「ワールドカップの予選って、世界中の何カ国が参加しているの?」「昔と今ではどれくらい変わったの?」——そんな疑問を持ったことはありませんか?
FIFAワールドカップは1930年の第1回大会からスタートし、当初は招待制でわずか13カ国が参加するだけの大会でした。それが今日では、FIFA加盟211協会のうち200カ国超が予選に参加する、文字どおり「地球規模」の大会に成長しています。
この記事では、ワールドカップ予選の参加国数と本大会出場国数の推移を1930年代から2026年大会まで時代順に解説します。なぜ規模が拡大してきたのか、その背景にある歴史的・経済的な理由、そして2026年大会から始まる「48カ国体制」が予選にどんな変化をもたらすかまで、サッカーファンも一般の方もわかるようにまとめました。
記事の内容
まず整理——ワールドカップ予選「参加国数」と「本大会出場国数」の違い
「ワールドカップの参加国数」と一口に言っても、2つの異なる数字があります。混同しやすいので先に整理しておきましょう。
① 予選参加国数
ワールドカップ出場を目指して予選にエントリーした国・地域の合計数。FIFA加盟協会のほぼすべてが参加する。現在は200カ国超。
② 本大会出場国数
予選を勝ち抜いて本番に出場できる国数。1930年は13カ国、1982年〜1994年は24カ国、1998年〜2022年は32カ国、2026年からは48カ国。
本記事では①と②の両方を時系列で解説します。「本大会に出られる確率」の変化もデータで示すので、参加国数の推移の「意味」が実感できます。
ワールドカップ予選 参加国数・出場国数の推移一覧(全大会)
下の表は、第1回1930年大会から2026年大会まで、各大会における本大会出場国数と予選参加国の規模感を時系列でまとめたものです。ハルシネーション(事実誤認)を防ぐため、予選参加国数については公式・信頼性の高い資料で確認できる範囲で記載し、不明点は「参照」と記しています。
| 開催年 | 開催国 | 本大会 出場国数 |
予選方式の特徴 | 主な変化 |
|---|---|---|---|---|
| 1930年 | ウルグアイ | 13 | 招待制(予選なし) | 第1回大会。FIFAが各国を招待。欧州勢は費用・移動の問題で多くが辞退 |
| 1934年 | イタリア | 16 | 初の予選実施(約29カ国がエントリー) | 初めて予選が行われた大会。前回優勝のウルグアイは出場辞退 |
| 1938年 | フランス | 16 | 約37カ国がエントリー | 第二次世界大戦の影響で以降1950年まで中断 |
| 1942・46年 | — | 中止 | — | 第二次世界大戦により中止 |
| 1950年 | ブラジル | 13 | 枠は16だが辞退相次ぎ実質13カ国 | 戦後復活大会。一部出場辞退により出場国数は13にとどまる |
| 1954年 | スイス | 16 | 予選参加国が増加傾向に | ドイツ・ハンガリー・ブラジルなど欧州・南米の強豪が揃い競技水準が向上 |
| 1958年 | スウェーデン | 16 | 55カ国超がエントリー(推計) | アフリカ・アジアからの参加増加。ペレが17歳でブラジルを優勝に導く |
| 1962年 | チリ | 16 | 約56カ国がエントリー | 当時アジア・アフリカ・オセアニアが合同で1枠を争う方式も存在 |
| 1966年 | イングランド | 16 | 70カ国超がエントリー(推計) | アジア・アフリカ・オセアニア全体で1枠という配分に反発しアフリカ諸国がボイコット |
| 1970年 | メキシコ | 16 | 約75カ国がエントリー(推計) | 初のカラーTV中継。「サッカー戦争」(ホンジュラスvsエルサルバドル)が前年の予選で勃発 |
| 1974年 | 西ドイツ | 16 | 約99カ国がエントリー(推計) | FIFA会長が交代しアフリカ枠が拡大。ジャイアントキリングが増加し始める |
| 1978年 | アルゼンチン | 16 | 約107カ国がエントリー(推計) | アフリカ・アジア枠が少しずつ増加。FIFA加盟国の増加が続く |
| 1982年 | スペイン | 24 | 約109カ国がエントリー | 出場国数が初めて16→24に拡大。アフリカ・アジア・北中米枠が大幅増加 |
| 1986年 | メキシコ | 24 | 約121カ国がエントリー(推計) | マラドーナの「神の手」と「5人抜きゴール」。アルゼンチン優勝 |
| 1990年 | イタリア | 24 | 約116カ国がエントリー | 日本代表が初めてアジア最終予選に進出(予選敗退) |
| 1994年 | アメリカ | 24 | 約147カ国がエントリー | 「ドーハの悲劇」(1993年)で日本が出場を逃す。ソ連崩壊後の旧共産圏諸国が予選参加 |
| 1998年 | フランス | 32 | 約174カ国がエントリー | 出場国数が24→32に拡大。日本代表が初出場。アジア枠3.5に増加 |
| 2002年 | 日本・韓国 | 32 | 約193カ国がエントリー | アジア初の共催。開催国枠が2つ。日韓ともにベスト16以上を達成 |
| 2006年 | ドイツ | 32 | 約198カ国がエントリー | 前回優勝国の予選免除が廃止。全チームが予選を戦う制度に |
| 2010年 | 南アフリカ | 32 | 約204カ国がエントリー | アフリカ初開催。日本がベスト16。スペイン初優勝 |
| 2014年 | ブラジル | 32 | 203カ国が予選にエントリー(日経新聞報道) | FIFA加盟国(当時約209)のほぼすべてが参加。ドイツ4度目の優勝 |
| 2018年 | ロシア | 32 | 約209カ国がエントリー | フランス2度目の優勝。日本がベスト16 |
| 2022年 | カタール | 32 | 約210カ国がエントリー(ロシアは途中除外) | 中東初開催。日本がドイツ・スペインを撃破しベスト16。アルゼンチン3度目の優勝 |
| 2026年 | 米・加・墨(3カ国) | 48 | 200カ国超がエントリー見込み(大陸間PO含む) | 史上最多の48カ国出場。3カ国共催。試合数も64→104に拡大 |
※予選参加国数は、Wikipediaおよび各種報道資料を参照。1930〜1978年の推計値は資料によって差異があります。確認が取れた数字のみ「確定値」として記載し、それ以外は(推計)と明記しています。
「予選突破率」の推移——出場できる確率はこれだけ変わった
参加国が増えるほど、一般的に予選は激しくなります。一方、本大会の出場枠も拡大してきたため、「出場できる確率」がどう変化したかを確認しておきましょう。
| 時代区分 | 代表的な大会 | 予選参加国数 (概算) |
本大会 出場国数 |
出場できる割合 (概算) |
|---|---|---|---|---|
| 招待制時代 | 1930年 | 招待制 | 13 | 招待のみ |
| 16カ国時代(戦前〜) | 1966年 | 約70カ国 | 16 | 約23% |
| 24カ国時代 | 1990年 | 約116カ国 | 24 | 約21% |
| 32カ国時代(前半) | 2006年 | 約198カ国 | 32 | 約16% |
| 32カ国時代(後半) | 2014〜2022年 | 200〜210カ国 | 32 | 約15〜16% |
| 48カ国時代 | 2026年〜 | 200カ国超(見込み) | 48 | 約23〜24% |
実は、32カ国時代(1998〜2022年)は参加国数の増加に出場枠の拡大が追いつかず、「出場できる割合」は歴代最低水準の約15〜16%まで下がっていました。それが2026年からは48カ国体制になることで、割合は24%前後と1966年頃と同水準に戻ります。
つまり「W杯に出やすくなった」と感じる国・地域が増えることは確かですが、同時に「1966年と同じ難しさに戻った」とも言えます。
本大会出場国数が拡大してきた3つの理由
ワールドカップはなぜここまで規模が拡大し続けてきたのでしょうか。大きく3つの要因があります。
① FIFA加盟国数の爆発的増加
FIFAの加盟協会数は、時代とともに大幅に増加してきました。1930年代には30〜40程度だったFIFA加盟国が、旧植民地の独立ラッシュ(1960〜70年代)、ソ連崩壊・東欧民主化(1990年代)などを経て急増。現在は211協会がFIFAに加盟しており、国連加盟国(193カ国)より多いという特異な状況です。
FIFA加盟協会数の節目
1930年代:30〜40協会 →
1950年代〜60年代:独立国増加で急増 →
1990年代:ソ連・ユーゴスラビア崩壊で旧共産圏諸国が加盟 →
現在:211協会(国連加盟国193より多い)
② FIFAの収益構造と出場枠拡大の関係
FIFAの収益の大部分はワールドカップに依存しています。出場国が増えると予選から本大会まで試合数が増え、放映権料・スポンサー収入も比例して増加します。2026年大会の賞金総額は約7億2,700万ドル(約1,130億円)に上ります。チャンピオンズリーグや欧州選手権はUEFAが主催するためFIFAへの収益が入らない構造上、ワールドカップの規模拡大はFIFAにとって収益上の必然でもあります。
③ 地域間の公平性と政治的圧力
1966年大会の予選では、アジア・アフリカ・オセアニアの3地域合わせて本大会出場枠がわずか1枠しかなく、アフリカ諸国が抗議してボイコットする事態が起きました。その後、徐々に各地域の枠が見直され、1998年大会(32カ国)でアジアが3.5枠、アフリカが5枠を確保。2026年大会(48カ国)ではアジアが8枠、アフリカが9枠へとさらに拡大しています。
地域別の出場枠推移——アジア・アフリカはここまで増えた
「どの地域が何枠もらえるか」は、ワールドカップ予選を理解するうえで最も重要なポイントです。以下は主要な拡大タイミングをまとめた地域別の出場枠推移表です。
| 地域 | 〜1978年 (16カ国) |
1982〜94年 (24カ国) |
1998〜2022年 (32カ国) |
2026年〜 (48カ国) |
|---|---|---|---|---|
| UEFA(欧州) | 9〜10 | 13〜14 | 13〜14 | 16 |
| CONMEBOL(南米) | 4〜5 | 3.5〜4 | 4〜4.5 | 6(+PO0.5) |
| AFC(アジア) | 0〜1 | 2〜2.5 | 4〜4.5 | 8(+PO0.5) |
| CAF(アフリカ) | 0〜1 | 2〜2.5 | 5 | 9(+PO0.5) |
| CONCACAF(北中米) | 1〜2 | 2〜2.5 | 3〜3.5 | 6(うち3は開催国) |
| OFC(オセアニア) | 0 | 0〜0.5 | 0〜0.5 | 1(+PO0.5) |
| 合計 | 16 | 24 | 32 | 48 |
※各数値はWikipedia(FIFAワールドカップ・予選 / FIFAワールドカップ)に基づく。PO=大陸間プレーオフ枠。大会によって若干の変動あり。
最も劇的な変化はアジアとアフリカです。かつて2地域合わせて1〜2枠しかなかった時代から、2026年大会ではアジア8枠・アフリカ9枠と大幅に増加しています。日本がW杯常連になった背景には、1998年大会でアジア枠が3.5に増えたことが大きく影響しています。
日本のW杯予選の歴史や出場の軌跡については、こちらの記事もどうぞ。
→ ワールドカップが日本で開催されたのはいつ?日韓W杯2002年の全貌|フットボール戦士
歴史的転換点——予選参加国数推移の「重大事件」5選
予選参加国数や出場枠が変化した背景には、いくつかの歴史的な転換点があります。単なる数字の変化ではなく、そこには政治・経済・サッカー史が絡み合っています。
① 1966年:アフリカ諸国のボイコット——差別的な配分への抗議
1966年イングランド大会の予選では、アジア・アフリカ・オセアニアの3地域合わせて出場枠がわずか1つという配分が維持されました。アジアかアフリカかオセアニアの選手が本大会に出場するには、まず他の大陸のチームと戦って代表を1つに絞る必要がありました。これに対してアフリカ連盟(CAF)は「差別的だ」と反発し、アフリカの全加盟国が予選をボイコット。この抗議が後の枠拡大への布石となります。
② 1982年:出場国数を16→24に初拡大——FIFAの大転換
1974年にブラジルのジョアン・アヴェランジェがFIFA会長に就任(24年間在任)し、「サッカーの民主化」と「発展途上国へのサッカー普及」を掲げました。その結果、1982年スペイン大会から出場枠が16→24に初めて拡大されます。アフリカは2.5枠、アジアも2枠に拡大され、出場機会が大幅に広がりました。
③ 1990年代:ソ連・ユーゴスラビア崩壊で予選参加国数が急増
1989〜1991年の東欧革命・ソ連崩壊・ユーゴスラビア解体により、チェコとスロバキア、ロシア・ウクライナ・ジョージアなど旧連邦国、クロアチア・スロベニア・ボスニアなど旧ユーゴ諸国が独立してFIFAに加盟。1990年大会前後から予選参加国数が急増し、1994年大会では約147カ国が予選にエントリーしました。
④ 1998年:出場国数を24→32に拡大——日本初出場の年
1998年フランス大会から本大会の出場枠が24→32に拡大されました。アジアの出場枠は3.5となり、日本は初めてW杯本大会への出場権を獲得。また「前回優勝国の予選免除」制度は2006年大会から廃止(それ以降は全チームが予選を戦う)となり、より公平な選考体制へと移行しました。
⑤ 2026年:48カ国体制へ——「試合数」も64→104に爆増
2017年のFIFAバーレーン総会で決定された48カ国体制が、2026年北中米大会から実施されます。これにより試合数は64→104へ大幅増加。グループステージの形式も変わり、4カ国×12グループのうち各グループ上位2カ国に加え3位の成績上位8カ国が決勝トーナメントに進出する新方式となります。日本にとってはアジア枠が8(+PO0.5)に拡大されるため、より安定して本大会出場を狙える環境になります。
2026年大会:各地域の予選参加国数と出場枠の詳細
2026年大会は史上初の48カ国・3カ国共催という大規模大会です。地域ごとの予選参加国数と仕組みを整理します。
| 地域連盟 | 予選参加国数 | 本大会出場枠 | 予選の特徴・方式 |
|---|---|---|---|
| UEFA(欧州) | 54カ国 | 16枠 | 12グループのリーグ戦→各グループ1位が自動出場。残り4枠はプレーオフで決定 |
| AFC(アジア) | 46カ国(下位20カ国は1次予選から) | 8枠(+PO0.5) | 1〜5次予選の段階方式。最終予選(3次)は3グループ6カ国ずつ。各グループ上位2が自動出場 |
| CAF(アフリカ) | 53カ国(エリトリア棄権) | 9枠(+PO0.5) | 9グループのリーグ戦→各グループ1位が自動出場。2次予選で残り0.5枠を決定 |
| CONCACAF(北中米) | 35カ国(開催国3を除く32カ国が予選) | 6枠(うち3は開催国自動出場) | 3次予選まで段階制。3次予選3グループ→各グループ1位3カ国+2位上位2カ国で計5枠確定(+PO) |
| CONMEBOL(南米) | 10カ国(全加盟国) | 6枠(+PO0.5) | 総当たりリーグ戦1本勝負(ホーム&アウェー)。上位6が自動出場。7位が大陸間PO |
| OFC(オセアニア) | 11〜12カ国 | 1枠(+PO0.5) | 段階制。2次予選勝者が自動出場。2次予選準優勝が大陸間PO |
| 大陸間プレーオフ | 6カ国(各大陸PO組) | 2枠 | AFC・CAF・CONMEBOL・OFC各1、CONCACAF2カ国の計6カ国で2枠を争う |
※Goal.com・サッカーキング・Olympicsサイト(2025年時点報道)に基づく。一部変動の可能性あり。
注目点は南米(CONMEBOL)です。加盟10カ国が全員参加して総当たりという、最もシンプルかつ過酷な予選形式を維持しています。全10カ国中6カ国が自動出場できるため出場率は60%ですが、アルゼンチン・ブラジル・コロンビアなど強豪だらけのリーグで戦い続けるプレッシャーは相当なものです。
2026年大会の日程・時差・日本の視聴情報については、こちらの記事もどうぞ。
→ 2026年ワールドカップ北中米は日本時間何時キックオフ?日本との時差は?|フットボール戦士
上位サイトには載っていない視点——「予選参加率」という指標
多くのサイトで解説されていない、でも「予選の規模感」を最も端的に表す指標が「FIFA加盟国に対する予選参加率」です。
「FIFA加盟国 vs 国連加盟国」という特殊性
現在のFIFA加盟協会数は211で、国連加盟国(193)を上回ります。なぜかと言うと、イギリスはイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4協会として個別加盟しており、香港・マカオなども独立した協会として参加しているためです。この「主権国家でなくても参加できる」という特殊性こそが、ワールドカップ予選が「真の世界大会」である理由のひとつです。
FIFA加盟211協会のうち、実際に予選に参加する協会数は大会によって異なりますが、2014年大会以降は200カ国超(参加率約95%以上)が予選にエントリーするのが常態化しています。政治的問題(例:ロシアの2022年大会予選途中除外)や国内協会の混乱(財政問題・ガバナンス問題)により参加できないケースを除けば、ほぼすべての加盟協会がW杯を目指す状況です。
本大会出場数の「211分の48」(2026年)≒22.7%という数字は、「W杯に出場するのは世界トップ約23%の国」であることを意味します。これは五輪(夏季・陸上競技等)の参加比率と比べても際立った「世界性」を示しています。
知っておきたい予選のルール——「開催国枠」「大陸間プレーオフ」とは
開催国は予選不要——ただし1934年例外あり
ワールドカップの開催国は、原則として予選を免除され自動的に本大会に出場できます(「開催国枠」)。1934年イタリア大会ではイタリアも予選に参加した例外を除き、すべての大会で開催国は予選免除が適用されてきました。
「前回優勝国の予選免除」制度は2006年から廃止
2002年大会まではディフェンディングチャンピオン(前回優勝国)も予選を免除されていました。しかし「強化不足に繋がる」「収入減少につながる」という懸念と予選枠拡大要望から、2006年ドイツ大会を機に廃止。それ以降は開催国のみが予選免除となっています。
大陸間プレーオフ——異なる大陸のチームが1枠をかけて争う
各地域の出場枠が「4.5」や「8.5」のように「○.5」と表記されるケースがあります。この「0.5」部分が大陸間プレーオフ枠です。例えば2022年大会では、アジア予選5位のオーストラリアと南米予選5位のペルーが1対1の争いで1枠を争い、オーストラリアが勝利して本大会に出場しました。
2026年大会からは、この大陸間プレーオフが6カ国参加・2枠争奪の形式に変更されます。UFC・CAF・CONMEBOL・OFCから各1チームと、CONCACAF(北中米)から2チームが参加し、ホーム&アウェーではなくトーナメント方式で行われます。
予選参加を剥奪されたケースも存在
予選への参加資格が剥奪・除外された歴史的なケースも記録されています。
| 国・地域 | 対象大会 | 理由 |
|---|---|---|
| メキシコ | 1990年大会 | 1989年ワールドユース予選に年齢制限超過の選手を出場させたため |
| チリ | 1994年大会 | 「ロハス事件」(GKが観客投入の発煙筒で負傷を偽装して試合放棄) |
| ジンバブエ | 2018年大会 | 代表監督への給与不払い問題 |
| ロシア | 2022年大会(途中除外) | ウクライナ侵攻による。FIFAがロシアを予選から除外 |
よくある質問(Q&A)
Q. ワールドカップ予選には何カ国が参加していますか?
A. 2014年ブラジル大会予選には203カ国(日本経済新聞の確認値)、2022年カタール大会予選には約210カ国が参加しました。FIFA加盟211協会のほぼすべてが参加するのが現在の標準です。ただし、政治的問題・協会の財政難・資格剥奪などにより参加できない国も一定数あります。
Q. ワールドカップの本大会出場国数はいつ増えたのですか?
A. 大きな拡大は3回あります。1930〜1978年は基本的に16カ国(1950年は例外的に13カ国)→1982年スペイン大会から24カ国→1998年フランス大会から32カ国→2026年北中米大会から48カ国という推移です。
Q. 2026年大会のアジア枠は何カ国ですか?
A. 2026年北中米大会のアジア(AFC)出場枠は8枠+大陸間プレーオフ0.5枠の計8.5枠です(2022年大会は4.5枠)。日本、イラン、韓国、オーストラリア、サウジアラビア、カタール、ウズベキスタン、ヨルダンの8カ国が自動出場権を獲得し、9位のイラクが大陸間プレーオフに進みました(2025年時点)。
Q. 南米予選(CONMEBOL)は何カ国が参加しますか?
A. CONMEBOLは加盟10カ国すべてが参加する1リーグ総当たり戦(ホーム&アウェーの18試合)です。2026年大会は上位6カ国が自動出場、7位が大陸間プレーオフに進みます。ブラジル・アルゼンチン・コロンビア・エクアドル・ウルグアイ・パラグアイの6カ国が出場権を獲得し、ボリビアが大陸間プレーオフに進みました(2025年完了)。
Q. 最初に予選が行われたのはいつの大会ですか?
A. 1930年ウルグアイ大会は招待制で予選がありませんでした。初めて正式な予選が実施されたのは1934年イタリア大会です。この大会では開催国イタリアも予選に参加するという珍しい形式でした(開催国免除が制度化されたのは1938年以降)。
まとめ——ワールドカップ予選 参加国数推移の全体像
この記事のまとめ
- 1930年は招待制13カ国・予選なしでスタートし、1934年から予選が始まった
- 本大会出場国数は16→24→32→48と3回拡大し、2026年で史上最多48カ国に
- 現在は200カ国超(FIFA211加盟中)が予選にエントリー。参加率約95%以上
- 出場できる割合は32カ国時代の約15〜16%が最も低く、48カ国時代(2026年〜)は約23%に回復
- アジア枠は16カ国時代の「0〜1枠」から2026年は8.5枠と大幅拡大
- 出場枠拡大の背景にはFIFA加盟国増加・収益拡大の必要性・地域間の公平性要求がある
- 大陸間プレーオフは「0.5枠」を複数大陸で争う制度で、2026年から6カ国参加・2枠に変更
- 予選参加資格の剥奪事例(メキシコ・チリ・ロシア等)も存在し、すべての加盟国が参加できるわけではない
ワールドカップ予選は、単なる「本大会への登竜門」ではなく、サッカーが地球規模のスポーツであることを示す壮大な舞台です。213カ国・地域(FIFA加盟211協会以外に独立協会も一部参加)が本大会出場をかけて戦うこの大会の仕組みを知ることで、試合の一つひとつが持つ重みがより深く感じられるはずです。
2026年大会の費用・コスト情報はこちらの記事もご覧ください。
→ 2026年ワールドカップ北中米の現地観戦費用・旅費はいくら?|フットボール戦士
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