Jリーグがオワコンと言われる3つの理由とは?みんなの意見・口コミまとめ

近年、SNSやネット掲示板で「Jリーグはオワコン(終わったコンテンツ)」という声が聞こえてきます。

1993年の開幕当初は日本サッカー界に革命をもたらし、熱狂的なブームを巻き起こしたJリーグですが、今ではその勢いが衰えたと感じる人も少なくありません。

しかし、果たして本当に「オワコン」なのでしょうか?この記事では、Jリーグの現状を多角的に分析し、その課題と可能性を明らかにしていきます。

Jリーグがオワコンと言われてしまう3つの理由

①メディア露出が減少しているから

かつてJリーグは地上波テレビで頻繁に放送され、試合のハイライトや選手のインタビューが多くの家庭に届いていました。

しかし、現在はDAZNなどの配信サービスが主要な視聴手段となっています。スポーツ庁の調査によれば、2023年のJリーグのテレビ視聴率は野球や他のスポーツに比べて低下傾向にあります。

配信サービスは熱心なファンには便利ですが、カジュアルな視聴者にとっては視聴のハードルが高く、結果として一般層へのリーチが減ってしまいました。このメディア環境の変化が、Jリーグの認知度低下の一因と考えられます。

②有望な若手選手や実力のある選手が海外流出しているから

Jリーグから輩出される若手選手の活躍は目覚ましく、三笘薫(ブライトン)や久保建英(レアル・ソシエダード)のように、海外で成功を収める選手が増えています。

これは日本サッカーのレベル向上を示す嬉しいニュースですが、Jリーグにとってはスター選手の不在という課題をもたらしています。

2024年シーズンでも、有望な若手がシーズン途中で海外クラブに移籍するケースが見られ、リーグ全体の魅力が薄れるとの声もあります。若手選手の早期流出は、Jリーグの競技レベルや注目度に影響を与えているのです。

③海外リーグと比較してプレーの質が下がってしまうから

Jリーグが「オワコン」と言われる背景には、海外リーグとの比較も大きく影響しています。プレミアリーグやラ・リーガは、世界最高峰の選手が集まり、毎週のように劇的な試合が展開されます。日本でもDAZNやWOWOWで簡単に視聴でき、若者を中心に「海外サッカーこそ本物」という意識が広がっています。

例えば、2023年のプレミアリーグの日本での視聴者数はJリーグを大きく上回り、特にマンチェスター・シティやリヴァプールの試合が注目を集めました。

一方、Jリーグは競技レベルやエンターテインメント性で海外に劣ると見られがちです。SNSでは「Jリーグよりプレミアの方が面白い」「海外見ちゃうとJは物足りない」という声が飛び交い、相対的な魅力の低下が「オワコン」という評価に繋がっているのです。

Jリーグオワコン派のみんなの意見・口コミ

Jリーグ年間入場者数の推移をみると全くオワコンではない

ここまで「オワコン」と言われる理由を見てきましたが、はたして本当にオワコンなのでしょうか?

実は、Jリーグの入場者数はオワコンどころかむしろ年々増えてきているのがわかります。例えば、2024年の総入場者数は過去最多の1,254万人を記録しました。

以下はJリーグ公式試合の年間入場者数の推移です。

2024シーズンは、Jリーグ公式試合における年間総入場者数が12,540,265人となり、これまで最多だった2019シーズン(11,043,003人)を超えて記録を更新した。

また、明治安田Jリーグ(J1・J2・J3)の総入場者数が11,932,080人となり、リーグ戦の入場者数のみで、イレブンミリオン(1,100万人)を超える結果となった。
カテゴリー別に見ると、J1:7,734,871人、J2:2,913,415人、J3:1,283,794人となり、平均入場者数は前年比でJ1:107%、J2:111%、J3:112%と、全てのカテゴリーで上回った。
J1最終節では、1節あたりの合計入場者数が初めて30万人を超える302,381人となり、平均3万人を超える盛況となった。

なお、Jリーグ公式試合以外(明治安田Jリーグワールドチャレンジ、Jリーグインターナショナルシリーズ、AFCチャンピオンズリーグ)も含めた総入場者数は、12,891,547人と1,300万人に迫る数値となった。

引用元:Jリーグseasonreview2024

この推移から、コロナ禍で大きく落ち込んだ観客動員が、2022年以降急速に回復し、2024年には過去最高を更新したことがわかります。特にJ1の人気クラブや地域密着型クラブの貢献が大きく、リーグ全体の底上げが感じられます。

もし本当にオワコンであれば入場者数は年々減っていくはずですが、そうなっていないということはJリーグはまだまだオワコンではないと言える重要な根拠の一つです。

2024シーズンのクラブ別ホームゲーム観客数

クラブ名 平均観客数 最大観客数 最小観客数 試合数
浦和レッズ 37,518.5 55,184 16,787 19
FC東京 33,224.9 57,885 15,828 19
名古屋グランパス 27,650.4 40,498 10,083 19
ガンバ大阪 26,096.4 34,653 16,021 19
サンフレッチェ広島 25,609.4 27,545 22,774 19
横浜F・マリノス 24,842.6 47,926 8,504 19
鹿島アントラーズ 23,026.7 52,860 11,848 19
アルビレックス新潟 22,430.3 33,885 13,368 19
ヴィッセル神戸 21,811.3 49,541 10,961 19
川崎フロンターレ 21,076.3 23,603 18,318 19
東京ヴェルディ 20,976.2 53,026 10,060 19
セレッソ大阪 17,903.3 21,962 11,040 19
FC町田ゼルビア 17,609.7 48,887 5,240 19
北海道コンサドーレ札幌 17,085.5 26,677 7,702 19
ジュビロ磐田 13,817.4 32,995 8,355 19
京都サンガF.C. 13,535.3 20,323 6,569 19
柏レイソル 12,070.4 14,472 7,530 19
湘南ベルマーレ 11,315 13,192 6,803 19
サガン鳥栖 9,800.3 17,563 5,886 19
アビスパ福岡 9,698.5 17,161 5,472 19

2024年シーズンの観客動員数ランキングでは、浦和レッズがJ1トップを維持しました。平均3万人以上を動員し、サポーターの熱狂的な応援がスタジアムを埋め尽くしています。FC東京も安定した人気を誇り、平均3万人以上の観客を集めています。

J2では清水エスパルスが異例の5万人超を記録した試合もあり、カテゴリーを問わず高いポテンシャルを持つクラブが存在します。これらのクラブは、都市部の立地や歴史的なサポーター文化を背景に、Jリーグの牽引役となっています。

Jリーグの入場者数に関するみんなの意見・口コミ

Jリーグがこれから先もオワコンにならない為には

試合時間やルールの見直しによる若年層ファンの取り込み

若年層を取り込むためには、試合の「タイパ(タイムパフォーマンス)」を意識した改革が必要です。

例えば、試合時間を短縮する実験や、ハーフタイムにエンターテインメント性を加える工夫が考えられます。VARの運用をスムーズにし、ルールを簡略化することで、初心者にもわかりやすい試合運営を目指すべきです。

これにより、サッカー未経験の若者や家族連れが気軽にスタジアムに足を運べる環境が整うでしょう。

SNSや動画配信サービスを活用したプロモーション

SNSを活用したプロモーションは、今後のJリーグに欠かせません。TikTokやYouTube Shortsでのハイライト動画配信、選手の日常を発信するコンテンツを増やすことで、若者へのリーチが拡大します。

2025年からは、無料配信キャンペーンやインフルエンサーとのコラボを強化し、カジュアル層への訴求を図るべきです。

DAZNとの連携で、試合の冒頭10分を無料公開するような施策も、新規ファンの獲得に繋がるでしょう。

若手選手が活躍しやすい環境整備

若手選手の流出を抑えるには、Jリーグでの出場機会と報酬を充実させることが重要です。

例えば、若手選手の起用を義務付けるルールや、Jクラブと海外クラブのパートナーシップを強化し、帰国後のキャリアパスを明確化する取り組みが考えられます。

育成クラブへの報奨金制度を拡充すれば、若手を育てつつリーグに残すインセンティブが生まれます。これにより、国内でのスター選手の定着が期待できるでしょう。

イベントやファンサービスの充実によるファンエンゲージメントの向上

ファンとの距離を縮める取り組みも重要です。スタジアム外でのイベントや選手との交流会を増やし、サポーターとの絆を深めましょう。

デジタル技術を活用したバーチャル観戦体験や、シーズンチケット購入者向けの特典拡充も効果的です。

地域イベントとの連携で、家族連れや新規ファンを取り込む機会が増えれば、スタジアムの賑わいも一層増すでしょう。

Jリーグのオワコン論に関するよくある質問(FAQ)

Jリーグは本当に人気がないのですか?
一部で人気低迷が指摘されますが、2024年の総入場者数は過去最多の1,254万人を記録しました。人気はクラブや地域によって異なり、「オワコン」と一概には言えません。
若手選手の海外流出はどうやって止めればいいですか?
全に止めるのは難しいですが、国内での出場機会や待遇を改善し、地域との結びつきを強化することで、Jリーグに残る魅力を高めることが大切です。
昇格降格制度は廃止すべきですか?
廃止については意見が分かれますが、若手起用で降格免除などの柔軟な運用を導入すれば、クラブ経営の安定とリーグの活性化が両立できるかもしれません。

まとめ

Jリーグはメディア露出の減少、若手選手の流出といった課題に直面していることは事実です。しかし、2024年の観客動員数が過去最多を記録し、地域密着クラブの成功や若手選手の活躍など、明るい兆しも多く見られます。

「オワコン」と呼ぶには早計であり、リーグにはまだ大きな潜在力があると言えるでしょう。

Jリーグが更に輝くためには、試合運営の改革、メディア戦略の強化、育成システムの充実、ファンとの交流促進が欠かせません。2025年以降、これらの施策が実行されれば、サッカー文化の担い手として、また地域の誇りとして、Jリーグは新たな黄金時代を迎える可能性があります。ファンの声に耳を傾け、未来を切り開く一歩を踏み出してほしいと願っています。

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