- Jリーグの登録人数は、1クラブ何人までなの?
- プロA契約・B契約・C契約はなくなったって本当?
- 2種登録や特別指定選手、ベンチ入りの人数のルールは?
2026/27シーズンのJリーグには、1クラブが登録できる選手の人数に上限がありません。2025年まであった「プロA契約は原則27人まで」というルールは、プロA・B・C契約の撤廃に合わせてなくなりました。代わりに、2026/27シーズンからは各クラブにプロ選手20人以上が求められます。この記事では、Jリーグ公式の発表をもとに新しい登録ルールを整理し、フットボール戦士が全60クラブの選手一覧を数えた結果も紹介します。
Jリーグの登録人数は何人まで?2026/27は上限なし
Jリーグは2025年7月29日の理事会で、2026特別シーズン以降はプロ選手の登録人数に上限を設けないと決めました。それまでは、プロA契約の選手を、2種登録のユース選手も含めて原則27人までとしていました。
Jリーグは理由として、年俸の下限ができるなど選手編成の制約が強まるため、細かいルールよりも各クラブの方針で多様な編成をできるようにしたと説明しています。一方で、下限は新しくできました。2026年7月1日からは、各クラブがプロ選手を20人以上抱える必要があります。
これまでの最低人数は、J1が20人以上(うちプロA15人)、J2がプロA5人、J3が3人でした。J1は大きく変わりませんが、J2とJ3にとっては必要なプロ選手の数が大きく増えたことになります。2026/27シーズンの主なルールは、次の表のとおりです。
| 項目 | J1 | J2 | J3 |
|---|---|---|---|
| 登録人数の上限 | なし | なし | なし |
| プロ選手の最低人数 | 20人 | 20人 | 20人 |
| プロの年俸の下限 | 480万円 | 360万円 | 240万円 |
| 試合のエントリー | 20人 | 20人 | 20人 |
| うち外国籍選手 | 5人まで | 4人まで | 4人まで |
| ホームグロウン(推奨) | 4人 | 2人 | 1人 |
| 特別指定選手 | 3人まで | 3人まで | 2人まで |
※Jリーグ公式発表(2024年9月24日・2026年5月26日)、各リーグの2026/27大会概要、JFA「特別指定選手制度」をもとにフットボール戦士が作成。年俸は消費税別の基本報酬で、18歳以下のプロ選手は下限の例外にできます。
一方、イングランドのプレミアリーグには登録25人の上限があります。
データで見る:60クラブの登録人数は実際に何人?
Jリーグの発表では、2026年7月16日時点の登録選手は1,915人でした。内訳はJ1とJ2が646人ずつ、J3が623人です。1クラブあたりにすると、J1とJ2が32.3人、J3が約31人になります。
フットボール戦士の集計では、2026年9月24日時点で背番号のある選手は60クラブで2,075人、1クラブ平均34.6人でした。最も少ないのは町田の27人、最も多いのはG大阪の43人です。一覧にはアマチュア登録の選手も含まれますが、どのクラブも20人を大きく上回っています。
目を引くのは、背番号の欄が空いている選手が198人いたことです。198人は全員2008年以降の生まれで、浦和・FC東京・東京V・川崎F・清水・磐田・名古屋・G大阪・神戸・岡山・長崎の11クラブだけにいました。この11クラブは、2026/27シーズンに始まった「U-21 Jリーグ」の参加クラブと同じです。U-21のチームで出るために登録されたユース年代の選手とみられ、この分を含めると磐田は71人、G大阪は61人になります。
選手一覧の「HG」マークで数えると、ホームグロウン選手が推奨の人数に届いていないクラブは12ありました。J1は町田(0人)と水戸(1人)、J2は藤枝・八戸・いわき・宮崎・栃木シティ、J3はFC大阪・福島・群馬・高知・滋賀で、いずれも0人です。2026/27シーズンからは届かなくても罰はありません。登録選手の年齢の内訳は、下の記事で詳しく紹介しています。
A契約・B契約・C契約の違いは?2026年に「プロ契約」へ一本化
プロA・B・C契約は、2026年2月1日に撤廃されました。1999年から続いた制度で、Jリーグは2024年9月24日の理事会で撤廃を決めています。今のJリーグの選手登録は「プロ」と「アマチュア」の2つだけです。
| 契約 | 基本報酬(年俸) | 人数 |
|---|---|---|
| プロA(2025年まで) | 上限なし。ただし初めてA契約を結ぶ年は670万円まで | 原則25人。2024年と2025年は27人 |
| プロB(2025年まで) | 460万円まで | 制限なし |
| プロC(2025年まで) | 460万円まで | 制限なし |
| プロ(2026年2月から) | 初年度は1,200万円まで。下限はJ1 480万円・J2 360万円・J3 240万円 | 上限なし。各クラブ20人以上 |
※Jリーグ公式発表「選手契約制度の改定について」(2024年9月24日)の改定前後の比較表などをもとにフットボール戦士が作成。支度金は2026年2月から全選手一律で500万円までです。
大きく変わったのは、新人の年俸です。これまで高卒や大卒の新人は、まずC契約(年俸460万円まで)を結ぶのが基本でした。C契約の選手は、公式戦で一定の出場時間を満たすとA契約に移れる仕組みでした。
新制度では、新人でも初年度から最大1,200万円を出せます。Jリーグは改定の目的として、プロ選手の地位の向上や、海外クラブとの選手獲得競争を挙げています。一方で年俸の下限ができたため、プロ選手を安く大勢そろえることは難しくなりました。
2種登録と特別指定選手とは?高校生・大学生がJリーグに出る仕組み
Jリーグ公式ハイライト動画チャンネル「U-21 清水エスパルスvsU-21 浦和レッズ」(2026年8月23日公開)。2026/27シーズンに始まったU-21 Jリーグの第1節です
高校生や大学生でも、Jリーグの公式戦に出る方法は2つあります。クラブのユースに所属する選手は「2種登録」、高校や大学のサッカー部などに所属する選手は「特別指定選手」です。
| 制度 | 対象 | 人数 |
|---|---|---|
| 2種登録 | そのクラブのユース(高校生年代)に所属する選手 | 決まった上限なし。2026年7月16日時点で50人 |
| 特別指定選手 | 大学・高校のサッカー部などに所属し、そのクラブへのプロ入りが内定した選手 | 同時にJ1・J2は3人、J3は2人まで |
※Jリーグ公式サイト「選手の登録数について」、JFA「JFA・Jリーグ特別指定選手制度」をもとにフットボール戦士が作成。
2種登録は、ユースに所属したまま、トップチームの公式戦に出られるように登録する仕組みです。2026年7月16日時点の2種登録選手は、J1が22人、J2が20人、J3が8人でした。以前の「27人枠」では、2種登録の選手も枠の中に数えていました。
特別指定選手は、JFAが認定する制度です。所属する大学や高校のチームに登録したまま、受け入れ先のJクラブの選手として公式戦に出られます。今の認定期間は2027年6月30日までで、JFAが推薦した選手は人数の枠に数えません。
2026/27シーズンには、19歳から21歳の選手が中心のU-21 Jリーグも始まりました。参加クラブのユース(2種)やジュニアユース(3種)の選手も、手続きをすれば出場できます。
登録期間(ウインドー)はいつ?2026/27シーズンの日程
Jリーグのクラブが選手を登録できるのは、JFAが決めた年2回の「登録ウインドー」の間だけです。2026/27シーズンは、第1ウインドーが2026年6月29日から9月16日、第2ウインドーが2027年2月1日から3月3日です。Jリーグでは、最初のウインドーが始まってから12か月を「シーズン」と呼びます。
秋春制への移行で、夏のウインドーは開幕をはさむ期間になりました。2026年9月24日の時点で第1ウインドーは閉じており、次に新しい選手を登録できるのは2027年2月です。
無所属の選手など、ウインドーの外でも登録できる例外もあります。ただし、例外も含めて2027年3月19日の追加登録期限を過ぎると、リーグ戦やルヴァンカップには出場できません。
試合のエントリーは20人:先発11人とベンチ9人
1試合にエントリーできるのは、J1・J2・J3とも1チーム20人以内です。先発11人に、ベンチ入りの控え9人を加えた人数になります。リーグ戦では2024年まで18人(控え7人)で、2025年から20人に増えました。
外国籍選手のエントリーは、J1が5人まで、J2とJ3が4人までです。登録する人数には制限がありません。また、タイ・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・シンガポール・インドネシア・マレーシアの7か国は「Jリーグ提携国」で、この国籍の選手は外国籍として数えません。
選手交代は5人以内で、ハーフタイムを除いて3回までです。これとは別に、脳振盪の疑いによる交代が1人認められています。外国籍選手の枠の歴史や数え方は、下の記事で詳しく解説しています。
よくある質問
A. 2026/27シーズンは上限がありません。2026年の特別シーズンから上限がなくなりました。その代わり、各クラブはプロ選手を20人以上登録する必要があります。
A. はい。プロA・B・C契約は2026年2月1日に撤廃され、「プロ契約」ひとつになりました。新人の初年度の年俸の上限は1,200万円に上がり、年俸の下限も新しくできました。
A. Jリーグの発表では、2026年7月16日時点で1クラブあたり約31〜32人です。フットボール戦士が2026年9月24日に数えた背番号のある選手は、1クラブ平均34.6人でした。
A. 控えは9人です。先発11人と合わせて、1試合20人までエントリーできます。リーグ戦では2024年まで控え7人の18人でした。
A. 2027年2月1日から3月3日の第2登録ウインドーです。追加登録の期限は2027年3月19日です。
まとめ:Jリーグの登録人数は上限なし、プロは20人以上
- 2026/27シーズンのJリーグに、登録人数の上限はない
- 2026年7月1日から、各クラブはプロ選手20人以上が必要
- プロA・B・C契約は2026年2月1日に撤廃され、「プロ契約」に一本化された
- 背番号のある登録選手は、全60クラブの平均で34.6人(フットボール戦士の集計)
- 試合のエントリーは20人で、登録ウインドーは2027年2月1日〜3月3日が次の期間
「27人枠」がなくなり、Jリーグのクラブは人数よりも年俸の下限やプロの最低人数を考えて選手をそろえる時代になりました。冬のウインドーでどれだけ人数が動くかにも注目です。
※この記事の情報は2026年9月24日時点のものです。出典:Jリーグ公式サイト「選手契約制度の改定について」(2024年9月24日)、「2026特別シーズンからの『選手登録枠』・『ホームグロウン制度』について」(2025年7月29日)、「2026/27シーズンからのホームグロウン制度について」(2026年5月26日)、「選手、チーム、試合関連情報」、J1・J2・J3大会概要、各クラブの選手一覧(2026年9月24日閲覧)、JFA「JFA・Jリーグ特別指定選手制度」、サッカーキング(2026年7月17日)。
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