- ヴィニシウスはなぜ、あんなに嫌われているの?何をしたの?
- 2026年10月に退場したって本当?クラシコには出られる?
- 人種差別を受けていることと、嫌われていることは同じ話なの?
ヴィニシウスが嫌われる主な理由は、ゴール後の挑発、大げさに見える転倒、審判や監督への激しい抗議という「試合中の振る舞い」です。2026年10月10日のビジャレアル戦でも、相手の髪を引っ張って一発退場になり、批判が再燃しました。
一方で、彼が受けてきた人種差別は、振る舞いとは関係なく許されない別の問題です。この記事では、嫌われる理由を5つに整理し、2022年から2026年10月までの出来事を日付つきで振り返ります。そのうえで差別の問題を分けて説明し、それでもレアル・マドリーが2032年まで契約を延ばした理由をまとめます。
結論:ヴィニシウスが嫌われる理由は5つ
5つのうち4つは、ピッチの上での態度に関するものです。どれも一度きりではなく、2022年から2026年まで何度も繰り返し話題になってきました。
共通しているのは、「勝つためなら相手を怒らせてもかまわない」というプレースタイルです。相手チームのファンからは挑発に見え、味方から見ても扱いにくい場面があります。英語版Wikipediaにも、審判への抗議や相手との小競り合いで警告を受けることが多く、挑発的なゴールパフォーマンスも批判されてきたとまとめられています。
5つ目は本人の態度というより、立場の問題です。世界一の人気クラブで7番を背負うエースは、ライバルクラブのファンにとって「分かりやすい敵役」になりやすい存在です。
2026年10月の最新騒動:髪を引っ張って一発退場
2026年10月10日、本拠地ベルナベウでのビジャレアル戦(1-0で勝利)で、ヴィニシウスは52分から途中出場しました。72分ごろにゴールを決めて喜んでいたところ、VARの確認で、その前の場面で相手DFナタン・サリバの髪を引っ張っていたと判断されました。ゴールは取り消され、一発退場です。
審判の報告書には、退場を告げられたあとに大声で抗議し、攻撃的な態度で審判のほうへ向かい、味方に止められたと書かれたと報じられています。ビジャレアルのフォイスは「傷つけるつもりはなかったと思うが、レッドカードだ」と話しました。ヴィニシウスは試合後、SNSで「チームとファンに申し訳ない」と謝罪しています。
スペインの規定では、髪を引っ張る行為は乱暴な行為として扱われます。スペインの報道では2〜3試合の出場停止が予想されていますが、2026年10月15日時点で正式な処分の発表は確認できていません。2試合以上の停止になれば、10月25日のバルセロナとのクラシコには出られません。
嫌われる理由を出来事で振り返る(2022〜2026年)
理由①:ゴール後のダンスが「挑発」と受け取られる
最初に大きな論争になったのは、2022年9月のマジョルカ戦後です。ゴール後のダンスについて、スペインの代理人協会の会長だった人物がテレビで「サルのようなダンス」と発言し、人種差別だと大きな批判を浴びました。ヴィニシウスは「僕はダンスをやめない」と宣言しています。
ダンスそのものは悪いことではありません。ただ、スペインでは「相手への敬意を欠く」と受け止める人もいて、相手ファンの反感を買いやすいのも事実です。2026年2月のベンフィカ戦でも、ゴール後に相手のサポーターに向けた喜び方で警告を受けています。
理由②:転倒が大げさで「ダイブ」と言われる
2026年8月22日、モウリーニョ監督の復帰後初のリーグ戦となったエスパニョール戦(2-1で勝利)では、2度にわたってシミュレーションを疑われました。エスパニョールはSNSで彼の倒れ方を皮肉ったと報じられています。元レアル・マドリーのGKカニサレス氏は、ラジオ番組で「誰も彼を欲しがっていない」と厳しく批判しました。
ただし、ヴィニシウスは相手に削られる回数が多い選手でもあります。本当にファウルを受けている場面と、大げさに倒れている場面が混ざっているため、「全部ダイブ」と決めつけるのも正確ではありません。
理由③:相手選手・審判との衝突が絶えない
2025年10月19日のヘタフェ戦(1-0で勝利)は、ヴィニシウスの投入後に相手の退場者が出る荒れた試合になりました。この試合でヘタフェのフアン・イグレシアスが「だからお前は皆から嫌われているんだ」と言ったと報じられています。2024年3月には、ライプツィヒのオルバンの首を押したことで、元レアルのミヤトビッチ氏から「落ち着かなければレジェンドにはなれない」と言われています。
理由④:監督や味方への態度
2025年10月26日のクラシコ(2-1で勝利)では、72分に交代を告げられると、シャビ・アロンソ監督に向かって不満をあらわにし、そのままロッカールームへ下がりました。3日後にSNSで謝罪しましたが、謝罪の相手に監督の名前はありませんでした。
アロンソ監督は2026年1月12日に退任し、2日後にはコパ・デル・レイで2部のアルバセテに敗れます。1月17日のレバンテ戦(2-0で勝利)では、本拠地ベルナベウでヴィニシウスとベリンガムにブーイングが起きたと報じられました。ただし3日後のモナコ戦(6-1で勝利)ではゴールを決め、空気を変えています。
「嫌われている」と「人種差別」は別の問題
ここまでの理由は、すべてヴィニシウス自身の振る舞いに対する批判です。一方、彼が受けてきた人種差別は、振る舞いとは関係なく許されない行為です。この2つを混ぜると「挑発するから差別されても仕方ない」という誤った理屈になってしまいます。
| 時期 | 出来事 | その後 |
|---|---|---|
| 2023年1月 | 練習場近くの橋に、ヴィニシウスのユニフォームを着せた人形が吊るされる | 2023年5月に4人が逮捕 |
| 2023年5月21日 | バレンシア戦で観客から差別的な言葉を受け、試合が中断 | 2024年6月、ファン3人に禁錮8か月の判決。スペインのサッカー場での人種差別に有罪判決が出た初の例と報じられた |
| 2026年2月17日 | CLのベンフィカ戦で、相手選手から差別的な言葉を受けたと訴え、試合が約10分中断 | 2026年4月、UEFAが相手選手に6試合の出場停止(うち3試合を消化) |
※英語版Wikipediaによると、ラ・リーガは2021年10月以降、ヴィニシウスへの人種差別的な行為を26件報告しています。ベンフィカ戦の相手選手は、人種ではなく同性愛者への差別的な言葉だったと主張しました。
ベンフィカ戦のあと、当時ベンフィカの監督だったモウリーニョは「彼が出る試合ではどのスタジアムでも何かが起きる」という趣旨の発言をしたと報じられました。「本人にも原因がある」という見方は、スペインなどで根強くあります。
しかし、態度への批判と差別的な言葉は、まったく別のものです。「嫌われている理由」を話すときこそ、この線引きをはっきりさせておく必要があります。
それでも評価が落ちない理由:結果と2032年までの契約
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これだけ批判されながら、ヴィニシウスの評価はほとんど下がっていません。理由は単純で、大舞台で結果を出し続けているからです。
| 時期 | 実績・出来事 |
|---|---|
| 2022年5月 | CL決勝(対リバプール)で決勝ゴール |
| 2024年6月 | CL決勝(対ドルトムント)でゴール、2度目の優勝 |
| 2024年10月 | バロンドール2位(受賞はロドリ) |
| 2024年12月 | FIFA最優秀選手賞(The Best)を受賞 |
| 2026年6〜7月 | W杯で全5試合に先発し4ゴール1アシスト。ラウンド16でノルウェーに1-2で敗退 |
| 2026年8月6日 | レアル・マドリーと2032年6月30日まで契約延長 |
※W杯の成績はサッカーキング(2026年7月11日)、契約は英語版Wikipediaの2026-27シーズンのページによる。
2024年のバロンドールでは、本命と見られながらロドリに敗れました。レアル・マドリーは授賞式を欠席し、「クラブぐるみで態度が悪い」という印象を広めた面もあります。
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2026年のW杯では、グループリーグ3試合すべてで得点しました。ノルウェーに敗れたあとは、自身のインスタグラムで「申し訳ない」とファンに謝っています。批判の多い選手ですが、勝負どころで点を取る力は、批判する人も認めるところです。
クラブは2026年6月11日にモウリーニョ監督を呼び戻し、8月6日にはヴィニシウスとの契約を2032年まで延ばしました。嫌われる要素を差し引いても、手放せない選手だという判断です。
データで見る:日本で一番調べられたのはW杯の日本戦の日
フットボール戦士の集計では、ヴィニシウスの日本語版Wikipediaが最も見られたのは2026年6月29日で、1日に40,091回でした。この日はW杯のラウンド32で、日本代表がブラジルに1-2で敗れた試合の日です(日本時間では6月30日)。
2026年10月時点でも1日あたり約519回見られていて、集計している848人の中で56位です。日本でのヴィニシウスへの関心は、W杯の日本戦の日に一気に高まったことが分かります。下のカードの数字は毎日自動で更新されます。
フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。
よくある質問
A. ゴール後のダンスや挑発、大げさに見える転倒、審判や監督への激しい抗議が主な理由です。2025年10月のクラシコで交代に怒った件や、2026年10月10日に相手の髪を引っ張って退場した件が代表例です。
A. 2026年10月15日時点で、ビジャレアル戦の退場に対する正式な処分は確認できていません。スペインの報道では2〜3試合の出場停止が予想されていて、その場合はクラシコに出られません。ラ・リーガの処分なので、チャンピオンズリーグには出場できます。
A. 2026年1月17日のレバンテ戦では、本拠地ベルナベウでブーイングを受けたと報じられました。一方で、3日後のモナコ戦ではゴールを決めています。態度への不満と、実力への期待が同居している状態です。
A. 2023年5月のバレンシア戦の件では、2024年6月にファン3人に禁錮8か月の判決が出ました。2026年2月のベンフィカ戦の件では、2026年4月にUEFAが相手選手を6試合の出場停止(うち3試合を消化)にしています。
A. 2026年2月、ベンフィカの監督だったモウリーニョはヴィニシウスに批判的な発言をしたと報じられました。しかし6月11日にレアル・マドリーの監督に就任し、8月にはヴィニシウスの契約延長が決まっています。2026年10月15日時点で、2人の対立は表に出ていません。
まとめ:嫌われる理由は「態度」、差別は別の問題
- ヴィニシウスが嫌われる理由は、ダンス・挑発、大げさに見える転倒、相手や審判との衝突、監督への態度、レアル・マドリーの象徴であることの5つ
- 2026年10月10日のビジャレアル戦では、相手の髪を引っ張って一発退場。10月25日のクラシコを欠場する可能性がある
- 2025年10月のクラシコで交代に激怒し、2026年1月には本拠地でもブーイングを受けた
- 人種差別は振る舞いとは関係のない問題。2024年6月にスペインで有罪判決、2026年4月にUEFAが相手選手を処分した
- それでもCL決勝でのゴール、W杯2026の4ゴールなど結果を出し続け、2032年まで契約を延ばした
ヴィニシウスは「相手を怒らせてでも勝つ」タイプの選手です。そのスタイルが嫌われる原因であり、同時に強さの源でもあります。好き嫌いが分かれるのは当然ですが、「態度への批判」と「差別」だけは混ぜずに見ていきたいところです。
※この記事の情報は2026年10月15日時点のものです。出典:ロイター・AP通信(アルジャジーラ掲載、2026年10月11日)、beIN SPORTS(2026年8月24日)、サッカーキング(2026年7月11日)、英語版Wikipedia(ヴィニシウス、レアル・マドリーの2025-26・2026-27シーズン)。処分や判決の内容は報道にもとづきます。
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