ゴールキックとフリーキックの違いは?直接・間接と5秒ルール【2026/27】

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こんな疑問を持つ方へ
  • ゴールキックとフリーキックは、何がどう違うの?
  • 直接フリーキックと間接フリーキックは、どう見分ければいい?
  • 2026/27の新ルールで、ゴールキックの何が変わったの?

ゴールキックは「攻撃側が最後に触れたボールがゴールラインを出たとき」、フリーキックは「反則があったとき」に与えられる再開方法です。どちらも止まったボールを蹴りますが、蹴る場所、相手が離れる距離、直接ゴールできるかどうかが違います。

この記事では、JFA発行の「サッカー競技規則2026/27」とIFAB(国際サッカー評議会)の原文をもとに、2つの違いを整理します。2026年のW杯から使われている「ゴールキックの5秒カウントダウン」も解説します。

ゴールキックとフリーキックの違いは「なぜ試合が止まったか」

ゴールキック フリーキック きっかけ 攻撃側が最後に触れて ゴールラインを出た 反則があった 蹴る場所 ゴールエリア内のどこでも 反則があった場所 相手 ペナルティーエリアの外 ボールから9.15m以上 直接ゴール 相手ゴールなら得点 直接FKだけ得点 オフサイド ならない なることがある 規則 第16条 第13条
ゴールキックとフリーキックの主な違い(JFA「サッカー競技規則2026/27」第11条・第13条・第16条をもとにフットボール戦士が作図)

2つを分ける一番の目安は、試合が止まった理由です。ボールがゴールラインを出て止まったならゴールキックかコーナーキック、反則で止まったならフリーキックかペナルティーキックになります。

ゴールラインを出たボールは、最後に触れた選手で決まります。攻撃側が最後に触れていれば守備側のゴールキック、守備側が最後に触れていれば攻撃側のコーナーキックです。シュートが相手DFに当たって出た場合は、コーナーキックになります。

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上は競技規則を決めるIFAB(国際サッカー評議会)公式のInstagramで、2026年6月10日に、競技規則をわかりやすく書き直した「Football Rules」を紹介した投稿です。

見落としやすいのがオフサイドです。競技規則の第11条は、ゴールキック・スローイン・コーナーキックから直接ボールを受けてもオフサイドにならないと定めています。フリーキックはこの中に入っていないので、蹴った瞬間に相手の最終ラインより前にいた味方がボールを受けると、オフサイドになることがあります。

ゴールキックのルール:ゴールエリアから蹴り、蹴った瞬間にインプレー

ゴールエリア ペナルティーエリア 相手はエリアの外で待つ ボール:ゴールエリア内のどこからでも 味方:エリア内で受けてよい(2019年〜)
ゴールキックのときの位置関係(JFA「サッカー競技規則2026/27」第16条をもとにフットボール戦士が作図)

ゴールキックは、止めたボールをゴールエリア(ゴール前の小さい四角)の中のどこからでも蹴れます。蹴るのは守備側の選手なら誰でもよく、GKでなくてもかまいません。相手は、ボールがインプレーになるまでペナルティーエリアの外にいなければなりません。

大きく変わったのが2019年です。1936年から続いていた「ボールがペナルティーエリアを出てからインプレー」という決まりがなくなりました。いまは、蹴られて明らかに動いた瞬間にインプレーです。そのため、GKがエリア内のDFに短くつなぐ組み立てができるようになりました。

相手が出る時間がなくエリア内に残っていた場合、主審はプレーを続けさせることができます。ただし、エリア内に残った相手がインプレー前にボールへ向かって触れたり、競り合ったりしたときは蹴り直しです。

ゴールキックから直接相手のゴールに入れば得点です。一方、自分のゴールに直接入った場合は得点にならず、相手のコーナーキックになります。

2026/27の新ルール:ゴールキックを遅らせると相手のコーナーキック

JFATV「サッカー競技規則 2026/27 の改正」(2026年7月公開)。日本サッカー協会による改正点の解説です

2026/27の競技規則で、ゴールキックに「5秒カウントダウン」が加わりました。チームがゴールキックを不当に遅らせていると主審が判断すると、笛を吹いて手を上げ、5秒を数えます。5秒たっても蹴らなければ、相手チームのコーナーキックになります。

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上はFIFA公式のInstagramで、2026年6月10日に、2026年W杯から使われる新しい競技規則を紹介した投稿です。

この改正は、2026年2月28日のIFAB年次総会で決まりました。スローインにも同じ5秒カウントダウンが入り、こちらは時間切れで相手ボールのスローインになります。2026年のW杯から使われ、Jリーグでは2026-27シーズンの開幕(2026年8月)から適用されています。

1つ前の2025/26には、GKがボールを手で8秒を超えて持つと相手のコーナーキックになる決まりも入りました。以前の「6秒を超えると間接フリーキック」から変わっています。時間稼ぎには、フリーキックではなくコーナーキックで罰する流れが続いています。

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上はIFAB公式のInstagramで、2026年7月31日に、新しいシーズンの新しいルールを紹介した投稿です。

直接フリーキックと間接フリーキックの違い

直接フリーキック 主審は腕を横に伸ばす 直接入れば得点 例:ける・押す つまずかせる 押さえる・ハンド 間接フリーキック 主審は腕を真上に上げる 誰かが触れてから得点 例:オフサイド 危険な方法でのプレー 接触なしの妨害・異議
直接フリーキックと間接フリーキックの違い(JFA「サッカー競技規則2026/27」第12条・第13条をもとにフットボール戦士が作図)

直接フリーキックは、蹴ったボールがそのまま相手ゴールに入れば得点です。相手を不用意にける・押す・つまずかせるといった反則や、ハンドに与えられます。競技規則には「身体的接触を伴う反則は直接フリーキックで罰する」と書かれています。

間接フリーキックは、ほかの選手が触れてからでないと得点になりません。直接相手ゴールに入った場合は、相手のゴールキックで再開します。主審は、キックのあと誰かが触れるか、直接得点できないと分かるまで、腕を上げ続けます。

間接フリーキックになるのは、オフサイド、危険な方法でのプレー、接触なしで相手の進行を妨げること、異議などです。GKがエリア内で味方から意図的に足でパスされたボールを手で扱ったときも、間接フリーキックになります。

直接フリーキックになる反則を自分のペナルティーエリア内で犯すと、ペナルティーキック(PK)になります。間接フリーキックの反則はエリア内でもPKにはならず、その場所からの間接フリーキックです。相手のゴールエリア内で得た間接フリーキックは、ゴールラインと平行なゴールエリアの線上まで下げて蹴ります。

フリーキックの壁は9.15m、攻撃側は壁から1m

ボール 壁 9.15m以上 1m以上 守備側:ボールから9.15m(10ヤード)以上 攻撃側:3人以上の壁から1m以上(2019年〜)
フリーキックのときに離れる距離(JFA「サッカー競技規則2026/27」第13条をもとにフットボール戦士が作図)

フリーキックでは、相手はボールから9.15m以上離れなければなりません。これは10ヤードをメートルに直した長さです。例外として、自分のゴールライン上のゴールポストの間に立つ選手は、9.15mより近くてもかまいません。

守備側が3人以上で壁を作ったときは、攻撃側の選手も壁から1m以上離れる決まりです。2019年に加わりました。攻撃側が壁に入り込んで押し合う場面をなくすためで、違反すると相手の間接フリーキックになります。

蹴る側がすばやく再開し、9.15m離れていなかった相手がボールをカットした場合、主審はそのままプレーを続けさせます。一方、すばやい再開をわざと邪魔した選手は、再開を遅らせたとして警告されます。なぜ9.15mという半端な数字なのかは、下の記事で詳しく解説しています。

データで見る:ゴールキックのルールはW杯のたびに調べられる

02550751002016年1月 1日平均18回20162016年2月 1日平均21回2016年3月 1日平均18回2016年4月 1日平均15回2016年5月 1日平均20回2016年6月 1日平均20回2016年7月 1日平均17回2016年8月 1日平均13回2016年9月 1日平均18回2016年10月 1日平均16回2016年11月 1日平均21回2016年12月 1日平均15回2017年1月 1日平均20回20172017年2月 1日平均22回2017年3月 1日平均17回2017年4月 1日平均16回2017年5月 1日平均19回2017年6月 1日平均22回2017年7月 1日平均22回2017年8月 1日平均17回2017年9月 1日平均19回2017年10月 1日平均18回2017年11月 1日平均24回2017年12月 1日平均16回2018年1月 1日平均18回20182018年2月 1日平均20回2018年3月 1日平均17回2018年4月 1日平均17回2018年5月 1日平均30回2018年6月 1日平均91回2018年7月 1日平均57回2018年8月 1日平均18回2018年9月 1日平均19回2018年10月 1日平均30回2018年11月 1日平均33回2018年12月 1日平均33回2019年1月 1日平均37回20192019年2月 1日平均40回2019年3月 1日平均31回2019年4月 1日平均27回2019年5月 1日平均32回2019年6月 1日平均55回2019年7月 1日平均27回2019年8月 1日平均25回2019年9月 1日平均30回2019年10月 1日平均29回2019年11月 1日平均30回2019年12月 1日平均21回2020年1月 1日平均22回20202020年2月 1日平均24回2020年3月 1日平均10回2020年4月 1日平均12回2020年5月 1日平均22回2020年6月 1日平均20回2020年7月 1日平均23回2020年8月 1日平均26回2020年9月 1日平均24回2020年10月 1日平均23回2020年11月 1日平均26回2020年12月 1日平均19回2021年1月 1日平均33回20212021年2月 1日平均30回2021年3月 1日平均18回2021年4月 1日平均15回2021年5月 1日平均21回2021年6月 1日平均27回2021年7月 1日平均30回2021年8月 1日平均15回2021年9月 1日平均13回2021年10月 1日平均19回2021年11月 1日平均21回2021年12月 1日平均14回2022年1月 1日平均14回20222022年2月 1日平均23回2022年3月 1日平均10回2022年4月 1日平均15回2022年5月 1日平均14回2022年6月 1日平均16回2022年7月 1日平均10回2022年8月 1日平均9回2022年9月 1日平均10回2022年10月 1日平均11回2022年11月 1日平均34回2022年12月 1日平均40回2023年1月 1日平均11回20232023年2月 1日平均14回2023年3月 1日平均7回2023年4月 1日平均8回2023年5月 1日平均9回2023年6月 1日平均9回2023年7月 1日平均7回2023年8月 1日平均6回2023年9月 1日平均9回2023年10月 1日平均8回2023年11月 1日平均12回2023年12月 1日平均8回2024年1月 1日平均8回20242024年2月 1日平均12回2024年3月 1日平均9回2024年4月 1日平均11回2024年5月 1日平均9回2024年6月 1日平均10回2024年7月 1日平均7回2024年8月 1日平均7回2024年9月 1日平均11回2024年10月 1日平均6回2024年11月 1日平均9回2024年12月 1日平均9回2025年1月 1日平均11回20252025年2月 1日平均10回2025年3月 1日平均6回2025年4月 1日平均5回2025年5月 1日平均5回2025年6月 1日平均5回2025年7月 1日平均4回2025年8月 1日平均5回2025年9月 1日平均5回2025年10月 1日平均5回2025年11月 1日平均8回2025年12月 1日平均4回2026年1月 1日平均5回20262026年2月 1日平均5回2026年3月 1日平均3回2026年4月 1日平均4回2026年5月 1日平均4回2026年6月 1日平均21回2026年7月 1日平均14回2026年8月 1日平均6回

「ゴールキック」が日本で調べられた量の推移(日本語版Wikipediaの閲覧数・1日平均を月ごとに集計。出典: Wikimedia Pageviews API/フットボール戦士が集計)

フットボール戦士の集計では、日本語版Wikipediaの「ゴールキック」の記事は、W杯の期間に大会前の5倍以上見られています。2018年ロシア大会は5.2倍、2022年カタール大会は5.9倍、2026年北中米大会は5.3倍でした(大会前90日の1日平均との比較)。

これまでで最も見られた月は2018年6月で、1日平均91回です。3番目は、ゴールキックの改正が始まった2019年6月(1日平均55回)でした。ふだん試合を見ない人も、W杯のときに「いまのは何のキック?」と調べていることがうかがえます。

よくある質問

Q1. ゴールキックはGKしか蹴ってはいけないのですか?

A. いいえ。競技規則は「守備側チームの競技者」が蹴ると定めているだけなので、フィールドの選手が蹴ってもかまいません。プロの試合ではGKが蹴ることがほとんどです。

Q2. ゴールキックやフリーキックから直接ゴールに入ったら得点ですか?

A. ゴールキックと直接フリーキックは、相手ゴールに直接入れば得点です。間接フリーキックは、誰かが触れてから入らないと得点にならず、相手のゴールキックになります。どれも自分のゴールに直接入った場合は得点にならず、相手のコーナーキックです。

Q3. ゴールキックでオフサイドになりますか?

A. なりません。ゴールキック・スローイン・コーナーキックから直接ボールを受けた場合は、オフサイドの反則になりません。フリーキックはこの例外に入っていないので、オフサイドになることがあります。

Q4. ゴールキックの「5秒ルール」とは何ですか?

A. 2026/27の競技規則で加わった決まりです。ゴールキックを不当に遅らせると主審が5秒を数え、それまでに蹴らなければ相手のコーナーキックになります。2026年のW杯から使われ、Jリーグでは2026-27シーズンから適用されています。

Q5. 間接フリーキックかどうかは、どこを見れば分かりますか?

A. 主審の腕を見ます。間接フリーキックのときは、主審が片腕を頭の上に上げ、キックのあと誰かが触れるまで下ろしません。腕が上がっていなければ直接フリーキックです。

まとめ:ゴールキックは「ラインを出た」、フリーキックは「反則があった」

  • ゴールキックは、攻撃側が最後に触れたボールがゴールラインを出たときの再開方法(第16条)
  • フリーキックは、反則があったときに反則の場所から蹴る再開方法(第13条)
  • ゴールキックは2019年から、蹴って動いた瞬間にインプレー。オフサイドにはならない
  • 2026/27からは、ゴールキックを5秒以上遅らせると相手のコーナーキック
  • 直接フリーキックはそのまま得点になり、間接フリーキックは誰かが触れてからでないと得点にならない

試合でキックの種類に迷ったら、まず「ボールが出て止まったのか、笛で止まったのか」を考えてみてください。そのあと主審の腕が上がっているかを見れば、直接か間接かまで見分けられます。

※この記事の情報は2026年9月24日時点のものです。出典:JFA「サッカー競技規則2026/27」(第11条・第12条・第13条・第16条)、JFA「2026/27年サッカー競技規則 変更の概要と詳細」「2026/27サッカー競技規則の適用開始日について」(2026年5月28日)、IFAB公式サイト(Laws of the Game 2026/27)、FIFA公式サイト(2026年2月28日のIFAB年次総会の発表)、Wikipedia英語版(Goal kick、Free kick (association football))、JFATV(YouTube)、Wikimedia Pageviews API。