- サッカー日本代表が一番強かったのはいつ?今がいちばん強いって本当?
- トルシエジャパンや2002年ごろと、森保ジャパンはどっちが強い?
- FIFAランキング以外の物差しで、日本の強さの移り変わりを知りたい
数字で見ると、日本代表が一番強かったのは2026年6月です。フットボール戦士が日本代表の国際Aマッチ791試合の結果から強さを点数にすると、2026年W杯のチュニジア戦(4-0)の直後に2019点となり、これが歴代で最も高い値でした。一方で、世界の中の順位が一番高かったのは2001年8月の8位です。
この記事では、フットボール戦士レーティング(全世界の国際Aマッチの結果からElo方式で計算した独自の指標・FIFAランキングとは別物)を使い、日本の強さの移り変わり、監督ごとの比較、強さを押し上げた試合、2026年9月時点の位置を見ていきます。
日本代表が一番強かったのは2026年6月!レーティングは歴代最高の2019
フットボール戦士レーティングは、試合のたびに「勝つ見込み」と実際の結果を比べて点数を上げ下げする方法です。強い相手に勝つと大きく上がり、弱い相手に負けると大きく下がります。W杯本大会のように大事な試合ほど、動く幅も大きくなります。
日本の点数が一番高くなったのは、2026年6月20日のW杯グループステージ第2戦、チュニジアに4-0で勝った直後の2019点です。2位は2024年1月14日のアジアカップ初戦ベトナム戦(4-2)の後の2007点、3位は2026年6月14日のW杯初戦オランダ戦(2-2)の後の2004点でした。点数が高かった上位20試合は、すべて2023年10月以降の試合です。いまの日本代表が、この物差しで歴代一番強い時期にいることが分かります。
反対に、1990年以降で一番低かったのは1992年6月の1491点です。このとき世界の順位は92位でした。30年あまりで500点以上上がったことになります。
世界の順位なら2001年8月の8位が最高(トルシエジャパン)
点数ではなく「世界で何番目か」で見ると、答えは変わります。日本の順位が一番高かったのは、2001年8月15日にオーストラリアに3-0で勝った後の8位でした。フィリップ・トルシエ監督のもとで、2001年6月のコンフェデレーションズカップで準優勝した直後の時期です。2026年6月の2019点のときは10位でした。
点数が高いのに順位が下なのは、世界の上位国の点数が年々上がっているからです。世界10位のチームの点数は、1990年末の1847点から、2026年9月28日には2027点になりました。2001年8月の日本は1913点で8位でしたが、同じ1913点を2026年6月20日の世界に当てはめると24位にあたります。逆に2026年6月の2019点は、2001年8月の世界なら2位にあたる点数です。
日本の順位が10位以内に入ったのは、次の4つの時期だけです。
| 時期 | 監督 | 最高順位 | きっかけの試合 |
|---|---|---|---|
| 2001年7月〜2002年5月 | トルシエ | 8位(1913点) | コンフェデ杯準優勝、オーストラリア戦3-0 |
| 2004年8月〜11月 | ジーコ | 9位(1920点) | アジアカップ優勝、W杯1次予選 |
| 2011年11月 | ザッケローニ | 9位(1923点) | アジアカップ優勝、W杯3次予選タジキスタン戦4-0 |
| 2026年3月〜6月 | 森保一 | 10位(2019点) | イングランド戦1-0、W杯チュニジア戦4-0 |
※試合後の順位が10位以内になった時期(フットボール戦士レーティング。順位はW杯予選に出たことがあり、直近4年に試合をした210チームの中で数えたもの)
ちなみに、FIFAランキングでの日本の最高順位は1998年2月・3月の9位です。ただし当時のFIFAランキングは、試合の重要さや相手の強さをほとんど考えない今とは違う計算方法でした。フットボール戦士レーティングでは、同じ1998年3月の日本は最高でも14位でした。
監督別に見ると?森保監督の期間に約200点上がった
監督ごとに区切ると、在任中の最高点が一番高いのは森保一監督の2019点です。2位はザッケローニ監督の1923点(2011年11月)、3位はジーコ監督の1921点(2004年11月)、4位はトルシエ監督の1913点(2001年8月)でした。
就任したときと、退任したとき(森保監督は2026年9月28日)の差を見ると、上げ幅が一番大きいのは1992〜93年のハンス・オフト監督で、1505点から1742点へ236点上がりました。1992年のアジアカップ初優勝があった時期です。森保監督は1792点から1992点へ、ほぼ同じくらいの約200点を上げています。森保監督の109試合は75勝16分18敗でした。
反対に、退任時に点数を下げた監督もいます。ジーコ監督(52点減)とザッケローニ監督(50点減)は、どちらも在任中に9位まで上がったあと、最後のW杯(2006年ドイツ大会・2014年ブラジル大会)で1分2敗のグループステージ敗退となりました。W杯の3試合だけで、ジーコ監督の期間は49点、ザッケローニ監督の期間は54点下がっています。
強さを押し上げた試合は?スペイン戦は勝つ見込み22%だった
FIFA公式チャンネルの「FULL MATCH: Japan v Spain」(2026年5月公開)。2022年カタールW杯のスペイン戦(2-1)の試合全編
レーティングを大きく押し上げるのは、勝つ見込みが低い相手に勝った試合です。森保監督の期間で、試合前のレーティングから計算した「日本が勝つ見込み」が50%を切っていたのに勝った主な試合を並べました。
一番見込みが低かったのは、2022年カタールW杯のスペイン戦(2-1)の22%です。この試合だけで47点上がりました。2026年3月31日に敵地ウェンブリー・スタジアムで勝ったイングランド戦(1-0)も、見込みは23%でした。W杯のドイツ戦(2-1)と、2023年9月の敵地でのドイツ戦(4-1)はどちらも33%です。
同じような勝ちでも、W杯の試合は親善試合より点数が大きく動きます。スペイン戦の47点、W杯のドイツ戦の40点に比べて、親善試合のイングランド戦は15点でした。フットボール戦士レーティングでは、W杯本大会の試合は親善試合の3倍の重みで計算しているためです。
大事な試合で負けると大きく下がる
逆も同じです。2024年1月のアジアカップでは、ベトナム戦の後に2007点まで上がりましたが、次のイラク戦(1-2)で41点、準々決勝のイラン戦(1-2)で31点下がりました。大会の負けは、親善試合で積み上げた点数を一気に減らします。
2026年9月時点は世界14位:W杯のブラジル戦で下がった
2026年の日本は、3月のヨーロッパ遠征でスコットランドとイングランドにどちらも1-0で勝ち、イングランド戦の後に2002点、5月のアイスランド戦(1-0)の後に2003点まで上がりました。W杯ではオランダと2-2で引き分け、チュニジアに4-0で勝って2019点の最高を記録します。
ただ、そのあとのスウェーデン戦は1-1の引き分けで17点下がりました。日本が勝つ見込みは79%だったので、引き分けでも下がる計算です。決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)のブラジル戦は1-2で敗れ、さらに22点下がって1980点になりました。
JFA公式チャンネル(JFATV)の「Team Cam vol.06」(2026年6月公開)。W杯チュニジア戦(4-0)の舞台裏
W杯のあとは、9月24日のウルグアイ戦(3-1)と9月28日のベネズエラ戦(2-1)に勝って1992点まで戻しています。2026年9月28日時点の順位は210チーム中14位です。1位はスペインの2327点で、日本との差は335点あります。
なお、10月1日のキリンカップのエクアドル戦(0-0・PK戦勝ち)は、この計算にまだ入っていません。PK戦は引き分けとして数えるので、入っても点数の動きは小さくなります。
データについて
計算に使ったのは、1872年からの国際Aマッチの結果をまとめた公開データ(martj42/international_results・CC0)です。日本の試合は、フットボール戦士のサッカー日本代表 戦績・招集データベースと同じ補正(Aマッチでない練習試合などの除外と、元データに抜けている試合の追加)をした791試合を使いました。日本以外のチームの試合は、元データにある2026年8月26日までの分です。
レーティングは World Football Elo Ratings と同じ考え方(大会の重み・得点差・ホームの有利)で計算していますが、初期値や細かい重みは同じではありません。FIFAランキングとも別の、フットボール戦士独自の指標です。順位は、W杯予選に出たことがあり、直近4年に試合をした210チームの中で数えています。
時代をまたいだ点数の比較は目安です。世界の上位国の点数そのものが年々上がっているので、「2001年の1913点」と「2026年の2019点」の差がそのまま実力の差を表すわけではありません。この記事で「一番強かった」と言っているのは、この計算方法で点数や順位が一番高かった時期という意味です。
よくある質問
A. フットボール戦士レーティングでは、2026年6月20日(W杯チュニジア戦4-0の後)の2019点が歴代最高です。世界の順位で見ると、2001年8月の8位が最高でした。
A. 点数は森保監督の期間のほうが高く、最高は2019点と1913点です。ただし世界の順位はトルシエ監督の2001年8月の8位のほうが上で、森保監督の最高は10位でした。世界全体の点数が上がっているので、時代をまたいだ比較は目安です。
A. どちらも試合結果から計算しますが、計算の細かい決まりが違います。フットボール戦士レーティングは1872年からの全国際Aマッチを同じ方法で計算し直しているので、昔と今を同じ物差しで比べられます。
A. フットボール戦士レーティングでは、2026年9月28日時点で210チーム中14位(1992点)です。1位はスペインでした。
A. 1990年以降では、1992年6月の1491点(92位)が最低です。その後、オフト監督のもとで1992年のアジアカップに初優勝し、1993年10月には1743点まで上がりました。
まとめ:点数では今が最強、順位では2001年が最高
- 日本代表のレーティングの最高は、2026年6月20日(W杯チュニジア戦4-0の後)の2019点
- 点数が高かった上位20試合はすべて2023年10月以降で、今が歴代で一番点数の高い時期
- 世界の順位の最高は2001年8月の8位(トルシエ監督)。世界全体の点数が上がり、2026年は2019点でも10位だった
- 監督別では森保監督の期間に約200点上がり、最高点も歴代監督で一番高い
- 2026年9月28日時点は1992点で世界14位。W杯のスウェーデン戦・ブラジル戦で下がった
「いつが一番強かったか」は、点数で見るか順位で見るかで答えが変わります。点数で見ると、スペインやドイツ、イングランドに勝った今の日本代表が、歴代で最も高いところにいます。11月のブラジル戦・パラグアイ戦、2027年1月のアジアカップで、この点数がどう動くかにも注目です。
※この記事の情報は2026年10月3日時点のものです。レーティングは2026年9月28日までの試合でフットボール戦士が計算しました。日本以外の国の試合は元データにある2026年8月26日までの分です。
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