日本代表を一番多く出した都道府県は?出生地1位は静岡県の79人

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こんな疑問を持つ方へ
  • サッカー日本代表の選手を一番多く出した都道府県はどこ?
  • 人口の多さを考えると、どの県が多いの?
  • 昔と今で、代表選手の出身地は変わってきたの?

サッカー日本代表の経験者を一番多く出した都道府県は、静岡県です。フットボール戦士が、日本代表(男子)の経験者のうち出生地の都道府県が分かる607人を数えたところ、静岡県生まれは79人でした。全体の13.0%にあたります。

静岡県の人口は日本全体の2.88%(2020年)なので、人口の割合のおよそ4.5倍です。この記事では、都道府県別の人数、人口10万人あたりの人数、生まれた年代による変化を、図で順に見ていきます。データは2026年9月24日時点のものです。

日本代表の出生地でいちばん多いのは静岡県の79人

日本代表経験者の出生地 上位12都道府県静岡79人東京66人神奈川52人広島52人大阪43人兵庫39人埼玉37人千葉24人愛知20人京都16人三重13人福岡13人
日本代表(男子)経験者のうち、出生地の都道府県が分かる607人の上位12都道府県(日本代表経験者のデータはWikidata(CC0)と日本語版Wikipediaのカテゴリからフットボール戦士が集計・作図)

1位は静岡県の79人で、2位の東京都(66人)を13人上回りました。3位は神奈川県と広島県が52人で並び、5位は大阪府の43人です。

上位3都県(静岡・東京・神奈川)だけで197人、全体の32.5%を占めます。一方で、1人以上の代表経験者がいるのは47都道府県のうち44都道府県でした。

静岡県の中では、静岡市が33人と最も多く、藤枝市が12人、浜松市が8人と続きます。静岡市はWikidataで「清水区」と書かれた5人を合わせると38人です。

上位5都府県の主な代表経験者

都府県人数主な代表経験者(出生地)
静岡県79人三浦知良(静岡市)、中山雅史・名波浩・長谷部誠(藤枝市)、川口能活(富士市)、小野伸二(沼津市)、内田篤人(函南町)、伊藤洋輝(浜松市)
東京都66人中村憲剛(小平市)、武藤嘉紀・権田修一(世田谷区)、中島翔哉(八王子市)、塩貝健人(東京都)
神奈川県52人中村俊輔・遠藤航・板倉滉(横浜市)、伊東純也(横須賀市)、三笘薫・久保建英・田中碧(川崎市)
広島県52人長沼健・木村和司・森島寛晃・槙野智章・森重真人(広島市)
大阪府43人岡田武史(大阪市)、宮本恒靖(富田林市)、本田圭佑(摂津市)、南野拓実(泉佐野市)、守田英正(高槻市)

※出生地はWikidataの記載。監督として知られる人も、選手として日本代表に選ばれた経験があれば含みます。

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人口10万人あたりでも静岡県が1位、全国平均の4.5倍

人口10万人あたりの代表経験者(2020年の人口)静岡2.17人広島1.86人長崎0.91人三重0.73人兵庫0.71人大分0.71人熊本0.63人秋田0.63人栃木0.62人京都0.62人…17位 東京0.47人全国平均 0.48人
出生地の人数を、2020年国勢調査の都道府県の人口で割った値。破線は全国平均(総務省統計局「令和2年国勢調査」と日本代表経験者のデータからフットボール戦士が集計・作図)

人口が多い都道府県ほど、代表経験者が多くなるのは自然なことです。そこで、2020年国勢調査の人口10万人あたりの人数で比べました。

1位は静岡県の2.17人で、全国平均(0.48人)の4.5倍です。2位は広島県の1.86人で、この2県が飛び抜けています。3位の長崎県は0.91人(吉田麻也など12人)、4位の三重県は0.73人でした。人数で2位の東京都は0.47人で17位となり、ほぼ全国平均と同じです。

ただし、2020年の人口は選手が生まれたころの人口とは違います。そこで、一人ひとりが生まれた年に近い国勢調査(1920〜2020年の5年ごと)の人口の割合でも計算し直しました。それでも静岡県は人口の割合の4.48倍、広島県は3.27倍で、上位2県は変わりませんでした。

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生まれた年の人口で比べると、神奈川県(1.75倍)と埼玉県(1.57倍)が3位と4位に上がります。どちらも戦後に人口が大きく増えた県です。2020年の人口で割ると、人口が少なかった時代に生まれた選手の分、低めに出ていたことになります。

生まれた年代別:広島→静岡→東京・神奈川と1位が入れ替わった

生まれた年代別・出生地の上位3都道府県1949年以前生まれ都道府県が分かる120人1位 広島25人2位 兵庫19人3位 東京・静岡 16人1950〜69年生まれ都道府県が分かる137人1位 静岡25人2位 埼玉11人3位 広島10人1970〜89年生まれ都道府県が分かる199人1位 静岡31人2位 神奈川18人3位 東京17人1990年以降生まれ都道府県が分かる145人1位 東京24人2位 神奈川23人3位 大阪12人
生まれた年で4つに分けた、出生地の上位3都道府県(日本代表経験者のデータはWikidata(CC0)と日本語版Wikipediaのカテゴリからフットボール戦士が集計・作図)

生まれた年代で分けると、1位の県は時代とともに変わってきました。1949年以前に生まれた代表経験者では、広島県が25人で最も多く、2位は兵庫県の19人です。

サンフレッチェ広島の公式サイトによると、広島県は静岡県・埼玉県と並んで「サッカー御三家」と呼ばれ、1961年ごろまでに数々のタイトルを取りました。広島県生まれの代表経験者52人のうち44人は広島市生まれです。

1950〜69年生まれと1970〜89年生まれでは、静岡県が25人・31人で続けて1位でした。三浦知良(1967年生まれ)や長谷部誠(1984年生まれ)もこの世代です。清水エスパルスの公式サイトによると、清水市(今の静岡市清水区)では1960年代に全国初の小学生のリーグ戦が始まりました。選抜チームの清水FCは、1977年に始まった全日本少年サッカー大会で第1回から第10回までに6度優勝しています。

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静岡県生まれの代表経験者が増えた時期と、清水の少年サッカーが広がった時期は重なります。ただし、このデータだけで「それが理由」とまでは言えません。

1990年以降に生まれた代表経験者では、東京都が24人、神奈川県が23人で1位と2位です。東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県で63人、この世代の43.4%を占めました。2000年の国勢調査で1都3県の人口は全国の26.3%なので、人口の割合より多く出ています。2005年生まれの塩貝健人も東京都生まれです。

反対に、静岡県生まれは7人(4.8%)まで減りました。2000年の静岡県の人口の割合(3.0%)はまだ上回っていますが、1970〜89年生まれの15.6%からは大きく下がっています。1990年以降生まれはまだ代表に選ばれている途中の世代です。人数も145人と少ないため、数字はこれから変わる可能性があります。

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人口の割に少ないのは北海道・愛知・福岡、0人は3県

人口の多い10都道府県:実際と人口どおりの人数人口どおり実際の人数0人20人40人60人80人東京神奈川大阪愛知埼玉千葉兵庫北海道福岡静岡
人口の多い10都道府県について、実際の人数と、2020年の人口の割合どおりなら何人になるかを比べた図。オレンジは人口どおりの6割に届かない道県(総務省統計局「令和2年国勢調査」と日本代表経験者のデータからフットボール戦士が集計・作図)

人口の割に代表経験者が少ないのは、北海道・愛知県・福岡県です。北海道は人口どおりなら25.1人のところ8人でした。愛知県は36.3人のところ20人、福岡県は24.7人のところ13人です。生まれた年の人口で比べても、3道県とも人口どおりの7割に届きませんでした。

出生地で数えて代表経験者が0人だったのは、福井県・鳥取県・香川県の3県です。日本語版Wikipediaの「◯◯県出身のスポーツ選手」などのカテゴリで確かめても、この3県の出身とされる代表経験者は見つかりませんでした。1人だけの県は、青森県(柴崎岳)、富山県(柳沢敦)など5県あります。

Jリーグのクラブが無い県でも、代表経験者が多い県はあります。三重県は13人で、人数でも福岡県と並んで11位に入りました。人口の割に少ない理由や多い理由は、このデータからは分かりません。

出生地は「育った場所」とは限らない

代表経験者698人の出生地の記載607人(87%)都道府県まで分かる607人「日本」だけ61人日本国外16人記載なし14人日本国外の内訳ブラジル8人朝鮮半島4人アメリカ3人ジャマイカ1人
日本代表(男子)経験者698人の、Wikidataの出生地の記載の内訳(2026年9月24日時点・フットボール戦士が集計・作図)

この記事で数えたのは、生まれた場所(出生地)です。よく使われる「出身地」は育った場所を指すことも多く、出生地と一致しない選手もいます。

たとえば森保一監督は静岡県掛川市で生まれ、小学1年生から長崎市で育ちました。この記事では静岡県の1人に入っています。酒井高徳はアメリカのニューヨーク生まれで、2歳から新潟県三条市で育ちました。鈴木武蔵はジャマイカ生まれ、群馬県太田市育ちです。

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出生地が日本国外の代表経験者は、Wikidataの記載では16人でした。ブラジル生まれが8人で、ラモス瑠偉や田中マルクス闘莉王のように日本国籍を取って代表になった選手が含まれます。ただし、このうち1人(ジーコ監督の兄のエドゥー)は日本代表のコーチ(テクニカルアドバイザー)で、選手ではありません。Wikidataの記載の誤りとみられます。

残りは、朝鮮半島生まれが4人(1910〜1918年生まれ)、アメリカ生まれが3人、ジャマイカ生まれが1人です。

データについて

この記事の数え方Wikidataの「出生地」例:浜松市(伊藤洋輝)所属する都道府県をたどる浜松市 → 静岡県都道府県ごとに数える698人中607人が対象2020年国勢調査の人口で割る10万人あたりの人数
この記事の集計の流れ(フットボール戦士が作図)

対象は、日本語版Wikipediaの「サッカー日本代表選手」カテゴリに入っている人と、Wikidataで日本代表(男子)に所属したと記載のある人を合わせた698人です。なでしこジャパン(女子代表)は含みません。

都道府県は、Wikidataの「出生地」(P19)に書かれた市区町村などから、所属する都道府県をたどって決めました。出生地が「日本」とだけ書かれた61人(多くは戦前・戦後すぐの選手)と、日本国外の16人、記載の無い14人は、都道府県別の数から外しています。Wikidataの出生地と、日本語版Wikipediaの「◯◯県出身」のカテゴリの県が食い違う選手も、少なくとも8人いました。

人口は総務省統計局の国勢調査を使いました。10万人あたりの計算は2020年(令和2年)国勢調査の都道府県別人口、生まれた年での確認は1920〜2020年の国勢調査の時系列データです。人数は出生地の数であり、その県のサッカーの強さや育成の力を表すものではありません。

一人ひとりの出身地・生年月日・身長は、フットボール戦士のサッカー日本代表 選手データベースで見られます。

よくある質問

Q1. サッカー日本代表を一番多く出した都道府県は?

A. 静岡県です。出生地の都道府県が分かる代表経験者607人のうち79人(13.0%)が静岡県生まれでした。2位は東京都の66人です。

Q2. 人口の割に日本代表が多い県は?

A. 静岡県と広島県です。人口10万人あたりで静岡県は2.17人、広島県は1.86人で、全国平均の0.48人を大きく上回ります。

Q3. 日本代表が1人もいない県はある?

A. Wikidataの出生地で数えると、福井県・鳥取県・香川県の3県は0人でした。日本語版Wikipediaの出身カテゴリで見ても、この3県の代表経験者は見つかりませんでした。

Q4. 最近の日本代表はどこの出身が多い?

A. 1990年以降に生まれた代表経験者では、東京都(24人)と神奈川県(23人)が多く、1都3県で43.4%を占めます。静岡県生まれは7人でした。

Q5. 「出身地」と「出生地」は同じ?

A. 同じとは限りません。この記事は生まれた場所で数えています。森保一監督のように、静岡県で生まれて長崎県で育った人もいます。

まとめ:日本代表の出生地は静岡県が79人で1位

  • 出生地の都道府県が分かる日本代表経験者607人のうち、静岡県生まれが79人(13.0%)で1位
  • 2位は東京都66人、3位は神奈川県と広島県の52人
  • 人口10万人あたりでも静岡県が2.17人で1位、広島県が1.86人で2位。全国平均は0.48人
  • 生まれた年代で見ると、1位は広島県→静岡県→東京都と入れ替わり、1990年以降生まれは1都3県が43.4%
  • 福井県・鳥取県・香川県は0人。北海道・愛知県・福岡県は人口の割に少ない

日本代表の出生地は、人口の多い東京や神奈川よりも静岡県が多いという結果になりました。人口あたりで見ると、静岡県と広島県の多さは今も際立っています。一方で、1990年以降生まれでは首都圏の選手が増えており、代表選手の出生地の分布は時代とともに変わっています。

※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。代表経験者のデータは2026年9月24日時点で、新しく選ばれた選手が増えると数字は変わります。