プレミアリーグはどこの国のサッカーリーグ?特徴や魅力を徹底解説

「海外サッカーを観てみたいけど、プレミアリーグってどこの国のリーグなの?」――そう疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、プレミアリーグはイングランドのトップディビジョンにあたるサッカーリーグであり、世界中のファンから“最高峰”として支持を集めています。

本記事では「他の欧州リーグと比べて何が違うの?」「日本人選手が活躍しているチームは?」「イングランドの現地で観戦するにはどうすればいいの?」といった情報も合わせて解説していきます。

プレミアリーグとは?どこの国のリーグ?

「プレミアリーグとは一体どこの国のリーグなんだろう?」と思ったことはありませんか?
結論から言うと、プレミアリーグはイギリス全体ではなく「イングランド」のプロサッカーリーグのトップディビジョン(最上位リーグ)です。英語では“English Premier League(EPL)”と呼ばれ、世界的に最も注目度が高いリーグの一つとして知られています。

プレミアリーグは、ヨーロッパのサッカー五大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)の中でも特に資金力・スター選手の集結度が高く、試合のスピード感と激しさが魅力的だと言われています。世界中のファンがテレビやストリーミングサービスを通じて視聴し、年間を通して白熱した試合が繰り広げられます。

国名イングランド
正式名称English Premier League
開幕1992年(旧フットボールリーグから独立)

プレミアリーグに所属しているクラブチーム

イングランドの地図
チーム創設ホームタウンスタジアム収容人数
 クリスタル・パレス1861年ロンドンセルハースト・パーク26,309人
 ノッティンガム・フォレスト1865年ノッティンガムシティ・グラウンド30,576人
 アストン・ヴィラ1874年バーミンガムヴィラ・パーク42,785人
 ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ1877年ウルヴァーハンプトンモリニュー・スタジアム31,700人
 マンチェスター・ユナイテッド1878年マンチェスターオールド・トラフォード76,100人
 エヴァートン1878年リヴァプールグディソン・パーク40,569人
 イプスウィッチ・タウン1878年イプスウィッチポートマン・ロード32,125人
 フラム1879年ロンドンクレイヴン・コテージ25,700人
 マンチェスター・シティ1880年マンチェスターエティハド・スタジアム55,097人
 トッテナム・ホットスパー1882年ロンドントッテナム・ホットスパースタジアム62,850人
 レスター・シティ1884年レスターキング・パワー・スタジアム32,312人
 サウサンプトン1885年サウサンプトンセント・メリーズ・スタジアム32,384人
 アーセナル1886年ロンドンエミレーツ・スタジアム60,432人
 ブレントフォード1889年ロンドンブレントフォード・コミュニティ・スタジアム17,250人
 ボーンマス1890年ボーンマスバイタリティ・スタジアム11,364人
 リヴァプール1892年リヴァプールアンフィールド60,725人
 ニューカッスル・ユナイテッド1893年ニューカッスル
・アポン・タイン
セント・ジェームズ・パーク52,387人
 ウェストハム・ユナイテッド1895年ロンドンロンドン・スタジアム62,500人
 ブライトン&ホーヴ・アルビオン1901年ブライトン・アンド・ホヴアメックス・スタジアム30,750人
 チェルシー1905年ロンドンスタンフォード・ブリッジ41,623人

プレミアリーグの歴史

プレミアリーグ(English Premier League、略称:EPL)は、1992年に旧フットボールリーグ・ファーストディビジョンを母体として誕生しました。
それまでイングランドには1888年に創設されたフットボールリーグ・ファーストディビジョンが存在していましたが、資金力や放映権収入の拡大を狙うクラブが中心となり、トップディビジョンだけを独立させたのがプレミアリーグ誕生のきっかけです。

プレミアリーグ創設時から衛星放送・ケーブルテレビとの大型契約が成立したことで、他国リーグと比べても巨額の放映権料がリーグに流れ込みました。この資金力が各クラブの強化につながり、世界のスター選手を積極的に獲得できる環境が整いました。

リーグ名の変更

当初より「FAプレミアリーグ(FA Premier League)」として人気を博し、やがて2007年からは「Barclays Premier League」の名称で親しまれました。近年はスポンサー名を外し、シンプルに「Premier League」としてグローバルなマーケティングを強化しています。

ロゴのライオンマークが印象的で、世界中のサッカーファンが“プレミアリーグ”の名前を耳にするようになりました。

リーグ規模の変遷

最初のシーズン(1992–93)には22クラブが参加しましたが、1995年には20クラブに削減。現在まで1シーズン20チームがホーム&アウェイ方式で対戦し、最終的な勝ち点(勝利3、引分1、敗戦0)で順位が決定されます。

1995年: 20チーム制への移行22チームから20チームへ縮小。試合数を減らし、コンディション面でも各クラブがより高いパフォーマンスを発揮できるようになりました。
2000年代前半: “ビッグ4”時代マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプール、チェルシーが上位を独占し、世界に“プレミアリーグ=ビッグ4”のイメージが根付くきっかけとなりました。
2000年代後半以降: 中東・ロシア資本の台頭マンチェスター・シティがUAE資本の下で大型補強を続け、チェルシーもロシア資本のオーナーによる投資を受けて急成長。近年ではトップ4では収まらず“ビッグ6”という呼称が定着しています。
2015–16シーズン: レスター・シティの奇跡の優勝優勝候補ではなかったレスター・シティが番狂わせでリーグ制覇を成し遂げ、プレミアリーグ史上最大のサプライズとして世界を驚かせました。

プレミアリーグの特徴と魅力

特徴①圧倒的な資金力

放映権の世界的な売買額が非常に高額であることが、プレミアリーグの最大の強みです。欧州の他の五大リーグ(ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン)と比較してもトップクラスの収益を誇り、ビッグクラブだけでなく中堅クラブにも潤沢な予算が回っています。その結果、実力ある選手がイングランドに集まりやすく、リーグ全体のレベルが底上げされています。

「大物選手獲得 → リーグの注目度上昇 → 放映権料アップ → さらにトップ選手を呼び込む」という循環が続いています。これによって世界的なスター選手のプレーが見られるのが大きな特徴です。

主なスター選手
・アーリング・ハーランド
・モハメド・サラー
・ブカヨ・サカ
・マルティン・ウーデゴール
・フィルジル・ファン・ダイク
・ケヴィン・デ・ブライネ
・ロドリゴ・エルナンデス
・ソンフンミン
・三笘薫

特徴②ハイテンポでフィジカル重視のサッカースタイル

プレミアリーグは世界の主要サッカーリーグのなかでも、特に「スピード感」と「フィジカルの強さ」に定評があります。攻守の切り替えが非常に速く、選手同士の激しいデュエル(1対1の競り合い)が随所で見られるため、観戦時の迫力と興奮が段違いです。

欧州の中でもとりわけ展開が速く、身体能力の高い選手がしのぎを削ります。攻守の切り替えが目まぐるしいため、全90分が退屈しないエキサイティングな展開が多いのも魅力のひとつです。

特徴③多彩な戦術と戦略

プレミアリーグでは、イングランド伝統のフィジカルスタイルに加え、世界各国から招へいされた監督・選手が多様な戦術を持ち込みます。近年ではペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)やユルゲン・クロップ(元リヴァプール)といった名将が新たなサッカー哲学を浸透させ、さらにリーグのレベルを引き上げています。

主な監督
・ジョゼップ・グアルディオラ
・ミケル・アルテタ
・ウナイ・エメリ
・エディ・ハウ
・デイヴィッド・モイーズ

特徴④どこが優勝してもおかしくない高い競争力

プレミアリーグは「ビッグ6(マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシー、アーセナル、トッテナム)」がよく話題になりますが、2015-16シーズンにレスター・シティが優勝を果たしたように、トップから下位まで非常に高いレベルで実力が拮抗しており、シーズンごとにドラマチックな展開が楽しめます。

プレミアリーグでは、成績不振の際に監督が突如解任されたり、冬の移籍市場で選手を大胆に入れ替えたりするクラブも少なくありません。こうした激しい変化がリーグの順位争いを大きく左右し、最後まで目が離せないのが魅力です。

特徴⑤熱狂的で奥深いファン文化・スタジアムの雰囲気

イングランドはサッカーの発祥地とも呼ばれており、地域に根付いたクラブチームを地元のサポーターが代々受け継ぎながら応援しています。週末の試合がある日はスタジアム周辺が大盛り上がりとなり、パブや街中がクラブカラーで染まる光景は独特の熱気に包まれます。

また、アーセナルのエミレーツ・スタジアムやリヴァプールのアンフィールド、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラッフォードなど、「聖地」と呼ばれる伝統的なスタジアムが多数存在し、タジアムはピッチと観客席の距離が近い作りが多く、選手の熱気や息遣いが直に伝わってくるような臨場感が特徴です。

観客同士も距離が近いため、応援による一体感も高まり、アウェイチームに対して大きなプレッシャーを与えられるホーム感が生まれやすいのです。

特徴⑥タイトル争いだけでなく降格争いも白熱

プレミアリーグは20クラブが1シーズンで合計38試合を戦い、最終的に下位3チームが2部(チャンピオンシップ)へ降格します。一方でチャンピオンシップの上位クラブがプレミアリーグへ昇格できるため、新シーズンの顔ぶれが毎年変わります。

世界的に有名なスター選手が在籍するクラブでも、成績不振に陥ればあっという間に降格圏に近づくため、シーズン終盤にかけてどのチームも必死で、優勝争いと同じくらい、残留を懸けた熱い戦いが行われます。

敗色濃厚な試合での逆転劇や土壇場でのゴールが、プレミアリーグならではの感動を生む要因になっています。

特徴⑦日本代表クラスの日本人選手の活躍を見ることができる

日本人選手の活躍が増えると、日本のファンにとってもプレミアリーグがぐっと身近になります。特に近年は三笘薫選手の驚異的なドリブルや冨安健洋選手の安定した守備など、ビッグクラブ・有力クラブでの活躍によって世界的に評価を高めている姿が見られます。

試合中継やハイライトで日本人選手に焦点が当たることも増え、国内のメディア報道も活発化しています。結果としてプレミアリーグ全体への関心が高まる流れが加速しています。

プレミアリーグで活躍している日本人選手
・三笘 薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン)
・冨安 健洋(アーセナル)
・遠藤 航(リヴァプール)
・鎌田 大地(クリスタル・パレス)
・菅原 由勢(サウサンプトン)

プレミアリーグの観戦方法

日本国内での視聴方法

現在、日本でプレミアリーグの放映権を保有しているのは主にU-NEXTです。スマートフォン、タブレット、PC、スマートTVなど、さまざまなデバイスで視聴が可能です。

U-NEXTは、2024-25シーズンから2030-31シーズンまでの7年間、プレミアリーグとのパートナーシップ契約を締結、プレミアリーグ全試合を独占放送することになり、SPOTV NOWやABEMAでの放送は終了します。

また、日本の主要都市では、スポーツバーやパブでプレミアリーグの試合を上映している店舗があります。大勢のファンと一緒に盛り上がりながら観戦したい場合は、こうした場所を活用して視聴するのも一つの手です。

主な試合開始時間
イングランドと日本の時差は通常9時間(サマータイム期間は8時間)ほどあります。土曜15時キックオフ(現地時間)の場合:、日本時間では23時(サマータイム中は22時)ごろになります。日曜の夜試合(現地時間)が設定される場合もあり、日本だと月曜の早朝に試合が行われることもあるので注意が必要です。

現地観戦(イングランドのスタジアムで観る)

プレミアリーグの各クラブが公式サイトでチケットを販売しています。人気カード(ビッグクラブ同士の対戦、ダービーマッチなど)はすぐに売り切れてしまうため、販売開始のタイミングを事前にリサーチしておきましょう。

また、海外サッカー観戦ツアーやチケット代行を行っている旅行代理店や専門サイトを利用する方法もあります。英語サイトやクレジットカード決済に慣れていない方には便利ですが、手数料がやや割高になる場合があります。

ロンドン、マンチェスター、リヴァプールなどの都市には有名な観光スポットが多数存在します。現地観戦の際は、試合だけでなく街歩きやサッカーミュージアム、パブ巡りを楽しむのもおすすめです。

プレミアリーグの魅力に関するみんなの意見・口コミ

プレミアリーグに関するQ&A

プレミアリーグはどこの国のサッカーリーグですか?
イングランドのトップディビジョン(最上位リーグ)であり、世界的に最も注目度が高いリーグの一つです。
プレミアリーグはいつ、どのようにして発足したのですか?
1992年に旧フットボールリーグ・ファーストディビジョンから独立する形で誕生しました。衛星放送などの放映権料を大幅に拡大したことがきっかけで、世界最高峰のリーグへと発展しました。
他のヨーロッパ4大リーグ(ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン)との違いは?
プレミアリーグは特に資金力が高く、スター選手や名将が多く集まるうえ、試合展開が速くフィジカル重視の傾向があります。全クラブのレベルが高く、波乱が起こりやすいのも特徴です。
プレミアリーグの試合はなぜ「スピード感」があると言われるのですか?
イングランドのサッカー文化として、攻守の切り替えや1対1の競り合いが激しく、ロングボールやクロスを多用するスタイルも多いため、目まぐるしい展開が繰り広げられやすいからです。
プレミアリーグで活躍している日本人選手には誰がいますか?
近年では三笘薫(ブライトン)や冨安健洋(アーセナル)がレギュラー格として注目を集めています。過去には香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)や稲本潤一(フルアム)、中田英寿(ボルトン)などが在籍していました。
プレミアリーグといえばどのクラブが有名ですか?
マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシー、アーセナル、トッテナムなど、通称“ビッグ6”と呼ばれるクラブが世界的に高い知名度を誇ります。
試合はいつ行われることが多いのですか?時差はどのくらい?
イングランドでは主に週末(現地時間の土曜・日曜)に試合が組まれますが、平日開催や月曜夜の試合がある場合もあります。日本との時差は9時間(サマータイム中は8時間)ほど。土曜15時キックオフ(現地)なら日本では23時前後になります。

まとめ

プレミアリーグはイングランドのトップディビジョンとして長い歴史と高い人気を誇り、世界各国のスター選手や名将が集まる、まさに“サッカーの最高峰”ともいえる存在です。試合のスピード感やフィジカルの激しさ、地域密着のファン文化など、ほかのヨーロッパリーグとはひと味違った魅力が詰まっています。

また、近年は三笘薫や冨安健洋などの日本人選手がビッグクラブや有力クラブで活躍しており、日本のサッカーファンにとってますます身近なリーグとなりました。

「どこのクラブを応援しよう?」「どの試合を観れば楽しめる?」と迷う方も多いでしょう。まずはビッグ6を中心にチェックしたり、日本人選手が在籍するクラブの試合から観てみるのがおすすめです。各クラブの歴史や戦術、ライバル関係を知るほどに、プレミアリーグの奥深い世界へと引き込まれていくはず。

この記事を通じて、プレミアリーグに関する疑問や興味が少しでも解決・深まったのであれば幸いです。世界最高水準のサッカーが繰り広げられるプレミアリーグを、ぜひ週末の楽しみや特別な旅の目的地として、思いきり堪能してみてください。

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