- J1ライセンスがないJリーグのチームはどこ?
- J2にいるのにJ1ライセンスがないチームは、上位に入っても昇格できないの?
- J2ライセンスがないJ3のチームはある?
2026/27シーズンにJ1ライセンスを持っていないJリーグのクラブは、60クラブ中11クラブです。このうちJ2にいるのは八戸・栃木シティ・宮崎の3クラブで、今の判定のままではJ2で上位に入ってもJ1には上がれません。この記事では、Jリーグが2026年5月と6月に発表した判定結果をもとに、11クラブの一覧と理由、昇格への影響、次の判定の時期までを整理します。
J1ライセンスがないチームは11クラブ【2026/27シーズン一覧】
Jリーグは2026年5月26日、2026/27シーズンのクラブライセンスの判定結果を発表しました。J1ライセンスは49クラブに交付され、不交付はありませんでした。残る11クラブは、J2ライセンスかJ3ライセンスです。
| クラブ | 2026/27の所属 | 持っているライセンス | 主な事情 |
|---|---|---|---|
| ヴァンラーレ八戸 | J2 | J2ライセンス | 新スタジアムの例外規定を適用 |
| 栃木シティ | J2 | J2ライセンス | 新スタジアムの例外規定を適用 |
| テゲバジャーロ宮崎 | J2 | J2ライセンス | 新スタジアムの例外規定を適用 |
| 福島ユナイテッドFC | J3 | J2ライセンス | 新スタジアムの例外規定を適用 |
| SC相模原 | J3 | J2ライセンス | 新スタジアムの例外規定を適用 |
| 奈良クラブ | J3 | J2ライセンス | 新スタジアムの例外規定を適用 |
| AC長野パルセイロ | J3 | J2ライセンス | J2ライセンスでの判定 |
| FC大阪 | J3 | J2ライセンス | J2ライセンスでの判定 |
| ガイナーレ鳥取 | J3 | J2ライセンス | J2ライセンスでの判定 |
| レイラック滋賀FC | J3 | J3ライセンス | U-18チームを持っていない |
| 高知ユナイテッドSC | J3 | J3ライセンス | U-18チームを持っていない |
※Jリーグ公式発表(2026年5月26日・6月18日)をもとにフットボール戦士が作成。高知は5月に継続審議となり、6月18日にJ3ライセンスの交付が決まりました。
表の「新スタジアムの例外規定」は、5年以内に新しいスタジアムを造ると約束すれば、収容人数などが足りなくても上のライセンスを出す仕組みです。なお、2025年版でこの記事に載せていたFC今治は、2026/27シーズンはJ1ライセンスを持っています。
J2の八戸・栃木シティ・宮崎はJ1に昇格できる?
今の判定のままでは、J2の3クラブはJ1に昇格できません。Jリーグは今回の判定について「順位の要件を満たしていれば、2027/28シーズンにJ1・J2に残留または昇格できる」と説明しています。J1ライセンスがなければ、J2の順位がよくてもJ1に上がる資格がありません。
2026/27シーズンのJ2は、上位2クラブが自動昇格し、3位から6位の最大4クラブがJ1昇格プレーオフを戦います。これまでの大会方式では、J1ライセンスのないクラブはプレーオフに出られず、7位以下からの繰り上げもありませんでした。
過去にもライセンスで昇格を逃した例がある
ライセンスで昇格の道が閉ざされた例は、これまでに何度もあります。
- 2014年のJ2:5位のギラヴァンツ北九州がJ1ライセンスを持っておらず、プレーオフは3クラブで行われた
- 2017年のJ3:優勝したブラウブリッツ秋田がJ2ライセンスを持っておらず昇格できず、2位の栃木SCだけがJ2に上がった
- 2018年のJ2:4位のFC町田ゼルビアがJ1ライセンスを持っておらず、J1に上がれなかった
J2ライセンスがないチームは滋賀と高知の2クラブ
J3でJ2ライセンスを持っていないのは、レイラック滋賀FCと高知ユナイテッドSCの2クラブです。この2クラブは、J3で上位に入ってもJ2には上がれません。Jリーグの発表では、2クラブともU-18(ユース)のチームを持っていないため、J3ライセンスでの申請になったと説明されています。
ユースチームを持つことは、J1・J2ライセンスで必ず満たさなければならない「A等級」の基準です。スタジアムと違って例外規定の対象ではないため、チームをつくらない限りJ2ライセンスは取れません。
データで見る:ライセンスがない11クラブの今季の順位
Jリーグ公式チャンネル「2026/27明治安田Jリーグ 新開幕」。今季は2026年8月に開幕しました
2026/27シーズンは2026年8月に始まり、各クラブが7試合を終えたところです。フットボール戦士のJリーグデータベースで11クラブの順位を集計し、Jリーグ公式の順位表(2026年9月20日更新)と照らし合わせました。
| クラブ | リーグ | 順位 | 勝ち点 | 上がれるリーグ |
|---|---|---|---|---|
| 栃木シティ | J2 | 8位 | 10 | J1には上がれない |
| 宮崎 | J2 | 14位 | 8 | J1には上がれない |
| 八戸 | J2 | 18位 | 7 | J1には上がれない |
| FC大阪 | J3 | 3位 | 13 | J2まで |
| 滋賀 | J3 | 5位 | 12 | J2には上がれない |
| 相模原 | J3 | 6位 | 11 | J2まで |
| 長野 | J3 | 7位 | 11 | J2まで |
| 奈良 | J3 | 8位 | 11 | J2まで |
| 鳥取 | J3 | 12位 | 10 | J2まで |
| 高知 | J3 | 18位 | 5 | J2には上がれない |
| 福島 | J3 | 19位 | 4 | J2まで |
※7試合終了時点(2026年9月20日更新の公式順位表)。フットボール戦士のJリーグデータベースで集計。「上がれるリーグ」は2026年5月・6月の判定のままの場合。
J2では栃木シティが8位で、プレーオフ圏の6位とは勝ち点2差です。J3では滋賀が5位のプレーオフ圏にいますが、J2ライセンスがないため昇格はできません。シーズン終盤にこうしたクラブが上位に残ると、昇格の枠や順位の読み方が変わるので注意が必要です。
データの一覧:Jリーグ データベース(フットボール戦士)
J1ライセンスの条件とは?スタジアムと等級の仕組み
ABS秋田放送のニュース(2024年7月26日放送)。Jリーグの担当者が秋田市を訪れ、スタジアムの整備が進まなければライセンスを出さない可能性があると示しました
クラブライセンスの審査は、2026/27シーズンの時点で5つの分野・57の項目でできています。競技、施設、人事体制・組織運営、法務、財務の5つです。各項目には「A」「B」「C」の等級があり、A等級を1つでも満たさないとライセンスは出ません。
| 等級 | 満たさないとどうなる? | 主な例 |
|---|---|---|
| A等級 | ライセンスが出ない | スタジアムの入場可能数、U-18などのアカデミー |
| B等級 | 制裁を受けたうえでライセンスが出る | スタジアムのトイレの数、屋根のカバー率 |
| C等級 | 達成が望ましいだけで、ライセンスには影響しない | ― |
スタジアムの入場可能数は、J1が15,000人以上、J2が10,000人以上です。今回の判定では、J1・J2ライセンスを受けた58クラブのうち27クラブが、屋根やトイレのB等級を満たしておらず制裁の対象になりました。動画の秋田は、2026/27シーズンもJ1ライセンスを受けましたが、新スタジアムの進み具合をJリーグが随時聞き取るという条件が付いています。条件の厳しさについては、下の記事でも詳しく解説しています。
次の判定はいつ?2027年3月から変わること
次のライセンス判定は、2027年3月に行われる予定です。秋春制への移行に合わせて、判定の時期は上の図のように毎年9月から3月へ変わりました。
2027/28シーズンのライセンスからは、審査が7つの分野・64の項目に増えます。新しく「育成・サステナビリティ」と「マーケティング」の基準が加わります。また、シーズン移行の影響を考えて、2026特別シーズンと2026/27シーズンの決算では、債務超過と3期連続の赤字を判定の対象にしない特例があります。元の基準に戻るのは、2029年6月期の決算からです。
相模原は、新スタジアムの具体的な計画を出す期限が2026年11月に延びています。八戸・栃木シティ・宮崎は、例外規定を使ってJ2に上がったため、2028年11月までに計画を出す予定です。次の判定でどのクラブがJ1ライセンスを取れるかは、こうした計画の進み方しだいです。
よくある質問
A. はい。2026/27シーズンの判定で、J1ライセンスを受けた49クラブに今治が入っています。
A. J1には昇格できません。これまでの大会方式では、プレーオフにも出られず、下の順位からの繰り上げもありませんでした。2018年のJ2で4位だった町田がその例です。
A. 大きな違いはスタジアムの入場可能数です。J1は15,000人以上、J2は10,000人以上が必要です。そのほかの基準も、J1のほうが厳しく決められています。
A. 2027年3月の予定です。秋春制への移行で、2027/28シーズンからは毎年3月に判定が行われます。
A. J3で上位に入ってもJ2には上がれません。2026/27シーズンは滋賀と高知がこの状態です。
まとめ:J1ライセンスがないのは11クラブ、J2では3クラブ
- 2026/27シーズンにJ1ライセンスがないクラブは、60クラブ中11クラブ
- J2の八戸・栃木シティ・宮崎は、今の判定のままではJ1に昇格できない
- J3の滋賀・高知はJ3ライセンスのため、J2にも昇格できない
- J1ライセンスの大きな壁は、入場可能数15,000人以上のスタジアム
- 次の判定は2027年3月の予定で、審査の項目も増える
J1ライセンスは、昇格争いに加わるための入場券のようなものです。スタジアムの計画が進めば、次の判定で顔ぶれが変わる可能性があります。J1とJ2のクラブの規模の違いは、こちらの記事で比べています。
※この記事の情報は2026年9月24日時点のものです。出典:Jリーグ公式サイト「2026/27シーズン J1・J2クラブライセンス判定結果」(2026年5月26日)、「2026/27シーズンJ3クラブライセンス判定結果」(2026年5月26日・6月18日)、「2026/27シーズンに向けクラブライセンス制度を改定」(2025年9月18日)、Jリーグ「クラブライセンス」解説ページ。
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