サッカーで難しいポジションはどこ?難易度の高いポジション3選

サッカーは、各ポジションごとに異なる役割や求められるスキルがあり、どのポジションが最も難しいかを一概に決めることは難しい競技です。しかし、プレーの中で感じる「難易度」は、技術的な要求だけでなく、メンタル面や戦術理解の深さなど、さまざまな要素が絡み合っています。

この記事では、サッカーにおけるポジションごとの特徴とその難易度について解説し、ポジション選びやスキル向上のヒントを提供します。

ポジションの難易度を決める要素

サッカーにおいて「ポジションの難易度」は、技術的なスキルだけでなく、メンタルの強さや戦術的な理解力、そしてフィジカルの要求が密接に関わっています。各ポジションで必要とされるスキルは異なり、それがポジションの難易度に大きな影響を与えています。

サッカーのポジション難易度を決める要素は以下のようなものがあります。これらの要素が複雑に絡み合って各ポジションの難易度は変化します。

①テクニック

ミッドフィールダーなど、中盤のポジションは相手から囲まれることが多い為、正確にボールをコントロールするテクニックが必要となります。

②スピード

フォワードやサイドハーフなどは、常に相手の裏を狙った素早いスピードが要求されます。

③パワー

センターバックやセンターフォワードなどは身体を相手にぶつけて競り合うことが多い為、相手に負けないパワーが必要とされます。

④高さ

センターバックやゴールキーパーなどは常に相手からのロングボールやセンタリングに対応する必要がある為、相手に競り負けない高さが必要となります。

⑤メンタル

センターフォワードやゴールキーパーといった得点に直結するようなポジションはメンタル的な負荷が大きくなります。その為、メンタルの強さも求められます。

⑥戦術的理解(サッカーIQ)

ボランチやセンターハーフなどのポジションは常に試合の流れを読みながら、チームが優位になるようなボールの配給やポジショニングなどの立ち回りが要求されます。

ポジション別の難易度比較

ここでは上記の項目を元にポジションごとの難易度を比較していきます。

以下の★の数はそのポジションに求められるスキル(=難易度)の目安です。

センターフォワード

テクニック
 (4)
スピード
 (5)
パワー
 (5)
高さ
 (4.5)
メンタル
 (4.5)
戦術的理解(サッカーIQ)
 (3)

センターフォワードは細かい技術というよりは、相手に競り負けないパワーやスピードが重要となります。また、ロングボールを主体としてポストプレーを重視するようなチームの場合は高さも必要になってきます。

その為、スピードやパワーに自信のないプレイヤーにとっては非常に高い難易度のポジションとなります。

主な有名プレイヤー
・ハーランド(ノルウェー)
・レヴァンドフスキ(ポーランド)
・ハリー・ケイン(イングランド)
・上田綺世(日本)

ウイング

テクニック
 (4.5)
スピード
 (5)
パワー
 (3)
高さ
 (3)
メンタル
 (3)
戦術的理解(サッカーIQ)
 (4)

ウイングは相手のサイドバックとの1対1の勝負を仕掛けることが多くなるポジションなので、ドリブルテクニックとスピードが必要になるポジションです。

スピードやドリブルテクニックがあれば、それほどパワーや高さがなくても活躍しやすいポジションと言えますが、スピードやドリブルテクニックの難易度は上がります。

主な有名プレイヤー
・ブカヨ・サカ(イングランド)
・ヴィニシウス(ブラジル)
・伊東純也(日本)
・三笘薫(日本)

ミッドフィールダー(トップ下)

テクニック
 (5)
スピード
 (4)
パワー
 (3.5)
高さ
 (3)
メンタル
 (3.5)
戦術的理解(サッカーIQ)
 (5)

トップ下はあらゆるスキルが必要になりますが、卓越したボールコントロールテクニックと高いサッカーIQが必要になります。その為、テクニックに対する難易度はトップクラスです。

隙あらば相手の裏を狙ったり、フォワードやウイングにパスを供給したり、ピンチとなれば自陣まで戻って守備をしたりと、様々なスキルが総合的に必要になります。

主な有名プレイヤー
・ベルナルド・シウバ(ポルトガル)
・アレクシス・マック・アリスター(アルゼンチン)
・ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー)
・南野拓実(日本)

ディフェンシブ・ミッドフィールダー(ボランチ)

テクニック
 (5)
スピード
 (3)
パワー
 (4)
高さ
 (4)
メンタル
 (3.5)
戦術的理解(サッカーIQ)
 (5)

ボランチもトップ下同様にあらゆるスキルが必要になりますが、トップ下と異なるのは、全体的にややディフェンシブになることです。その為、相手に身体をぶつけてボール奪取したり、ゴールキックをヘディングで跳ね返したりといった、パワーや高さも必要になってくるポジションです。また、360度敵に囲まれていることが多いので、テクニックと高いサッカーIQも必要になります。

とにかく様々なタスクが求められるポジションなので、特にサッカーIQに対する難易度が上がります。

主な有名プレイヤー
・ロドリゴ・エルナンデス(スペイン)
・デクラン・ライス(イングランド)
・ペドリ(スペイン)
・遠藤航(日本)

センターバック

テクニック
 (3.5)
スピード
 (4)
パワー
 (5)
高さ
 (5)
メンタル
 (3.5)
戦術的理解(サッカーIQ)
 (3.5)

センターバックは相手の強力なフォワードを抑え込む必要がある為、パワーや競り合いに負けない高さが重要となるポジションです。どちらかというと、細かなテクニックよりも相手に競り負けないフィジカルが求められます。

パワーや高さといったフィジカル要素に対する難易度が高いポジションです。

主な有名プレイヤー
・フィルジル・ファン・ダイク(オランダ)
・ウィリアン・サリバ(フランス)
・エデル・ガブリエウ・ミリトン(ブラジル)
・冨安健洋(日本)

サイドバック

テクニック
 (4)
スピード
 (5)
パワー
 (3.5)
高さ
 (4)
メンタル
 (3.5)
戦術的理解(サッカーIQ)
 (4.5)

サイドバックは基本的には守備的なポジションですが、オーバーラップして攻撃参加も重要になるポジションです。その為、サイドを何度も往復するスタミナとスピードが重要になります。スタミナやスピードといった走力に対する難易度が高いポジションです。

また、オーバーラップするタイミングやディフェンスラインのバランスなどを常に気を配る必要があるので、高い戦術理解も必要になります。

主な有名プレイヤー
・カイル・ウォーカー(イングランド)
・トレント・アレクサンダーアーノルド(イングランド)
・ジョアン・カンセロ(ポルトガル)
・菅原由勢(日本)

ゴールキーパー

テクニック
 (3)
スピード
 (1)
パワー
 (5)
高さ
 (5)
メンタル
 (5)
戦術的理解(サッカーIQ)
 (3)

ゴールキーパーはとにかく身体のサイズが求められるポジションです。世界的に活躍しているゴールキーパーはほとんどが2メートル近い身長があります。その為、持って生まれた高さやパワーといったところに高いハードル(難易度)が存在します。

また、ミスがそのまま失点に直結してしまうポジションなので、プレッシャーに負けないメンタリティも必要になります。

主な有名プレイヤー
・ティボ・クルトゥワ(ベルギー)
・マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(ドイツ)
・アリソン・ラムセス・ベッカー(ブラジル)
・鈴木彩艶(日本)

サッカーで特に難易度が高いポジション3選

サッカーにおいては、どのポジションにもそれぞれ異なる役割と難易度がありますが、中でも特に難易度が高いポジションを3つ紹介します。

フォワード

やはり、サッカーで最も難しいタスクは「相手からゴールを奪う」ということです。この最も難しいタスクを主に請け負っているのがフォワードです。

相手からゴールを奪うためには、高いテクニック、パワー、スピード、高さ、スプリントなど全てが高いレベルでなければいけません。

相手に対して勝負をしかけるというのは、普通にボールを保持する以上に大きな負担がかかるので、あらゆるポジションの中でもフォワードの難易度は高いと言えます。

ボランチ

ボランチは攻守の繋ぎ役として「チームの心臓」とも言われる非常に重要なポジションです。ボランチがうまく機能すればチーム全体も上手く機能し、上手く機能しなければチーム全体も上手く機能しないと言ってもいいほどチームにとって重要なポジションです。

その為、ボランチの選手がチームに与える影響の大きさからも難易度は高いポジションと言えます。

ゴールキーパー

ゴールキーパーは、ピッチ上で唯一手を使える特別なポジションであり、失点を防ぐ最後の砦です。シュートが来るたびに瞬時の判断を求められ、ミスが失点に直結するため、そのプレッシャーの大きさから難易度が高いポジションです。

また、近年ではセービング技術だけでなく、足元の技術(パス回しやロングフィードなど)も求められる為、より難易度は上がっています。

サッカー初心者にオススメのポジション

サッカーを始める際、どのポジションから始めるかを決めるのは、初心者にとって非常に重要なポイントです。自分の特性や強みを活かしつつ、楽しくスキルを磨けるポジションを選ぶことで、成長のスピードも変わります。ここでは、サッカー初心者にオススメのポジションとその理由を詳しく解説します。

サイドハーフ

サイドハーフは、比較的自由に動きながら攻守両面でのプレーが求められるポジションです。攻撃時にはサイドを駆け上がり、守備時にはサイドバックをサポートする役割があります。

基本的にはタッチラインを背にしてプレーする時間が多いので、相手からのプレッシャーも一方向のみになることが多いため、プレーがしやすいです。

また、もしも自分がミスをして相手にボールを奪われたとしても失点に直結しずらいポジションなので、初心者にもおすすめできるポジションと言えます。

サイドバック

サイドバックは、守備の基礎を学びつつ、攻撃にも参加できるポジションです。初心者にとって、守備の役割を理解しやすく、相手選手の動きを追いながらディフェンスの基本を学べるポジションです。また、サイドからの攻撃参加も多く、攻守両面のプレーを経験できます。

サイドハーフ同様にタッチラインを背にしてプレーする時間が多いので、相手からのプレッシャーが一方向になりやすい為、プレーがしやすいです。

攻撃が苦手な初心者プレイヤーはサイドハーフよりもサイドバックがおすすめです。

サッカー経験者による各ポジションの難易度に対する声・意見

フォワードは視野の確保に苦労して、 キープをするのが大変でした。

サイドバックはプレッシャーが少ない状態で受けられるので自由に攻撃やゲームメイクができて楽しかったです。

ゴールキーパーはやはり専門職で GKとしての練習を積まないと満足にプレーできませんでした。

ボランチはまぁしんどい。 サイドバックやウイングと違ってサイドに逃げることができません。 相手からのプレスを360度警戒しなければならないので。 加えてハードワークや足元の技術はマスト。 加えて視野の広さ、パス精度。全て必要ですよね。

センターフォワードはシンプルに相手の守備が1番硬いであろうところでボールを扱ったり、相手と駆け引きしないといけないから難しかった

まとめ

サッカーにおいて、ポジション選びはプレーヤーの成長や楽しみ方に大きな影響を与えます。それぞれのポジションには異なる役割と難易度があり、プレイヤーの特性やスキル、フィジカルの強さに応じて適切なポジションを見つけることが重要です。

まず、各ポジションの難易度を理解することで、サッカーに対する理解が深まります。フォワードやゴールキーパー、ボランチのような難易度が高いポジションでは、求められるスキルやメンタルの強さが多岐にわたります。特に、フォワードは得点を求められるプレッシャー、ボランチは攻守のバランスを保つ難しさ、ゴールキーパーは守備の最後の砦としての責任が重いことが特徴です。

一方、サッカー初心者には、サイドハーフやサイドバック、セントラルミッドフィールダーといったポジションがオススメです。これらのポジションは、ボールに触れる機会が多く、攻守両面のプレーを学ぶことができるため、初心者がサッカーの基礎を理解し、楽しむのに最適です。

さらに、ポジション選びの際には、自分の得意なスキルやフィジカル、メンタルの強さを考慮することが大切です。自分の特性に合ったポジションでプレーすることで、自信を持って試合に臨み、チームでの役割を楽しむことができます。

総じて、サッカーの各ポジションにはそれぞれ異なる魅力と難しさがあります。プレイヤーは、自分の強みや性格を考慮しながら、楽しんでプレーできるポジションを見つけることが大切です。また、どのポジションにも挑戦することで、新たな発見やスキルアップのチャンスが広がります。これからサッカーを始める方や、ポジション選びに迷っている方は、ぜひ自分に合ったポジションを見つけて、サッカーを存分に楽しんでください。

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