- なでしこジャパンで一番多く試合に出た選手、一番多く点を取った選手は誰?
- 100試合以上出た選手は何人?2011年W杯の優勝メンバーはどれくらい記録に残っている?
- 今のなでしこで歴代上位にいるのは誰?男子の記録と比べるとどう違う?
なでしこジャパンの歴代最多出場と歴代最多得点は、どちらも澤穂希の205試合83点です。フットボール戦士が国際Aマッチに出たなでしこの選手230人を集計したところ、100試合以上出た選手は15人いて、そのうち11人が2011年W杯の優勝メンバーでした。
この記事では、ランキング、1試合あたりの得点、年代ごとの違い、今の選手の順位、男子との比較を図で見ていきます。数字は英語版Wikipediaの選手欄を毎日記録しているフットボール戦士のデータ(2026年10月6日時点)で、節目の数字は報道でも確かめました。
なでしこジャパンの歴代最多出場は澤穂希の205試合
出場数の1位は澤穂希の205試合です。15歳で代表にデビューし、1993年から2015年まで代表でプレーしました。205試合83得点は男女を通じて日本代表の最多で、澤は2026年8月に日本サッカー殿堂入りが発表されています(共同通信、2026年8月3日)。
2位は熊谷紗希の173試合、3位は宮間あやの162試合で、150試合を超えたのはこの3人だけです。
100試合以上出た選手は15人です。このうち11人が2011年W杯の優勝メンバーで、メンバー外は池田浩美・加藤與惠(どちらも1990年代にデビュー)と、今も代表でプレーする長谷川唯・田中美南の4人だけでした。
歴代最多得点も澤穂希の83点
得点の1位も澤穂希で、83点です。2位の永里優季(58点)とは25点の差があります。永里は132試合58得点で、2025年3月にプロ選手としての引退を発表しました。
50点を超えたのは澤と永里の2人だけです。3位は1980年代から90年代に活躍した長峯かおりの48点で、64試合という少ない試合数でこの順位にいます。4位の田中美南(43点)は、10月の代表メンバーの中で得点の上位10位以内に入っているただ1人の選手です。
目を引くのは、MFの澤穂希がFWを抑えて1位にいることです。宮間あや(38点)もMFで6位に入っています。
1試合あたりの得点では長峯かおりが0.75点
男子の記事と同じく、20試合以上出た101人に絞って1試合あたりの得点を出しました。
1位は長峯かおりの0.75点(64試合48点)、2位は大竹七未の0.63点(46試合29点)です。上位にはFWが並び、1980年代から90年代にデビューした選手が多く入りました。
現役では田中美南の0.43点が一番高く、7位です。そしてMFで上位10人に入ったのは澤穂希だけでした。205試合という長い期間を通して、2〜3試合に1点のペースで点を取り続けたことになります。
230人の内訳:100試合以上は15人、無得点は約半分
国際Aマッチに1試合でも出たなでしこの選手は230人です。そのうち50試合以上出たのは46人、20試合以上は101人で、4割強の選手が20試合以上出ています。
得点を見ると、1点以上取った選手は120人、代表で1点も取っていない選手は110人(47.8%)でした。GKやDFも含めた数なので、無得点の選手が多いのは自然なことです。
2011年W杯の優勝メンバーが記録の中心
デビューした年代で分けると、100試合以上の15人のうち9人が2000年代のデビューでした。この世代が2011年のW杯ドイツ大会で、決勝のアメリカ戦をPK戦で制して初優勝したメンバーの中心です。
2011年W杯の登録メンバー21人の記録を足すと、230人全員の出場数の32.3%、得点の32.8%になりました。230人の中の21人が、なでしこの歴代の出場と得点のおよそ3分の1を占めていることになります。
WEリーグ公式チャンネル「【ワールドカップ 開幕!】2011年優勝メンバー座談会!レジェンド4人が語るワールドカップ」(2023年7月公開)
一方で、2010年代にデビューした選手は86人と一番多いのに、100試合以上は長谷川唯と田中美南の2人です。この年代は今も代表でプレーする選手が多く、記録が伸びている途中でもあります。
| 2011年W杯優勝メンバー | 代表通算 | 代表歴 |
|---|---|---|
| 澤穂希 | 205試合83点 | 1993〜2015年 |
| 熊谷紗希 | 173試合4点 | 2008年〜(現役) |
| 宮間あや | 162試合38点 | 2003〜2016年 |
| 大野忍 | 139試合40点 | 2003〜2016年 |
| 永里優季 | 132試合58点 | 2004〜2016年 |
| 安藤梢 | 126試合19点 | 1999〜2015年 |
| 阪口夢穂 | 124試合29点 | 2006〜2019年 |
| 岩清水梓 | 122試合11点 | 2006〜2016年 |
| 鮫島彩 | 114試合5点 | 2008〜2021年 |
| 宇津木瑠美 | 113試合6点 | 2005〜2019年 |
| 近賀ゆかり | 100試合5点 | 2005〜2016年 |
| 山郷のぞみ | 96試合0点 | 1997〜2011年 |
| 川澄奈穂美 | 90試合20点 | 2008〜2018年 |
| 岩渕真奈 | 89試合37点 | 2010〜2023年 |
| 福元美穂 | 81試合0点 | 2002〜2016年 |
| 丸山桂里奈 | 79試合14点 | 2002〜2014年 |
| 矢野喬子 | 74試合1点 | 2003〜2012年 |
| 髙瀬愛実 | 61試合9点 | 2010〜2016年 |
| 海堀あゆみ | 53試合0点 | 2008〜2015年 |
| 田中明日菜 | 39試合3点 | 2011〜2016年 |
| 上尾野辺めぐみ | 34試合2点 | 2009〜2016年 |
※代表通算・代表歴は英語版Wikipediaの選手欄(2026年10月6日時点の記録)。メンバー21人は英語版Wikipediaの大会メンバー一覧などで確認。
今のなでしこで歴代上位にいるのは?熊谷紗希・長谷川唯・田中美南
現役で一番上にいるのは熊谷紗希です。2011年W杯の優勝メンバーで、173試合は澤穂希に次ぐ歴代2位です。2026年6月6日の南アフリカ戦(5-0)では代表172試合目に出場しました(共同通信)。2026年7月には、2027年のW杯について「本当に最後だなと思っている」と話しています(共同通信、2026年7月14日)。なお、10月のハイチ戦・ドイツ戦のメンバーには入っていません。
長谷川唯と田中美南は、2026年3月の女子アジアカップで代表通算100試合に届きました。田中は3月10日のベトナム戦、長谷川は準々決勝のフィリピン戦が100試合目です(フットボールチャンネル)。この大会で日本は優勝しています。
得点で順位を上げそうなのは、歴代4位の田中美南(43点)です。3位の長峯かおり(48点)まであと5点です。田中の選手欄は2026年4月が最後の更新で、その後の試合が入っていない可能性があるため、実際の差はもっと小さいかもしれません。
JFATV「なでしこジャパンの2025年を振り返る 田中美南・北川ひかる・谷川萌々子・長谷川唯」(2026年1月公開)
GKの山下杏也加は90試合で18位です。100試合まであと10試合で、10月のメンバーにも入っています。宮澤ひなた・長野風花・植木理子も50試合を超えています。
男子と比べると?100試合以上は男子8人・なでしこ15人
同じデータ・同じ数え方で男子の672人と比べました。澤穂希の205試合と83点は、男子の最多(遠藤保仁の152試合、釜本邦茂の75点)をどちらも上回ります。出場数では熊谷紗希と宮間あやも遠藤を超えています。
100試合以上の選手は、男子が672人中8人(1.2%)、なでしこが230人中15人(6.5%)です。代表で無得点の選手の割合は男子60.6%に対してなでしこ47.8%で、得点の上位10人が全体に占める割合はなでしこのほうが高く出ました。なでしこでは、限られた選手が長く代表を支えてきたと読み取れます。男子の詳しいランキングは次の記事にまとめています。
データについて
- 対象:英語版Wikipediaに選手欄があるなでしこジャパンの選手のうち、国際Aマッチに1試合以上出た230人(比較の男子は672人)
- 時点:2026年10月6日に記録した数字。10月9日のハイチ戦、13日のドイツ戦は入っていません
- 出どころ:英語版Wikipediaの選手欄の「国際Aマッチの出場数・得点」(CC BY-SA 4.0)。フットボール戦士が毎日記録しています(日本代表の所属クラブ・出場数データ)。ポジションはWikidataの記載、2011年W杯のメンバーは英語版Wikipediaの大会メンバー一覧を使いました
- 確かめたこと:澤穂希の205試合83得点は共同通信・サッカーキングの報道と一致しました。永里優季の132試合58得点も報道と同じです
- 注意:選手欄は有志が更新するため、最近の試合がまだ入っていない選手がいます(田中美南は選手欄では101試合ですが、最後の更新が2026年4月で、その後の試合が入っていない可能性があります)。代表から長く離れていても、選手欄で代表歴が終わっていなければ「現役」として数えています
この記事の集計に使ったスクリプトはフットボール戦士の手元に残しており、データが更新されたら同じ方法で数字を出し直せます。
よくある質問
A. 澤穂希の205試合です。2位は熊谷紗希の173試合、3位は宮間あやの162試合です(2026年10月6日時点・英語版Wikipediaの選手欄)。
A. 澤穂希の83点です。2位は永里優季の58点、3位は長峯かおりの48点です。
A. はい。205試合83得点は、男子の最多出場(遠藤保仁の152試合)と最多得点(釜本邦茂の75点)をどちらも上回り、男女を通じて日本代表の最多です。
A. 15人です。そのうち11人が2011年W杯の優勝メンバーです。現役では熊谷紗希、長谷川唯、田中美南が100試合を超えています。
A. 田中美南の43点で、歴代4位です。3位の長峯かおり(48点)まであと5点です。
まとめ:なでしこジャパンの歴代最多出場・最多得点
- 歴代最多出場・最多得点はどちらも澤穂希の205試合83点
- 230人のうち100試合以上は15人。そのうち11人が2011年W杯の優勝メンバー
- 1試合あたりの得点(20試合以上)は長峯かおりの0.75点が1位。MFで上位10人に入ったのは澤穂希だけ
- 2011年W杯の優勝メンバー21人で、歴代の出場数・得点のおよそ3分の1
- 現役では熊谷紗希が出場数2位、田中美南が得点4位。100試合以上の割合は男子の1.2%に対してなでしこは6.5%
澤穂希の205試合83点は、男女を通じて日本代表の最多記録です。2011年の優勝メンバーが記録の多くを占める一方で、今のなでしこでは長谷川唯と田中美南が100試合を超え、熊谷紗希が2位を守っています。試合が終わるたびに順位が動くので、節目の記録が出たらこの記事の数字も見直します。
※この記事の情報は2026年10月7日時点のものです。出場数・得点は英語版Wikipediaの選手欄をもとにフットボール戦士が集計した数字(2026年10月6日の記録)で、JFAの発表と異なる選手がいる可能性があります。
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