- 京都サンガが「ひどい」と言われるのはなぜ?本当に弱いクラブなの?
- J1とJ2を行ったり来たりしているのは本当?監督はよく代わるの?
- 京都サンガは人気がない?観客数はどれくらい?
京都サンガが「ひどい」と言われる一番の理由は、成績の浮き沈みの大きさです。1996年から2025年までの30シーズンで、J1とJ2を8回行き来しました。一方で、2025年にはJ1でクラブ最高の3位に入っています。この記事では、Jリーグ公式データサイトの順位表と入場者数をもとに、フットボール戦士が30シーズン分を集計しました。サポーターの声やうわさではなく、公式の数字で「ひどい」の中身を確かめます。
京都サンガが「ひどい」と言われる理由は?30シーズンの順位で検証
京都サンガがJリーグに加わった1996年から2025年まで、J1とJ2にちょうど15シーズンずつ在籍しました。J1からJ2への降格は2000年、2003年、2006年、2010年の4回です。そのたびにJ2から戻ってきたので、カテゴリーの行き来は合わせて8回になります。
J1にいた15シーズンの順位を見ると、1桁の順位は2002年の5位と2025年の3位の2回だけです。平均すると13位前後で、下位に沈む年が多かったことが分かります。
いちばん長く苦しんだのは、2011年から2021年までの11シーズン続いたJ2生活です。2012年と2013年は3位、2016年は5位でJ1昇格プレーオフに進みましたが、3回とも昇格を逃しました。
| 年 | J2の順位 | J1昇格プレーオフの結果 |
|---|---|---|
| 2012年 | 3位 | 準決勝で大分に0-4 |
| 2013年 | 3位 | 決勝で徳島に0-2 |
| 2016年 | 5位 | 準決勝でC大阪と1-1(規定で敗退) |
※Jリーグ公式データサイトの試合結果より。2016年は引き分けのため、リーグ戦の順位が上のC大阪が勝ち上がりました。
ただし、「ずっと弱いクラブ」というわけでもありません。J2では2001年と2005年に優勝し、パープルサンガ時代の2002年度には天皇杯で優勝しています。
数字で見る「ひどい」シーズン:開幕17連敗、J2で19位、1-13
「ひどい」という印象を強く残したシーズンは、数字にもはっきり出ています。フットボール戦士がJリーグ公式データサイトの試合結果を確かめたところ、Jリーグ1年目の1996年は開幕から17試合続けて負けました。初勝利は第18節の浦和戦で、最終順位は16クラブ中16位でした。
J2時代の2018年は、22クラブ中19位に終わりました。Jリーグに加わってからの30シーズンで、いちばん低い順位です。翌2019年はJ2で8位まで戻しましたが、最終節のアウェー柏戦で1-13という大敗を喫しています。
J1に戻ってからも、苦しい時期はありました。2024年は第7節から第15節までの9試合で1勝8敗、得点4・失点21でした。この年の前半19試合の勝ち点は14でしたが、後半19試合で33を積み上げ、最終的に14位で残留しています。
こうした極端な結果が、ネット上で「ひどい」と語られる材料になってきました。一方で、どの年も同じように弱かったわけではなく、良い年と悪い年の差が大きいのが京都の特徴です。
監督交代は多い?途中交代は30シーズン中12シーズン
成績が不安定だった時期は、監督交代も多くありました。フットボール戦士が数えたところ、1996年から2025年までの30シーズンのうち、シーズン途中に監督が代わったのは12シーズンです。
特に多かったのは1996年から2010年までで、15シーズン中9シーズンで途中交代がありました。J2に降格した2000年、2003年、2006年、2010年の4シーズンは、すべてシーズン途中に監督が代わっています。成績が悪いから代えたのか、代えたことで立て直せなかったのかは、この数字だけでは分かりません。
2011年以降は途中交代が減り、2014年、2015年、2018年の3シーズンでした。2019年から2025年までの7シーズンは、シーズン途中の交代が一度もありません。この安定した時期に、次の見出しで紹介する曺貴裁(チョウ・キジェ)監督がチームを率いました。
※英語版・日本語版Wikipedia「京都サンガF.C.」の監督一覧と各年の記述が一致したものを数えています。暫定の監督代行も交代に含めます。2026年前半の特別大会では、5月に監督が代わりました。
曺貴裁監督の5年半:12年ぶりのJ1昇格からクラブ最高の3位へ
京都サンガチャンネル(2021年11月28日公開)。J2第41節の千葉戦でJ1昇格を決めた日の映像です
京都の流れを変えたのは、2021年から指揮を執った曺貴裁監督です。京都は2020年12月9日に、京都府出身の曺氏の監督就任を発表しました。
曺氏は湘南の監督だった2019年、Jリーグから指導がパワーハラスメントに当たると認定されました。Jリーグは2019年10月4日、けん責と公式試合5試合の出場資格停止の処分を発表し、曺氏は同じ10月に湘南の監督を退いています。京都の監督就任の発表は、その約1年2か月後でした。
就任1年目の2021年、京都はJ2で2位に入り、12年ぶりのJ1復帰を決めました。2022年はJ1で16位となり、J1参入プレーオフ決定戦で熊本と1-1で引き分けて残留しています。2023年は13位、2024年は14位と、J1に踏みとどまるシーズンが続きました。
そして2025年、京都はJ1で勝ち点68の3位に入りました。それまでのJ1最高だった2002年の5位を上回る、クラブ最高の成績です。曺監督は5年半にわたって京都を率い、Jリーグに加わってからの京都で最も長く指揮を執った監督になりました。
2026年5月15日、京都は曺監督と双方合意のうえで契約を解除すると発表しました。曺監督は5月23日の長崎戦(1-0で勝利)を最後に退任し、6月16日には浦和の監督就任が発表されています。
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京都サンガは人気がない?J1での入場者数は毎年平均以下
「京都サンガは人気がない」という声も、数字で確かめられます。フットボール戦士の集計では、京都がJ1にいた15シーズンの1試合平均入場者数は、すべてJ1全体の平均を下回りました。J1のクラブの中での順位は、いちばん良い年でも2022年の18クラブ中11位です。
ただし、観客数は少しずつ増えています。本拠地は2020年から、亀岡市のサンガスタジアム by KYOCERA(Jリーグ公式の入場可能数21,293人)に移りました。2025年のリーグ戦ホーム19試合の平均は16,538人、合計は314,220人で、どちらも1996年以降でいちばん多い数字です。それでもJ1の平均21,246人には届かず、20クラブ中14位でした。
J2にいた年は事情が違います。J2の15シーズンのうち10シーズンで、京都の平均入場者数はJ2全体の平均を上回りました。「人気がない」という印象は、J1の中で比べたときの話だと言えます。
フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。
ネットでの関心は小さくありません。フットボール戦士の集計では、京都サンガF.C.の日本語版Wikipediaの閲覧数は2026年9月時点で1日あたり約292回でした。選手・監督・クラブなど集計している839件の中で27位にあたります。これまでで最も見られたのは、J1昇格を決めた2021年11月28日の6,394回でした。
2026年の京都サンガ:ポポヴィッチ新監督でJ1は14位
Jリーグ公式ハイライト動画チャンネル(2025年12月6日公開)。3位で終えた2025年J1最終節の神戸戦(2-0)のハイライトです
2025年の3位を受けて、京都は2025年12月5日に曺監督との契約更新を発表していました。2026/27シーズンは、AFCチャンピオンズリーグエリートにも出場しています。
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しかし、秋春制に移る間の2026年前半に行われた特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」は苦戦しました。京都はWESTグループの10クラブ中8位で、プレーオフでは柏に2-6、1-0の合計3-6で敗れ、最終順位は20クラブ中16位でした。この大会の途中で、前の見出しのとおり曺監督が退任しています。
後任は、ランコ・ポポヴィッチ監督です。京都は2026年6月8日に、2026/27シーズンからの就任を発表しました。ポポヴィッチ監督は大分、町田、FC東京、C大阪、鹿島とJリーグの5クラブを率いた経験があります。
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8月に開幕した2026/27シーズンのJ1で、京都は8試合を終えて2勝2分4敗、勝ち点8の14位です(Jリーグ公式の順位表、2026年9月20日更新)。9月15日にはAFCチャンピオンズリーグエリートのリーグステージ初戦に臨み、天皇杯でもベスト16に進んでいます。
よくある質問
A. 成績の浮き沈みが大きいためです。1996〜2025年の30シーズンでJ1とJ2を8回行き来し、2011〜2021年には11シーズン続けてJ2にいました。開幕17連敗(1996年)やJ2で19位(2018年)など、極端に悪い年もありました。
A. 2025年の3位です。それまでの最高は2002年の5位でした。J1には15シーズン在籍しています。
A. J1にいた15シーズンは、1試合平均入場者数が毎年J1の平均を下回りました。ただし2025年は平均16,538人で1996年以降の最多です。J2にいた年は、15シーズン中10シーズンでJ2の平均を上回っています。
A. 1996〜2025年の30シーズンのうち、シーズン途中に監督が代わったのは12シーズンです。ただし2019〜2025年は途中交代がなく、曺貴裁監督が2021年から5年半指揮を執りました。
A. 監督はランコ・ポポヴィッチ氏です。J1は8試合を終えて14位です(2026年9月20日時点)。
まとめ:京都サンガの「ひどい」は浮き沈みの大きさ、2025年は3位
- 1996〜2025年の30シーズンは、J1とJ2が15シーズンずつ。J2降格4回、行き来は8回
- J1での1桁順位は2002年の5位と2025年の3位の2回だけ。J2では2011〜2021年の11シーズンを過ごした
- シーズン途中に監督が代わったのは30シーズン中12シーズン。降格した4シーズンはすべて途中交代があった
- J1での平均入場者数は毎年J1平均以下。それでも2025年は16,538人でクラブ最多
- 2026/27はポポヴィッチ監督の新体制で、J1は8試合を終えて14位(9月20日時点)
京都サンガの「ひどい」は、ずっと弱かったという意味ではなく、良い年と悪い年の差が大きいことを表しています。曺監督の5年半で、J1定着とクラブ最高の3位という結果も残しました。2026/27シーズンは、新しい監督のもとで再び上を目指す1年になります。
※この記事の情報は2026年9月28日時点のものです。出典:Jリーグ公式データサイト(順位表・日程・結果・年度別入場者数推移)、Jリーグ公式サイト(京都サンガF.C.プロフィール、J1順位表 2026年9月20日更新、「湘南ベルマーレの調査結果について」2019年10月、「来季の新監督に曺 貴裁氏が就任【京都】」2020年12月9日)、京都サンガF.C.公式(「曺貴裁監督 契約更新のお知らせ」2025年12月5日、「曺貴裁監督との契約について」2026年5月15日、「ランコ・ポポヴィッチ氏 監督就任のお知らせ」2026年6月8日、クラブヒストリー)、サッカーキング(曺貴裁氏の浦和監督就任)、英語版・日本語版Wikipedia「京都サンガF.C.」(監督一覧)ほか。
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