メッシの本名は?姓が2つある理由と名前の意外な由来を解説

こんな疑問を持つ方へ

  • メッシの本名が長いと聞いたけれど、正確なフルネームを知りたい
  • 「クッシティーニ」って何? なぜ名字が2つもあるの?
  • 名前の由来があの歌手だという噂は本当?

メッシの本名は「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ」です。私たちが普段呼んでいる「メッシ」は、実はこの長い名前のほんの一部にすぎません。なぜ姓が2つあるのか、名前は誰にちなんで付けられたのか。この記事では、本名の構造から由来、家族のルーツまで、名前にまつわる物語をまとめて解説します。

メッシの本名は「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ」

アルゼンチン出身のサッカー選手メッシの本名は、スペイン語で「Lionel Andrés Messi Cuccittini(リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ)」といいます。日本人の感覚では「名字+名前」の2要素が普通なので、4つも要素が並ぶと戸惑いますが、それぞれにきちんと役割があります。

フルネームの構成を分解すると

名前の要素 表記 意味・役割
ファーストネーム リオネル(Lionel) 個人の名前。日本でいう「下の名前」
ミドルネーム アンドレス(Andrés) 2つ目の個人名。スペイン語圏では一般的
第一姓(父方の姓) メッシ(Messi) 父ホルヘさんから受け継いだ姓
第二姓(母方の姓) クッシティーニ(Cuccittini) 母セリアさんから受け継いだ姓

つまり「メッシ」は父方の姓、「クッシティーニ」は母方の姓で、どちらも正式な名字です。私たちが知っている「リオネル・メッシ」は、フルネームからミドルネームと母方の姓を省いた通称ということになります。

なぜ姓が2つ? スペイン語圏の命名ルール

アルゼンチンをはじめとするスペイン語圏では、子どもが生まれると「父方の姓+母方の姓」の2つを受け継ぐのが伝統的な習慣です。日本のように結婚でどちらかの姓に統一するのではなく、父と母それぞれの家系の名前を1つずつ持ち続ける仕組みです。

この仕組みのポイントは、母方の姓が「その代限り」であることです。メッシの場合、母セリアさんの旧姓であるクッシティーニを受け継ぎましたが、メッシの子どもたちには妻アントネラ・ロクッソさんの姓が引き継がれます。実際、長男の名前は「チアゴ・メッシ・ロクッソ」。父の姓メッシと母の姓ロクッソを1つずつ受け継いでおり、メッシ自身とまったく同じルールが次の世代にも生きているのがわかります。

普段「クッシティーニ」が使われないのはなぜか

スペイン語圏の日常生活では、2つある姓のうち第一姓(父方の姓)だけで呼ぶのが一般的です。書類やパスポートなどの正式な場面ではフルネームを使いますが、報道やユニフォームの背中に入る名前は第一姓が基本。だから世界中の誰もが彼を「メッシ」と呼び、「クッシティーニ」を目にする機会はほとんどないのです。

ちなみに同じスペイン語圏でも、第一姓がありふれた名字の場合は第二姓で呼ばれる選手もいます。有名な例が元バルセロナ監督のジョゼップ・グアルディオラで、正確には「グアルディオラ」は母方ではなく父方の姓ですが、スペイン語圏では「どの姓で呼ぶか」が人によって違うこと自体が、この文化の面白さを物語っています。

「リオネル」の名付け親が憧れたのは、あの世界的歌手

由来はライオネル・リッチー

ファーストネームの「リオネル」は、アメリカの世界的シンガーであるライオネル・リッチーにちなんで付けられたと広く報じられています。メッシの両親がリッチーの音楽の大ファンだったことが理由で、母セリアさんは「レオネル(Leonel)」という響きを気に入っていたものの、出生届の際に「リオネル(Lionel)」の綴りで登録されたと伝えられています。

「Lionel」と「Lionel Richie」、綴りはまったく同じ。世界最高のサッカー選手の名前が、実はモータウン出身のソウルシンガーへのオマージュだったというのは、初めて知る人の多くが驚くエピソードです。

2025年、名前の由来となった本人とついに対面

このエピソードには続きがあります。2025年4月、メッシはマイアミでライオネル・リッチー本人と初めて対面しました。2人が並んだ写真は世界中で話題となり、SNSでは「名前の由来が本当だったのか」と驚く声や、「リオネルとライオネルの共演」を喜ぶ声が数多く見られました。名付けから約38年を経て実現した、名前をめぐる物語の美しい回収といえます。

「リオネル」という名前そのものの意味

Lionelという名前は、もともとフランス語圏で使われてきた名前で、「ライオン(lion)」に由来し「若き獅子」を意味するとされています。ピッチで相手守備陣に立ち向かい続けたメッシのキャリアを思うと、これほど似合う名前もなかなかありません。

「メッシ」という姓のルーツはイタリアにあった

祖先はイタリアからアルゼンチンへ渡った移民

メッシはアルゼンチン人ですが、「メッシ」という姓のルーツはイタリアにあります。メッシ家の祖先アンジェロ・メッシが、19世紀後半にイタリア中部マルケ州の港町アンコーナからアルゼンチンのロサリオへ移住したと伝えられています。「メッシ」という響きがどこかイタリア的なのは、実際にイタリアの名字だからなのです。

母方の「クッシティーニ」もイタリア系

母方の姓クッシティーニ(Cuccittini)も、綴りを見れば一目瞭然のイタリア系の名字です。つまりメッシは父方・母方の両方にイタリア移民の血を引いています。メッシがイタリア料理を好むことや、家族の結びつきを大切にする姿は、こうしたルーツと重ねて語られることもあります。

アルゼンチンはイタリア移民の国

これはメッシ家に限った話ではありません。アルゼンチンには19世紀後半から20世紀にかけてイタリアから大量の移民が渡っており、国民の多くがイタリア系のルーツを持つといわれます。マラドーナ、ディ・マリア、ラウタロ・マルティネスなど、アルゼンチン代表の歴代選手にイタリア風の名字が多いのはこのためです。メッシの本名を入り口にすると、アルゼンチンという国の成り立ちまで見えてきます。

愛称「レオ」と「ラ・プルガ」の意味

メッシは世界中で「レオ(Leo)」の愛称で呼ばれています。これはリオネル(Lionel)を短くしたもので、家族やチームメイトも普段はこう呼びます。インテル・マイアミの公式発表でも「Leo Messi」の表記が使われるほど定着した呼び名です。

もう1つ有名な愛称が「ラ・プルガ(La Pulga)」。スペイン語で「ノミ」を意味します。少年時代から体が小さかったメッシが、小さな体で跳ねるように相手の間を抜けていく姿にちなんだもので、侮蔑ではなく敬意を込めたニックネームとして使われています。

ここまでの整理:「リオネル」は歌手ライオネル・リッチー由来、「メッシ」と「クッシティーニ」はどちらもイタリア移民の姓、「レオ」はリオネルの短縮形。1つの名前に音楽、移民史、家族の物語が詰まっています。

故郷ロサリオで「メッシ」と名付けるのは禁止?

メッシの名前をめぐっては、こんなニュースもありました。2014年、メッシの故郷ロサリオで、新生児のファーストネームとして「メッシ」と名付けることを認めない方針が報じられたのです。理由は、「メッシ」が現地に実在する姓であるため、名前として広まると混乱を招きかねないから、とされています。

裏を返せば、「わが子にメッシと名付けたい」と考える親が実際に現れるほど、彼が故郷で愛されているということでもあります。名前そのものが社会現象になった選手は、サッカー史全体を見渡してもごくわずかです。

他のスター選手の本名と比べてみると

実は「通称と本名が大きく違う」のはメッシだけではありません。世界のスター選手の本名を並べてみると、それぞれの国の命名文化が見えてきます。

通称 本名 補足
メッシ リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ 父方の姓「メッシ」で呼ばれる
クリスティアーノ・ロナウド クリスティアーノ・ロナウド・ドス・サントス・アヴェイロ 「ロナウド」は姓ではなくミドルネーム
ネイマール ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール 父と同名のため末尾に「ジュニオール」
ペレ エドソン・アランテス・ド・ナシメント 「ペレ」は本名と無関係の愛称
ルイス・スアレス ルイス・アルベルト・スアレス・ディアス メッシと同じスペイン語圏式の複合姓

こうして見ると、メッシは「父方の姓で呼ばれる」というスペイン語圏の王道パターン。一方でC・ロナウドは名前の一部、ペレに至っては本名にかすりもしない愛称で世界に知られています。本名の扱い方ひとつとっても、選手ごと・文化ごとに個性があるのが面白いところです。

本名の主が歩んだキャリア:メッシとはどんな選手か

最後に、この長い名前の持ち主がどんな選手なのかを整理しておきます。

項目 内容
本名 リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ
生年月日 1987年6月24日
出身地 アルゼンチン・ロサリオ
ポジション フォワード
所属歴 バルセロナ → パリ・サンジェルマン(2021年〜) → インテル・マイアミ(2023年7月〜)

バルセロナでは10代でトップチームデビューを果たし、リーガ・エスパニョーラやUEFAチャンピオンズリーグで数々のタイトルを獲得。個人としては、世界年間最優秀選手に贈られるバロンドールを2009年から2023年にかけて史上最多の8回受賞しています(2009・2010・2011・2012・2015・2019・2021・2023年)。

アルゼンチン代表では、2021年のコパ・アメリカでフル代表として初の主要タイトルを獲得すると、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会で悲願の優勝。大会MVPにあたるゴールデンボールにも輝きました。2024年のコパ・アメリカでも連覇を達成しています。

2023年7月からはアメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミでプレーしており、2025年10月には2028年シーズンまでの契約延長がクラブから発表されました。「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ」という名前は、キャリアの最終章もアメリカの地で刻まれていくことになります。

よくある質問

Q1. メッシの本名の正確な読み方は?

スペイン語表記は「Lionel Andrés Messi Cuccittini」で、日本語では「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ」と表記されるのが一般的です。メディアによっては「クッシッティーニ」と表記されることもあります。

Q2. クッシティーニとは何のことですか?

母セリアさんから受け継いだ母方の姓です。スペイン語圏では父方と母方の姓を1つずつ受け継ぐ習慣があり、クッシティーニはその「第二姓」にあたります。イタリア系の名字で、母方の家系もイタリア移民のルーツを持ちます。

Q3. メッシの名前がライオネル・リッチー由来というのは本当?

両親が歌手ライオネル・リッチーのファンだったことにちなむと広く報じられており、2025年4月にはメッシ本人がリッチーと対面したことも話題になりました。長年語られてきたエピソードが、本人同士の写真とともに世界に共有された形です。

Q4. なぜメッシは「レオ」と呼ばれるのですか?

ファーストネームの「リオネル(Lionel)」を短くした愛称が「レオ(Leo)」です。家族や友人、チームメイトが使うほか、クラブの公式発表でも用いられるほど広く定着しています。

Q5. メッシの子どもたちも姓を2つ持っているのですか?

はい。たとえば長男はチアゴ・メッシ・ロクッソという名前で、父の姓「メッシ」と母アントネラさんの姓「ロクッソ」を受け継いでいます。メッシ自身と同じスペイン語圏の命名ルールです。

まとめ

メッシの本名は「リオネル・アンドレス・メッシ・クッシティーニ」。ポイントを整理すると次のとおりです。

  • 「メッシ」は父方の姓、「クッシティーニ」は母方の姓で、スペイン語圏では両方の姓を受け継ぐのが伝統的な習慣です。
  • ファーストネームの「リオネル」は歌手ライオネル・リッチーにちなむと伝えられ、2025年4月には本人同士の対面も実現しました。
  • 「メッシ」「クッシティーニ」はいずれもイタリア系の姓で、19世紀後半にイタリアからアルゼンチンへ渡った移民の家系にルーツがあります。
  • 愛称「レオ」はリオネルの短縮形、「ラ・プルガ(ノミ)」は小柄な体格にちなんだ敬意あるニックネームです。

たった1人の選手の名前の中に、音楽への憧れ、移民の歴史、そして家族から家族へ受け継がれる文化が息づいています。次にメッシのプレーを観るとき、背中の「MESSI」の5文字が少し違って見えるかもしれません。