- 塩貝健人の実力は本物?「うまい」「下手」どっちの評価が正しい?
- 強みや特徴、利き足、足の速さ(50m)が知りたい
- 同い年のFW・後藤啓介と比べるとどうなの?
塩貝健人選手の実力は、点を取る力ははっきり数字に出ている一方で、ドイツではまだ結果が出ていない、というのが正直なところです。オランダのNECでは2025-26シーズンに363分で7得点(約52分に1点)を挙げ、2025年の1年間に途中出場から11得点したエールディビジ史上最多の記録も持っています。一方、ドイツのヴォルフスブルクでは公式戦664分で1得点にとどまっています。
この記事では、クラブ別の成績と監督・メディアの評価、強みと課題、足の速さを数字で整理します。最後に、同じ2005年生まれのFW・後藤啓介選手とも比べてみます。
塩貝健人の実力は本物?数字で見るとNECでは52分に1点
塩貝選手の得点ペースは、所属クラブによって大きく違います。一番点を取ったのはNECの2025-26シーズン前半で、リーグ戦12試合(先発は1試合)・363分で7得点しました。90分に直すと1.74点で、7点すべてが途中出場からのゴールです。日本サッカー協会の公式プロフィールも「途中出場11試合で7得点という驚異的な決定力」と紹介しています。
2025年の1年間で見ると、塩貝選手はエールディビジで途中出場から11得点しました。データ会社Optaによると、途中出場の選手が1年で挙げた得点としては大会史上最多で、それまでの記録はフンテラールの10得点でした。
| クラブ・シーズン | リーグ | 試合 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 横浜F・マリノス 2024 | J1 | 7 | 1 |
| NEC 2024-25 | オランダ1部 | 25 | 4 |
| NEC 2025-26 | オランダ1部 | 12 | 7 |
| ヴォルフスブルク 2025-26 | ドイツ1部 | 12 | 1 |
| ヴォルフスブルク 2026-27 | ドイツ2部 | 5 | 0 |
※リーグ戦だけの成績(Transfermarktと英語版Wikipedia、2026年9月12日の試合まで)。カップ戦などを含めたクラブ通算は68試合16得点です。
2026年1月、塩貝選手は推定950万ユーロの移籍金でヴォルフスブルクに移りました。ただ、ドイツ1部では12試合で1得点。チームは2部に降格し、2026-27シーズンは2部で5試合に出て、まだ得点がありません。クラブでの最後のゴールは2026年2月21日のアウクスブルク戦です。
日本代表では、2026年10月1日のエクアドル戦の前の時点で4試合1得点1アシストです。出場はすべて途中からで、合計しても40分ほどですが、3月のデビュー戦でアシスト、9月24日のウルグアイ戦では決勝点を決めました。
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評価は?「うまい」と「下手」が分かれる理由
オランダの放送局ESPN NLが2025年12月に公開した、塩貝選手のエールディビジでの途中出場からのゴール集。
塩貝選手を高く評価しているのは、一緒にプレーしてきた監督や指導者です。NECのシュルーダー監督は「日々うまくなっている大きな才能」と話しました。ヴォルフスブルクのスポーツディレクターは、獲得したときにスピードと強度、強いプレスを評価しています。降格前のヘッキング監督も「いつも全力で、メンタリティーはとても良い」と話しました。
日本代表でも評価は高く、森保一監督はウルグアイ戦のあと「ゴールを奪うという、若手らしいギラギラしたところを見せてくれた」と話しています。上田綺世選手は「アスリートとしての思考力はものすごく高い」と評価しました。
「下手」と言われる2つの理由
反対に「下手」「期待外れ」という声の出どころは、主に2つあります。1つ目は、ドイツで点が取れていないことです。南ドイツ新聞は、冬に大金をかけて補強したFWが結果を出していないと厳しく書きました。地元紙の採点でも、低い点がつく試合がありました。
2つ目は、周りが見えずに強引になる場面があることです。ウルグアイ戦では、ゴールの前に2度ドリブルで囲まれてボールを奪われました。横でフリーだった久保建英選手は「あれは出さなきゃダメよ」と本人に伝え、森保監督も「パスを出していたらあと2点は取れたかもしれない」と課題を口にしています(サッカーダイジェスト)。
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本人は「点が点がとなると、ボールしか見えなくなって、あのシーンは外の味方が見えていなかった。そこは改善できる」と認めています。そのうえで「批判が多いのは分かるけど、このスタイルを変えるつもりはない」とも話しました(ゲキサカ)。ゴールへの強い気持ちと、まわりを使う判断をどう両立させるかが、評価を分けるポイントになっています。
特徴・強みは?スピードと途中出場の得点力、利き足は右
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塩貝選手の一番の強みはスピードです。相手の最終ラインの裏へ抜け出す動きや、カウンターで一気にゴールへ向かう場面で力を発揮します。ヴォルフスブルクでの唯一のゴールも、カウンターから右足で決めたものでした。日本サッカー協会も「圧倒的なスピードと、それを試合終盤まで持続できるスタミナを最大の武器とする」と紹介しています。
2つ目の強みは、短い時間で点を取る力です。NECの2025-26シーズンの7得点はすべて途中出場から。疲れた相手に対して、スピードと前からの守備で流れを変える「ジョーカー」の役割を得意にしています。
ゴール前では、相手のミスを逃さない嗅覚もあります。2025年2月1日のPSV戦では、終了間際に相手のバックパスを奪って同点ゴールを決めました。NECでの2024-25シーズンのリーグ4得点のうち3点はヘディングで、180cmの身長でも空中戦で点を取っています。
利き足は右足です。身長180cm・体重77kgで、FWとしては特別大きいわけではありません。ゴールは右足が中心ですが、スコットランド戦のアシストのように、左足に来たボールを落として味方を使うプレーもあります。
足の速さは?50mのタイムは非公表、最高速度は36.2km/h
塩貝選手の50m走のタイムは、公表されていません。代わりに分かっているのが、試合中の最高速度です。NEC時代のアヤックス戦では36.2km/hが出たと、本人が話しています(FOOTBALL ZONE、ABEMA)。これはクラブのスタッフの計測で、リーグが公表した数字ではありません。
リーグの公式データでは、ドイツ1部の2025-26シーズンの最高速度は34.65km/hで、約500人の中で77位でした。2026-27シーズンの2部では、5試合で33.78km/h(66位)です。1部で一番速かった選手は37.00km/hで、塩貝選手はトップクラスより少し下の位置にいます。
速さは、生まれつきだけで手に入れたものではありません。本人はウサイン・ボルトの走り方を分析して、どの筋肉を鍛えればいいか、どんなフォームで走ればいいかを研究したと話しています(ABEMA)。高校時代にはボディビルダーでもある父から筋トレを教わり、そこから急に足が速くなったそうです。
後藤啓介と比べると?同じ2005年生まれのFWの違い
後藤啓介選手は、塩貝選手と同じ2005年生まれのFWです。2人はそろって2026年W杯の日本代表メンバーに選ばれました。ただ、タイプはまったく違います。塩貝選手がスピードと裏への抜け出しで勝負するのに対し、後藤選手は191cmの高さを生かした空中戦とポストプレーが持ち味です。
2025-26シーズンの成績で比べると、出場時間あたりの得点は、NEC時代の塩貝選手(約52分に1点)が上です。一方で、1シーズンを通して出続けた量では、ベルギーのシント・トロイデンで公式戦40試合13得点8アシストの後藤選手が上回ります。後藤選手は2026年7月にドイツ1部のフライブルクへ移り、塩貝選手のヴォルフスブルクは2部なので、今はいるリーグも違います。
日本代表のゴールは、塩貝選手が先に決めました。フットボール戦士が毎日集計している日本での注目度(日本語版Wikipediaの閲覧数)でも、直近30日は塩貝選手が1日あたり3,552回で839人中4位、後藤選手は547回で55位でした。また、フットボール戦士がWikidataの記載をもとに日本代表経験者557人の身長を集計すると、後藤選手の191cmは高いほうから6番目に入る高さで、塩貝選手の180cmは159番目でした。
よくある質問
A. 点を取る力は本物と言える数字があります。NECでは2025-26シーズンに363分で7得点し、2025年に途中出場から11得点したエールディビジ史上最多の記録を持っています。ただ、ドイツのヴォルフスブルクでは公式戦664分で1得点にとどまっています。
A. スピードと、途中出場から短い時間で点を取る力です。前からの守備やゴール前で相手のミスを逃さない嗅覚もあります。
A. 右足です。身長は180cm、体重は77kgです。
A. 公表されていません。試合中の最高速度は、NEC時代のクラブの計測で36.2km/h、ドイツ1部のリーグ公式データで34.65km/hです。
A. タイプが違うので一概には言えません。出場時間あたりの得点と代表ゴールでは塩貝選手、シーズンを通した出場と得点の量、今いるリーグ(ドイツ1部)では後藤選手が上です。
まとめ:塩貝健人は「点を取る力」が数字に出ているFW
- NECでは2025-26シーズンに363分で7得点。2025年の途中出場11得点はエールディビジ史上最多
- ヴォルフスブルクでは公式戦664分で1得点。チームは2部に降格した
- 強みはスピードと途中出場の得点力。課題は周りを使う判断で、本人もスタイルは変えないが改善はすると話している
- 利き足は右。50mのタイムは非公表で、最高速度はクラブ計測36.2km/h、リーグ公式34.65km/h
- 同い年の後藤啓介とはタイプが正反対。代表ゴールは塩貝が先、所属リーグは後藤が上
塩貝選手は、オランダで「途中から出て点を取る」という形で一気に評価を上げたFWです。ドイツではまだ結果が出ていませんが、日本代表では初ゴールを決めて存在感を示しました。スピードと点を取る力に、周りを使う判断が加われば、評価はさらに上がるはずです。
※この記事の情報は2026年10月1日時点のものです。クラブの成績は2026年9月12日の試合まで、日本代表の成績は10月1日のエクアドル戦の前までの数字です。
フットボール戦士 
