- ワールドカップの予選には何か国が参加している?
- 本大会の出場国数はいつ、どれだけ増えた?
- 予選を勝ち抜いて本大会に出られるのは何か国に1か国?
ワールドカップの予選に参加した国は、初めて予選が行われた1934年大会の32か国から、2026年大会の207か国まで増えました。本大会の出場国も13→16→24→32→48か国と4回広がっています。この記事では、1930年から2030年までの参加国数の推移を1つの表にまとめ、フットボール戦士が集計した「予選を勝ち抜ける割合」の変化、2026年大会の大陸別の枠と結果までを、2026年9月25日時点の情報で整理します。
ワールドカップ予選の参加国数と出場国数の推移(1930〜2030年)
予選の参加国は1970年代に100か国、1990年代後半に170か国を超えました。本大会の出場国は、1982年に24か国、1998年に32か国、2026年に48か国へ増えています。大会ごとの数字は次の表のとおりです。
| 大会 | 開催国 | 予選の参加国 | 本大会の出場国 |
|---|---|---|---|
| 1930年 | ウルグアイ | 予選なし(招待) | 13 |
| 1934年 | イタリア | 32 | 16 |
| 1938年 | フランス | 34 | 16(実際は15) |
| 1942・46年 | 第二次世界大戦のため中止 | ||
| 1950年 | ブラジル | 32 | 16(実際は13) |
| 1954年 | スイス | 37 | 16 |
| 1958年 | スウェーデン | 51 | 16 |
| 1962年 | チリ | 54 | 16 |
| 1966年 | イングランド | 69 | 16 |
| 1970年 | メキシコ | 69 | 16 |
| 1974年 | 西ドイツ | 97 | 16 |
| 1978年 | アルゼンチン | 105 | 16 |
| 1982年 | スペイン | 107 | 24 |
| 1986年 | メキシコ | 119 | 24 |
| 1990年 | イタリア | 111 | 24 |
| 1994年 | アメリカ | 145 | 24 |
| 1998年 | フランス | 172 | 32 |
| 2002年 | 日本・韓国 | 196 | 32 |
| 2006年 | ドイツ | 197 | 32 |
| 2010年 | 南アフリカ | 203 | 32 |
| 2014年 | ブラジル | 203 | 32 |
| 2018年 | ロシア | 210 | 32 |
| 2022年 | カタール | 210 | 32 |
| 2026年 | アメリカ・カナダ・メキシコ | 207 | 48 |
| 2030年 | モロッコ・スペイン・ポルトガル | 予選はこれから | 48(今の決まり) |
※予選の参加国=予選にエントリーした国・地域。途中で辞退・除外された国は含み、予選なしで出場が決まっていた国は含みません(英語版Wikipedia「FIFA World Cup qualifiers」の集計表。2010年の南アフリカとツバル、2022年のカタールはフットボール戦士が差し引きました)。
ほかのサイトでは、1970年大会を75か国とするなど、この表より1〜6か国多い数字も見かけます。開催国や前回優勝国、申し込みを却下された国まで数えているためで、数え方の違いです。
2026年大会の207か国は、FIFAの加盟211協会から開催国3か国と出場停止中のロシアを除いた数です。出られる国はすべてエントリーしましたが、エリトリアが試合前に辞退し、実際に戦ったのは206か国でした。
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上はFIFAワールドカップ公式のInstagramで、2026年4月1日に、開幕が近づいた2026年大会に向けて投稿したものです。
予選を勝ち抜ける割合は2026年に21.7%へ
フットボール戦士は、大会ごとに「予選で争った枠」を「予選の参加国」で割りました。予選で争った枠とは、本大会の出場枠から開催国など予選なしで決まった国を引いた数です。2026年大会は45枠を207か国で争ったので、21.7%になります。
2022年大会は31枠を210か国で争い、14.8%でした。予選の1枠を争う国の数は、6.8か国から4.6か国に減ったことになります。
意外なのは、一番せまかった大会が32か国時代ではないことです。最低は1978年大会の13.3%です。105か国が参加したのに本大会は16か国のままで、予選で争ったのは14枠だけでした。32か国時代(1998〜2022年)の平均は15.4%、16か国時代の1958〜1978年の平均は20.3%です。
2026年の21.7%は、1982年の20.6%や1966・1970年の20.3%に近い水準です。予選の通りやすさは、1960〜80年代の水準に戻ったと言えます。
本大会の出場国が16→24→32→48か国に増えた流れ
FIFA公式チャンネル(2025年12月5日公開)。初めて48か国で行われた2026年大会の組み合わせ抽選会です
1930年の第1回大会に予選はなく、招待された13か国が出場しました。初めて予選が行われたのは1934年大会です。最初の予選の試合は1933年6月11日のスウェーデン対エストニアで、開催国のイタリアも予選を戦いました。
開催国と前回優勝国が予選なしで出られるようになったのは、1938年大会からです。1958年大会からは、FIFAが大陸ごとに枠を決め、予選の運営を各大陸の連盟に任せる形になりました。今の予選の形はここから始まっています。
1966年大会ではアフリカ・アジア・オセアニアで1枠を争う形になり、アフリカの15か国がそろって予選をボイコットしました。アフリカとアジア・オセアニアに、それぞれ直接出られる枠ができたのは1970年大会です。
その後、参加国の増加に合わせて本大会も1982年に24か国、1998年に32か国へ広がりました。2006年大会からは前回優勝国の予選免除がなくなり、予選なしで出られるのは開催国だけです。2018年大会では、出場資格のある210か国すべてが初めて予選にエントリーしました。
48か国への拡大は、2017年1月10日のFIFA理事会で全会一致で決まりました。2026年大会は試合数も104試合に増え、決勝ではスペインがアルゼンチンを延長の末1対0で破って2度目の優勝を果たしました。
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上はプレミアリーグ公式のInstagramで、2026年7月20日に、スペインの2度目のW杯優勝を支えたロドリが大会最優秀選手(ゴールデンボール)に選ばれたことを伝えた投稿です。
2026年大会の大陸別の出場枠と予選参加国数
2026年大会の大陸別の枠は、2017年5月のFIFA理事会で承認されました。直接出られる枠はアジア8、アフリカ9、北中米カリブ海6、南米6、オセアニア1、ヨーロッパ16で、残り2枠を6か国のプレーオフで争いました。
アジアは「8枠+プレーオフ1」で、日本では8.5枠と呼ばれることが多い枠です。2022年大会の4.5枠と開催国カタールの分を合わせても、大きく増えました。日本はアジア3次予選C組の1位で、2025年3月20日に8大会連続8回目の出場を決めています。
北中米カリブ海の6枠には、開催国のアメリカ・カナダ・メキシコが含まれます。残る3枠をキュラソー、ハイチ、パナマが取りました。キュラソーは史上最も人口の少ない出場国です。オセアニアは初めて直接出られる枠を得て、ニュージーランドが出場しました。
予選に参加した国の数は大陸で違うため、勝ち抜きやすさも変わります。フットボール戦士が大陸ごとに計算した結果です。
| 大陸 | 予選に参加 | 本大会に出た国 | 勝ち抜けた割合 |
|---|---|---|---|
| アジア | 46か国 | 9か国 | 19.6% |
| アフリカ | 53か国 | 10か国 | 18.9% |
| 北中米カリブ海 | 32か国 | 3か国 | 9.4% |
| 南米 | 10か国 | 6か国 | 60.0% |
| オセアニア | 11か国 | 1か国 | 9.1% |
| ヨーロッパ | 54か国 | 16か国 | 29.6% |
| 合計 | 206か国 | 45か国 | 21.8% |
※予選に参加=予選を始めた国(英語版Wikipedia「2026 FIFA World Cup qualification」)。本大会に出た国はプレーオフ経由を含み、開催国3か国を除きます(FIFA公式の出場国一覧)。合計の21.8%が本文の21.7%と少し違うのは、試合の前に辞退したエリトリアを含まないためです。
南米は10か国中6か国が出場し、60.0%と飛び抜けて高い割合です。反対に北中米カリブ海は32か国で3枠、オセアニアは11か国で1枠と、10か国に1か国ほどしか出られません。ヨーロッパは29.6%ですが、優勝4回のイタリアはプレーオフ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナにPK戦で敗れ、3大会続けて出場を逃しました。
大陸間プレーオフとは?2026年はイラクとコンゴ民主共和国が出場権
FIFA公式チャンネル(2026年3月31日公開・現地時間)。大陸間プレーオフ決勝のイラク対ボリビアのハイライトです
大陸間プレーオフは、違う大陸のチーム同士が本大会の残りの枠を争う試合です。「4.5枠」「0.5枠」のように枠の数に0.5が付くのは、このプレーオフに進む権利を表しています。2018年大会までは、ホームとアウェーの2試合で決めるのが基本でした。
2022年大会は初めて開催国カタールでの1試合勝負になり、オーストラリアがペルーにPK戦で、コスタリカがニュージーランドに1対0で勝ちました。
2026年大会は6か国のトーナメントに変わりました。アジア、アフリカ、南米、オセアニアから1か国ずつ、北中米カリブ海から2か国です。2026年3月にメキシコのグアダラハラとモンテレイで行われました。
6か国のうちFIFAランキングが上の2か国、コンゴ民主共和国とイラクは決勝から登場しました。準決勝ではジャマイカがニューカレドニアに1対0、ボリビアがスリナムに2対1で勝っています。決勝はコンゴ民主共和国がジャマイカに延長の末1対0、イラクがボリビアに2対1で勝ち、最後の2枠をつかみました。
イラクは1986年大会以来、コンゴ民主共和国はザイール時代の1974年大会以来の出場です。
2030年大会は何か国?開催6か国は予選なしで出場
2030年大会は、モロッコ・スペイン・ポルトガルの共催です。第1回大会から100年を記念して、ウルグアイ・アルゼンチン・パラグアイでも1試合ずつ行われます。FIFAはこの6か国が予選なしで、それぞれの大陸の枠から出場すると発表しています。
FIFAの発表では、試合はモロッコ・スペイン・ポルトガルで101試合、南米で3試合の予定です。合計104試合は、48か国で行った2026年大会と同じ試合数です。48か国のままなら、予選で決まるのは42か国になります。
一方で、南米連盟は2030年大会だけ64か国にする案を出しています。FIFAのインファンティーノ会長は2026年7月に「検討する」と話し、7月末にはFIFAが影響を調べ始めたと報じられました。ただし2026年9月25日時点で、FIFAは64か国案を決めていません。大陸別の枠も、フットボール戦士が調べた範囲ではまだ発表されていません。
よくある質問
A. 2026年大会は、開催国3か国を除く207か国がエントリーし、206か国が試合をしました。出場停止のロシアと開催国を除く全加盟協会です。
A. 1930年は招待の13か国、1934〜1978年は16か国です。1982年大会から24か国、1998年大会から32か国、2026年大会から48か国になりました。
A. フットボール戦士の集計では、2026年大会は約4.6か国に1か国(21.7%)です。2022年大会は約6.8か国に1か国(14.8%)でした。
A. 直接出られる8枠と大陸間プレーオフ1枠の、いわゆる8.5枠です。プレーオフでイラクが勝ち、アジアからは9か国が出場しました。
A. 今の決まりでは48か国で、開催6か国は予選なしで出場します。64か国にする案もありますが、2026年9月25日時点でFIFAは決めていません。
まとめ:ワールドカップの参加国数は予選207か国、本大会48か国
- 予選の参加国は1934年大会の32か国から、2026年大会の207か国まで約6.5倍に増えた
- 本大会の出場国は16→24→32→48か国と広がり、2026年大会は初の48か国だった
- 予選を勝ち抜ける割合は2022年の14.8%から2026年は21.7%に上がった。最低は1978年の13.3%
- 2026年の枠はアジア8+プレーオフ1など。勝ち抜けた割合は南米60.0%、北中米カリブ海9.4%と大陸で大きく違う
- 2030年大会は今の決まりでは48か国で、開催6か国は予選免除。64か国案は2026年9月時点で未決定
ワールドカップは、出られる国がほぼすべて予選に参加する大会になりました。枠が増えても、予選の1枠を4〜5か国で争う厳しさは続きます。2030年大会の出場国数と大陸別の枠がどう決まるか、FIFAの発表に注目です。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:FIFA公式サイト(2026年大会の出場枠と出場国一覧、プレーオフの組み合わせ、2030年大会の開催国と出場の決まり方)、英語版Wikipedia(FIFA World Cup qualifiers、各大会の予選ページ、2026年・2030年大会のページ)、Al Jazeera、CNN。割合の計算はフットボール戦士の集計です。
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