- サッカーのパラグアイ代表って強いの?FIFAランキングは何位?
- W杯ではどこまで勝ち進んだことがある?2010年や2026年の成績は?
- 監督は誰?どんな戦い方をするチーム?
サッカーのパラグアイ代表は、南米で6番手前後の力を持つ「中堅の上」のチームで、2026年W杯ではドイツを破ってベスト16に入りました。FIFAランキングは33位(2026年10月7日発表)で、2024年夏の62位から大きく順位を上げています。
持ち味は、堅い守備と1点差の勝負に強いことです。この記事では、FIFAランキングの順位と推移、W杯の歴代成績(2010年のベスト8・2026年のベスト16)、グスタボ・アルファロ監督と戦い方を、公式発表とフットボール戦士の集計でまとめます。
パラグアイ代表は強い?南米で6番手、W杯2026はベスト16
結論から言うと、パラグアイは「世界のトップではないが、強豪を倒せる力がある」チームです。W杯2026の南米予選は10か国中6位で、2010年以来4大会ぶりにW杯へ出ました。本大会ではグループを3位で抜け、ラウンド32でドイツにPK戦で勝っています。
FIFAランキング(2026年10月7日)では、南米の国の中でアルゼンチン(2位)、ブラジル(6位)、コロンビア(11位)、ウルグアイ(20位)、エクアドル(24位)に次ぐ6番目です。南米予選の順位とほぼ同じ位置で、「南米の6番手」と見ると分かりやすいでしょう。
ただし、今の勢いは数字以上です。2024年8月にアルゼンチン人のグスタボ・アルファロ監督が就任してから、南米予選ではブラジル・アルゼンチン・ウルグアイにホームで勝ちました。南米の強豪と互角に戦える状態に戻ったことが、「パラグアイは強い」と言われる理由です。
愛称は「ラ・アルビロハ(白と赤)」
パラグアイ代表の愛称は「ラ・アルビロハ(La Albirroja)」です。スペイン語で「白と赤」という意味で、赤と白の縦じまのユニフォームから来ています(英語版Wikipedia)。公式のSNSアカウントの名前も「albirroja」です。
南米選手権のコパ・アメリカでは、1953年と1979年の2回優勝しています。日本では、2010年W杯のラウンド16で日本をPK戦で破ったチームとして覚えている人も多いはずです。
パラグアイのFIFAランキングは何位?2026年10月は33位
パラグアイのFIFAランキングは、2026年10月7日の発表で33位です。7月20日の34位から1つ上がりました。日本は同じ発表で17位です。
FIFA公式サイトの各回の発表を並べると、アルファロ監督が就任する直前の2024年7月18日は62位でした。そこから南米予選で勝ち点を重ね、2025年9月には37位まで上がっています。W杯直前の2026年6月11日は41位でしたが、ドイツに勝ってベスト16に入った大会後に34位へ上がりました。
| 時点 | 順位 | できごと |
|---|---|---|
| 2024年7月18日 | 62位 | 直前のコパ・アメリカ2024で3戦全敗 |
| 2025年9月18日 | 37位 | 南米予選6位でW杯出場決定 |
| 2026年6月11日 | 41位 | W杯2026の直前 |
| 2026年7月20日 | 34位 | W杯でベスト16 |
| 2026年10月7日 | 33位 | 9〜10月の親善試合で2連勝 |
※FIFA公式サイトの発表をもとにフットボール戦士が作成。次の発表は2026年11月18日の予定(FIFA)。
英語版Wikipediaによると、これまでの最高は2001年3月の8位、最低は1995年5月の103位です。2001年前後は、W杯に1998年から2010年まで4大会続けて出ていた時期にあたります。
パラグアイ代表のW杯成績は?出場9回、最高は2010年のベスト8
パラグアイはW杯に9回出ています。第1回の1930年ウルグアイ大会から出場していて、南米予選を勝ち抜いた1998年から2010年までは4大会連続で出場しました。その後は2014・2018・2022年と3大会続けて予選で敗退し、2026年に16年ぶりに戻ってきました。
通算成績は32試合8勝12分12敗です。引き分けの多さが目立ち、ここにも守備で粘るチームの色が出ています。最高成績は2010年南アフリカ大会のベスト8で、ベスト16は1986・1998・2002・2026年の4回あります。
W杯の決勝トーナメントで勝ち上がった2回(2010年の日本戦、2026年のドイツ戦)は、どちらもPK戦でした。W杯のPK戦は2回とも勝っています。
2010年はベスト8:日本にPK戦で勝ち、優勝したスペインに0-1
2010年大会のパラグアイは、ヘラルド・マルティーノ監督のもとでグループFを1位で通過しました。前回王者のイタリアと1-1で引き分け、スロバキアに2-0で勝ち、ニュージーランドとは0-0でした。
| 日付(現地) | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 6月14日 | イタリア | △1-1 |
| 6月20日 | スロバキア | ○2-0 |
| 6月24日 | ニュージーランド | △0-0 |
| 6月29日(ラウンド16) | 日本 | △0-0(PK戦5-3で勝ち) |
| 7月3日(準々決勝) | スペイン | ●0-1 |
※英語版Wikipediaの2010年大会の試合記録をもとにフットボール戦士が作成。
ラウンド16の日本戦は、延長を含む120分を0-0で終え、PK戦を5-3で制しました。パラグアイにとって、これがW杯で初めての準々決勝進出です(JFA・英語版Wikipedia)。
準々決勝のスペイン戦では、後半に両チームがPKを1本ずつ止められる展開になり、終盤にダビド・ビジャに決められて0-1で敗れました。スペインはこの大会で初優勝しています。
W杯2026はベスト16:ドイツにPK戦で勝ち、国が祝日に
FIFA公式チャンネル「Highlights | Germany (3)1-1(4) Paraguay」(2026年6月公開)。W杯2026のラウンド32、パラグアイがドイツをPK戦で破った試合です。
16年ぶりのW杯となった2026年大会で、パラグアイはベスト16まで進みました。成績は5試合1勝2分2敗(PK戦の勝ちは引き分け)、3得点6失点です。
| 日付(現地) | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 6月12日 | アメリカ | ●1-4 |
| 6月19日 | トルコ | ○1-0 |
| 6月25日 | オーストラリア | △0-0 |
| 6月29日(ラウンド32) | ドイツ | △1-1(PK戦4-3で勝ち) |
| 7月4日(ラウンド16) | フランス | ●0-1 |
※英語版Wikipediaの試合記録(FIFAの公式記録を出典とするもの)をもとにフットボール戦士が作成。日本時間はいずれも翌日。
グループDは開催国アメリカとの初戦で1-4と大敗しましたが、トルコに1-0で勝ち、オーストラリアと0-0で引き分けて勝ち点4を取りました。順位はグループ3位でしたが、成績の良い3位8チームの1つとして決勝トーナメントに進んでいます。
ラウンド32のドイツ戦は、42分にフリオ・エンシソのヘディングで先制しました。英語版Wikipediaによると、これがパラグアイにとってW杯の決勝トーナメントで初めてのゴールです。54分に追いつかれ、延長戦ではドイツのゴールがVARで取り消される場面もありましたが、1-1のままPK戦に入りました。
PK戦ではGKオルランド・ヒルが2本を止め、4-3で勝ちました(アイルランドのスポーツメディアThe42)。ドイツがW杯のPK戦で負けたのは初めてで、パラグアイのペニャ大統領は翌日を祝日にしています(英語版Wikipedia・NBCニュース)。
ラウンド16のフランス戦は、70分にエムバペのPKで失点し、0-1で敗れました。フランスに勝ったことは一度もなく、W杯でのフランス戦は1958年・1998年に続いて3戦3敗になりました。
パラグアイ代表の監督は?グスタボ・アルファロで立て直した
監督は、アルゼンチン出身のグスタボ・アルファロです。2024年8月に就任しました。エクアドル代表を率いて2022年カタールW杯に出たあと、コスタリカ代表の監督としてコパ・アメリカ2024でパラグアイに勝っています(JFA)。
就任前のパラグアイは苦しんでいました。JFAによると、南米予選は6試合を終えた2023年11月の時点で1勝2分3敗の7位、得点はわずか1でした。コパ・アメリカ2024でも3戦全敗でグループ敗退し、協会は監督交代を決めています。
アルファロ監督の就任後、南米予選の残り12試合は6勝5分1敗でした。2025年9月4日、ホームのエクアドル戦を0-0で引き分けて6位以内が決まり、W杯の出場権を取っています(JFA)。
| 期間 | 南米予選の成績 |
|---|---|
| 就任前(2023年9〜11月) | 6試合1勝2分3敗・1得点 |
| 就任後(2024年9月〜2025年9月) | 12試合6勝5分1敗 |
| 合計(18試合) | 7勝7分4敗・14得点10失点・6位 |
※JFA「【対戦チーム情報】パラグアイ代表」(2025年10月3日)と英語版Wikipediaの最終順位表をもとにフットボール戦士が作成。
フットボール戦士が国際試合結果の公開データで数えると、就任後のA代表戦は2026年10月2日までで26試合12勝8分6敗です。就任前の約1年半(14試合3勝3分8敗)と比べると、1試合あたりの失点が1.21から0.85に減り、得点は0.64から1.15に増えました。
W杯のあとも続投、親善試合は2連勝
W杯のあと、アルファロ監督は2030年W杯に向けて続投することになりました。2026年9月、パラグアイサッカー協会のロバート・ハリソン会長がSNSで「2030年へ」という言葉とともに発表したと、AFP通信が報じています。契約の細かい条件は公表されていません。
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続投後の初戦となった9月27日はボリビアに2-0、10月2日はコロンビアに1-0で勝ちました。どちらもアメリカで行われた親善試合で、公式アカウントは「北米での親善試合ツアーで2戦2勝」と伝えています。
2026年11月17日には、シンガポールで日本代表と対戦します(日本時間22時10分キックオフ)。前回の対戦は2025年10月の2-2で、W杯をはさんで約1年ぶりの対戦になります。
パラグアイ代表の特徴は?堅い守備で1点差を守り切る
FIFA公式チャンネル「Highlights | Türkiye 0-1 Paraguay」(2026年6月公開)。開始64秒の先制点を、後半は10人で守り切った試合です。
パラグアイのプレースタイルを一言でいうと、「堅く守って、少ない得点で勝つ」です。JFAは、伝統的に守備が堅く、前線の才能ある選手が点を取って勝つのが持ち味だと紹介しています。
W杯2026のトルコ戦は、その特徴がよく出た試合でした。開始64秒にマティアス・ガラルサが決めて先制し、前半終了間際にミゲル・アルミロンが退場しても、後半を10人で守り切って1-0で勝っています(英語版Wikipedia)。
数字にもはっきり出ています。南米予選の18試合で失点は10で、エクアドル(5)に次いでアルゼンチンと並ぶ2番目の少なさでした。無失点の試合は10ありました(JFA)。
一方で、得点は14点と少なめです。予選を7位で終えたボリビア(17点)や、8位のベネズエラ(18点)よりも少なく、出場を決めた6か国の中ではエクアドルと並んで最少でした。フットボール戦士の集計でも、アルファロ監督の26試合のうち半分の13試合が無失点で、勝った12試合のうち9試合が1点差です。
戦い方と評価:強みと弱み
フットボールチャンネル(2026年6月)によると、アルファロ監督は相手や状況に合わせて4-4-2、4-3-3、4-2-3-1を使い分けます。高い位置からの守備と、自陣に下がって守る形を組み合わせるのが特徴です。JFAも、組織と規律を重んじる監督だと紹介しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 強み | 失点の少なさ。組織的な守備と規律。1点差の試合での粘り強さ。PK戦にも強い(W杯で2戦2勝) |
| 弱み | 得点力。南米予選は18試合で14点。W杯2026も5試合で3点 |
| 主な選手 | 主将のDFグスタボ・ゴメス、MFミゲル・アルミロン、MFディエゴ・ゴメス、FWフリオ・エンシソ、FWアントニオ・サナブリア、GKオルランド・ヒル |
※JFA、フットボールチャンネル、英語版Wikipediaの記述をもとにフットボール戦士がまとめたもの。
W杯2026でも、得点力の課題は残りました。初戦のアメリカ戦で4失点した以外は、4試合で2失点と守備は安定していましたが、5試合で3点しか取れていません。ベスト16のフランス戦では、ファウルの多さを海外メディアから批判されています。
データで見る:フットボール戦士レーティングでは211チーム中20位
FIFAランキングとは別の物差しとして、フットボール戦士レーティングでも見てみます。全国際Aマッチの結果からElo方式で計算した独自の指標で、FIFAランキングとは計算の仕方が違います。
2026年10月6日の試合までで計算すると、パラグアイは211チーム中20位、レーティングは1923です。1年前は1914でした。これまでの最高は2025年10月10日の1926で、今はパラグアイの歴史の中でも最も高い水準にあります。2010年W杯の年末(1841)や、2008年末(1894)よりも上です。
南米の国だけで並べると、アルゼンチン(2位)、ブラジル(6位)、コロンビア(7位)、エクアドル(17位)、ウルグアイ(18位)に次ぐ6番目で、FIFAランキングと同じく南米で6番目です。FIFAランキングの33位より高く出ているのは、レーティングは強い相手に勝つと大きく上がる仕組みなので、南米予選でブラジル・アルゼンチンに勝ち、W杯でドイツと引き分けた(PK戦勝ち)結果が反映されていると考えられます。
よくある質問
A. 南米で6番手前後の力を持つチームです。W杯2026の南米予選は6位で、本大会ではドイツにPK戦で勝ってベスト16に入りました。FIFAランキングは33位(2026年10月7日)です。
A. 2026年10月7日の発表で33位です。2024年7月は62位で、アルファロ監督のもとで大きく上がりました。最高は2001年3月の8位です。次の発表は2026年11月18日の予定です。
A. 2010年南アフリカ大会のベスト8です。ラウンド16で日本にPK戦で勝ち、準々決勝で優勝したスペインに0-1で敗れました。W杯には9回出ています。
A. 「ラ・アルビロハ(La Albirroja)」です。スペイン語で「白と赤」という意味で、赤と白の縦じまのユニフォームが由来です。
A. アルゼンチン出身のグスタボ・アルファロ監督です。2024年8月に就任し、南米予選を立て直してW杯出場とベスト16を達成しました。2026年9月に続投が発表されています。
まとめ:パラグアイ代表は「南米の6番手」、守備で強豪を倒せる
- FIFAランキングは33位(2026年10月7日)。南米の国では6番目
- W杯は9回出場。最高は2010年のベスト8で、2026年はドイツをPK戦で破ってベスト16
- 監督はグスタボ・アルファロ。2024年8月の就任後、FIFAランキングは62位から33位へ
- 特徴は堅い守備。南米予選の失点10は2番目に少なく、弱点は得点力
- フットボール戦士レーティングでは211チーム中20位で、パラグアイの歴史の中でも最も高い水準
パラグアイは派手に点を取るチームではありませんが、守備を固めて1点差の勝負に持ち込み、強豪からも勝ち点を奪います。11月17日の日本戦でも、先に点を取られると崩しにくい相手になりそうです。
※この記事の情報は2026年10月10日時点のものです。FIFAランキングは2026年10月7日の発表、フットボール戦士レーティングは2026年10月6日の試合までの計算です。
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