Jリーグで無敗優勝を成し遂げたクラブはあるのでしょうか?
この記事では「無敗優勝」のほかにも、Jリーグの「連勝記録」「ホーム無敗記録」、更には海外の主要リーグの無敗優勝記録などに対しても解説してきます。

結論から言うと、Jリーグ(J1)の歴史において、シーズンを通じて「完全無敗」で優勝したチームは2025年時点で存在していません。惜しかった例としては、J1リーグの1stステージでは、浦和レッドダイヤモンズが2015年に17試合で12勝5分0敗で無敗を達成しましたが、これはシーズンの一部であり、フルシーズンでは無敗ではありませんでした。
記録 | 最多記録 | 期間 |
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連勝記録 | 16連勝(鹿島) | 1998 2nd-5~1999 1st-3 |
ホーム連勝記録 | 20連勝(磐田) | 2000 2nd-2~2001 2nd-8 |
アウェイ連勝記録 | 11連勝(磐田) | 2001 2nd-4~2002 1st-9 |
無敗記録 | 30試合無敗(川崎F) | 2020-29~2021-25 |
ホーム無敗記録 | 25試合無敗(浦和・G大阪・川崎F・鹿島) | 2005-25~2007-5 ほか |
アウェイ無敗記録 | 26試合無敗(磐田) | 2001 2nd-4~2003 1st-9 |
連敗記録 | 17連敗(京都) | 1996-1~1996-17 |
ホーム連敗記録 | 15連敗(神戸) | 1997 2nd-14~1998 2nd-9 |
アウェイ連敗記録 | 14連敗(市原) | 1998 1st-8~1999 1st-1 |
勝ち無し記録 | 21試合勝ち無し(湘南) | 2010-14~2010-34 |
ホーム勝ち無し記録 | 22試合勝ち無し(柏) | 2004 1st-3~2005-14 |
アウェイ勝ち無し記録 | 17試合勝ち無し(市原・G大阪・横浜FC・大分) | 1998 1st-8~1999 1st-8 ほか |
無敗優勝ではありませんが、無敗記録ということであれば川崎フロンターレが30試合無敗という記録を残しています。

プレミアリーグでは、2つのチームが無敗優勝を達成しています。プレストン・ノースエンドは1888-1889年の22試合で18勝4分0敗を記録し、FAカップも制覇して歴史的なダブルを達成しました。これは当時のフットボールリーグの初期であり、競争環境が現在とは異なる点に注意が必要です。
アーセナルは2003-2004年に「インビンシブルズ」として知られる38試合無敗のシーズンを達成しました。26勝12分0敗で、ティエリ・アンリが30ゴールを記録し、アルセーヌ・ヴェンゲル監督の戦術が世界的に注目されました。この記録はプレミアリーグの歴史において非常に特筆すべきもので、以降のチーム(例:チェルシー、マンチェスター・シティ)はポイント数では上回ったものの、無敗の記録は破られていません。
セリエAでは、ACミランが1991-1992年に34試合で22勝12分0敗で初の無敗優勝を達成しました。ファビオ・カペッロ監督のもと、ルド・グーリット、マルコ・ファン・バステン、フランク・ライカールトなどのスター選手が活躍し、58試合連続無敗(シーズンを跨ぐ)のイタリア記録を樹立しました。
ユヴェントスは2011-2012年に38試合で23勝15分0敗を記録し、38試合制での初の無敗優勝を達成しました。アントニオ・コンテ監督のもと、国内カップ戦も含め42試合連続無敗の国内記録を更新しました。
ラ・リーガでは、アスレティック・ビルバオが1929-1930年に18試合で12勝6分0敗で初の無敗優勝を達成しました。これはリーグの初期であり、試合数が現在(38試合)と比較して少ない点が特徴です。
また、レアル・マドリードは1931-1932年に18試合で10勝8分0敗で初のリーグタイトルを無敗で獲得しました。この時代のラ・リーガはまだ発展途上であり、競争環境が現代とは異なる点に留意が必要です。
ブンデスリーガでは、バイエル・レバークーゼンが2023-2024年に34試合で28勝6分0敗で初の無敗優勝を達成しました。シャビ・アロンソ監督のもと、国内カップ(DFBポカール)も制覇し、ダブルを達成しました。また、ヨーロッパ全体での51試合連続無敗の記録を樹立し、UEFAヨーロッパリーグ決勝で敗れるまで続きました。
プリメイラ・リーガでは、ポルトがアンドレ・ビラス=ボアス監督のもと2010-2011年と2012-2013年に無敗優勝を達成しました。2010-2011年は30試合で27勝3分0敗でした。2012-2013年は24勝6分0敗で、2度目の無敗優勝を記録しました。
ベンフィカは1972-1973年に30試合で28勝2分0敗を記録し、93%の勝率と23試合連続勝利の記録を残しました。これはポルトガルサッカー史上非常に印象的な成績です。
エールディヴィジでは、アヤックスが1994-1995年に34試合で27勝7分0敗で無敗優勝を達成しました。このシーズン、彼らはUEFAチャンピオンズリーグも無敗で制覇し、グループステージとノックアウトステージを通じて1試合も負けませんでした。これはヨーロッパのクラブサッカーにおける稀有な偉業です。

Jリーグは地域密着型のリーグとして知られ、大都市のクラブから地方のクラブまで幅広いチームが参加しています。欧州のトップリーグでは、バイエルン・ミュンヘン(ブンデスリーガ)やパリ・サンジェルマン(リーグ・アン)のように、特定の強豪が他を圧倒する傾向がありますが、Jリーグではクラブ間の実力差が比較的小さいです。
その為、2023年シーズンのJ1リーグでは、上位5チームと下位5チームの勝ち点差が欧州リーグに比べて小さい傾向がありました。これは中位や下位チームが上位チームを倒す可能性が高いということであり、無敗を維持する難易度が上がります。
Jリーグは若手選手の育成に力を入れており、多くの有望な選手がシーズン中に海外クラブへ移籍します。この選手の流動性がチームの安定性を損ない、無敗記録の継続を難しくします。例えば、2020年の川崎フロンターレは主力の一部がシーズン後に海外移籍し、次のシーズンでの連覇に影響を与えました。

シーズン3分の1を無敗で終えたため「もしかしたらJリーグ初の無敗優勝も?」という声も出てにた川崎だが、ノーヒットノーランとかもだいたい意識し出すとダメになるし特に後一歩のところで逃しやすいと元西武の西口文也投手が言ってるのでご注意ください
— tkq (@tkq12) August 20, 2020
フロンターレ無敗優勝あるね
— ラーミュ (@LAHMuller2125) May 31, 2021
Jリーグって無敗優勝やったとこあるの?
前半戦は無敗とか鹿島やってた気がするけど
カイオいた頃
Jリーグ無敗優勝は遠いな
— ひ ら ぐ な (@folarin1187) August 23, 2020
フロンターレ負けたか、今年もJリーグ史上初の無敗優勝はならなかった。極めて残念だ(鹿島がやる前にどこかやってくれ的な意味で)。
— Kenji Kido (@dookiisan) August 25, 2021
リーグの歴史に残る様な最強チームができても、途中で誰か彼か欧州へ旅立って、「無敗優勝」ってやつは夢のまた夢になってるのかも(または特殊なサッカーやるか)。
しかしこの魔境jリーグで無敗優勝に挑んだフロンターレはすごい
— ピョン🐬石川フロサポ🐬 (@nanahachi1414) August 25, 2021
何年か前のJリーグでも無敗優勝を素晴らしく価値あるものかのように持ち上げる人やメディアがいたりあったけどさ、勝って3pt、引き分けで1pt、負けてゼロptなのを考えれば無敗より、とにかく優勝したことそれ自体が素晴らしく、無敗かどうかなんかどうでもいいでしょ。算数できやんの?
— クマー (@bear0910) May 15, 2018
Jリーグもいつの日かアーセナルの様に無敗優勝クラブが出るかな!?
— KAZUYA (@el_yokohama12) March 2, 2024
Jリーグ史上初でイキれそうな記録、無敗優勝くらいかもう。去年の川崎が歴代最高勝率(.933)とホーム無敗やっちゃったでしょ。最多得点はゴンがハットトリック記録とか叩き出した1998磐田の107得点が残ってる。
— ワラビ (@Rabi15) February 9, 2022
本気でJリーグで買収が可能なら、当たり前のように無敗優勝するクラブが出てくるだろうし、JリーグもDAZNに頼らなくても財政ウハウハなんだよなぁw
— 亡霊 (@bourei_bourei) April 13, 2019

- Jリーグで無敗優勝をしたクラブはありますか?
- 2025年現在、Jリーグで無敗優勝を成し遂げたクラブはありません。
- 一番無敗優勝に近づいたクラブはどこですか?
- 川崎フロンターレなど、安定感抜群の成績を残すチームが候補ですが、最終的にわずかな敗戦が記録されています。
- Jリーグの無敗記録は何試合ですか?
- 2020シーズンから2021シーズンにかけての川崎フロンターレの30試合無敗が記録されています。

Jリーグでの無敗優勝は、いまだ達成例がなく、リーグ環境や過密日程、選手層の問題などから実現は容易ではありません。しかし、クラブ運営や戦術の進化、選手育成の充実などを踏まえると、新たな歴史が生まれる可能性もあります。
さらに、Jリーグには連勝記録やホーム無敗記録など、ファンを魅了するさまざまな記録が存在します。もし無敗優勝にチャレンジするクラブが現れた場合、これらの記録に並行して挑む姿も大きな見どころと言えるでしょう。サッカーは何が起こるかわからないからこそ、多くのファンを魅了し続けるスポーツ。いつの日か“日本版インヴィンシブルズ”が誕生する日を楽しみに、これからもJリーグを応援していきましょう。