【2026/27】Jリーグのチーム数は多すぎ?60クラブの理由と欧州比較

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こんな疑問を持つ方へ
  • Jリーグのチーム数は今いくつ?さすがに多すぎでは?
  • なぜJリーグはここまでチームを増やしてきたの?
  • 海外と比べて本当に多いの?これからも増えるの?

2026/27シーズンのJリーグは、J1・J2・J3が20クラブずつの計60クラブです。1993年の開幕時の10クラブから6倍に増えましたが、人口あたりで比べると、この記事で比べた欧州の主要5か国より少ない数です。

フットボール戦士がJリーグ公式の全試合の入場者数を集計したところ、クラブが増えたあともJ1・J2・J3の平均観客数はそろって伸びていました。この記事では、クラブ数の推移、増えた理由、「多すぎ」と言われる理由と欧州との比較、観客数のデータ、これからも増えるのかを順に整理します。

Jリーグのチーム数は60クラブ【2026/27シーズン】

J1J2J302040601026516019931999201426/27J2開始1999年・J3開始2014年・2024年から各20
Jリーグのクラブ数の推移。1993年の10クラブから、2023年に60クラブになりました(Jリーグ公式「クラブ数の変遷」をもとにフットボール戦士が作図)

Jリーグは1993年5月15日に10クラブで開幕しました。1999年にJ2、2014年にJ3が始まり、2023年に60クラブになりました。2024年からはJ1・J2・J3を20クラブずつにそろえていて、2026/27シーズンも同じ形です。

2026/27シーズンの60クラブは次のとおりです。

J1(20クラブ)J2(20クラブ)J3(20クラブ)
鹿島アントラーズ北海道コンサドーレ札幌福島ユナイテッドFC
水戸ホーリーホックヴァンラーレ八戸栃木SC
浦和レッズベガルタ仙台ザスパ群馬
ジェフユナイテッド千葉ブラウブリッツ秋田SC相模原
柏レイソルモンテディオ山形松本山雅FC
FC東京いわきFCAC長野パルセイロ
東京ヴェルディ栃木シティツエーゲン金沢
FC町田ゼルビアRB大宮アルディージャFC岐阜
川崎フロンターレ横浜FCレイラック滋賀FC
横浜F・マリノス湘南ベルマーレFC大阪
清水エスパルスヴァンフォーレ甲府奈良クラブ
名古屋グランパスアルビレックス新潟ガイナーレ鳥取
京都サンガF.C.カターレ富山レノファ山口FC
ガンバ大阪ジュビロ磐田カマタマーレ讃岐
セレッソ大阪藤枝MYFC愛媛FC
ヴィッセル神戸徳島ヴォルティス高知ユナイテッドSC
ファジアーノ岡山FC今治ギラヴァンツ北九州
サンフレッチェ広島サガン鳥栖ロアッソ熊本
アビスパ福岡大分トリニータ鹿児島ユナイテッドFC
V・ファーレン長崎テゲバジャーロ宮崎FC琉球

※Jリーグ公式「クラブ編成」(2026年7月1日現在)をもとにフットボール戦士が作成。並びは公式ページの順です。

60クラブのホームタウンは42都道府県にあります(Jリーグ公式、2026/27シーズン開幕時)。つまり、Jクラブがない県は5つだけです。どの県かと、その県でJリーグを目指すクラブは別の記事でまとめています。

なぜ増えた?Jリーグ百年構想と「全国に広げる」仕組み

Jリーグ公式チャンネル「Jリーグ30周年記念スペシャルムービー」(2023年5月公開)。1993年の開幕から30年を記念してJリーグが公開した映像です

チーム数が増えた一番の理由は、Jリーグが最初から、全国の地域にクラブを広げることを目指していたからです。Jリーグの設立趣旨には、地域に深く根ざす「ホームタウン制」を基本にすることが書かれています。

よく聞く「Jリーグ百年構想」は、こうした取り組み全体につけたスローガンです。Jリーグ公式サイトは、スポーツを楽しめる環境をつくり、サッカーやスポーツを通じて社会の力になることを目指すものだと説明しています。

Jリーグに入りたいクラブを受け入れる制度も、少しずつ整えられてきました。

年主な出来事クラブ数
1993年Jリーグ開幕。Jリーグ準会員制度を制定10
1999年J2がスタート26
2006年Jリーグ準加盟制度を制定31
2012年クラブライセンス制度を導入40
2014年J3がスタート。準加盟の規程を「Jリーグ百年構想クラブ規程」に改正51
2024年J1・J2・J3を20クラブずつに。JFLとの入れ替えを導入60

※Jリーグ公式「クラブ数の変遷」(2026年1月1日現在)をもとにフットボール戦士が作成。

増え方には大きな山が2つあります。J2ができた1999年は18クラブから26クラブへ、J3ができた2014年は40クラブから51クラブへと、一度に8クラブと11クラブが加わりました。

下のリーグができると、地域リーグやJFLで力をつけたクラブがJリーグに入りやすくなります。2014年のJ3には、秋田・福島・相模原・長野・金沢・藤枝・琉球などが最初のメンバーとして加わりました。

「多すぎ」と言われる理由は?欧州と人口あたりで比べてみた

人口100万人あたりのクラブ数(カッコ内はクラブ数)イタリア1.70(100)イングランド※1.48(92)スペイン0.85(42)ドイツ0.67(56)フランス0.52(36)日本0.49(60)※ウェールズの4クラブと人口を含む
人口100万人あたりのプロクラブ数。日本は比べた6か国で一番少ない(各リーグの2026-27シーズンのクラブ数と、各国の統計局の人口をもとにフットボール戦士が作図)

人口あたりで見ると、Jリーグのクラブ数は比べた6か国の中で一番少なくなりました。日本は1クラブあたり約205万人ですが、イングランドは約67万人、イタリアは約59万人です。

国数えたリーグクラブ数人口1クラブあたり
日本J1・J2・J360約1億2,284万人約205万人
イングランドプレミアリーグ・EFLの3部門92約6,200万人約67万人
ドイツブンデスリーガ1部・2部・3部56約8,347万人約149万人
イタリアセリエA・B・C100約5,894万人約59万人
スペインラ・リーガ1部・2部42約4,959万人約118万人
フランスリーグ・アン、リーグ・ドゥ36約6,911万人約192万人

※クラブ数は各リーグの2026-27シーズンの定数(英語版Wikipediaで確認)。どこまでを「プロ」とするかは国によって違うため、各国でプロリーグとされる部までを数えました。EFLにはウェールズの4クラブが入るため、人口はイングランドとウェールズの合計(英国統計局・2025年半ば)。スペイン2部にはアンドラ、フランス1部にはモナコのクラブが入っています。人口は日本が総務省統計局(2026年4月1日)、ドイツ・イタリア・スペイン・フランスがEurostat(2026年1月1日)。

それでも「多すぎ」という声が出るのには、いくつか理由があります。

試合が増えて日程がきつくなった

J1は2024年に18クラブから20クラブになり、1クラブの試合数が年34試合から38試合に増えました。Jリーグの野々村芳和チェアマンも、20クラブに決めた2022年12月の会見で、選手の疲労への懸念があることは分かっていると話しています。

クラブの規模の差が大きい

Jリーグの2024年度の経営情報では、60クラブの売上高の合計は過去最高の1,725億円でした。ただ、1クラブ平均はJ1が約58億円、J2が約19億円、J3が約9億円です。一番多い浦和の約102億円と、一番少ないY.S.C.C.横浜の約2億5,000万円では、およそ40倍の開きがあります。

J1だけを見ると欧州の一部より多い

J1の20クラブは、プレミアリーグ・セリエA・ラ・リーガと同じ数です。一方で、ドイツのブンデスリーガとフランスのリーグ・アンは18クラブなので、「トップリーグは18で十分」という意見もあります。

Jリーグ自身は、減らす道も検討したうえで20クラブを選んでいます。野々村チェアマンは2022年12月の会見で、J1を減らす・増やす・今のままの3つを議論し、減らすメリットは今の日本のサッカーの状況ではまだ出てこないと説明しました。あわせて掲げたのが「60クラブが、それぞれの地域で輝く」と「トップ層が、ナショナル(グローバル)コンテンツとして輝く」という2つの成長テーマです。

データで見る:クラブが増えたあと観客数は減った?

2013年・40クラブ(J3は2014年)2025年・60クラブJ117,226人21,246人+23%J26,665人8,888人+33%J32,224人3,760人+69%
J1・J2・J3のリーグ戦の1試合平均入場者数。60クラブになったあと、3つのリーグとも増えています(Jリーグ公式データサイトの全試合の入場者数をフットボール戦士が集計・作図)

クラブが増えても、各リーグの観客数は減っていません。フットボール戦士の集計では、J3ができる前の2013年(40クラブ)から60クラブの2025年までに、J1の1試合平均は17,226人から21,246人へ23%、J2は6,665人から8,888人へ33%増えました。J3も初年度2014年の2,224人から、2025年は3,760人です。

リーグ戦の入場者の合計も、2013年の約835万人から2025年は約1,288万人に増えました。3つのリーグをまとめた1試合平均は、J3が加わった2014年に9,077人まで下がりました。それでも2025年は11,298人で、2013年の10,873人を上回っています。

「チームを増やしたせいで1試合あたりの観客が減った」と見える数字は、観客の少ない下のリーグが加わったことによるものです。各リーグの中では、観客はむしろ増えています。

ただし、増やせば必ず観客が増えるわけではありません。J1が12クラブだった1994年の平均19,598人は、17クラブになった1997年には10,131人まで下がりました。開幕直後のブームが落ち着いた時期とも重なるため、クラブ数だけが原因とは言えません。

※Jリーグデータサイト「日程・結果」のJ1・J2・J3リーグ戦(プレーオフ・入れ替え戦を除く)の入場者数を合計し、入場者数の記録がある試合数で割った値(2026年9月26日に集計)。2014〜2020年のJ3にはU-22選抜・U-23チームの試合を含みます。

J1とJ2で観客数や売上がどれくらい違うのかは、こちらの記事で詳しく比べています。

これからも増える?J3とJFLの入れ替えで「60」を保つ仕組み

Jリーグ公式チャンネル「【滋賀県初Jクラブ誕生へ】レイラック滋賀FCのJリーグへの入会が確定!」(2025年12月公開)。JFLからJ3へ入れ替わった例です

今の制度では、Jリーグのクラブ数は60のまま、J3とJFLの間で入れ替わる形になっています。2024年から、JFLのクラブがJ3に入るときは、J3の下位クラブがJリーグの会員資格を失う仕組みになったためです。

Jリーグ入会の承認を受けたJFLクラブ入れ替えの方法
1クラブでJFL1位J3最下位と自動で入れ替え
1クラブでJFL2位J3最下位と入れ替え戦
2クラブJFL1位はJ3最下位と自動で入れ替え、JFL2位はJ3の19位と入れ替え戦
なし入れ替えなし

※Jリーグ公式「J1・J2・J3・JFLの入れ替えについて」をもとにフットボール戦士が作成。

実際に、2024年シーズンのあとは栃木シティと高知ユナイテッドSCがJ3に入り、いわてグルージャ盛岡とY.S.C.C.横浜がJリーグを離れました。高知は入れ替え戦でY.S.C.C.横浜に1分1勝しています。2025年はJFL2位のレイラック滋賀FCが、J3最下位のアスルクラロ沼津に入れ替え戦で1勝1分とし、滋賀県で初めてのJクラブになりました。

2026/27シーズンのJ3・JFL入れ替え戦は、2027年5月29・30日と6月5・6日に予定されています。クラブ数は60のままでも、顔ぶれは毎年変わりうるということです。昇格・降格の仕組み全体は、こちらの記事で整理しています。

J3より下に新しいリーグをつくる話も出ています。スポーツニッポンは2026年7月22日、Jリーグが「J4」にあたる「Jチャレンジリーグ(仮称)」の設立を検討していると報じました。記事では、秋春制に移ったJリーグと、春秋制のままの地域リーグ・都道府県リーグで日程が合わないことが背景とされています。2026年9月26日時点で、Jリーグから正式な発表はありません。

よくある質問

Q1. Jリーグのチーム数は全部でいくつですか?

A. 2026/27シーズンは60クラブです。J1・J2・J3が20クラブずつで、ホームタウンは42都道府県にあります。

Q2. Jリーグのチーム数はこれからも増えますか?

A. 今の制度では、J3とJFLが入れ替わる形なので60のままです。J4にあたる新リーグの検討が報じられていますが、2026年9月26日時点で正式な発表はありません。

Q3. J1の20クラブは海外と比べて多いですか?

A. プレミアリーグ・セリエA・ラ・リーガと同じ20クラブです。ドイツとフランスの1部は18クラブなので、それよりは2つ多くなります。

Q4. Jリーグ百年構想とは何ですか?

A. スポーツを楽しめる環境をつくり、サッカーやスポーツを通じて社会の力になることを目指す、Jリーグの取り組み全体のスローガンです。地域に根ざしたクラブを全国に増やしてきた背景にもなっています。

Q5. チームが増えて観客は減っていませんか?

A. 各リーグの1試合平均は増えています。フットボール戦士の集計では、2013年から2025年までにJ1は23%、J2は33%増えました。

まとめ:Jリーグのチーム数は60、人口あたりでは欧州より少ない

  • 2026/27シーズンのJリーグは、J1・J2・J3各20の計60クラブ
  • 1993年の10クラブから、J2ができた1999年とJ3ができた2014年に大きく増えた
  • 人口100万人あたりでは0.49クラブで、比べた欧州5か国より少ない
  • 60クラブになったあとも、J1・J2・J3の平均観客数はそろって増えている
  • 今はJ3とJFLの入れ替えで60を保つ仕組み。J4の検討が報じられている

「多すぎ」と感じるかどうかは、何と比べるかで変わります。日程の厳しさやクラブの規模の差という課題はありますが、人口あたりの数や観客数のデータを見ると、今の60クラブが多すぎるとは言い切れません。これからは数を増やすより、入れ替わりの中で各クラブが地域にどう根づくかが注目点になりそうです。

※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。出典:Jリーグ公式サイト「クラブ数の変遷」(2026年1月1日現在)・「クラブ編成」(2026年7月1日現在)・「組織概要(設立趣旨・Jリーグ百年構想とは)」・「J1・J2・J3・JFLの入れ替えについて」・「2022年度 第12回Jリーグ理事会後会見発言録」(2022年12月20日)・「2026/27シーズン 明治安田Jリーグの開催期間を決定」(2025年10月28日)・「2024年度 クラブ経営情報開示資料」、Jリーグデータサイト「日程・結果」、総務省統計局「人口推計」、Eurostat、英国統計局(ONS)、英語版Wikipedia各リーグのページ、スポーツニッポン(2026年7月22日)。