日本代表の歴代監督で勝率が一番高いのは?森保一が109試合で68.8%

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こんな疑問を持つ方へ
  • サッカー日本代表の歴代監督で、勝率が一番高いのは誰?
  • 森保一監督の勝率は、相手が弱かったから高いだけ?
  • オシム、ザッケローニ、ハリルホジッチなど歴代監督の成績を並べて比べたい

サッカー日本代表の歴代監督で勝率が一番高いのは、森保一監督の68.8%(109試合75勝)です。10試合以上指揮した監督(岡田監督の1回目と2回目は別に数えて延べ11人)の中で、2位のオシム監督とアギーレ監督(どちらも60.0%)を8.8ポイント上回っています。

この記事では、1992年のオフト監督から2026年9月28日のベネズエラ戦までの520試合を、フットボール戦士が監督ごとに集計しました。勝率だけでなく、強い相手との成績、得点と失点、W杯本大会の成績、在任中に日本の強さの指標がどう動いたかも並べます。

日本代表の歴代監督で勝率が一番高いのは森保一の68.8%

勝率(10試合以上の監督・フットボール戦士の集計)森保一68.8%109試合オシム60.0%20試合アギーレ60.0%10試合オフト57.1%28試合ハリルホジッチ55.3%38試合ザッケローニ54.5%55試合岡田(2回目)52.0%50試合ジーコ50.7%71試合加茂周50.0%48試合トルシエ46.4%56試合岡田(1回目)35.3%17試合
10試合以上指揮した監督の勝率(勝ち÷試合数)。右の数字は試合数。1992年5月〜2026年9月の国際試合の公開データをもとにフットボール戦士が集計・作図

10試合以上指揮した延べ11人の勝率を比べると、1位は森保一監督の68.8%でした。2位はオシム監督とアギーレ監督の60.0%で、4位のオフト監督(57.1%)までが「10試合で6勝前後」の水準です。最も低いのは、1998年W杯を率いた岡田武史監督(1回目)の35.3%でした。

森保監督は試合数でも飛び抜けています。109試合は、2番目に多いジーコ監督(71試合)の1.5倍です。100試合を超えても7割近い勝率を保っている点が、ほかの監督との大きな違いです。

監督期間試合勝-分-敗勝率
ハンス・オフト1992〜93年2816-8-457.1%
パウロ・ロベルト・ファルカン1994年93-4-233.3%
加茂周1995〜97年4824-10-1450.0%
岡田武史(1回目)1997〜98年176-4-735.3%
フィリップ・トルシエ1998〜2002年5626-16-1446.4%
ジーコ2002〜06年7136-16-1950.7%
イビチャ・オシム2006〜07年2012-5-360.0%
岡田武史(2回目)2008〜10年5026-13-1152.0%
原博実(代行)2010年22-0-0100%
アルベルト・ザッケローニ2010〜14年5530-12-1354.5%
ハビエル・アギーレ2014〜15年106-2-260.0%
ヴァイッド・ハリルホジッチ2015〜18年3821-9-855.3%
西野朗2018年72-1-428.6%
森保一2018〜26年10975-16-1868.8%

※期間は監督として最初と最後の試合の年。森保監督は2026年9月28日の試合まで。PK戦で決着した試合は引き分けとして数えています。10試合未満の3人(ファルカン監督、原博実監督代行、西野監督)は図のランキングから外しました。

表の中で10試合に届かないのは3人です。西野朗監督は2018年W杯の直前に就任し、7試合で大会を終えました。原博実さんは2010年9月、ザッケローニ監督の就労ビザが間に合わなかった2試合で指揮を執っています。

強い相手に勝っているのは?世界30位以内との成績

前年末に世界30位以内だった相手との成績オシム60%5戦3勝森保一44%34戦15勝ザッケローニ36%22戦8勝アギーレ33%3戦1勝トルシエ33%27戦9勝岡田(1回目)33%9戦3勝オフト29%7戦2勝ハリルホジッチ25%4戦1勝岡田(2回目)25%16戦4勝加茂周22%18戦4勝ジーコ17%23戦4勝
試合の前年末の時点で、フットボール戦士レーティングの世界30位以内だった相手との勝率。右は試合数と勝ち数(フットボール戦士が集計・作図)

「森保監督の勝率はアジアの格下に勝っているだけでは?」という疑問に答えるため、相手の強さで分けてみました。物差しは、フットボール戦士が全試合の結果から計算している各国代表の強さの指標(フットボール戦士レーティング)です。試合の前年末に世界30位以内だった相手を「強い相手」としています。

森保監督は強い相手と34試合戦い、15勝9分10敗、勝率44.1%でした。オフト監督から西野監督までの歴代監督が強い相手と戦った144試合は41勝で、勝率は28.5%です。強い相手への勝率は、森保監督の時代に大きく上がっていました。

図の1位はオシム監督の60%ですが、強い相手との試合は5試合しかありません。10試合以上戦った監督に限ると、森保監督の44.1%が最も高く、次がザッケローニ監督の36.4%(22試合8勝)です。最も低いのはジーコ監督の17.4%(23試合4勝)でした。

森保監督が勝った強い相手

森保監督が勝った「前年末に世界30位以内」の相手は15試合あります。主な試合は次のとおりです(カッコ内は相手の前年末の順位)。

  • 2022年11月23日 W杯 ドイツ 2-1(9位):堂安律と浅野拓磨のゴールで逆転
  • 2022年12月1日 W杯 スペイン 2-1(5位):堂安律と田中碧のゴールで逆転
  • 2023年9月9日 親善試合 ドイツ 4-1(9位)
  • 2023年10月17日 親善試合 チュニジア 2-0(30位)
  • 2025年10月14日 親善試合 ブラジル 3-2(4位):南野拓実・中村敬斗・上田綺世の3点で逆転。ブラジルとの14試合目で初めての勝利
  • 2026年3月31日 親善試合 イングランド 1-0(4位)
  • 2026年9月24日 親善試合 ウルグアイ 3-1(13位)

一方で、強い相手以外(75試合)には60勝7分8敗、勝率80.0%でした。W杯予選やE-1選手権でアジアの国に大きく勝ち越していることも、全体の勝率を押し上げています。ただ、強い相手との成績だけを比べても歴代1位なので、「格下に勝っているだけ」とは言えない数字です。

得点と失点で見ると?森保ジャパンは1試合2.39点

1試合あたりの得点(紺)と失点(オレンジ)森保一2.390.71オフト1.930.61ハリルホジッチ2.210.89オシム1.800.70アギーレ1.901.00岡田(2回目)1.700.82加茂周2.121.35ザッケローニ1.841.13トルシエ1.620.93ジーコ1.590.99岡田(1回目)1.531.12
監督別の1試合あたりの得点と失点。上から「得点-失点」の差が大きい順(フットボール戦士が集計・作図)

1試合あたりの得点は、森保監督の2.39点が最も多く、ハリルホジッチ監督の2.21点、加茂周監督の2.12点が続きます。失点は、オフト監督の0.61点が最も少なく、オシム監督の0.70点、森保監督の0.71点の順でした。

得点から失点を引いた差は、森保監督が1試合あたり1.68点で最も大きくなりました。加茂監督は得点が多い一方で失点も1.35点と多く、差ではオフト監督やハリルホジッチ監督を下回ります。森保監督は得点が1位で、失点も3番目に少ない数字でした。

勝ち・引き分けを勝ち点(勝ち3点・引き分け1点)に直した1試合平均でも、森保監督の2.21点が1位です。2位はオシム監督の2.05点、3位はアギーレ監督とオフト監督の2.00点で、勝率の順位とほぼ同じ並びになりました。

W杯本大会の成績は?監督別の勝ち・負け

W杯本大会の成績(勝ち・引き分け・負け)勝ち引き分け負け岡田(1回目)31998年トルシエ2112002年ジーコ122006年岡田(2回目)2112010年ザッケローニ122014年西野朗1122018年森保一33222・26年
W杯本大会を指揮した監督の成績。右は大会の年(フットボール戦士が集計・作図)

W杯本大会で最も多く勝った監督も森保監督です。2022年大会でドイツとスペインに勝ち、2026年大会でチュニジアに4-0で勝って、W杯の勝利は通算3つになりました。トルシエ監督(2002年)と岡田監督(2010年)の2勝を上回り、日本代表の監督で最多です。

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上は、日本サッカー協会(JFA)が2026年W杯のラウンド32・ブラジル戦の前日に投稿した、森保監督のコメントを伝える投稿です。この試合は1-2で敗れ、2026年大会はベスト32で終わりました。W杯本大会の森保監督の成績は、2大会8試合で3勝3分2敗です。

公式戦(W杯やその予選、アジアカップ、E-1選手権など)と親善試合で分けると、森保監督は公式戦65試合で勝率70.8%、親善試合44試合で65.9%でした。ジーコ監督(公式戦60.6%、親善試合42.1%)やトルシエ監督(56.7%、34.6%)は親善試合の勝率が大きく下がりますが、森保監督は親善試合でもあまり下がっていません。

監督が代わって日本は強くなった?レーティングの変化

日本のレーティング(白丸=就任前、塗り=退任時)オフト84位→27位森保一34位→15位トルシエ43位→20位アギーレ28位→21位オシム31位→25位岡田(2回目)25位→18位加茂周36位→40位岡田(1回目)37位→44位ハリルホジッチ23位→34位ザッケローニ17位→28位ジーコ20位→31位150017001900
日本のフットボール戦士レーティングと世界順位。就任前=初戦の前月末、退任時=最後の試合の月末(森保監督は2026年8月末)。フットボール戦士が集計・作図

勝率は「どの相手と何試合したか」に左右されます。そこで、試合の相手の強さも計算に入れた日本代表の強さの指標(フットボール戦士レーティング)が、監督の在任中にどう動いたかも見ました。

順位を最も上げたのはオフト監督で、就任前の84位から27位まで上がりました。Jリーグが始まる前後で、日本が初めてアジアカップに優勝した時期です。森保監督は34位から15位、トルシエ監督は43位から20位に上げています。

逆に、ジーコ監督(20位→31位)、ザッケローニ監督(17位→28位)、ハリルホジッチ監督(23位→34位)は、就任前より順位を下げて退任しました。ジーコ監督とザッケローニ監督はW杯本大会のグループリーグ敗退で、ハリルホジッチ監督はW杯の2か月前の解任で退任しています。なお、日本のレーティングの値が最も高かったのは2026年6月のW杯チュニジア戦の後(森保監督の時代)、世界順位が最も高かったのは2001年の8位(トルシエ監督の時代)でした。

データについて

集計に使ったのは、各国代表の国際試合の結果をまとめた公開データ(martj42/international_results・CC0)をもとにした、フットボール戦士のサッカー日本代表 戦績・招集データベースです。対象は日本代表(男子)の1992年5月30日から2026年9月28日までの520試合です。

元のデータには、2023年10月のチュニジア戦(2-0)、2025年7月のE-1選手権3試合(香港6-1、中国2-0、韓国1-0)と、2026年9月のウルグアイ戦(3-1)・ベネズエラ戦(2-1)がまだ入っていなかったため、JFA公式サイト・報道・Jリーグ公式サイトの結果で確かめて追加しました。一方、1997年5月の東アジア競技大会の4試合と、非公開の練習試合だった2024年1月9日のヨルダン戦は、国際Aマッチに数えられていないため除いています(2026年10月1日に更新)。また、2010年9月のパラグアイ戦とグアテマラ戦は、原博実さんの監督代行として数えています。

PK戦で決着した試合は、引き分けとして数えています。JFAや報道の数え方とは引き分けと負けの数がずれることがあり、たとえば森保監督の100試合目の時点の成績は、報道では69勝13分18敗、この記事の数え方では69勝14分17敗です(2022年W杯のクロアチア戦の扱いの違い)。勝ち数と試合数は一致しています。

強い相手の判定と日本の順位には、フットボール戦士レーティングを使いました。FIFAランキングとは別の、フットボール戦士が独自に計算している指標で、現在も続いている210の代表チームの中での順位です。レーティングの詳しい仕組みと各国の順位は、フットボール戦士レーティングのページで見られます。

よくある質問

Q1. サッカー日本代表の歴代監督で勝率が一番高いのは?

A. 10試合以上指揮した監督では、森保一監督の68.8%(109試合75勝16分18敗)が最も高い数字です。2位はオシム監督とアギーレ監督の60.0%でした。

Q2. 日本代表の監督で一番多く試合を指揮したのは?

A. 森保監督の109試合です(2026年9月28日時点)。2番目はジーコ監督の71試合、3番目はトルシエ監督の56試合でした。

Q3. 森保監督は格下にだけ勝っているの?

A. 前年末に世界30位以内だった強い相手とは34試合で15勝し、勝率44.1%でした。歴代監督の合計(144試合41勝・28.5%)より高く、強い相手との成績でも上位です。

Q4. W杯で一番勝った日本代表の監督は?

A. 森保監督の3勝(2022年2勝、2026年1勝)です。トルシエ監督と岡田監督(2回目)が2勝で続きます。

Q5. 勝率が一番低い日本代表の監督は?

A. 10試合以上では、岡田武史監督(1回目)の35.3%(17試合6勝)です。10試合未満も入れると、西野朗監督の28.6%(7試合2勝)が最も低い数字です。

まとめ:日本代表の歴代監督で勝率1位は森保一、強い相手との成績でも上位

  • 10試合以上指揮した延べ11人で、勝率1位は森保一監督の68.8%(109試合75勝)
  • 2位はオシム監督とアギーレ監督の60.0%、最下位は岡田監督(1回目)の35.3%
  • 世界30位以内の相手には森保監督が34試合15勝(44.1%)。歴代監督の合計は28.5%
  • 1試合の得点は森保監督の2.39点が最多、失点はオフト監督の0.61点が最少
  • W杯本大会の勝利は森保監督の3勝が最多。日本の世界順位は在任中に34位から15位へ

森保監督の勝率の高さは、試合数の多さ、強い相手への勝ち、得点と失点の差のどれで見ても、ほかの監督と比べてはっきり上にあります。ただ、アジアの国との試合が勝率を押し上げている面もあり、強い相手への勝率は4割台です。歴代監督の数字は、時代ごとの相手や試合の組み方の違いも込みで読むのがよさそうです。

※この記事の情報は2026年9月29日時点のものです(2026年10月1日更新)。試合結果は2026年9月28日のベネズエラ戦まで、フットボール戦士レーティングは2026年8月26日の試合までのデータを使っています。