サッカー選手の走行距離は平均何キロ?1試合約10〜12km【2026年】

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こんな疑問を持つ方へ
  • サッカー選手は1試合で平均何キロ走るの?
  • ポジションによって走る距離はどれくらい違う?
  • Jリーグでよく走るチームはどこ?走れば勝てるの?

サッカー選手が1試合で走る距離は、フル出場でおよそ10〜12kmです。FIFAが計測した2022年W杯のデータでは、90分以上プレーしたフィールドプレーヤーの平均が10.6kmでした。チーム全体では1試合に110km前後を走ります。

この記事では、FIFA・プレミアリーグ・Jリーグの公式トラッキングデータをもとに、ポジション別の違い、1試合の走りの内訳、Jリーグ2026/27シーズンのチーム別の数字を2026年9月25日時点でまとめます。Jリーグの数字は、フットボール戦士が公式サイトの試合データを80試合分集計したものです。

サッカー選手の走行距離は1試合で約10〜12km

選手1人 10.6km W杯2022の平均 チーム合計 114.1km J1 2026/27の平均 1試合の最長 13.24km プレミア2025/26 フル出場の目安は約10〜12km
走行距離の目安(FIFA、プレミアリーグ公式、Jリーグ公式の数字をもとにフットボール戦士が作図。J1はフットボール戦士の集計)

走行距離は、選手の動きを自動で追いかける「トラッキングシステム」で測っています。W杯では、スタジアムに置いた複数のカメラで全選手の位置を記録しています。歩いている時間も含めた、試合中に動いた距離の合計です。

大会やリーグごとの公式の数字を並べると、次のようになります。数え方(GKを含むか、交代選手を含むか)が少しずつ違うので、細かい差より「だいたいの水準」を見るのがおすすめです。

大会・リーグ公式データの数字数え方
2022年W杯(FIFA)選手平均10.6km
チーム平均108.1km
90分以上出場した選手。GKと延長戦は除く
2026年W杯(FIFA)チーム平均112.1kmグループステージ72試合。GK・交代選手を含む。フットボール戦士の集計
プレミアリーグ2025/261試合の最長13.24km
シーズン最多415.46km
最多はガーナー(エヴァートン)。3,414分出場で90分あたり約11.0km
J1リーグ2026/27(第1〜8節)チーム平均114.1kmGK・交代選手を含むチームの合計。フットボール戦士の集計

プレミアリーグで1試合に最も走ったのは、ニューカッスルのブルーノ・ギマランイスです。2026年1月7日のリーズ戦で13.24kmを記録しました。13kmを超える試合はめったになく、12km台で「よく走った」と言える水準です。

ポジション別の走行距離:いちばん走るのは中盤、少ないのはセンターバック

守備的MF11.6km中盤の中央11.4kmサイドハーフ10.7kmトップ下10.5kmウイング10.5kmセンターFW10.3kmサイドバック10.3kmセンターバック9.7kmGK(参考)5.1km点線=全体平均10.6km
ポジション別の1試合の走行距離(2022年W杯で90分以上出場した選手の平均。Bradley「Setting the Benchmark Part 1」〈Biology of Sport、2023年〉のFIFA公式データをもとにフットボール戦士が作図。GKは2026年W杯の公式レポートから鈴木彩艶の4試合の平均)

ポジション別に見ると、いちばん走るのは中盤の選手です。2022年W杯では、守備的MFが平均11.6km、中盤の中央の選手が11.4kmで、ほかのポジションより8〜19%多く走っていました。攻撃でも守備でもボールに関わるため、動く範囲が広いからです。

反対に少ないのはセンターバックで、平均9.7kmでした。主に守備の場面で動くポジションで、味方がボールを持っている間は大きく動かないことが多いためです。ただし、それでも10km近くは走っています。

GKはさらに短く、日本代表の鈴木彩艶は2026年W杯の4試合で1試合4.8〜5.4kmでした。ブラジルのGKアリソンも、日本戦で5.3kmです。

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上はパルマ公式のInstagramで、2026年W杯のチュニジア戦で鈴木彩艶が無失点に抑えたことを伝えた投稿です。

Jリーグでも同じ傾向が出ています。フットボール戦士がJ1の2026/27シーズン第1〜8節の80試合を調べたところ、その試合で両チームを通じて最も走った選手は、MFが60試合、FWが13試合、DFが7試合でした(ポジションはJリーグ公式の登録による)。

1試合の走りの内訳:全力疾走はほんの一部

前田大然(FW) 合計12.0km4.04.81.9佐野海舟(MF) 合計11.9km3.85.81.625km/h以上の全力走:前田509m、佐野140m0〜7km/h7〜15km/h15〜20km/h20〜25km/h25km/h以上
2026年W杯ブラジル戦(6月29日)の走りの内訳。数字はkm(FIFAの公式レポート「Post Match Summary Report」をもとにフットボール戦士が作図)

12km走るといっても、ずっと全力で走っているわけではありません。2026年W杯のブラジル戦で12.0km走った前田大然の場合、時速15km未満の歩き・ジョグが8.8kmで、全体の7割以上を占めました。時速25km以上の全力疾走は509mで、全体の4%ほどです。

同じ試合で11.9km走ったMFの佐野海舟は、時速7〜15kmのジョグが5.8kmと多く、全力疾走は140mでした。合計はほぼ同じでも、前線から何度もダッシュするFWと、中盤で動き続けるMFでは走り方がまったく違います。走行距離だけでなく「どの速さで走ったか」を見ると、選手の役割がよく分かります。

なお「スプリント」の数え方は、データによって違います。Jリーグ公式は「時速25km以上で1秒以上走った回数」(2022年までは時速24km以上)です。FIFAのレポートの「Sprints」は時速20km以上の走りを数えています。前田大然はスウェーデン戦で95回を記録しましたが、これはFIFAの数え方での回数で、Jリーグの数字とそのまま比べることはできません。

Jリーグ2026/27でよく走るチームは?80試合を集計

よく走ったチーム(上位5)水戸118.4km柏118.1km東京V116.2km横浜FM116.0km神戸115.4km走行距離が少なめのチーム(下位5)FC東京113.0kmG大阪111.7km名古屋111.6km広島110.5km清水108.8km点線=J1平均114.1km※棒は100kmから描いています
J1リーグ2026/27シーズン第1〜8節のチーム走行距離(1試合平均)。Jリーグ公式サイトの各試合の「スタッツ」ページの走行距離(GK・交代選手を含むチーム合計)を80試合分集めてフットボール戦士が集計・作図

フットボール戦士の集計では、J1の2026/27シーズン第1〜8節で最もよく走ったのは水戸ホーリーホックで、1試合平均118.4kmでした。2位の柏レイソルも118.1kmで、ほぼ同じです。最も少なかったのは清水エスパルスの108.8kmで、1位とは1試合あたり約9.5kmの差がありました。

J1全体の平均は、1チーム1試合あたり114.1kmです。1試合での最多は、第3節の京都サンガF.C.の122.6kmでした。選手個人では、第4節の浦和レッズ対横浜F・マリノスで浦和の渡邊凌磨が走った12.9kmが、80試合の中で最も長い距離です。

気温との関係も見てみました。公式記録の気温が28度以上だった33試合は、両チームの平均が113.6kmでした。25度未満だった19試合は115.8kmで、暑い試合のほうが約2km短い結果です。ただし試合ごとのばらつきは大きく、気温だけで決まるわけではありません。

※Jリーグ公式サイトのランキングは整数(km)で表示されるため、この記事の小数第1位までの数字とは末尾が違う場合があります。ランキング上位10チームの顔ぶれは、公式サイトと一致しています。

2026年W杯の日本代表は1試合110km前後を走った

FIFA公式チャンネル(2026年6月30日公開)。日本代表がラウンド32でブラジルに1-2で敗れた試合のハイライトです

2026年W杯の日本代表は、4試合で1試合109.4〜114.9kmを走りました。最も長かったのは、ラウンド32のブラジル戦の114.9kmです。ボールを持つ時間が長かったブラジルの110.0kmより、約5km多く走っています。

試合(2026年)結果日本相手
6月14日 オランダ戦2-2109.4km102.9km
6月20日 チュニジア戦4-0112.2km112.4km
6月25日 スウェーデン戦1-1110.2km111.1km
6月29日 ブラジル戦1-2114.9km110.0km

※FIFAの各試合の公式レポート(Post Match Summary Report)の「Total Distance Covered」。日付は現地時間

選手では、前田大然がスウェーデン戦とブラジル戦で、それぞれ12.0kmを走りました。ブラジル戦ではブルーノ・ギマランイスの12.2kmに次いで、両チームで2番目の長さです。中盤の佐野海舟も、出場した3試合すべてで11km以上を記録しています。

4-0で大勝したチュニジア戦は、日本のほうがわずかに走行距離が短い試合でした。走った距離と結果は、必ずしも一致しないことが分かります。

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上は日本サッカー協会(JFA)公式のInstagramで、2026年6月のW杯チュニジア戦で上田綺世が先制点を決めたことを伝えた投稿です。

フットボール戦士がFIFAの公式レポートでグループステージの全72試合を集計すると、1チーム1試合の平均は112.1kmでした。日本の3試合の平均110.6kmは、48チーム中36位です。最も走ったのはアメリカの119.5km、最も少なかったのはカタールの103.3kmでした。

決勝に進んだ2チームを見ると、優勝したスペインは114.1kmで14位、準優勝のアルゼンチンは106.2kmで44位でした。走行距離の順位と勝ち上がりは、ここでも一致していません。

走行距離が多いチームは勝てる?J1のデータで検証

422117多く走った方が勝ち:42試合少ない方が勝ち:21試合引き分け:17試合勝ったチームの平均114.7km/負けたチーム113.7km差は1試合あたり約1.0kmだけ
J1リーグ2026/27シーズン第1〜8節の80試合で、走行距離の多いチームが勝ったかどうか(Jリーグ公式サイトの試合データをもとにフットボール戦士が集計・作図)

J1の2026/27シーズン第1〜8節で勝敗がついた63試合のうち、走行距離の多いチームが勝ったのは42試合(約67%)でした。少ないチームが勝った試合も21試合あります。勝ったチームの平均は114.7km、負けたチームは113.7kmで、差は約1kmにとどまりました。

チーム単位で見ると、差はさらにはっきりしません。走行距離3位の東京ヴェルディは、第8節終了時点で0勝4分4敗の19位です。反対に、走行距離が20チーム中19位のサンフレッチェ広島は、勝点17で3位につけています。

よく走ることは、前からボールを奪いに行く守備や、攻守の切り替えの速さにつながります。ただ、ボールを持って相手を走らせるチームは、自分たちの走行距離が少なくても勝つことがあります。走行距離は「どんな戦い方をしたか」を表す数字で、強さそのものを表す数字ではないと考えるのがよさそうです。

サッカー選手の走行距離に関するよくある質問

Q1. サッカー選手は1試合で平均何キロ走りますか?

A. フル出場でおよそ10〜12kmです。2022年W杯では、90分以上出場したフィールドプレーヤーの平均が10.6kmでした。GKは5km前後です。

Q2. いちばん走るポジションはどこですか?

A. 中盤の選手です。2022年W杯では守備的MFが平均11.6km、中盤の中央の選手が11.4kmでした。最も少ないフィールドプレーヤーはセンターバックの9.7kmです。

Q3. チーム全体ではどれくらい走りますか?

A. 1試合で110km前後です。J1の2026/27シーズン第1〜8節の平均は114.1km(交代選手を含む)で、2022年W杯のチーム平均は108.1km(GKを除く)でした。

Q4. 1試合で最も長く走った記録は?

A. プレミアリーグ2025/26シーズンの最長は、ブルーノ・ギマランイスの13.24kmです。J1の2026/27シーズン第1〜8節では、渡邊凌磨の12.9kmが最長でした。

Q5. 走行距離が多いほうが勝ちますか?

A. 勝つことが多い傾向はありますが、絶対ではありません。J1の2026/27シーズン第1〜8節では、勝敗がついた63試合のうち、走行距離の多いチームが勝ったのは42試合でした。

まとめ:サッカー選手の走行距離は1試合約10〜12km

  • フル出場の選手は1試合でおよそ10〜12km。2022年W杯の平均は10.6km
  • いちばん走るのは中盤(約11.5km)、少ないのはセンターバック(9.7km)とGK(約5km)
  • 走行距離の7割以上は歩き・ジョグで、全力疾走はほんの数%
  • J1の2026/27シーズン第1〜8節は水戸が118.4kmで最多、清水が108.8kmで最少
  • 走行距離の多いチームが勝ったのは63試合中42試合。走れば必ず勝てるわけではない

走行距離は、選手やチームの戦い方を映す数字です。試合を見るときは、合計の距離だけでなく、全力疾走の距離や相手との差にも注目すると、チームの狙いが見えてきます。

※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:Jリーグ公式サイト(J1リーグ2026/27シーズン第1〜8節の各試合スタッツ、クラブスタッツ、順位表)、FIFA Training Centre(2022年W杯フィジカル分析、2026年W杯の各試合のPost Match Summary Report)、Bradley PS「’Setting the Benchmark’ Part 1」(Biology of Sport、2023年)、プレミアリーグ公式サイト(2026年5月27日・6月4日の記事)。Jリーグの集計はフットボール戦士によるものです。