浦和レッズは弱い?なぜ売上高1位でも優勝1回なのかデータで検証【2026/27】

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こんな疑問を持つ方へ
  • 浦和レッズは本当に弱いの?リーグ優勝は何回?
  • お金も観客もJリーグ1位なのに、なぜ優勝できないの?
  • 2026年の浦和の成績と、今の監督・順位は?

浦和レッズは「弱い」クラブではありませんが、J1で優勝したのは2006年の1回だけです。J1の最終順位の平均は7.1位で、「上位にいるのに優勝に届かない」のが実際の姿です。この記事では、J1の年ごとの順位、Jリーグ公式のクラブ決算、観客数を並べて、「お金と順位の関係」をフットボール戦士が独自に集計しました。

浦和レッズは弱い?J1の順位を32シーズン並べてみた

優勝 2〜3位 4〜9位 10位以下 J2 1993 2000 2006 2012 2019 2025 2006年 優勝 1999年 降格 棒が高いほど上位。J1在籍32シーズンの平均は7.1位
浦和レッズのJ1最終順位(1993〜2025年)。2000年はJ2で2位(英語版Wikipedia「Urawa Red Diamonds」の年度別成績とJリーグ公式記録をもとにフットボール戦士が作図)

浦和がJ1で過ごした32シーズンの成績は、優勝1回、2位5回、3位2回です。4〜9位が13回、10位以下が11回ありました。Jリーグが始まった1993年と1994年は、どちらも年間最下位でした。

J2に降格したのは1999年の1回だけです。15位で降格し、2000年のJ2で2位に入って1年でJ1に戻りました。それ以降、J1から落ちたことはありません。

「弱い」と言われる一番の理由は、2006年を最後に優勝がないことです。2007年から2025年までの19シーズンで、3位以内は5回ありますが、優勝は0回です。2016年は年間の勝ち点で1位(74点)でしたが、チャンピオンシップ決勝で鹿島に敗れ、記録上は2位でした。

近年は順位の上下も大きく、2019年は14位、2024年は13位でした。数字で見ると、浦和は「降格を争うほど弱くはないが、優勝できるほど安定して強くもない」クラブです。

お金と人気はJリーグ1位:売上高113億円・観客数も最多

売上高(億円)2025年J1順位 浦和 113.1 7位 川崎F 100.7 8位 G大阪 88.2 9位 神戸 87.1 5位 広島 83.5 4位 鹿島 81.7 優勝 売上高6位の鹿島が優勝し、1位の浦和は7位
2025年度の売上高上位6クラブと2025年J1の最終順位(Jリーグ公式「2025年度 J1クラブ決算一覧」をもとにフットボール戦士が作図)

浦和の2025年度の売上高は113億1,000万円で、J1で1位でした。前の年度より10億9,900万円増え、2023年度から3年続けて100億円を超えています。2位の川崎Fは100億6,900万円でした。

2015年度から2025年度までの11年度で見ると、浦和の売上高は1位が7回、2位が4回です。3位以下になった年度はありません。ところが、同じ期間のJ1の順位は2位から14位までばらつきました。

観客数も同じです。Jリーグのデータサイトで2015〜2025年のJ1の平均入場者数を並べると、浦和は11シーズン中9シーズンで1位でした。残る2020年と2021年は、入場制限があった年で3位です。2025年の平均は37,350人で、J1全体の平均21,246人の約1.8倍でした。

独自データ:売上高1位のクラブがJ1で優勝したのは11シーズンで1回だけ

優勝クラブの売上高順位(11シーズン) 1位 1回 2021 川崎F 2位 1回 2016 鹿島 3位 4回 2020・22・23・24 4位 2回 2017・2018 川崎F 6位 2回 2019 横浜FM・2025 鹿島 9位 1回 2015 広島 売上高1位が優勝したのは2021年の川崎Fだけ
J1優勝クラブは、その年度の売上高でJ1の何位だったか(Jリーグ公式「J1クラブ決算一覧」2015〜2025年度をもとにフットボール戦士が集計・作図)

フットボール戦士は、Jリーグ公式の「J1クラブ決算一覧」(2015〜2025年度)と、J1の最終順位を突き合わせました。その結果、売上高がJ1で1位のクラブが優勝したのは、2021年の川崎Fの1回だけでした。

一方で、優勝クラブの売上高は11シーズン中10シーズンで6位以内でした。お金は「優勝争いに加わる条件」にはなりますが、「売上高1位なら優勝できる」わけではありません。2025年も、売上高6位の鹿島が優勝しています。

年優勝クラブ(売上高の順位)売上高1位(J1の順位)浦和(売上高→J1)
2015広島(9位)浦和(3位)1位→3位
2016鹿島(2位)浦和(2位)1位→2位
2017川崎F(4位)浦和(7位)1位→7位
2018川崎F(4位)神戸(10位)2位→5位
2019横浜FM(6位)神戸(8位)2位→14位
2020川崎F(3位)横浜FM(9位)2位→10位
2021川崎F(1位)川崎F(優勝)2位→6位
2022横浜FM(3位)浦和(9位)1位→9位
2023神戸(3位)浦和(4位)1位→4位
2024神戸(3位)浦和(13位)1位→13位
2025鹿島(6位)浦和(7位)1位→7位

※売上高は各クラブの決算期ごとの数字(2021年度までは「営業収益」)。2025年度は、6月決算で未掲載の湘南と、5か月決算の岡山を除いて順位を出しました。J1の順位は英語版Wikipediaの各年の順位表から再計算し、2015・2016年はチャンピオンシップ後の公式順位を使っています。

浦和が売上高1位だった7シーズンのJ1の順位は、2位・3位・4位・7位・7位・9位・13位でした。お金の差が、そのまま順位の差にはなっていないことが分かります。

「外弁慶」は本当?ACL3回優勝とリーグの順位

DAZN Japan(2023年5月6日公開)。浦和がアル・ヒラルを破り、3度目のアジア王者になったACL2022決勝第2戦のハイライトです

浦和はアジアの大会では結果を出しています。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の優勝は2007年、2017年、2022年の3回です。日本のクラブでアジアの頂点に2回以上立ったのは、浦和だけです。

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上は、Jリーグ公式のInstagramが2026年4月15日に、浦和レッズとアルヒラルが戦ったAFCチャンピオンズリーグ2017決勝(2戦合計2-1)を振り返った投稿です。

ただ、ACLで勝った年のJ1の順位は、2007年が2位、2017年が7位、2022年が9位でした。ACLで準優勝した2019年は、J1で14位です。国内で弱くアジアで強い、という意味で「外弁慶」と呼ばれることがあります。

2007年以降に取ったACL・ルヴァンカップ・天皇杯のタイトルを数えると、ACLが3回、ルヴァンカップが1回(2016年)、天皇杯が2回(2018年・2021年)の計6つです。トーナメントの大会では勝てているのに、1年を通して戦うリーグだけ取れていません。

リーグで優勝するには、勝ち点を積み上げ続ける必要があります。フットボール戦士の集計では、2003年以降のJ1優勝チームの平均は1試合2.02点で、38試合なら77点です。浦和の2025年は38試合で59点(1試合1.55点)、優勝した鹿島は76点でした。

優勝できない理由を数えてみる:監督は20年で14人

オジェック エンゲルス フィンケ Z・ペトロヴィッチ 堀孝史 M・ペトロヴィッチ 大槻毅 オリヴェイラ R・ロドリゲス スコルジャ ヘグモ 池田・田中(暫定) 曺貴裁 2007 2012 2017 2022 2026 2007年以降の監督は暫定を含めて14人
浦和レッズの監督の在任期間(2007年〜2026年9月)。グレーは暫定での指揮(英語版Wikipedia「Urawa Red Diamonds」の監督一覧とクラブ・報道の発表をもとにフットボール戦士が作図)

数えられる理由の一つが、監督の交代の多さです。2007年から2026年9月までに浦和の指揮を執った監督は、暫定を含めて14人いました。シーズン途中の交代は7回(2008・2011・2017・2018・2019・2024・2026年)です。

途中で交代があった6つのJ1シーズンの最終順位は、5位から15位でした。3位以内に入った年はありません。ただし、成績が悪いから交代するという面もあるので、交代だけが原因とは言い切れません。

反対に、2007年以降で3位以内に入った5回のうち4回は、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の時期(2012〜2017年7月)でした。この間のJ1の順位は、3位・6位・2位・3位・2位です。同じ監督が長く指揮した時期に、上位が続いたことは数字で確かめられます。

リーグ戦は長い期間の積み上げが結果に出やすい大会です。監督が長く続かないことは、浦和がリーグで安定しない理由の候補の一つだと、フットボール戦士は考えています。

2026年の浦和:特別大会は12位、2026/27は曺貴裁監督で再出発

DAZN Japan(2026年9月19日公開)。2026/27シーズンJ1第8節、浦和×東京ヴェルディのハイライトです

Jリーグは2026年に秋春制へ移りました。その間の2026年前半(2月〜6月)は、特別大会の「明治安田J1百年構想リーグ」が行われました。浦和はEASTグループで10クラブ中6位(18試合で勝ち点25)でした。プレーオフラウンドでは岡山に2試合合計1-3で敗れ、最終順位は20クラブ中12位です。

この大会の途中、4月28日にはマチェイ・スコルジャ監督との契約を解除しました。報道によると、当時の浦和はこの大会で7連敗中でした。残りの試合は田中達也氏が暫定で指揮を執りました。

6月16日、浦和は2026/27シーズンの新監督に曺貴裁(チョウ・キジェ)氏が就くと発表しました。曺氏は浦和でプレーした経験があり、2026年前半までは京都の監督でした。

8月に開幕した2026/27シーズンのJ1は、20クラブで争われています。Jリーグ公式の順位表(2026年9月20日更新)では、浦和は8試合を終えて4勝4敗、勝ち点12の10位です。首位の神戸とは勝ち点7差で、シーズンはまだ始まったばかりです。

よくある質問

Q1. 浦和レッズのJ1優勝は何回ですか?

A. 2006年の1回です。2位は5回(2004・2005・2007・2014・2016年)あります。

Q2. 浦和レッズはJ2に降格したことがありますか?

A. 1999年に1回あります。2000年のJ2で2位に入り、1年でJ1に戻りました。それ以降は降格していません。

Q3. 浦和レッズはなぜ弱いと言われるのですか?

A. 売上高と観客数がJリーグ1位なのに、リーグ優勝が2006年の1回だけだからです。2019年の14位や2024年の13位のように、順位が大きく下がる年があることも理由です。

Q4. ACLでは何回優勝していますか?

A. 3回(2007年・2017年・2022年)です。日本のクラブでは最多です。

Q5. 2026/27シーズンの浦和の監督は誰ですか?

A. 曺貴裁監督です。2026年6月16日に就任が発表されました。

まとめ:浦和レッズは「弱い」より「優勝に届かない」クラブ

  • J1の優勝は2006年の1回だけ。32シーズンの平均順位は7.1位
  • 売上高は2015〜2025年度の11年度すべてで1位か2位、観客数も最多の年がほとんど
  • 独自集計では、売上高1位のクラブがJ1で優勝したのは11シーズンで1回だけ
  • ACLは3回優勝。2007年以降、ACLとカップ戦で6つのタイトルを取ったが、リーグ優勝はない
  • 2007年以降の監督は暫定を含め14人。2026/27は曺貴裁監督で10位(9月20日時点)

浦和の「弱さ」は、お金や人気が足りないことではありません。上位に入る力はあっても、1年を通して勝ち点を積み上げ切れていないことが、数字からは見えてきます。曺監督の新体制で、20年ぶりのリーグ優勝に近づけるかが注目です。

※この記事の情報は2026年9月27日時点のものです。出典:Jリーグ公式「J1クラブ決算一覧」(2015〜2025年度)、「2025年度 クラブ経営情報開示資料」、Jリーグデータサイト「年度別入場者数推移」「明治安田J1百年構想リーグ 順位表」、Jリーグ公式サイトの順位表(2026年9月20日更新)と「曺 貴裁氏が新監督に就任【浦和】」(2026年6月16日)、浦和レッズ公式「マチェイ スコルジャ監督との契約について」(2026年4月28日)、時事通信、英語版Wikipedia「Urawa Red Diamonds」「AFC Champions League Elite」ほか。