クリスティアーノ・ロナウドのヘディングの高さがヤバイ!最高到達点2.93mのジャンプ力

サッカー界屈指のエース、クリスティアーノ・ロナウド(以下ロナウド)は、その卓越したヘディングの高さで知られています。

彼が試合中に見せる驚異的な跳躍力と滞空時間は、多くのファンや専門家を魅了してきました。実際、ロナウドは相手ディフェンダーの頭部を自分の腰の高さほどに見下ろすような圧巻のジャンプを披露したこともあり、世界中に衝撃を与えています​。

では、ロナウドのヘディングの最高到達点はどれほどの高さなのでしょうか? また、彼はなぜ空中戦でそれほど強さを発揮できるのか。その秘密に迫り、他のトップ選手との比較やヘディング技術・トレーニングの視点も交えて解説します。

ロナウドのヘディング最高到達点と滞空時間の記録

滞空時間1秒越えのヘディングゴール

特に有名なのが、2019年12月のイタリア・セリエA、ユヴェントス対サンプドリア戦で記録されたジャンプです。この試合でロナウドは、ゴール前に上がったクロスボールに走り込み、常識離れした跳躍から豪快なヘディングシュートを叩き込みました。

その最高到達点はなんと約2.56メートルにも達し、滞空時間は約0.92秒(ほぼ1秒)に及んだと報じられています​。

ゴールのクロスバーの高さが2.44メートルであることを考えると、ロナウドの頭は完全にバーを超える高さまで到達した計算になります。まさにゴール枠を見下ろすほどの跳躍と言えるでしょう。

この「2.56m・滞空時間0.92秒」という記録は、バスケットボール選手に匹敵するレベルだとも報じられました​。

実際、イタリアのスポーツメディアはこの時のロナウドを「Air Ronaldo(エア・ロナウド)」と称賛し、その跳躍力がNBAレベルに匹敵すると伝えています。

一方、イングランドのデイリー・メール紙は同場面の分析で、滞空時間が1.5秒、最高到達点が2.56メートルに達したと報じ、「重力をものともしない超人的なヘディング」と表現しました。数値に若干の差異はあるものの、いずれにせよロナウドのジャンプは人間離れした領域であることに変わりありません。

最高到達点2メートル93センチの驚異的なヘディング

さらに驚くべきことに、ロナウドはこの記録を上回る跳躍を過去に達成しています。

スペインのレアル・マドリードに在籍していた2013年2月のUEFAチャンピオンズリーグ、マンチェスター・ユナイテッド戦において、当時28歳のロナウドは2.93メートルという驚異的なジャンプを披露しました。

約2メートル93センチという高さは、身長187cmのロナウドが地面から1メートル以上跳び上がった計算になり、まさに常識を超えた数字です。

このヘディングは相手DFの名手パトリス・エブラの頭上を遥かに超えて決められ、観客のみならず対戦選手をも呆然とさせたと言われています。

ロナウドは他にも、2014年の試合で2.44m、2018年トリノ戦で2.47mといった高打点のヘディングゴールを記録しており​、常に2.4~2.5m級のジャンプを何度も繰り返していることになります。

このように、ロナウドのヘディング最高到達点は約2.5~2.9メートルという途方もない高さであり、滞空時間も1秒前後と非常に長いことが分かります。彼の空中での存在感がいかに特別かが数字からも伺えます。

他のトップ選手とのヘディング比較

ズラタン・イブラヒモビッチ

ズラタン・イブラヒモビッチのヘディング

ロナウドほどヘディングで圧倒的な印象を残す選手は稀ですが、他の有名選手たちの事例も見てみましょう。

まず、長身ストライカーとして知られるズラタン・イブラヒモビッチ(身長195cm)もまた空中戦で強さを発揮する選手です。

イブラヒモビッチは2020年のミラノ・ダービー(ACミラン対インテル)で驚異的なジャンプを見せ、2.53メートルという記録を叩き出しました。2.53mという高さは、ロナウドの2.56m(サンプドリア戦)にほぼ匹敵する数字です。

興味深いのは、イブラヒモビッチはロナウドより身長が8cmほど高いにもかかわらず、ほぼ同等の到達点に達したという点です​。

背が高い分、必要な垂直跳びの高さ自体はロナウドより小さくても同じ高さに頭が届きますが、それでもこれほどの跳躍を可能にしたイブラヒモビッチの身体能力も驚異的だと言えます。

彼もまた優れた運動能力で空中戦を制する術を体現した一人でしょう。

モロッコ代表ユセフ・エン=ネシリ

ユセフ・エン=ネシリのヘディング

2022年のワールドカップ準々決勝では、モロッコ代表のユセフ・エン=ネシリ(身長188cm)が2.78メートルもの高さからヘディングシュートを叩き込み、ポルトガル代表(奇しくもロナウドのチーム)のゴールネットを揺らしました​。

この2.78mという数値はロナウドにも匹敵し、世界中のメディアが「ロナウドを凌駕する跳躍」と驚きを持って伝えました。

その他の選手達

2021年にはスコットランド・プレミアリーグでウガンダ代表DFのベビス・ムガビが2.62メートルのヘディング弾を決めたという記録もあります。

さらに、イングランド出身の若手DFフィカヨ・トモリ(ACミラン所属)が2021年の試合で2.61メートルのジャンプを記録し、当時セリエAでロナウドが持っていた最高到達点記録を更新したという報道もありました。

そして最近では、ナポリのストライカーであるビクター・オシムヘン(身長185cm)が2023年2月の試合で2.58メートルのジャンプからゴールを決め、こちらも「ロナウド超え」に近い跳躍だと注目されています​。

驚異的な高さのヘディングができる理由

ロナウドのヘディングの高さが際立つ要因として、彼の鍛え抜かれた身体能力が挙げられます。

身長187cmという恵まれた体格を持つロナウドですが、それだけでこのような超人的ジャンプができるわけではありません。

実際、彼の高い打点から繰り出される強烈なヘディングシュートは、生まれ持った才能だけではなく日々の鍛錬による肉体の賜物であることが、その彫刻のように鍛えられた肉体から見て取れます。

ロナウド自身もトレーニングの鬼として知られており、筋力トレーニングやプライオメトリクス(ジャンプトレーニング)、体幹トレーニングなどあらゆる面で身体を鍛え上げています。

特にヘディングの跳躍に関わる下半身の筋力と瞬発力は群を抜いています。

ジャンプの原動力は太腿やふくらはぎの筋肉から生み出される爆発的な力ですが、それを地面から効率よく推進力に変えるには体幹(コア)の強さも重要です。体幹がしっかりと安定していれば、地面を蹴って生じたパワーが全身に無駄なく伝わり、跳躍のエネルギーに変換されます。

ロナウドは日頃から腹筋や背筋を鍛え、空中でブレない安定した体幹とバランス感覚を身につけているため、ジャンプの際に力を余すところなく垂直方向へ生かせるのです。

また、ロナウドのジャンプフォームにも秘密があります。

彼は助走スピードを垂直方向のパワーに美しく変換することで、最大限の跳躍高を実現しています。具体的には、クロスボールの落下地点を素早く読み取り、素早い3歩のステップでタイミングよく踏み切ります。走り込んできた勢いを殺さずに両脚で力強く地面を蹴ることで、そのスピードと筋力を真上への跳躍力に変えているのです。

ロナウドの代名詞ともいえるこの綺麗な両足ジャンプは、まさに彼の真骨頂であり、空中で他を圧倒する要因となっています​。

跳躍力だけでなく、空中でのバランスや空中姿勢の制御にもロナウドは優れています。最高到達点に達する瞬間に体をほぼ水平に近い姿勢にし、腕や膝を上手く使って重心を安定させています。

これによって空中で「留まっている」ような印象を与え、実際以上に長く宙に浮いているように見えるのです。

滞空時間1秒前後というのは物理的には一瞬かもしれませんが、彼がジャンプ中に見せる堂々とした安定感は、観る者に「空中浮遊している」かのようなインパクトを与えています。この安定感は、強靭な体幹と空中での調整力(空中バランス感覚)が成せる業でしょう。

さらに、ヘディングの際の首や肩周りの筋力も重要です。空中で高く跳んでも、ボールに適切な力を伝えられなければ得点には繋がりません。

ロナウドは太い首と肩の筋肉を駆使し、空中でボールにアタックする瞬間にしっかりと力を込めています。鍛えられた首筋のおかげで、空中で体が伸びきった姿勢からでも強烈なヘディングシュートを打てるのです。

このように、脚力・体幹・首の筋力のすべてを兼ね備えたロナウドだからこそ、他の追随を許さないヘディング力を発揮できていると言えるでしょう。

ロナウドのヘディングに対するみんなの反応・意見

まとめ

クリスティアーノ・ロナウドのヘディングの高さは、サッカー史上でも群を抜くものです。

最高到達点約2.93mという数字は伝説的であり、彼が放つヘディングシュートの威力と空中での存在感は他の追随を許しません。

ロナウドは長年にわたり重要な試合で数々のヘディングゴールを決め、そのたびに観る者を驚嘆させてきました。彼のジャンプはまるで空中を飛んでいるかのようで、「人間離れした身体能力と研ぎ澄まされた技術によって、サッカーにおける空中戦の可能性を引き上げた」と評されています。

しかし、その偉業の陰には彼自身の絶え間ない努力がありました。身体能力の高さに慢心せず、筋力・体幹・瞬発力を磨き、タイミングや技術を研鑽する姿勢こそが、ロナウドを空中戦の王者たらしめた最大の要因です。

彼のヘディングを見ると、「ヘディングは才能と同じくらい努力のスポーツだ」ということに気付かされます。高さを生かすも殺すも本人次第、ロナウドはそのお手本を示し続けてくれているのです。

ロナウドのようなスーパースターでなくとも、ヘディング力を高める余地は誰にでもあります。ジャンプ力を鍛え、正しいフォームとタイミングを習得すれば、身長に関係なく空中戦で輝ける可能性があることは、多くの選手たちが証明しています。

高さへの飽くなき挑戦と弛まぬ努力。それが、クリスティアーノ・ロナウドのヘディングを支えている真実であり、サッカーにおける一つのロマンと言えるでしょう。