ヴィニシウスはなぜ嫌われてる?理由5つと差別問題を分けて解説

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こんな疑問を持つ方へ
  • ヴィニシウスはなぜ、あんなに嫌われているの?
  • 相手チームのファンだけでなく、レアル・マドリーのファンにもブーイングされたって本当?
  • 人種差別を受けているのと、嫌われているのは同じ話なの?

ヴィニシウス・ジュニオールが嫌われている理由は、ゴール後のダンスや挑発、大げさな転倒、審判や監督への抗議といった「ピッチ上の振る舞い」がほとんどです。一方で、彼が受けてきた人種差別は、振る舞いとは関係のない別の問題です。この記事では、嫌われる理由を5つに整理し、具体的な出来事を日付つきで振り返ります。そのうえで「嫌われていること」と「差別」を分けて考え、それでもレアル・マドリーが2032年まで契約を延ばした理由までを、2026年9月時点の情報でまとめます。

ヴィニシウスが嫌われてる理由は5つ【一覧表】

まず結論を一覧にします。嫌われる理由のほとんどは、試合中の態度に集中しています。どれも一度きりではなく、2022年から2026年まで繰り返し話題になってきたものです。

理由代表的な出来事時期
①ゴール後のダンスと挑発マジョルカ戦のダンスをめぐる論争2022年9月
②大げさな転倒とアピールエスパニョール戦で「ダイブ」を非難される2026年8月
③相手選手・審判との衝突ヘタフェ戦で「だからお前は皆に嫌われる」と言われる2025年10月
④監督や味方への態度クラシコで交代に激怒、ベルナベウでブーイング2025年10月〜2026年1月
⑤レアル・マドリーの象徴強すぎるクラブへの反感の受け皿になる2018年の加入以来

※各事例の詳細は本文で解説します。

本人の性格が悪い、と決めつけるのは簡単です。ただ、5つを並べると「勝つためなら相手を怒らせてもかまわない」というスタイルが一貫していることがわかります。それが相手チームのファンから見ると挑発に映り、味方から見ても時に扱いにくい選手になっています。

理由①:ゴール後のダンスが「挑発」と受け取られた

最初に大きな論争になったのは、2022年9月のダンスです。ヴィニシウスはゴールを決めるとその場で踊る習慣があり、マジョルカ戦のゴール後のダンスに対して、スペインの代理人協会トップだったペドロ・ブラボ氏がテレビ番組で「サルのようなダンスはやめろ」という趣旨の発言をしました。

この発言は人種差別として大きな批判を浴びます。ペレはインスタグラムで「人種差別は存在する」と抗議し、ネイマールは「踊れ、ヴィニシウス」と投稿しました。ヴィニシウス本人も「僕はダンスをやめない」と宣言しています。

ここで大事なのは、ダンスそのものが悪いわけではないという点です。ブラジルでは当たり前の喜び方でも、スペインでは「相手への敬意を欠く」と受け止める文化があります。マジョルカの主将ライージョも当時「踊ればいい。ただ、同業者を侮辱したり人種差別を口実にしたりしないでほしい」と発言しました。ダンスを続ける以上、相手ファンの反感を買うのはある程度避けられません。

理由②:転倒が大げさで「ダイブ」と非難される

2026年8月22日、モウリーニョ監督の復帰後初のリーグ戦となったエスパニョール戦(2-1で勝利)では、ペナルティエリア内で何度も倒れるプレーが問題になりました。相手選手やスタッフが退場を要求する場面もあり、エスパニョールの公式SNSがこれを皮肉る投稿をしたと報じられています。

元レアル・マドリーのGKカニサレス氏は、試合後に「彼を欲しがるクラブはない。態度がひどいからだ」と厳しく批判しました。レアル・マドリーが同月に契約を延長したことについても、「他に行き先がないから残しただけ」という見方を示しています。

ポイント:ヴィニシウスは相手DFに削られる回数が非常に多い選手でもあります。実際にファウルを受けている場面と、大げさに倒れている場面が混ざっているため、「全部ダイブ」と決めつけるのも「全部ファウル」と擁護するのも正確ではありません。

理由③④:相手選手・審判・監督との衝突が絶えない

嫌われる理由として最も重いのが、試合中の衝突の多さです。ここでは2025年10月から2026年1月にかけての3つの出来事を順に見ていきます。

ヘタフェ戦で「だからお前は皆から嫌われているんだ」(2025年10月19日)

ラ・リーガ第9節のヘタフェ戦(1-0で勝利)は、ヴィニシウスの投入後に試合が荒れました。ヘタフェのニョムがヴィニシウスの顔を打って一発退場となり、その後サンクリスも2枚目の警告で退場しています。

この試合でヘタフェのDFフアン・イグレシアスがヴィニシウスに言ったのが「だからお前は皆から嫌われているんだ」「チームメートから学べよ」という言葉です。ヴィニシウスは「俺はすごい選手なんだぞ」と言い返しました。ヘタフェのボルダラス監督も、ヴィニシウスから皮肉を言われたと試合後に明かしています。相手の退場を誘う流れが、対戦チームからは「挑発して退場させる選手」と見られる原因になっています。

クラシコで交代に激怒、謝罪文から監督の名前が消えた(2025年10月26日)

バルセロナとのクラシコ(2-1で勝利)では、72分にロドリゴと交代を告げられると、シャビ・アロンソ監督に向かって抗議し、そのままロッカールームへ引き上げました。勝ち試合だったにもかかわらず、この態度が試合後の話題を独占します。

3日後、ヴィニシウスはSNSで謝罪文を出しました。ただし、謝罪の相手として挙げたのはファン、チームメート、クラブ、ペレス会長で、アロンソ監督の名前はありませんでした。監督は「本人は誠実に話した。この件は終わり」と幕引きを図りましたが、味方の指揮官に公然と反発した事実は残りました。

本拠地ベルナベウでブーイング(2026年1月17日)

2026年1月12日、レアル・マドリーはアロンソ監督との契約を解除しました。1月14日にはコパ・デル・レイで2部のアルバセテに敗れています。その直後の1月17日、ベルナベウでのレバンテ戦では、スタメン発表でヴィニシウスとベリンガムの名前が読み上げられた時点でブーイングが起き、ボールを持つたびに口笛が鳴りました。

ヴィニシウスは試合後、ロッカールームへ続く階段に座り込み、エムバペがなぐさめる姿が報じられています。ただし4日後の1月20日、チャンピオンズリーグのモナコ戦(6-1で勝利)で1ゴール3アシストを記録し、同じスタジアムの空気を変えました。嫌われても結果で黙らせる、というのが彼のキャリアのパターンです。

「嫌われている」と「人種差別」は分けて考える

ここまでの理由は、すべてヴィニシウス自身の振る舞いに関するものです。一方で、彼が受けてきた人種差別は、振る舞いとは無関係に許されない行為です。この2つを混ぜると、「挑発するから差別されても仕方ない」という誤った理屈になってしまいます。

日付出来事その後
2023年5月21日バレンシア戦(メスタージャ)で観客から差別的な言葉を受け、試合が中断2024年6月、ファン3人に禁錮8か月(執行猶予)と2年間の入場禁止。スペインでサッカー場の人種差別に有罪判決が出たのは初
2023年1月練習場近くの橋に、ヴィニシウスのユニフォームを着せた人形が吊るされる2023年5月に4人が逮捕
2026年2月17日チャンピオンズリーグのベンフィカ戦で、相手選手プレスティアーニから差別的な言葉を受けたと訴え、試合が約10分中断2026年4月、UEFAが「差別的行為」で6試合の出場停止(うち3試合は2年間の執行猶予)

※2022年以降、ヴィニシウスに対する人種差別行為で18件の法的な申し立てが行われたと報じられています。

ベンフィカ戦のあとで、当時ベンフィカを率いていたモウリーニョ監督は「彼が出る試合ではどのスタジアムでも何かが起きる。何かがおかしい」と発言しました。この「本人にも原因がある」という見方は、スペインやポルトガルの一部で根強くあります。

ただし、UEFAの調査ではプレスティアーニの発言は差別的なものだと認定されています(内容は人種ではなく同性愛への差別的発言と判断されました)。挑発的な選手だからといって、差別的な言葉を向けてよい理由にはなりません。「嫌われている理由」を語るときは、この線引きをはっきりさせておく必要があります。

それでも評価が落ちない理由:バロンドール2位と2032年までの契約

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これだけ嫌われながら、ヴィニシウスの評価はほとんど下がっていません。理由は単純で、結果を出し続けているからです。

時期実績
2022年5月チャンピオンズリーグ決勝(対リバプール)で決勝ゴール
2024年6月チャンピオンズリーグ決勝(対ドルトムント)でゴール、2度目の優勝
2024年10月バロンドール2位(受賞はロドリ)。レアル・マドリーは授賞式を欠席
2024年12月FIFA最優秀選手賞(The Best)を受賞
2026年6〜7月ワールドカップでブラジルのグループリーグ3試合すべてで得点、大会通算4ゴール1アシスト
2026年8月6日レアル・マドリーと2032年6月30日まで契約延長

※契約延長時のクラブ発表によると、2018年の加入から375試合128ゴール、14のタイトルを獲得しています。

2024年のバロンドールでは、下馬評で本命と見られながらロドリに敗れました。レアル・マドリーは「尊重されない場所には行かない」として、授賞式に誰も出席しませんでした。この一件も「クラブぐるみで態度が悪い」という印象を広めた面があります。

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2026年夏には契約最終年に入り、アーセナルの関心が報じられていました。それでもクラブは8月6日に6年間の延長を発表しています。嫌われる要素をすべて差し引いても、手放せない選手だという判断です。本人もモウリーニョ監督との顔合わせについて「監督は僕にいつも通り、楽しく自分のサッカーをしてほしいと言っている」と語っています。

データで見る:ヴィニシウスとネイマールは日本でどれくらい注目されている?

フットボール戦士では、ヴィニシウスの日本語版Wikipediaの閲覧数を毎日集計しています。2015年7月以降で最も見られたのは2026年6月29日で、1日に40,091回でした(2026年9月時点)。下のカードの数字は毎日自動で更新されます。

フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。

フットボール戦士では、ネイマールの日本語版Wikipediaの閲覧数を毎日集計しています。2015年7月以降で最も見られたのは2018年6月22日で、1日に57,588回でした(2026年9月時点)。下のカードの数字は毎日自動で更新されます。

フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。

よくある質問

Q1. ヴィニシウスは何をして嫌われているのですか?

A. ゴール後のダンス、相手を挑発するプレー、大げさな転倒、審判や監督への抗議が主な理由です。特に2025年10月のクラシコで交代に激怒した件は、レアル・マドリーのファンからも批判されました。

Q2. レアル・マドリーのファンにも嫌われているのですか?

A. 2026年1月17日のレバンテ戦では、本拠地ベルナベウでブーイングを受けました。ただし3日後のモナコ戦で1ゴール3アシストを記録し、同じ観客から拍手を受けています。嫌われているというより、態度への不満と実力への期待が同居している状態です。

Q3. 人種差別を受けた事件はどうなりましたか?

A. 2023年5月のバレンシア戦の件では、2024年6月にファン3人に禁錮8か月(執行猶予つき)と2年間の入場禁止が言い渡されました。スペインでサッカー場の人種差別に有罪判決が出た初めての例です。

Q4. モウリーニョ監督とは仲が悪いのですか?

A. 2026年2月、ベンフィカの監督だったモウリーニョは「彼が出る試合ではどこでも何かが起きる」と発言しました。しかし同年6月にレアル・マドリーの監督に就任したあと、ヴィニシウス本人は「監督は僕にいつも通りプレーしてほしいと言っている」と語っています。2026年9月時点で、両者の対立は表面化していません。

Q5. ブラジル代表でも批判されていますか?

A. 2026年ワールドカップでは4ゴールを挙げたものの、ラウンド16でノルウェーに1-2で敗れると、元ブラジル代表のロナウド氏が「彼はクラブで見せているような選手には見えなかった」と批判しました。ヴィニシウス本人も敗退後にファンへ謝罪しています。

まとめ:嫌われる理由は「態度」、差別は別の問題

  • ヴィニシウスが嫌われる理由は、ダンス・挑発・大げさな転倒・審判や監督への抗議・レアル・マドリーの象徴であること、の5つに整理できる
  • 2025年10月のクラシコで交代に激怒し、2026年1月には本拠地でブーイングを受けた。味方のファンからも態度を問われている
  • 人種差別は振る舞いとは無関係の問題。2024年6月にスペイン初の有罪判決、2026年4月にUEFAが相手選手を6試合の出場停止にした
  • それでもバロンドール2位、FIFA最優秀選手、ワールドカップ4ゴールと結果を出し続けている
  • 2026年8月6日、レアル・マドリーは2032年まで契約を延長。嫌われる要素を差し引いても手放せない選手と判断された

ヴィニシウスは「相手を怒らせてでも勝つ」タイプの選手です。そのスタイルが嫌われる原因であり、同時に強さの源でもあります。好き嫌いは分かれて当然ですが、「態度への批判」と「差別」だけは混ぜずに見ていきたいところです。

※この記事の情報は2026年9月22日時点のものです。試合の日付やスコアは各大会の公式記録、判決や処分の内容は報道にもとづきます。