「ワールドカップが地上波で見れない」——そんな声をよく耳にするようになりました。かつてはNHKや民放各局がほぼ全試合を無料中継していた時代から、今や有料配信サービスが中心の時代へと大きく変わっています。2026年北中米大会はどの試合が地上波で見られて、何を使えば無料で観戦できるのか。この記事では2026年ワールドカップの放送・配信体制を完全解説します。放映権料高騰の背景も含めて、疑問をすべて解消していきましょう。
結論から言う——2026年W杯は「地上波ゼロ」ではない
まず大前提として、2026年ワールドカップは地上波でも見られます。「地上波で見れない」という感覚が広がっているのは、全試合が地上波放送されていた時代と比較して、見られる試合数が大幅に減ったことが原因です。
2026年W杯——日本での視聴手段まとめ(一覧)
| 視聴手段 | 試合数 | 費用 | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| DAZN(ネット配信) | 全104試合 | 日本代表戦は無料 (その他は有料) |
全試合ライブ配信は日本国内でDAZNのみ。スマホ・PC・テレビ対応 |
| NHK総合(地上波) | 33試合 | 無料 | 開幕戦・決勝を含む。日本代表戦2試合(グループステージ)を生中継 |
| NHK BSプレミアム4K | 全104試合 | 無料(受信環境が必要) | 生中継・録画放送で全試合対応。BS受信設備が必要 |
| 日本テレビ(地上波) | 15試合 | 無料 | 日本代表の第2戦(グループステージ)を含む計15試合を放送予定 |
| フジテレビ(地上波) | 10試合 | 無料 | 計10試合を放送予定 |
| NHK ONE(ネット) | NHK放送試合 | 無料 | NHK総合での放送試合を同時配信・見逃し配信。スマホ・PCで視聴可 |
※NHK・日テレ・フジの各局放送試合数は公式発表(ゲキサカ等の報道)に基づく。詳細の試合割当は後日発表される。
地上波だけでも合計でNHK33試合+日テレ15試合+フジ10試合=58試合(重複する可能性あり)が放送予定です。ただし全104試合のうち地上波でカバーされない試合も多く、特に日本代表戦以外の重要な試合を全部見たい場合はDAZNへの加入が現実的です。
日本代表戦は無料で全試合見られる
「日本代表の試合だけ見たい」という方にとっては朗報です。日本代表のグループステージ3試合はすべて無料で視聴できます。
| 日本代表戦 | 放送・配信予定 | 無料で見られるか |
|---|---|---|
| 第1戦 vs オランダ (6/14予定) |
DAZN(無料)、NHK総合(地上波)、NHK ONE(ネット) | 無料で視聴可 |
| 第2戦 vs 欧州PO-Bの勝者 |
DAZN(無料)、日本テレビ系列(地上波) | 無料で視聴可 |
| 第3戦 vs チュニジア |
DAZN(無料)、NHK BS(衛星放送)で生中継 | DAZNで無料視聴可 (地上波はNHK BSのみ) |
| 決勝T以降 (日本が進出した場合) |
DAZN(無料)、NHK地上波またはNHK BSで全試合生中継 | 無料で視聴可 |
DAZNは通常、スポーツ視聴には有料プランへの加入が必要ですが、2026年W杯の日本代表戦は全試合、DAZNのアカウントを無料登録するだけで視聴できます(ゲキサカ・ケータイWatch等複数メディアが報道)。スマートフォン・PC・テレビどこからでも視聴できるため、テレビのない環境でも日本代表の試合を楽しめます。
2022年と2026年の違い——なぜ変わったのか
「2022年カタール大会ではABEMAで全試合無料だったのに、なぜ2026年は変わるの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
| 比較項目 | 2022年カタール大会 | 2026年北中米大会 |
|---|---|---|
| 全試合無料配信 | ABEMAが全64試合を無料中継 | 全試合無料サービスなし (DAZNが有料で全104試合) |
| 総試合数 | 64試合 | 104試合(1.6倍に増加) |
| 地上波放送 | NHK・テレ朝・フジが41試合 | NHK33試合・日テレ15試合・フジ10試合 |
| 日本代表戦の無料視聴 | ABEMA・地上波で無料 | DAZN無料登録+地上波で全試合無料 |
| 参加国 | 32カ国 | 48カ国 |
2022年大会でABEMAが全試合無料中継を実現できたのは、サイバーエージェントが「過去最大の投資」と表現したほどの大規模な先行投資によるものでした。試合数が64から104へと1.6倍に増え、放映権料がさらに高騰した2026年大会では、同じ形式を維持することは難しく、DAZNが全試合の配信権を取得するという構図に変わりました。
なぜワールドカップが地上波で見れなくなったのか——放映権料高騰の歴史
「なぜ昔は無料で全試合見れたのに、今はできないの?」という根本的な疑問を解消するために、放映権料の歴史を見てみましょう。
日本で初めてW杯が放送された1970年のメキシコ大会、当時の放映権料はわずか8000万円でした。それが2002年の日韓大会以降から急激に高騰し始めます。
日本のW杯放映権料の推移(推定含む)
| 大会 | 放映権料(推定) | 主な放送局・特記事項 |
|---|---|---|
| 1970年 メキシコ | 約8,000万円 | 東京12チャンネル(現テレビ東京)単独放送 |
| 1998年 フランス | 約6億円 | NHKが独占放送。日本初出場大会 |
| 2002年 日韓共催 | 約60億円 | 民放も参入(JC+電通体制へ)、10倍に急騰 |
| 2006年 ドイツ | 約140億円 | スカパーも参入 |
| 2010年 南アフリカ | 約170〜250億円 | 全試合地上波放送を維持 |
| 2014年 ブラジル | 約400億円 | スカパーが撤退。全試合地上波は維持 |
| 2018年 ロシア | 約600億円 | テレビ東京が撤退。全64試合地上波放送を達成 |
| 2022年 カタール | 推定200〜350億円 | ABEMAが全64試合無料中継、地上波は41試合 |
| 2026年 北中米 | 不明(さらなる高騰が見込まれる) | DAZNが全104試合配信権を取得。地上波はNHK・日テレ・フジ |
1998年フランス大会の約6億円と比べると、その後わずか20年で放映権料が100倍規模まで膨れ上がりました。2002年日韓大会を境に民放各局も参入し、競争入札によって価格が一気に跳ね上がったことが主な要因です。さらに試合数が64から104に増えたことで、2026年大会の放映権料はさらに高額になることが見込まれています。
地上波から撤退したテレビ局の流れ
- スカパー:2002〜2010年の3大会に参加。2014年ブラジル大会で放映権料高騰を理由に撤退
- テレビ東京:2018年ロシア大会から撤退
- 日本テレビ・TBS:2022年カタール大会から撤退(日テレは2026年大会で復帰)
- 民放連:南アフリカ大会以降3大会連続でW杯関連の民放収支が赤字と発表
DAZNとは——料金・使い方・無料で見る方法
2026年W杯の核心的な視聴プラットフォームとなるDAZN(ダゾーン)について、詳しく解説します。
DAZNの基本情報
DAZNはイギリスを本拠とするスポーツ映像配信サービスで、日本ではJリーグ・プロ野球・ラ・リーガなど幅広いスポーツコンテンツを配信しています。2026年W杯では日本国内唯一の全試合ライブ配信サービスとして全104試合をカバーします。
| プラン | 料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 無料登録(日本代表戦限定) | 0円 | 日本代表の全試合を無料でライブ視聴可能。アカウント登録のみ必要 |
| DAZN Standard(月間) | 月額4,200円 | W杯全104試合+Jリーグ・プロ野球等すべてのコンテンツ |
| DAZN Standard(年間一括) | 年間32,000円 (月換算約2,667円) |
月間プランと比べて年間18,400円お得 |
| DMM×DAZNホーダイ | 月額3,480円 | DAZN Standard+DMMプレミアム(動画見放題)のセット。単体加入より毎月1,270円お得 |
W杯期間中(2026年6〜7月)だけDAZNを利用したい場合は、月間プランで1ヶ月〜2ヶ月加入して大会終了後に解約するのが経済的です。月額4,200円で全104試合を見られるのは、1試合あたり約40円という計算になります。
DAZNの視聴デバイス
DAZNはスマートフォン・タブレット・PC・スマートテレビ・Fire TV・Apple TVなど幅広いデバイスに対応しています。テレビで大画面視聴したい場合は、Fire TV StickをテレビのHDMI端子に接続するだけでDAZNアプリを使えるようになります。
タイプ別——自分に合う視聴方法の選び方
どの視聴方法を選ぶかは、あなたの目的や環境によって異なります。4つのタイプ別に最適な選択肢を整理します。
「日本代表戦だけ見たい」
おすすめ:地上波(NHK・日テレ)+DAZNの無料登録
- 費用:0円
- グループステージ3試合はすべて無料で視聴可能
- 決勝トーナメント進出時もNHK+DAZNで無料対応
「強豪国の試合も楽しみたい」
おすすめ:地上波+DAZN月間プラン(大会期間中のみ加入)
- 費用:月額4,200円×1〜2ヶ月
- 大会期間(約1ヶ月)だけ加入して解約もできる
- 見逃しハイライトも充実
「全試合リアルタイムで見たい」
おすすめ:DMM×DAZNホーダイ(月額3,480円)
- 全104試合ライブ視聴が可能
- DMMプレミアム(映画・アニメ等)もセット
- DAZN単体より月1,270円お得
「BS環境があってテレビで見たい」
おすすめ:NHK BSプレミアム4K
- 費用:0円(受信環境があれば)
- 全104試合を生中継・録画で放送
- 4K高画質で楽しめる
NHK ONEを活用する——スマホで無料視聴する裏技
地上波テレビを持っていなくても、NHKが放送する試合をスマートフォンやPCで視聴できる方法があります。それが「NHK ONE」(旧NHKプラス)です。
NHK ONEの特徴
| 費用 | 無料(NHKの受信契約者はアカウント登録のみ) |
| 視聴デバイス | スマートフォン・タブレット・PC(アプリまたはウェブブラウザ) |
| 見られる試合 | NHK総合で放送される33試合(同時配信・見逃し配信) |
| 日本代表戦 | NHK担当の日本代表戦はNHK ONEでも視聴可能 |
NHK ONEはNHKが放送する試合をネットで同時・見逃し配信するサービスです。NHKの受信契約を結んでいる方であれば追加費用なしで利用できます。テレビがない部屋や外出先でもNHKの中継試合をスマートフォンで楽しめるため、地上波の補完として非常に便利です。
2026年W杯の日程と放送見通し
2026年北中米ワールドカップの基本日程と、各フェーズでの視聴の見通しを整理します。
| フェーズ | 期間 | 試合数 | 地上波放送・配信見通し |
|---|---|---|---|
| グループステージ | 6/12〜6/28(予定) | 72試合 | NHK・日テレ・フジが主要試合を地上波放送。DAZNで全試合配信。日本代表3試合は全て無料視聴可能 |
| ラウンド32 | 6/29〜7/5(予定) | 16試合 | NHK地上波またはBS。日本進出時は無料視聴可能 |
| ラウンド16 | 7/5〜7/9(予定) | 8試合 | NHK地上波またはBS。注目試合は地上波放送の可能性高 |
| 準々決勝〜決勝 | 7/10〜7/19(予定) | 8試合 | 決勝はNHK地上波で生中継確定。日本進出時はすべて無料視聴可能 |
2026年W杯は北中米開催のため、日本との時差は日本時間で主に午前2時〜午前6時(東部時間帯)または午前4時〜午前10時(太平洋時間帯)のキックオフが中心になります。深夜・早朝の試合が多いため、リアルタイム視聴が難しい場合にDAZNの見逃し配信(アーカイブ)が非常に便利です。
Q&A——ワールドカップ 地上波 見れないについてよくある疑問
Q. 2026年W杯は地上波で全く見れないのですか?
A. 地上波でも多くの試合を見ることができます。NHK総合が33試合、日本テレビが15試合、フジテレビが10試合を放送予定です。日本代表のグループステージ3試合についても、NHK(2試合)と日本テレビ(1試合)が地上波で中継します。「地上波で見れない」という感覚は、2014〜2018年大会の「全64試合地上波放送」と比較したときの印象で、地上波で全試合を見ることはできないのが現状です。
Q. 日本代表の試合だけなら、お金を払わずに見られますか?
A. 見られます。日本代表の全試合はDAZNの無料アカウント登録で視聴可能です。さらにNHK総合と日本テレビでも地上波放送が予定されています。決勝トーナメントに日本が進出した場合も、DAZNの無料配信とNHKの地上波またはBS放送で全試合無料視聴できます。
Q. DAZNに加入せずに全試合見る方法はありますか?
A. BS放送の視聴環境があれば、NHK BSプレミアム4Kで全104試合を生中継・録画放送で無料視聴できます。BS受信環境がない場合は、全試合をリアルタイムで見るためにはDAZNへの加入が必要です。ただし、地上波(NHK・日テレ・フジ)だけでも主要試合の多くは無料で視聴できます。
Q. なぜ昔は地上波で全試合見られたのに今は見れないのですか?
A. 放映権料が急激に高騰したためです。1998年フランス大会での日本の放映権料は約6億円でしたが、2018年ロシア大会では約600億円と、20年で100倍に膨れ上がりました。この高騰により、複数の民放テレビ局が撤退し、有料配信サービスに移行が進んでいます。2026年大会は試合数が104試合に増えたことで放映権料はさらに上昇が見込まれており、地上波での全試合放送は現実的ではなくなっています。
Q. 2022年大会のようにABEMAでは見れないのですか?
A. 現時点(2026年3月)では、ABEMAが2026年W杯の配信権を持っているという公式発表はありません。2026年大会の全試合ライブ配信はDAZNが独占する形になっています。2022年大会でABEMAが全試合無料中継を実現できたのは「過去最大の投資」によるものであり、試合数が1.6倍に増えた今大会での同様のサービスは難しい状況です。
まとめ——ワールドカップ 地上波 見れない問題を完全解決
この記事のまとめ
| 地上波放送はある | NHK(33試合)・日テレ(15試合)・フジ(10試合)が放送予定。全試合の地上波放送は「なし」 |
| 日本代表戦は全試合無料 | DAZNの無料アカウント登録+NHK・日テレの地上波放送で、費用0円で全試合視聴可 |
| 全104試合見たいならDAZN | 月額4,200円(または月額3,480円のDMM×DAZNホーダイ)。BS環境があればNHK BSで全試合無料 |
| 地上波が減った理由 | 放映権料が1998年の約6億円から2018年には約600億円に高騰。テレビ局の相次ぐ撤退と有料配信へのシフトが背景 |
| スマホで無料視聴 | NHK ONEでNHK放送試合(33試合)のネット視聴が無料で可能。日本代表戦のDAZN無料配信もスマホ対応 |
「ワールドカップが地上波で見れない」問題は、全試合を地上波で見ることへの環境が変わったことが原因です。日本代表の試合だけであれば、引き続き無料で楽しめる体制が整っています。海外の強豪試合も含めて全試合追いたい方はDAZNへの加入が現実的な選択肢となりますが、大会期間中のみの加入で費用を抑えることも可能です。
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