こんな疑問を持つ方へ
- メッシが一番好きな食べ物を知りたい
- 世界最高の選手がふだん何を食べているのか気になる
- ストイックな食事だけなのか、甘いものは食べるのか知りたい
- メッシの食事から自分の生活に活かせるヒントを探したい
メッシの好きな食べ物は、意外なほど「庶民的」です。本人がインタビューで一番好きだと公言しているのは、高級料理ではなく、母親が作る家庭料理「ミラネーサ」。この記事では、その中身から大の甘党という素顔、若手時代の乱れた食生活を変えた大改革まで、食から見えるメッシの人物像を掘り下げます。
メッシの好きな食べ物は「母の作るミラネーサ」
リオネル・メッシが自ら「一番好きな食べ物」と語っているのが、アルゼンチンの国民食ともいえるミラネーサ(ミラネッサとも表記)です。海外メディアのインタビューでは、好きな食べ物を聞かれて「母のミラネーサ。家でいつも食べていた、最初の味だ」という趣旨の回答をしており、豪華なレストランの一皿ではなく、実家の食卓の味を迷わず挙げています。
ミラネーサとはどんな料理?
ミラネーサは、薄くたたいて伸ばした牛肉や鶏肉に衣を付けて揚げ焼きにする料理で、日本でいえば「薄めのカツレツ」に近い存在です。名前の由来はイタリア・ミラノの「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」で、19世紀から20世紀にかけてアルゼンチンへ渡った大量のイタリア移民とともに広まり、いまや家庭でもレストランでも定番の国民的メニューになっています。
アルゼンチンでは付け合わせにフライドポテトやマッシュポテトを添えたり、パンに挟んでサンドイッチにしたりと食べ方も自由自在。「困ったらミラネーサ」と言われるほど日常に溶け込んだ料理で、日本人にとってのカレーやから揚げのようなポジションだと考えるとイメージしやすいはずです。
進化形「ミラネーサ・ナポリターナ」
メッシの好物として特に有名なのが、ミラネーサの上にトマトソース、ハム、チーズをのせてオーブンで焼き上げたミラネーサ・ナポリターナです。カツレツとピザのいいとこ取りのような一皿で、アルゼンチンの大衆食堂では定番中の定番。海外の料理メディアやSNSでも「メッシの好物」として再現レシピがたびたび話題になっています。
なぜ「母の味」なのか
メッシは1987年6月24日、アルゼンチンのロサリオで生まれ、13歳のときに家族とともにスペインへ渡ってバルセロナの下部組織に加入しました。幼くして故郷を離れた彼にとって、家族と囲んだ食卓の味は特別な意味を持ちます。世界中の一流シェフの料理を口にできる立場にありながら、「一番は母のミラネーサ」と答えるところに、家族との結び付きを何より大切にするメッシらしさが表れています。
ミラネーサだけじゃない!メッシが愛する食べ物・飲み物一覧
メッシの好物はミラネーサにとどまりません。海外メディアで繰り返し報じられてきた「メッシの好きな食べ物・飲み物」を一覧にまとめました。
| 食べ物・飲み物 | どんなもの? | メッシとの関わり |
|---|---|---|
| ミラネーサ | 薄い肉に衣を付けて揚げ焼きにするアルゼンチンの国民食 | 本人が「一番好きなのは母のミラネーサ」と公言 |
| アサード | 牛肉などを炭火でじっくり焼くアルゼンチン式バーベキュー | マイアミの自宅キッチンに専用グリルを備え付けるほどの愛好家と報じられる |
| ドゥルセ・デ・レチェ | 牛乳と砂糖を煮詰めたキャラメル状のミルクジャム | トーストに塗って楽しむ定番の甘味として知られる |
| チョコレート・アイスクリーム | 言わずと知れた甘味の代表格 | 「甘いものは全部好き」と語るほどの甘党 |
| ローストチキン | 鶏もも肉を根菜やハーブと焼き上げる料理 | バルセロナ時代の定番メニューとして紹介された |
| パスタ・ピザ | イタリア系移民の多いアルゼンチンでは日常食 | 特にマルゲリータを好むと報じられるが、現在は量を控えめに |
| マテ茶 | 南米で愛される伝統的なハーブ茶。「飲むサラダ」の異名を持つ | 専用茶器を持ち歩くほどの愛飲家。熱くて苦い飲み方を好む |
アサード:自宅にグリルを備え付けるほどの情熱
アサードは、牛肉や腸詰めなどを炭火で時間をかけて焼き上げるアルゼンチンの伝統的なバーベキューで、家族や仲間が集まる週末の風物詩でもあります。メッシはこのアサードをこよなく愛しており、米マイアミの自宅キッチンにはアサード用のグリルが組み込まれていると海外メディアで報じられています。単なる「好きな料理」を超えて、故郷の文化そのものを生活に取り入れている点が印象的です。
実は大の甘党:ドゥルセ・デ・レチェとチョコレート
ストイックなイメージの強いメッシですが、本人は「甘いものは全部好きだ。食べ過ぎないようにはしているが、ときどき楽しんでいる」という趣旨の発言をしており、チョコレート、アイスクリーム、そしてドゥルセ・デ・レチェが三大好物として知られています。
ドゥルセ・デ・レチェは牛乳と砂糖をじっくり煮詰めて作るキャラメル状のスプレッドで、アルゼンチンでは朝食のトーストからお菓子のアルファホーレスまで、あらゆる場面に登場する国民的甘味です。世界一の選手が完全に甘味を断っているわけではなく、「控えつつも楽しむ」というバランス感覚を持っている点は、後述する食生活改革を理解するうえでも重要なポイントです。
マテ茶:メッシのそばにいつもある「相棒」
飲み物で欠かせないのがマテ茶です。マテ茶は南米原産のイェルバ・マテの葉を乾燥させたお茶で、ビタミンやミネラルが豊富なことから「飲むサラダ」とも呼ばれます。専用の茶器(マテ壺)に茶葉を詰め、ボンビージャという金属製ストローで回し飲みするのが伝統的なスタイルで、メッシは熱くて苦い飲み方を好むと報じられています。練習場に向かう車中や遠征先でマテ壺を手にした姿はもはやおなじみの光景です。
若手時代は「ピザとお菓子漬け」だった?食生活の大転機
いまでこそ食への意識の高さで知られるメッシですが、キャリアの前半はまったく違いました。むしろ、食生活の乱れがキャリアの壁になりかけていた時期すらあるのです。
ピッチ上で嘔吐に苦しんだ時期
若い頃のメッシはピザやチョコレートなどを好み、炭酸飲料も日常的に飲んでいたと複数のメディアで報じられています。バルセロナのベンチでコーラを求めたという逸話が伝えられているほどです。そして2014年のブラジルワールドカップ前後には、試合中にピッチ上で嘔吐してしまう場面がたびたび見られ、体質や食事との関係が大きく取り沙汰されました。本人も後に「18、19歳のときに体に入れられるものと、27歳のときに入れられるものは違う」という趣旨の言葉で当時を振り返っています。
2014年、栄養の専門家ジュリアーノ・ポーザーとの出会い
転機となったのが、2014年に始まったイタリア人栄養専門家ジュリアーノ・ポーザー氏の指導です。ポーザー氏は「体が必要とするものを食べ、欲するままに食べない」という原則を掲げ、メッシの食生活を根本から見直しました。特に砂糖については「筋肉にとって最悪のもの」と位置づけ、摂取量を大幅に削減。南米の食文化に根付いた肉の食べ過ぎにも警鐘を鳴らしたと報じられています。
メッシが取り入れた「5つの基本食品」と控えた食品
ポーザー氏の指導内容は、特別な食材を使う複雑なものではなく、驚くほどシンプルです。
| 積極的に摂る食品 | 控えるようにした食品 |
|---|---|
| 質の高い水 | 砂糖・菓子類 |
| オリーブオイル | 炭酸飲料 |
| 全粒穀物 | 精製された小麦粉(ピザ生地など) |
| 新鮮な果物 | 過剰な肉類 |
| 新鮮な野菜(+ナッツや種子類) | 加工食品・アルコール |
水、オリーブオイル、全粒穀物、新鮮な果物、新鮮な野菜という5つを食事の柱に据え、ナッツやヒマワリの種などの種実類を補助的に取り入れる。一方で砂糖や炭酸飲料、精製小麦を減らしていく。派手さはありませんが、世界最高の選手の体は、この地に足のついた食習慣に支えられてきたのです。
食生活改革がもたらした劇的な変化
改革の効果は数字にも表れたと報じられています。改善前の2013-14シーズンは公式戦46試合41ゴールだったのに対し、翌2014-15シーズンは57試合58ゴールと爆発。バルセロナはこのシーズン、リーガ・エスパニョーラ、国王杯、チャンピオンズリーグの3冠を達成しました。悩まされていた筋肉系のケガや試合中の嘔吐も影を潜め、30代後半まで第一線で戦い続ける土台がこの時期に築かれたと見ることができます。
ここがポイント
メッシの食生活改革は「好物を完全に断つ」ものではありませんでした。甘いものを楽しむ余地を残しながら、日々の土台となる食品を入れ替える。この現実的なバランス感覚こそ、10年以上続いている理由だと考えられます。
マテ茶が生んだ友情とワールドカップの逸話
メッシの「好きな飲み物」であるマテ茶には、単なる嗜好品を超えた物語があります。
スアレスとの絆を結んだ一杯
バルセロナ時代に最強コンビを組んだウルグアイ出身のルイス・スアレスは、メッシとの親交が深まったきっかけについて「マテ茶が僕たちを結びつけた」という趣旨の発言をしています。南米では、マテ茶を回し飲みすること自体が信頼と友情の証。ピッチ上の阿吽の呼吸の裏に、一つの茶器を分かち合う時間があったというのは、サッカーファンなら思わず頬が緩むエピソードです。
カタールに持ち込まれた約500キロのマテ茶
メッシが悲願の優勝を果たした2022年カタールワールドカップでは、アルゼンチン代表が約500キログラム(1100ポンド)ものマテ茶を現地に持ち込んだと報じられました。これはブラジル代表の持ち込み量を大きく上回る規格外の数字です。チームメイトのアレクシス・マク・アリスターが「僕らが一つになるために飲んでいる」と語ったように、マテ茶は代表チームの結束の象徴でもありました。メッシ個人の好物が、チームを世界一へ導く文化にまでつながっていたと言えるでしょう。
マイアミでの食生活:行きつけの店と変わらぬ習慣
メッシは2023年から米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミでプレーしており、2025年10月には2028年までの契約延長が発表されました。マイアミでの生活でも、食のスタイルは大きく変わっていないようです。
海外メディアによれば、マイアミではイタリア料理店「カフェ・プリマ・パスタ」に妻アントネラさんと足を運ぶ姿がたびたび目撃されているほか、共同オーナーのデビッド・ベッカム氏の紹介で日本食の要素を取り入れたレストラン「ゲッコー」も訪れていると報じられています。年齢を重ねるにつれて赤身肉やピザ、チーズなどをさらに控えるようになったとも伝えられており、キャリア終盤に向けて食の管理はむしろ緻密さを増している印象です。
SNS上でも「若い頃はピザやお菓子好きだったメッシが、食事を変えてここまで長く一線で活躍している」と、その変化に注目する投稿が多く見られます。好きなものを知ることが、そのまま彼の進化の物語を知ることにつながっているのです。
メッシの食事から私たちが学べる3つのこと
メッシの食生活は、プロアスリートでなくても参考になるヒントに満ちています。
第一に、基本をシンプルに保つこと。水、良質な油、全粒穀物、果物、野菜という5本柱は、特別な食材も高価なサプリメントも必要としません。第二に、好物を完全に断たないこと。メッシは甘党を公言し、量を調整しながら楽しみ続けています。我慢一辺倒の食事制限が続かないのは、多くの人が経験している通りです。第三に、体からのサインを無視しないこと。試合中の嘔吐という明確な不調をきっかけに専門家を頼り、習慣を変えたことが、その後10年以上のキャリアを支えました。
「何を食べるか」は「どう生きるか」に直結する。メッシの食卓は、そのシンプルな真理を教えてくれます。
よくある質問
本人が公言しているのは、母親が作るアルゼンチンの家庭料理「ミラネーサ」です。薄い肉に衣を付けて揚げ焼きにする、日本のカツレツに近い料理で、トマトソースとチーズをのせたミラネーサ・ナポリターナも好物として知られています。
食べます。本人は「甘いものは全部好き」と語る甘党で、チョコレート、アイスクリーム、ミルクジャムのドゥルセ・デ・レチェが好物とされています。ただし量は控えめにし、日常の食事は野菜や果物、全粒穀物を中心に管理しています。
南米原産のイェルバ・マテの葉から作る伝統的なお茶で、ビタミンやミネラルが豊富なことから「飲むサラダ」とも呼ばれます。専用の茶器で回し飲みする文化があり、南米では友情の象徴でもあります。メッシは熱くて苦い飲み方を好むと報じられています。
2014年以降、砂糖、炭酸飲料、精製された小麦粉、過剰な肉類、加工食品などを控えていると報じられています。イタリア人栄養専門家ジュリアーノ・ポーザー氏の指導によるもので、特に砂糖は「筋肉にとって最悪」として大幅に減らしたとされています。
2023年から米MLSのインテル・マイアミに所属しています。2025年10月には2028年までの契約延長が発表されており、アルゼンチンの食文化を持ち込みながらマイアミでの生活を続けています。
まとめ:メッシの好きな食べ物は「家族と故郷の味」
メッシの好きな食べ物について、重要なポイントを整理します。
- 一番の好物は母親が作る「ミラネーサ」。アルゼンチンの国民食で、本人がインタビューで公言している
- アサード、ドゥルセ・デ・レチェ、チョコレートなども好み、実は大の甘党
- 飲み物はマテ茶を愛飲。スアレスとの友情や2022年ワールドカップ優勝の裏側にも登場する
- 若い頃はピザや炭酸飲料漬けだったが、2014年に栄養専門家の指導で食生活を大改革
- 水・オリーブオイル・全粒穀物・果物・野菜の5つを柱に、好物は控えめに楽しむバランス型
世界最高の選手が選んだのは、豪華な美食ではなく、家族の食卓と故郷の文化に根ざした味でした。次にメッシのプレーを観るときは、その体を支えてきた一皿のミラネーサと一杯のマテ茶を、少しだけ思い出してみてください。
フットボール戦士 