- キリンチャレンジカップやキリンカップの結果は、FIFAランキングに影響するの?
- キリンカップ2026でPK戦になった試合は、ランキングの計算でどうなる?
- 日本がエクアドル・パナマ・ニュージーランドに勝つと、何ポイント上がる?
- キリンカップ優勝で、日本のポイントはどれくらい増えた?
キリンチャレンジカップの結果は、FIFAランキングに影響します。フル代表どうしの国際Aマッチなので、親善試合でもポイントが計算されるからです。ただし重みは「10」で、W杯本大会(50〜60)よりずっと小さく、1試合で動くのはせいぜい数ポイントです。この記事では、FIFA公式の計算方法と、2026年10月のキリンカップサッカー2026で日本のポイントがどれだけ動くかの早見表を、FIFAが公表しているポイントから計算してまとめます。
日本は10月1日にエクアドルにPK戦で勝ち、10月5日の決勝でニュージーランドに2-1で勝って優勝しました。この記事の計算方法で9月からの4試合を当てはめると、日本のポイントは約11点増える試算です。正式な数字は、10月7日のFIFAの公式発表で決まります。
キリンチャレンジカップもキリンカップもFIFAランキングに入る
FIFAランキングは、試合をするたびにポイントを足したり引いたりする方式です。FIFAはこの方式を「SUM」と呼び、2018年8月の発表から使っています。チェスなどで使われるイロレーティングを、サッカー向けに手直ししたものです。
計算に入るのは、FIFAが認めるフル代表どうしの国際Aマッチです。キリンチャレンジカップ(1試合ずつの親善試合)も、4カ国で戦うキリンカップサッカーも、日本代表と相手国のフル代表が戦うので対象になります。2026年9月のウルグアイ戦・ベネズエラ戦と、10月のエクアドル戦・ニュージーランド戦も計算に入ります。
点差は計算に使われません。Wは勝ち・引き分け・負けで決まるので、1-0で勝っても5-0で勝っても増えるポイントは同じです。
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大事なのは「いつ試合をしたか」と「誰に勝ったか」の2つです。いつ試合をしたかで重み(I)が変わり、相手との力の差で勝つ見込み(We)が変わります。次の見出しから順に見ていきます。
親善試合の重みは「10」|W杯本大会の6分の1
親善試合の重みは、FIFAの国際試合カレンダーの期間内なら10、期間外なら5です。W杯本大会の準々決勝以降は60なので、親善試合1試合の動きは、その6分の1にとどまります。親善試合の重みを公式戦より小さくすることは、FIFAが2018年の見直しで狙ったことの1つでした。
2026年秋の日本代表の4試合は、どれも期間内です。FIFAのランキングページでは、2026年9月20日から10月7日(協定世界時)が今回のランキングの集計期間です。9月24日・28日のキリンチャレンジカップも、10月1日・5日のキリンカップも、この中に入ります。
期間外の親善試合は重みが5に下がります。たとえば2025年7月のE-1選手権は期間外の大会だったので、勝っても負けても動きは小さくなります。
キリンカップ2026はPK戦あり|PK勝ちは「半分の勝ち」
キリンカップサッカー2026は、4カ国のノックアウト方式です。JFAの大会ページによると、試合は90分で、同点なら延長戦をせずにすぐPK戦で勝ち負けを決めます。1試合だけのキリンチャレンジカップとは、ここが違います。
FIFAの手順書では、PK戦で決まった試合は、負けたチームには引き分け(W=0.5)、勝ったチームには「半分の勝ち」(W=0.75)として計算します。つまりPK戦の負けは、ランキング上は90分の引き分けと同じ扱いです。手順書のこの決まりは試合の種類で分けていないので、キリンカップでPK戦になったときも、この値で計算されると考えられます。
10月1日の日本対エクアドルは0-0のあと、PK戦を日本が5-4で勝ちました。日本はW=0.75、エクアドルはW=0.5で計算される見込みです。
手順書には「本大会のノックアウトで負けてもポイントは減らない」という決まりもあります。ただし対象はW杯や大陸選手権などの本大会です。キリンカップの試合は親善試合の扱いなので、この決まりには当たらないと考えるのが自然です。負ければ、そのぶんポイントは減ります。
早見表:エクアドル・パナマ・NZ戦で日本のポイントはどう動く?|実際の結果での試算
上の表は、FIFAが公表している2026年7月20日のポイントを使って、フットボール戦士が計算した早見表です。10月1日、日本はエクアドルと0-0のあとPK戦を5-4で勝ちました。結果の値はPK勝ちの0.75なので、表ではエクアドル戦のPK勝ちの欄(+1.73点)に当たります。10月5日の決勝は、ニュージーランドに90分で2-1で勝ちました。表のニュージーランド戦の「勝ち」の欄(+1.75点)に当たります。PK戦までもつれていたら−0.75点だったので、90分で勝ち切ったことで2.5点の差がついた計算です。
| チーム | FIFA順位 | ポイント | 日本との差 | 日本の勝つ見込み(We) |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 17位 | 1673.68 | - | - |
| エクアドル | 25位 | 1592.59 | 81.09 | 0.577 |
| パナマ | 44位 | 1478.41 | 195.27 | 0.679 |
| ニュージーランド | 86位 | 1269.80 | 403.88 | 0.825 |
※順位とポイントは2026年7月20日のFIFAランキング(FIFA公式サイトの国別データ、2026年10月1日取得)。Weは計算式からフットボール戦士が計算。
エクアドル戦は、日本にとって一番ポイントを取りやすい試合です。差が81点と小さく、勝てば+4.23点。引き分けでも0.77点しか減りません。
目を引くのはニュージーランド戦のPK勝ちです。日本の勝つ見込みが0.825と高いため、PK戦で勝っても(W=0.75)、ポイントは0.75点減る計算になります。格下が相手だと、PK戦までもつれた時点でランキング上は損になるわけです。日本は決勝を90分で勝ったので、この減り方は避けられました。
なお、9月の2試合や、相手国のほかの試合で、試合前のポイントは少し変わります。9月の2勝を足して計算し直しても、表の数字の変わり方は0.1点未満でした。本当の増減は、FIFAの公式発表で確かめてください。
実際の結果を当てはめた試算:4試合で約+11点
早見表と同じ計算方法で、2026年9月・10月の4試合の結果を1試合ずつ順に当てはめました。試合前の値は、2026年7月20日のFIFA公式ポイント(日本1673.68点)です。1試合ごとに日本のポイントを更新してから、次の試合を計算しています。
| 日付 | 相手 | 結果 | W | We | 増減(試算) |
|---|---|---|---|---|---|
| 9月24日 | ウルグアイ | 3-1で勝ち | 1 | 0.537 | +4.63 |
| 9月28日 | ベネズエラ | 2-1で勝ち | 1 | 0.691 | +3.09 |
| 10月1日 | エクアドル | 0-0(PK5-4で勝ち) | 0.75 | 0.584 | +1.66 |
| 10月5日 | ニュージーランド | 2-1で勝ち(決勝) | 1 | 0.830 | +1.70 |
| 4試合の合計(1673.68点 → 1684.76点) | +11.08 | ||||
※フットボール戦士の試算。相手国が同じ期間にしたほかの試合は入れていません。試合結果はJFA公式。
4試合の合計は+11.08点で、9月の2試合が+7.72点、10月のキリンカップ2試合が+3.36点です。キリンカップはエクアドル戦がPK勝ちだったぶん、2試合とも90分で勝つより小さい増え方になりました。
この試算には、相手国のほかの試合は入っていません。たとえばニュージーランドは10月1日にパナマにPK戦で勝っていますが、その分を先に入れても、決勝の増減は+1.72点でほぼ同じです。日本の順位がどう動くかは、近い順位の国の結果しだいなので、この試算だけでは決まりません。数字と順位が確定するのは、10月7日のFIFAの公式発表です。
ちなみに、フットボール戦士レーティング(全国際Aマッチの結果からElo方式で計算した独自の指標・2026年8月26日の試合まで)では、日本は210チーム中15位、エクアドルは16位と、ほぼ互角です。パナマは43位、ニュージーランドは66位でした。FIFAランキングでは8つ離れている日本とエクアドルが、別の物差しでは隣どうしになります。
実例:2025年のブラジル戦と2026年9月のウルグアイ戦・ベネズエラ戦
JFATV「【ハイライト】日本代表vsウルグアイ代表|2026.9.24」(2026年9月25日公開)。日本が3-1で勝ったキリンチャレンジカップ2026の試合です
計算式が本当にFIFAの発表と合うのか、過去のキリンチャレンジカップで確かめました。2025年10月、日本はパラグアイと2-2で引き分け、ブラジルに3-2で勝ちました。FIFAの発表では、日本のポイントはこの期間に1640.47から1645.34へ、4.87点増えています。
9月18日のFIFA公式ポイントから1試合ずつ計算すると、パラグアイ戦が−1.31点、ブラジル戦が+6.18点で、合計は+4.88点です。端数の扱いを除けば、FIFAの発表と一致しました。ブラジルは同じ期間に韓国にも勝っていて、合計は−2.75点。順位は6位から7位に下がっています。
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2025年11月のガーナ戦(2-0)とボリビア戦(3-0)でも、日本は合計+4.78点(FIFA発表)を積み上げ、19位から18位に上がりました。格下2チームへの2勝より、ブラジル1チームへの1勝のほうが大きかったことになります。
2026年9月のキリンチャレンジカップは、ウルグアイ(7月20日時点で20位)に3-1、ベネズエラ(同47位)に2-1で勝ちました。同じ方法で1試合ずつ順に計算すると、ウルグアイ戦は+4.63点、ベネズエラ戦は+3.09点で、合わせて+7.72点です。10月のキリンカップ2試合を足した合計は、上の試算のとおり+11.08点です。
日本の順位と次の更新日|公式発表は10月7日
日本の順位は、2026年7月20日の発表で17位です。今の計算方式になってからの最高は15位で、2024年10月から2025年4月まで続きました。そこから19位まで下がり、W杯2026を経て17位に戻っています。
次の公式発表は、FIFAのランキングページで日本時間10月7日21時(協定世界時12時)とされています。9月のキリンチャレンジカップ2試合と、10月1日・5日のキリンカップの結果は、ここでまとめて反映される見込みです。この記事の試算では4試合で約+11点ですが、17位の日本の順位がどうなるかは、ほかの国の結果も合わせた公式発表を待つ必要があります。
FIFAのページには、試合ごとに動く「ライブランキング」もあります。ただし「国際Aマッチとして承認されるまでは非公式」という注意書きつきです。順位の確定は、公式発表を待つ必要があります。
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FIFAランキングは、W杯の組み合わせ抽選のポット分けなどに使われます。W杯2026の抽選では2025年11月19日のランキングが使われ、18位の日本はポット2に入りました。この11月の発表には、ガーナ戦・ボリビア戦の2勝が反映されています。親善試合の数ポイントでも、積み重なれば節目の順位に関わってきます。
よくある質問
A. 影響します。フル代表どうしの国際Aマッチなので計算に入ります。国際試合カレンダーの期間内の親善試合は重み10で、1試合で動くのは数ポイントです。
A. 増えません。結果のWは勝ち・引き分け・負け(とPK戦)で決まり、点差は使われません。
A. FIFAの手順書では、PK戦の勝ちはW=0.75、負けはW=0.5(引き分けと同じ)です。日本は10月1日のエクアドル戦をPK戦で勝ったので0.75で計算され、記事の試算では約+1.7点です。ニュージーランドのように差の大きい相手だと、PK戦で勝っても日本のポイントは0.75点減る計算でした。
A. 2026年7月20日のFIFA公式ポイントで計算すると、90分で勝てば約+4.23点です。実際の10月1日の試合は0-0からのPK勝ちだったので、早見表では約+1.73点の欄に当たります。実際の値は10月7日の公式発表で確かめてください。
A. この記事の計算方法での試算では、10月の2試合で約+3.4点、9月のウルグアイ戦・ベネズエラ戦を合わせた4試合で約+11.1点です。相手国のほかの試合は入れていないので、確定した数字と順位は10月7日の公式発表で確かめてください。
A. 次の公式発表は日本時間2026年10月7日21時の予定です(FIFAのランキングページの表示)。9月と10月のキリン杯4試合は、この発表にまとめて入る見込みです。
まとめ:キリンチャレンジカップでもFIFAランキングは動く
- キリンチャレンジカップもキリンカップも国際Aマッチなので、FIFAランキングに入る
- 計算は「試合前+I×(W−We)」。期間内の親善試合はI=10で、点差は関係ない
- キリンカップ2026は90分同点ならPK戦。PK勝ちはW=0.75、PK負けは引き分けと同じ0.5
- 実際の結果(エクアドルにPK勝ち、ニュージーランドに90分で勝ち)を当てはめると、10月の2試合で約+3.4点、9月からの4試合で約+11.1点の試算
- 次の公式発表は日本時間10月7日21時。日本は2026年7月20日時点で17位で、順位の動きはこの発表で確定する
親善試合の1試合で動くのは数ポイントですが、どの相手にどう勝つかで差がつきます。2026年10月のキリンカップでは、日本は決勝を90分で勝ち切ったことで、PK戦で勝つよりも2.5点多く積み上げた計算です。
※この記事の情報は2026年10月5日時点のものです。出典:FIFA「Revision of the FIFA / Coca-Cola World Ranking」(ランキングの計算方法)、FIFA公式サイトのFIFAランキング(男子)・国別データ・ランキング集計期間、JFA公式サイト(キリンカップサッカー2026の試合結果・キリンチャレンジカップ2026)、JFATV、JFA公式Instagram、フットボール戦士レーティング。早見表と試算はフットボール戦士の計算です。
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