (今のルールどおりの場合)
日本のワールドカップ招致の歩み(JFAの公式資料と日本経済新聞・東奥日報の報道をもとにフットボール戦士が作図)

JFAは2005年1月1日の「JFA2005年宣言」で、2050年までに達成する2つの目標を掲げました。そのひとつが「FIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表チームはその大会で優勝チームとなる」です。この目標は「JFAの約束2050」として、JFA中期計画2023-2026にも載っています。

日本はこの目標に向けて、2018年・2022年大会の招致に挑みました。2010年5月に2022年大会に絞りましたが、2010年12月2日の投票では2回目で2票にとどまり、落選しました。2022年大会はカタールに決まっています。

2034年大会では、JFAは2023年10月19日の理事会で立候補を見送り、サウジアラビアの支持を決めました。当時の田嶋幸三会長は、立候補までの時間が短く、日本には「ベースとなる基本のものがない」と説明しました。そのうえで、招致の機会は「必ずもう1回、あると思っている」とも述べています。

2046年はアジアの国との共催が前提

2025年7月には、JFAが加わる東アジアサッカー連盟とASEANサッカー連盟が連携して、ワールドカップの招致をめざしていると報じられました。宮本会長は2026年8月30日、青森県八戸市の講演で、2046年大会の日本招致に「トライしたい」と改めて話しています(東奥日報)。

ただし、2026年9月時点で共催の相手は正式に決まっていません。JFAが公式に発表した招致計画もまだありません。なお女子ワールドカップについては、宮本会長が2026年1月の会長メッセージで「2039年以降」の招致をめざすと書いています。

日本開催の壁は「8万人のスタジアム」:単独開催が難しい理由

開幕戦・決勝に必要な席数 日産スタジアム(横浜) 国立競技場(東京) 準決勝に必要な席数 ほかの試合に必要な席数 80,000席 72,327席 66,727席 60,000席 40,000席 会場は14以上(うち既存7以上)・原則すべての席に屋根
FIFAが2030年・2034年大会の招致で示したスタジアムの基準と、日本の大きなスタジアムの席数(FIFAの開催要件、日産スタジアムと国立競技場の公式サイトをもとにフットボール戦士が作図)

日本開催の一番の壁は、スタジアムの大きさです。FIFAが2030年大会の招致で示した基準では、開幕戦と決勝に8万席、準決勝に6万席、それ以外の試合に4万席が必要です。2034年大会も同じ基準で招致が行われました。

日本で最も大きい日産スタジアムは72,327席、国立競技場は66,727席で、どちらも8万席に届きません。基準では会場を14以上そろえ、そのうち7会場以上は既存のスタジアムでなければなりません。観客席には原則として屋根も必要です。

48か国が出場する大会を1か国で開くのは、日本にとって大きな負担です。宮本会長も2026年8月の講演で「開催にはスタジアムが少ない。大きな問題」と述べました。2046年の招致がアジアの国との共催を前提に語られているのは、このためです。

2002年日韓大会のおさらい:日本の10会場と横浜の決勝

FIFA公式チャンネル「Germany 0-2 Brazil | Extended Highlights | 2002 FIFA World Cup Final」(2020年6月公開)。横浜で行われた2002年大会の決勝のハイライトです。

日本で開かれたワールドカップは、2002年の日韓大会だけです。FIFAは1996年5月31日に韓国と日本の共催を決めました。アジアで初めて、そして初めて2か国で開かれたワールドカップです。

大会は2002年5月31日から6月30日まで行われ、日韓が10会場ずつを使いました。日本ではグループE〜Hの試合が行われ、決勝は横浜国際総合競技場(今の日産スタジアム)でブラジルがドイツに2-0で勝ちました。日本代表は決勝トーナメント1回戦でトルコに0-1で敗れています。

開催地スタジアム(2002年当時の呼び名)大会時の席数
横浜市横浜国際総合競技場72,327
さいたま市埼玉スタジアム200263,000
静岡県袋井市静岡スタジアム・エコパ50,600
大阪市大阪長居スタジアム50,000
宮城県利府町宮城スタジアム49,000
大分市大分スタジアム(ビッグアイ)43,000
新潟市新潟スタジアム(ビッグスワン)42,300
茨城県鹿嶋市茨城県立カシマサッカースタジアム42,000
神戸市神戸ウイングスタジアム42,000
札幌市札幌ドーム42,000

※席数は2002年大会時のFIFAの会場資料による(Wikipedia英語版「2002 FIFA World Cup」に掲載)。今の席数とは違う会場があります。

2002年大会は、今も調べられ続けています。日本語版Wikipediaの「2002 FIFAワールドカップ」の閲覧数をフットボール戦士が集計すると、2026年は9月23日までで293,748回でした。2026年北中米大会の期間中は1日平均4,750回で、大会前90日の8.2倍です。

データで見る:「2038年 日本」と調べる人が多い

「2038」を含む検索(「日本」なし・8語) 「2038」と「日本」を含む検索(2語) 「ワールドカップ 日本開催 可能性」 「ワールドカップ 開催国 2042」 15,526回 3,370回 2,199回 339回 2026年9月24日までの16か月・12語の合計21,434回
W杯の開催地に関する検索で、フットボール戦士の記事がGoogleの検索結果に表示された回数(Google Search Consoleのサイト全体の上位1,000語をもとにフットボール戦士が集計・作図)

フットボール戦士の記事がGoogleの検索結果に表示された回数を、検索された言葉ごとに集計しました。2026年9月24日までの16か月で、W杯の開催地に関する言葉は12語あり、合わせて21,434回表示されました。

最も多いのは「2038」を含む検索で、合わせて18,896回です。このうち「日本」も含む検索が3,370回ありました。「ワールドカップ 日本開催 可能性」の2,199回より多く、2038年に日本で開かれるかを気にする人が多いことが分かります。今のルールでの答えは「2038年は立候補できない」です。

※表示回数は、検索された回数だけでなく、記事の掲載順位によっても変わります。

よくある質問

Q1. ワールドカップが次に日本で開かれるのはいつですか?

A. 決まっていません。FIFAの今のルールどおりなら、日本などアジアの国が立候補できるのは2046年大会が最短です。JFAの宮本会長は2046年大会の日本招致に「トライしたい」と話しています。

Q2. 2038年のワールドカップを日本で開くことはできますか?

A. 今のルールではできません。2034年大会がアジアのサウジアラビアで開かれるため、アジアの国は2038年に立候補できません。2038年に立候補できるのは、北中米カリブ海とオセアニアの国だけです。

Q3. 日本単独でワールドカップを開くことはできますか?

A. 今の基準では難しいです。開幕戦と決勝に8万席のスタジアムが必要ですが、日本最大の日産スタジアムは72,327席です。2046年の招致は、アジアの国との共催を前提に報じられています。

Q4. 2046年大会の開催国はいつ決まりますか?

A. 日程は発表されていません。2034年大会の場合は、2023年10月に招致が始まり、2024年12月11日に決まりました。2026年9月時点では、2038年大会の招致もまだ始まっていません。

Q5. 2002年の日韓大会で、日本の会場はいくつありましたか?

A. 札幌・宮城・茨城・埼玉・横浜・新潟・静岡・大阪・神戸・大分の10会場です。決勝は2002年6月30日に横浜国際総合競技場で行われ、ブラジルがドイツに2-0で勝ちました。

まとめ:ワールドカップ日本開催は、ルールどおりなら最短2046年

  • 2030年大会はモロッコ・ポルトガル・スペイン、2034年大会はサウジアラビアに、2024年12月11日に決まった
  • FIFAは「直近2大会を開いた大陸連盟は立候補できない」決まりで開催国を選んでいる
  • このためアジアは2038年と2042年に原則として立候補できず、最短は2046年大会
  • JFAの目標は「2050年までに日本で開催し優勝」。宮本会長は2046年大会の招致に「トライしたい」と発言
  • 日本には8万席のスタジアムがなく、アジアの国との共催が前提になっている

ワールドカップの日本開催は、早くても2002年大会から44年後の2046年です。2046年の招致の手続きはまだ始まっておらず、共催の相手やスタジアムの計画もこれからです。FIFAが2038年大会の招致を始めるときに示すルールが、日本の次のチャンスを左右します。

※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:FIFA公式サイト(2024年12月11日の臨時総会、2023年10月4日のFIFA理事会の発表)、FIFA「FIFA World Cup 2030 and FIFA World Cup 2034 Bidding Regulations」「FIFA World Cup 2030 Overview of Hosting Requirements」、FIFA規約(2024年版)、JFA「JFA2005年宣言」「JFA中期計画2023-2026」「2018/2022年FIFAワールドカップ招致報告書」「会長メッセージ」(2026年1月1日)、日本経済新聞(2025年7月18日)、東奥日報(2026年8月31日)、ゲキサカ・中日スポーツ(2023年10月19日)、BBC Sport(2026年6月26日)、日産スタジアム・国立競技場の公式サイト、Wikipedia英語版「2002 FIFA World Cup」「2018 and 2022 FIFA World Cup bids」、日本語版Wikipediaの閲覧数(Wikimedia Pageviews API)、Google Search Console。