サッカー日本代表の応援歌はなんて言ってる?歌詞や意味を解説

サッカー日本代表の試合をテレビで見ていて、スタンドから聞こえる大歓声に「サッカー日本代表の応援、なんて言ってるの?」と疑問に思ったことはありませんか​。

日本代表戦では、独特の応援フレーズやチャント(応援歌)が飛び交い、会場の熱気を盛り上げています。

本記事では、よく使われる掛け声の意味や由来、代表的な応援歌、応援文化の変遷、具体的なコール例、さらにはSNSでのファンの反応まで幅広く紹介します。

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日本代表の応援歌(チャント)

日本代表サポーターは数多くの応援歌(チャント)を歌ってチームを後押ししています。チャントとはメロディに乗せて歌う応援で、短いフレーズを繰り返すのが特徴です​。

ここでは過去から現在までの代表的な応援歌をいくつか紹介し、その歌詞や意味、使われる場面を解説します。

チャントの多くはサポーターが歌いやすいように歌詞自体は「ニッポン」「バモ」「オー」「オーレ」程度でシンプルです。メロディも一度聞けば覚えやすいものばかりなので、初心者でも周囲に合わせて口ずさめばすぐ馴染めるでしょう。

バモスニッポン (Vamos Nippon)

最も頻繁に歌われる日本代表のチャントの一つです​。先述の掛け声「オー!バモニッポン」にメロディを付けたもので、アップテンポな曲調が特徴です。

原曲はカナダのロックバンド「メン・ウィズアウト・ハッツ (Men Without Hats)」による1987年発表の曲「Pop Goes the World」で​、これを応援歌にアレンジしています。

歌詞は「オー!バモニッポン、ニッポン、ニッポン、バモニッポン!」と非常にシンプルで覚えやすく、Jリーグのクラブ応援でも広く使われています​。

試合の序盤から劣勢の時まで、チームに勢いを与えたい時によく歌われます。

「バモ (Vamos)」はスペイン語で「さあ行こう!」という意味で、「頑張れ」に近い前向きなニュアンスです。

アイーダ (Aida)

イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディによるオペラ『アイーダ』の凱旋行進曲のメロディを取り入れた応援歌です​。

この動画では「1:59あたり」からのメロディが応援歌として使用されています。

歌詞は無く、「オーオーオー…」と旋律に合わせて声を伸ばします。1992年のキリンカップから日本代表の応援に採用され、2002年の日韓W杯で大きく注目されました​。

荘厳な雰囲気の曲調で、守備で踏ん張りたい時や士気を高めたい場面で歌われます。ゆったりしたテンポなので老若男女が参加しやすく、ウルトラス・ニッポンのリーダー植田朝日氏によれば「誰もが知っていて簡単なメロディ」であることから採用された経緯があるそうです。

日本オーレ

サビで「日本オーレ!日本オーレ!」と繰り返すチャントです​。実は特定の原曲を持たず、サッカー応援独自に作られたオリジナルチャントだと言われています​。

歌詞と言っても「ニッポン」と「オーレ」しか登場しないシンプルな構成で、誰もが声を揃えやすいのが魅力です​。

「オーレ (Ole)」はスペイン語で「いいぞ!」「お見事!」といった意味の歓声で​、称賛や興奮を表します。なので、得点後や勝利が見えてきた終盤など喜びを表現するときによく歌われます​。軽快で明るい雰囲気の応援歌です。

Go West (ゴー・ウエスト)

1979年にアメリカのディスコグループ「ヴィレッジ・ピープル」が発表し、後にペットショップボーイズもカバーした有名曲「Go West」を応援歌に転用したものです​。

世界中のサッカー応援で歌われてきたメロディで、日本でも「オーレーオオニッポン!」といった歌詞で繰り返し歌います​。

原曲が持つ明るく前向きなサビは、リードしている展開で会場の一体感を高めるのに最適です​。「ニッポンオーレ」と同様に、試合が順調な時に歌われることが多いチャントです。

エンターテイナー

1902年作曲の有名なピアノ曲『The Entertainer(ジ・エンターテイナー)』を流用したチャントです​。

コミカルなラグタイム調のメロディに乗せ、「オオオオ…(日本)オオオオ(日本)…」という繰り返しで歌われます​。

サポーターの遊び心が感じられる応援歌で、選手交代の合間や試合中盤の落ち着いた時間帯に歌われることがあります。楽しい雰囲気を作り出し、場内を盛り上げ直す効果があります。

日本代表の応援コール(掛け声)

スタジアムで実際に響く応援コールには、先ほど紹介した応援歌以外にも様々なバリエーションがあります。応援コールとはメロディを伴わない掛け声主体の応援スタイルで、初心者でも参加しやすいのが魅力です​。

ここでは代表戦でよく使われるコールをいくつか紹介します。ぜひ観戦時に一緒に声を出してみてください。

ニッポン、チャチャチャ

もっとも基本的なコールです​。

日本コールとも呼ばれ、リーダーの「せーの!」に続いて観客全員で「ニッポン!」→手拍子3回(チャチャチャ)を繰り返します。

非常に簡単なリズムなので、初めてスタジアムに来た人でも周りに合わせて手を叩き「ニッポン!」と叫べばOKです。日本代表を応援するならこれだけは押さえておきたい定番コールと言えるでしょう。

「〇〇(選手名)、チャチャチャ」

上記の日本コールの「ニッポン」の部分を選手個人の名前に置き換えたコールです。

例えば本田圭佑選手なら「ホンダ!」→チャチャチャ、三笘薫選手なら「ミトマ!」→チャチャチャ、のように使います。

主にゴールを決めた選手や好プレーをした選手に対して、称賛と激励を込めてスタンドからこのコールが送られます。テレビ中継でも「〇〇コールが起きています」と実況されることがあります。

応援歌の歴史とウルトラス・ニッポンの役割

日本代表の応援歌は、時代とともに少しずつ形を変えながら受け継がれてきました。

1990年代前半、まだJリーグ創設前後の時期には、代表戦の応援も手探りの状態でした。当時は日本サッカー協会などの有志サポーターが中心となり、トランペットや太鼓を使った応援が行われていました。

しかし、1992年に日本代表がAFCアジアカップで初優勝した際、一般観客を巻き込んだ大規模な応援が注目を集め​、これをきっかけに日本のウルトラス応援スタイルが確立していきます。

同年、「ウルトラス・ニッポン (Ultra Nippon)」と呼ばれるサポーター集団が結成され、日本代表の応援を組織的に牽引する存在となりました​。

ウルトラス・ニッポンのリーダーである植田朝日氏ら若い世代の情熱により、ヨーロッパのサポーター文化を取り入れた歌って飛び跳ねる応援が広まりました​。

例えば、1994年W杯予選ではアメリカW杯出場を願って『リパブリック讃歌』のメロディに「アメリカワールドカップへ皆で行こう」という替え歌を乗せたチャントが歌われ​、1997年のフランスW杯予選では日本のフォークソング『翼をください』のサビに「フランスワールドカップへ必ず行こう」と歌詞を当てはめた応援歌も登場しました​。

こうした日本語の替え歌応援は当時の苦しい予選を戦う選手たちに寄り添う応援として機能しました。

しかし、1998年W杯出場以降は、よりシンプルで国際的にも通用するチャントが主流となっていきます。先述の「バモスニッポン」や「アイーダ」はまさにその代表で、老若男女問わず歌いやすく、一体感を生みやすいスタイルとして定着しました。

ウルトラス・ニッポンは常に新しい応援も模索しており、2000年代には「カチューシャ」(ロシア民謡)や「ジェリコ」といったユニークなチャントも導入されましたが、現在では定番の座から外れています​(※「カチューシャ」は劣勢時に逆転を祈る場面で歌われたこともありました)。

ウルトラス・ニッポンは日本代表の公式応援団的存在として、ホームだけでなくアウェーにも駆けつけ、太鼓や旗、横断幕で視覚的にも選手を鼓舞しています。

試合前には応援リーダーがメガホンでコールリーダーを務め、どのチャントを歌うか合図を送ります。得点が欲しい時はアップテンポな「バモスニッポン」、リード時や試合終了間際には「日本オーレ」や「Go West」で落ち着いて勝利を祝うなど、試合展開に応じて曲を使い分けることもあります​。

ウルトラスの存在によって、スタジアムの一体感は飛躍的に高まり、日本の応援文化は質量ともに発展しました。

日本代表応援歌(チャント)に対するみんなの意見・口コミ

スタジアムでの応援マナーとルール

日本のサポーターは情熱的でありながら、応援マナーも守ることで知られています。

Jリーグや日本代表戦では、観客が安全かつ快適に観戦できるよう様々なルールが定められています。「人を傷つけることを目的とした横断幕は禁止」「横断幕は決められた場所に掲出する」「フェンスに腰掛けたり身を乗り出しての応援は禁止」など、スタジアムでの応援マナーがガイドラインとして提示されています​。

応援に夢中になるあまり他の観客の視界を妨げたり、危険な行為をしないよう、サポーター自身も注意を払っています。

具体的な禁止事項としては、発煙筒や花火、レーザーポインターの持ち込みは禁止ですし、ビン・缶類も持ち込めません​(飲み物は紙コップやペットボトルで持ち込み可)。

また、スタンドで物を投げたり、ピッチへ降りる行為、暴力行為はもちろん厳禁です​。

こうしたルールは事前に場内アナウンスや掲示で周知され、ほとんどの日本人サポーターは遵守しています。

日本のサポーターの模範的な行動は海外から称賛されることも多く、特に有名なのが試合後のゴミ拾いです。

ワールドカップなど大舞台で、日本人サポーターが自チームの試合後のみならず他国の試合後でも客席のゴミを集める姿がSNSで拡散され、海外メディアも「模範的な行動」と報じました。

2022年W杯カタール大会の開幕戦(カタール vs エクアドル)後にも、現地にいた日本人ファンが自主的に清掃を行い大きな話題となっています​。

このようにマナーとリスペクトを持った応援文化も、日本代表サポーターの大きな特徴と言えるでしょう。