- ベリンガムの靴下(ソックス)が穴だらけなのはなぜ?
- 破れたソックスで試合に出て、ルール違反にならないの?
- 自分もまねしていい?ほかに同じことをしている選手は?
ベリンガムの靴下の穴は、破れたのではなく、ふくらはぎの締め付けをゆるめるために自分で開けたものだと説明されています。ただし、ベリンガム本人が理由を語った発言は見つかっておらず、よく知られた説明は同じことをしているカイル・ウォーカーの言葉がもとになっています。
ルールの面では、サッカーの競技規則に穴を禁じる条文はありません。一方で、W杯などに使われるFIFAの用具規程は「切ったように見えるソックス」を認めていません。この記事では、理由・ルール・まねするときの注意を、公式の条文と報道をもとに整理します。
ベリンガムの靴下の穴はわざと!ふくらはぎの締め付けを逃がすため
ベリンガムはソックスをひざ下まで上げたまま、ふくらはぎの後ろ側に横長の切れ込みを3〜4本入れて試合に出ています。2022年9月には、ドルトムントでの試合で4つの大きな穴が開いたソックスが英メディアに取り上げられました。レアル・マドリーに移った今も、この履き方で試合に出ています。
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理由としてよく挙げられるのは、ふくらはぎの締め付けです。試合中は筋肉に血液が集まって張り、ふくらはぎが太くなります。そこにきついソックスが食い込むと、圧迫感や足がつる心配につながる、という考え方です。
英メディアでは、最近のチームソックスはロゴやデザインをきれいに見せるため、脚にぴったり合う作りになっているとも指摘されています。切れ込みを入れると布が少し広がり、締め付けがゆるみます。
ベリンガム本人は理由を語っている?説明の出どころを確認
「ベリンガムはふくらはぎの締め付けをゆるめるために穴を開けている」という説明は、日本語でも英語でも広く出回っています。ただ、フットボール戦士が調べた範囲では、ベリンガム本人がインタビューなどで理由を語った記録は見つかりませんでした(2026年9月時点)。
この説明のもとになっているのは、同じく穴あきソックスで知られるカイル・ウォーカーの言葉です。英メディアによると、ウォーカーは「ソックスがきつすぎてふくらはぎに圧がかかっていた。穴を開けたら何試合か調子がよかったので続けている」という趣旨の説明をしています。ウォーカーは2017年から2025年までマンチェスター・シティでプレーした、スピードが持ち味のDFです。
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つまり、締め付けの話は「選手たちの間でそう言われている理由」であって、ベリンガムが自分で説明したものではありません。なお、英メディアの取材に応じたスポーツ医療の専門家からは「穴を開けることの効果を裏づける医学的な証拠は知らない」という声も出ています。気分よくプレーできるという心理面の効果はありうる、という見方にとどまっています。
穴あきソックスはルール違反?3つの決まりで答えが違う
結論から言うと、「どの決まりで見るか」で答えが変わります。まず、世界共通のサッカー競技規則(IFABが定め、日本ではJFAが訳して発行)の第4条には、ソックスについて次のように書かれています。
| 用具 | 第4条の決まり(JFA訳・2026/27) |
|---|---|
| ソックス | テープなどを貼る・外側に着けるときは、覆う部分のソックスと同じ色でなければならない |
| すね当て | 適切な大きさと材質で、ソックスで覆われていなければならない。大きさと適切さは競技者の責任 |
※サッカー競技規則2026/27(JFA)第4条「競技者の用具」より要約。
競技規則には、ソックスの穴や切れ込みを禁じる言葉はありません。ベリンガムの穴はふくらはぎ側なので、すね当てもソックスで覆われたままです。
一方、FIFAが自分の大会向けに定めている「用具規程(Equipment Regulations)」2025年版の15.2には、ソックスは見た目が一枚の布で、切ったり手を加えたりしたように見えてはならない、と書かれています。対象はW杯本大会やクラブW杯などFIFAが主催する大会で、原則として国際親善試合にも適用されます。
ところが、2026年のW杯でもベリンガムとサカは穴あきのソックスで出場していたと英メディアが伝えています。ベリンガム本人も、W杯のグループステージ突破を写真つきで報告しています。
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ラ・リーガにも破れた用具での出場を認めない決まりがあると報じられていますが、ベリンガムが処分を受けたという報道は見当たりません(2026年9月時点)。決まりはあっても、実際には厳しく取り締まられていないのが現状です。
いつから穴あき?ドルトムント時代から2026年W杯まで
ベリンガムの穴あきソックスが英語圏で話題になったのは、ドルトムント時代の2022年9月です。2023年にレアル・マドリーへ移ってからも続け、スペインでも「なぜ破れたソックスなのか」が記事になりました。レアルでは1年目の2023-24シーズンに、ラ・リーガ優勝も経験しています。
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穴を開けているのはベリンガムだけではありません。イングランド代表ではカイル・ウォーカー、ブカヨ・サカ、コナー・ギャラガーらが同じことをしていると報じられています。英SoccerBibleによると、2018年のW杯のころにはネイマールらの穴あきソックスも話題になっていました。
見た目への反発もあります。2024年2月には、英国の有名司会者リチャード・キーズ氏が穴あきソックスの流行に苦言を呈したと、サッカーキングが伝えています。それでもベリンガムは2026年のW杯まで、このスタイルを変えていません。
真似してもいい?ソックスの締め付け対策は3タイプ
ふくらはぎの締め付けが気になる人の対策は、大きく3つに分かれます。ベリンガムの穴あきは、そのうちの1つにすぎません。
グリーリッシュは「下げて履く」派
ジャック・グリーリッシュは、ソックスをふくらはぎの下まで下げ、ジュニア用の小さなすね当てを使うことで知られています。GOAL英語版によると、本人はアストン・ヴィラ在籍時に「ヴィラでソックスが洗濯で縮んだシーズンに調子がよかったので、ゲン担ぎで続けている」という趣旨の話をしています。グリーリッシュは2021年夏、ヴィラからマンチェスター・シティへ移籍しました。
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すね当ての大きさに数字の決まりはありませんが、第4条では「適切な大きさで、ソックスで覆われていること」が求められます。小さなすね当ては中村敬斗も使っています。
穴を開けたくないならセパレート
ソックスを切りたくない人には、足首から下が無い筒状のソックス(カーフソックス)と、足裏に滑り止めのついたグリップソックスを重ねる「セパレート」という履き方があります。ふくらはぎ用と足用でサイズを別々に選べるのが利点で、日本でも多くのメーカーが商品を出しています。
グリップソックスは、スパイクの中で足が滑りにくくなるのが売りの靴下です。セパレートで使う場合は、上に重ねるチームソックスと色をそろえるか、大会の決まりを確かめておくと安心です。
自分のソックスに穴を開ける前に確かめたいこと
日本の大会でまねをするなら、次の3点を先に確かめておきましょう。
- 大会の要項に、ソックスの加工についての決まりがないか
- 穴はふくらはぎ側だけにする。すね側に開けて、すね当てが見えると第4条に触れるおそれがある
- 穴をテープでふさぐなら、テープはソックスと同じ色にする
チームから配られるソックスなら、切る前に監督やチームの人に一声かけるのが無難です。先に書いたとおり、穴の効果には医学的な裏づけが見当たりません。締め付けが気になるなら、まずはサイズの合ったソックスを選ぶことから始めるとよいでしょう。
データで見る:ベリンガムは日本でどれくらい調べられている?
フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。
靴下のような細かいところまで気にされるのは、それだけ注目されている選手だからです。フットボール戦士の集計では、ベリンガムの日本語版Wikipediaの閲覧数は、2026年9月時点で1日あたり約658回でした。集計している98人の中で30位にあたります。
これまでで最も見られたのは、W杯準々決勝のノルウェー戦で2ゴールを決めた直後の2026年7月12日で、1日に60,513回でした。2026年は9月23日までで528,171回と、2025年1年間の178,645回の約3倍になっています。閲覧数はあくまで注目度の目安です。
よくある質問
A. いいえ。試合前に自分で開けたものと見られています。ふくらはぎの後ろ側に、横長の切れ込みが3〜4本そろって入っているのが特徴です。
A. 本人が理由を語った発言は見つかっていません(2026年9月時点)。「締め付けをゆるめるため」という説明は、同じことをしているカイル・ウォーカーの話がもとになっています。
A. サッカー競技規則の第4条には穴を禁じる決まりはありません。FIFAの用具規程は切ったように見えるソックスを認めていませんが、ベリンガムが処分を受けたという報道は見当たりません。
A. 試合では所属チームのユニフォームのソックスを履いています。レアル・マドリーはアディダス、イングランド代表はナイキのユニフォームです。その下に何を履いているかは公表されていません。
A. 競技規則上は禁止されていませんが、大会ごとの要項やチームの方針があります。穴はふくらはぎ側だけにし、切る前に監督に確かめるのが安心です。
まとめ:ベリンガムの靴下の穴は「締め付け対策」とされるが本人は語っていない
- ベリンガムはソックスのふくらはぎ側に、横の切れ込みを3〜4本入れて試合に出ている
- 理由は締め付けをゆるめるためと言われるが、本人の説明は見つからず、ウォーカーの言葉がもと
- 競技規則の第4条に穴の決まりはないが、FIFAの用具規程は切ったように見えるソックスを認めていない
- それでも2026年のW杯まで穴あきで出場しており、処分の報道はない
- まねするなら大会の決まりを確かめ、切りたくなければセパレートという方法もある
ベリンガムの靴下の穴は、ルールの条文と実際の運用がずれている、少し珍しい例です。試合を見るときは、ふくらはぎの切れ込みにも注目してみてください。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。ルールはサッカー競技規則2026/27(IFAB・JFA)とFIFA用具規程2025年版、選手の説明や出場時の様子は各メディアの報道にもとづきます。
フットボール戦士 
