- サッカー日本代表の平均身長は、昔と比べて高くなったの?
- 一般の日本人男性と比べて、代表選手はどれくらい大きいの?
- GKやセンターバックなど、どのポジションが大型化したの?
サッカー日本代表の平均身長は、生まれた年代が新しいほど高くなっています。フットボール戦士が、身長の記載がある日本代表(男子)の経験者556人を集計したところ、1940年代生まれの平均は172.1cm、1990年代生まれは178.4cmでした。50年で6.3cm高くなった計算です。
ただし大きく伸びたのは1960年代生まれまでで、1970年代生まれからは178cm前後でほぼ横ばいです。この記事では、年代別・ポジション別の推移と、一般の日本人男性との差を見ていきます。データは2026年9月24日時点のものです。
日本代表の平均身長は1940年代生まれから6.3cm高くなった
生まれた年代で10年ごとに分けると、1930年代生まれの平均は170.4cm、1940年代生まれは172.1cmでした。そこから1950年代生まれで175.1cm、1960年代生まれで177.4cmと、10年ごとに2〜3cmずつ高くなっています。
1970年代生まれから先は、伸びが小さくなります。1970年代生まれは177.9cm、1980年代生まれは178.3cm、1990年代生まれは178.4cmです。1930年代生まれから1970年代生まれまでで7.5cm伸びたのに対し、1970年代生まれから2000年代生まれまでの伸びは1.5cmでした。
2000年代生まれは179.4cmと最も高いものの、まだ34人です。これから選ばれる選手が増えるので、数字は変わる可能性があります。
※1929年以前に生まれた代表経験者は76人いますが、身長の記載があるのは10人だけなので、図から外しました。
180cm以上の選手は3%から47%に増えた
大柄な選手の割合も大きく変わりました。1940年代生まれで180cm以上だったのは、35人中1人(2.9%)です。1960年代生まれでは34.7%、1990年代生まれでは116人中55人(47.4%)になりました。今の世代では、代表経験者の2人に1人近くが180cm以上です。
190cm以上の代表経験者は全部で17人いて、そのうち13人が1990年以降の生まれです。一方で、1990年代生まれにも170cm未満の選手が11人います。大型化が進んだ中でも、小柄な選手が代表に入る余地はなくなっていません。
日本人男性の平均と比べると、差は7cm前後のまま
代表選手が大きくなった時期は、日本人全体が大きくなった時期と重なります。文部科学省の学校保健統計調査によると、17歳男子(高校3年生)の平均身長は1948年度の160.6cmから、1970年度に167.8cm、1994年度に170.9cmまで伸びました。その後は170.6〜170.9cmで止まっていて、2025年度は170.6cmです。
そこで、代表経験者一人ひとりに「その選手が17歳だった年度の、17歳男子の平均」を当てはめて比べました。1940年代生まれでは代表のほうが6.5cm高く、1960年代生まれでは7.5cm、1980年代生まれでも7.5cm高い結果です。一般の男性が伸びた時期には代表も伸び、一般の男性の伸びが止まった1970年代生まれからは、代表の伸びも小さくなっています。差は6〜9cmの幅で、ほぼ保たれています。
2000年代生まれでは差が8.8cmと少し大きくなっていますが、人数は34人です。この差が広がっていくのかどうかは、まだ分かりません。
※17歳男子の平均は17歳時点の数字で、成人の平均ではありません。4月2日〜12月31日生まれは生まれ年の18年後、1月1日〜4月1日生まれは17年後の年度の数字を当てています。文部科学省は、2020〜2023年度の数字には測定時期の異なるデータが含まれ、過去と比べられないとしています。
ポジション別:GK・DF・FWが大型化し、MFは175cm前後
ポジション別に、生まれた年を20年ごとに区切って比べました。1930〜49年生まれと1990年以降生まれを比べると、GKは175.9cmから189.6cmへ13.7cm、DFは172.3cmから181.8cmへ9.5cm、FWは169.9cmから179.0cmへ9.1cm高くなっています。
MFは170.9cmから175.0cmへの4.1cmで、伸びが最も小さいポジションです。1970〜89年生まれのMF(175.5cm)と比べると、1990年以降生まれはわずかに低くなりました。1990年以降生まれのMF61人には、180cm以上が12人いる一方で170cm未満も10人いて、体格がばらけています。
センターバック(CB)の大型化も気になるところですが、Wikidataのポジションは「DF」までしか分かれていないため、サイドバックと分けられませんでした。DF全体では、1990年以降生まれの平均181.8cmはGKに次いで高い数字です。
※1990年以降生まれには、Wikidataにポジションの記載が無い選手が18人いて(高井幸大、早川友基など)、この図には入っていません。
GKの大型化:1990年以降生まれは全員183cm以上
大型化が最もはっきり出ているのはGKです。1969年以前に生まれたGK22人のうち、185cm以上は4人だけでした。1990年以降に生まれたGK9人は全員が183cm以上で、平均は189.6cm、190cm以上が6人います。
1990年以降生まれのGKには、シュミット・ダニエル(197cm)や野澤大志ブランドン(193cm)がいます。ただし、なぜGKがここまで大きくなったのかは、このデータからは分かりません。
日本代表で一番身長が高い選手・低い選手は?
身長の記載がある556人で最も高いのは、GKシュミット・ダニエルの197cmです。Jリーグ公式の登録も197cmでした。2番目はFWハーフナー・マイクの194cmで、野澤大志ブランドンの193cmが続きます。
1970年以降に生まれた代表経験者で最も低いのは、仲川輝人の161cmです。2019年に横浜F・マリノスでJ1のMVPに選ばれた選手です。三戸舜介も164cmで代表に選ばれています。
記載のある全員で見ると、1907年生まれの手島志郎の152cmが最も低い数字です。ただしこれはWikidataの記載で、当時の公式な記録までは確かめられませんでした。
データについて
対象は、日本語版Wikipediaの「サッカー日本代表選手」カテゴリに入っている人と、Wikidataで日本代表(男子)に所属したと記載のある人を合わせた697人です。このうち、身長の記載がある556人(1907〜2006年生まれ)を集計しました。記載があるのは全体の79.8%で、1930年代生まれは56%と、古い世代ほど欠けています。コーチとして日本代表に関わった1人は、選手ではないため除きました。
身長とポジションはWikidata(CC0)の記載値で、クラブや協会の発表と違うことがあります。たとえば高井幸大はWikidataでは193cmですが、JFAの発表は192cmです。佐藤龍之介はWikidataでは164cm、FC東京の発表は171cmでした。また、何歳のときの身長かも記載されていません。一人ひとりの数字には誤差が混ざる点に注意してください。
海外で生まれた選手(ブラジル生まれの帰化選手など)も含みますが、日本生まれに絞っても1990年代生まれの平均は178.2cmで、結果はほぼ同じでした。17歳男子の平均は、文部科学省「学校保健統計調査」の年次統計(e-Stat)を使っています。
一人ひとりの身長・出身地・生年月日は、フットボール戦士のサッカー日本代表 選手データベースで見られます。
よくある質問
A. 身長の記載がある代表経験者556人の平均は176.9cmです。1990年代生まれに限ると178.4cmでした。
A. 高くなっています。1940年代生まれの平均172.1cmに対し、1990年代生まれは178.4cmで6.3cm高くなりました。ただし1970年代生まれからは178cm前後でほぼ横ばいです。
A. 同じ学年の17歳男子の平均と比べると、どの年代でも6〜9cm高くなっています。1990年代生まれでは7.7cmの差でした。
A. GKです。1930〜49年生まれの175.9cmから、1990年以降生まれは189.6cmへ13.7cm高くなりました。MFは4.1cmと伸びが最も小さいポジションです。
A. 身長の記載がある代表経験者では、GKシュミット・ダニエルの197cmが最も高い数字です。
まとめ:日本代表の平均身長は6.3cm高くなり、今は178cm前後
- 身長の記載がある日本代表経験者556人の平均は176.9cm
- 1940年代生まれ172.1cm→1990年代生まれ178.4cmで6.3cm高くなったが、1970年代生まれからはほぼ横ばい
- 180cm以上の割合は1940年代生まれの2.9%から、1990年代生まれの47.4%へ
- 同じ学年の17歳男子より6〜9cm高い差は、どの年代でもほぼ変わらない
- GKは13.7cm、DFは9.5cm高くなり、MFは175cm前後のまま
日本代表の身長は、日本人全体が大きくなった時期に一緒に伸び、全体の伸びが止まると代表の伸びも小さくなりました。その中でGKとDFの大型化ははっきり進んでいます。一方で、MFには今も170cm未満の選手が代表に選ばれていて、身長だけで代表が決まるわけではないことも数字に表れています。
※この記事の情報は2026年9月27日時点のものです。代表経験者のデータは2026年9月24日時点で、新しく選ばれた選手が増えたり、Wikidataの記載が更新されたりすると数字は変わります。
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