- メッシのポジションはどこ?今はどこでプレーしている?
- 右ウイング、偽9番、トップ下はそれぞれいつの話?
- PSG、インテル・マイアミ、アルゼンチン代表での役割は?
メッシのポジションは、時期によって「右ウイング→偽9番→トップ下・セカンドトップ」と変わってきました。2026年9月時点では、インテル・マイアミで背番号10をつけ、少し下がった位置から攻撃を組み立てるセカンドトップを務めています。この記事では、監督ごとの起用の変化と、そのたびにゴール数がどう動いたかを、年表とピッチ図で整理します。
メッシのポジションは時期で変わる:右ウイング→偽9番→トップ下
メッシはもともと、2人のFWの後ろで攻撃を組み立てる「エンガンチェ」(アルゼンチンでいうトップ下)が好きな位置でした。ところがバルセロナのトップチームでは、まず右ウイングで使われます。2009年からはグアルディオラ監督のもとで中央の「偽9番」になり、世界最高の選手へと駆け上がりました。
2014年にスアレスが加わると右ウイングに戻り、キャリアの後半は中盤寄りの中央でゲームを作る役割が増えました。インテル・マイアミでは、FWの少し後ろに入るセカンドトップ、いわゆる10番の位置です。ポジションの名前は変わっても、ボールを受ける場所を自分で選び、得点とアシストの両方を担う点は一貫しています。
バルサでの出発点は右ウイング:左利きが右から中へ
メッシは17歳だった2004年10月16日にラ・リーガでデビューしました。スペインに来てからの下部組織では、左ウイングか左寄りのFWでプレーしていました。しかしトップチームの左ウイングにはロナウジーニョ、中央にはエトーがいたため、ライカールト監督はメッシを右ウイングに置きます。
右サイドに左利きを置くと、タッチライン沿いにクロスを上げるより、中へ切れ込んで左足でシュートを打ちやすくなります。いわゆる「逆足ウイング」です。2006-07シーズンには公式戦36試合で17ゴールを挙げ、ラ・リーガの14ゴールのうち11ゴールはシーズン最後の13試合で決めました。
偽9番の始まりは2009年5月2日のクラシコ
FCバルセロナ公式チャンネル(2019年5月2日公開)。メッシが初めて偽9番で起用された、2009年5月2日のレアル・マドリード戦(2-6)のハイライトです
グアルディオラ監督の1年目、2008-09シーズンのメッシは、主に右ウイングでプレーしていました。転機は2009年5月2日、敵地でのレアル・マドリード戦です。メッシは初めて偽9番に入り、2ゴールを決めてバルセロナの6-2の勝利に貢献しました。同じ月のCL決勝(マンチェスター・ユナイテッド戦)でも偽9番で出場し、2点目を決めています。
偽9番とは、形の上ではセンターフォワードなのに、最前線にとどまらず中盤まで下がってボールを受ける役割です。相手のセンターバックがついてくれば背後にスペースが空き、ついてこなければメッシが前を向いてドリブルできます。メッシは右ウイングでの起用に満足しておらず、2010年の初めから偽9番に定着しました。
ここからゴール数は一気に増えます。2011-12シーズンは公式戦で73ゴール、ラ・リーガだけで50ゴールを記録しました。2012年には、バルセロナとアルゼンチン代表を合わせて1年で91ゴールを決めています。チームの得点に占めるメッシの割合は、2008-09シーズンの24%から、2012-13シーズンには40%を超えました。
MSN時代に右へ戻り、バルサ後期は中盤寄りの中央へ
2014年、ルイス・エンリケ監督の就任と同時にスアレスが加入しました。スアレスが中央、ネイマールが左、メッシが右に並ぶ3トップは、3人の頭文字から「MSN」と呼ばれます。メッシは右ウイングに戻りましたが、役割は攻撃の組み立ての中心でした。MSNは2014-15シーズンに公式戦で計122ゴール、2015-16シーズンに計131ゴールを挙げています。
シーズンが進むにつれ、メッシは下がった位置で自由にゲームを作る時間が増えました。2017年にネイマールがPSGへ移ると、バルベルデ監督はメッシを右ウイング、偽9番、4-2-3-1の中央と使い分けます。フットボール戦士が上の成績表から計算すると、公式戦の1シーズン平均は偽9番の5季が約55ゴール、MSNの3季が51ゴール、2017-18以降の4季が約41ゴールでした。
PSGとインテル・マイアミ:10番の位置に戻ったキャリア後半
MLS公式チャンネル(2026年1月26日公開)。2年連続のMVPとMLSカップ初優勝を果たした、2025年のメッシのプレー集です
2021年8月10日、メッシはバルセロナを離れてPSGに加入しました。1年目のポチェッティーノ監督は、主にメッシを右寄りのFWとして使ったと報じられています。この年はリーグ・アンで6ゴールにとどまりました。2年目のガルティエ監督のもとでは、メッシとエムバペが2トップを組み、その後ろにネイマールが入る形も使われました。この年はリーグ・アンで16ゴール16アシストを記録しています(アシストはリーグ最多)。
2023年7月15日にはアメリカのインテル・マイアミ入りが発表されました。チームではFWの少し後ろに入り、攻撃を組み立てるセカンドトップが定位置です。2026年2月のSports Illustratedによる布陣予想でも、メッシは「伝統的な10番の役割」に入ると書かれています。
数字も落ちていません。2024年はMLSで19試合20ゴール16アシスト、2025年は28試合29ゴール19アシストで得点王になり、MLS史上初の2年連続MVPに選ばれました。2025年12月にはMLSカップを制し、決勝で2アシストを記録しています。2026年も9月20日の試合までにMLSで20ゴール13アシストを挙げ、得点とアシストの両方でリーグトップです。
アルゼンチン代表ではトップ下から自由な役割へ
FIFA公式チャンネル(2026年7月16日公開)。メッシが2アシストで逆転勝ちを演出した、2026年W杯準決勝イングランド戦のハイライトです
代表では、クラブと違う起用が続いた時期がありました。2010年W杯の前には、マラドーナ監督がバルセロナまでメッシを訪ねて意見を求めています。メッシが示したのは、自分が2トップの後ろに入る4-3-1-2でした。子どものころから好きだったエンガンチェ、つまりトップ下の位置です。
スカローニ監督のもとで優勝した2022年W杯では、前線3人の右にメッシ、中央にフリアン・アルバレスが入る形がベースでした。ただし試合の中では、決まった位置にとどまらずに動いてボールに関わりました。大会では7ゴール3アシストを挙げ、2度目のゴールデンボール(大会最優秀選手)に選ばれました。
2026年W杯では8ゴール4アシストを記録し、W杯通算21得点としました。準決勝のイングランド戦では、85分のエンソ・フェルナンデスの同点ゴールと、後半アディショナルタイムのラウタロ・マルティネスの決勝ゴールをアシストしています。決勝はスペインに延長戦で0-1で敗れ、アルゼンチンは準優勝でした。
メッシは2026年8月31日に代表引退を発表しました。10月6日、ブエノスアイレスのエスタディオ・モヌメンタルで行うベナン戦が最後の代表戦になる予定です。代表の通算得点は125で、アルゼンチン歴代最多です。
データで見る:メッシは日本でいつ調べられている?
「リオネル・メッシ」が日本で調べられた量の推移(日本語版Wikipediaの閲覧数・1日平均を月ごとに集計。出典: Wikimedia Pageviews API/フットボール戦士が集計)
フットボール戦士の集計では、日本語版Wikipediaの「リオネル・メッシ」は、2026年北中米W杯の期間中に1日平均24,336回見られました。大会前90日の1日平均1,933回の12.6倍です。2022年カタール大会は15.0倍、2018年ロシア大会は6.6倍で、日本ではW杯のたびにメッシへの関心が大きく跳ね上がっています。
また、フットボール戦士の記事がGoogleの検索結果に表示された回数(2026年9月までの16か月)は、「メッシ ポジション」が5,425回、「メッシポジション」が3,709回、「メッシ トップ下」が459回、「メッシ ポジション 歴代」が246回でした。ポジションの中でも「トップ下」を名指しで調べる人が一定数いることがわかります。
よくある質問
A. 2026年9月時点では、インテル・マイアミでFWの少し後ろに入るセカンドトップ(10番の位置)です。背番号は10で、主将も務めています。
A. 形の上ではセンターフォワードなのに、中盤まで下がってボールを受ける役割です。2009年5月2日のレアル・マドリード戦で初めて起用され、2010年の初めから定着しました。
A. はい。バルサ後期の4-2-3-1の中央や、2010年W杯の2トップの後ろ、インテル・マイアミの10番の位置などがトップ下にあたります。子どものころから好きな位置でもありました。
A. 当時のバルセロナは左ウイングにロナウジーニョ、中央にエトーがいたためです。左利きのメッシを右に置くと、中へ切れ込んで左足でシュートを打てる利点もありました。
A. 2026年10月6日、ブエノスアイレスで行うベナン戦の予定です。メッシは2026年8月31日に代表引退を発表しています。
まとめ:メッシのポジションは右ウイング→偽9番→トップ下・セカンドトップ
- 2004〜09年はバルセロナの右ウイング。左利きを生かして中へ切れ込んだ
- 2009年5月2日に偽9番で初起用され、2011-12シーズンは公式戦73ゴール
- 2014〜17年はMSNの右ウイング。その後は中盤寄りの中央でゲームを作った
- 2023年からインテル・マイアミのセカンドトップ。2026年もMLSで20ゴール13アシスト(9月20日時点)
- 代表では2026年W杯準優勝。10月6日のベナン戦が最後の代表戦の予定
メッシのポジションは、監督や周りの選手に合わせて何度も変わりました。それでも、ボールを受ける場所を自分で見つけ、得点とアシストの両方で結果を出す姿は、17歳の右ウイングのころから変わっていません。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:Wikipedia英語版(Lionel Messi・Career of Lionel Messi・2026 Inter Miami CF season)、MLS公式サイト(2026年7月15日・9月21日)、ESPN(2022年12月19日)、UEFA(2022年10月29日)、Sports Illustrated(2026年2月17日)、AFP/Al Jazeera(2026年9月16日)、FIFA・FCバルセロナ・MLS公式YouTube。
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