エムバペの異名一覧!亀・ドナテロ・アンリ2世と呼ばれる理由

エムバペの異名として最も有名なのが「ドナテロ」です。なぜ世界最高峰のストライカーが亀のキャラクターで呼ばれているのか。この記事では名付け親と由来、そのほかの異名までまとめて解説します。

こんな疑問を持つ方へ

  • エムバペが「亀」「ドナテロ」と呼ばれている理由を知りたい
  • 誰が名付けたのか、本人は嫌がっていないのか気になる
  • 「ドナテロ」以外の異名や愛称もまとめて知りたい
  • そもそも「エムバペ」と「ムバッペ」のどちらが正しいのか気になる

エムバペの異名で最も有名な「ドナテロ」とは

ドナテロ

キリアン・エムバペはフランス出身のフォワードで、レアル・マドリードに所属する世界屈指のストライカーです。そんな彼の代名詞ともいえる異名が、アニメ「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」に登場する亀のキャラクター「ドナテロ」です。日本のファンの間では、そこから転じてシンプルに「亀」と呼ばれることもあります。

由来は非常にストレートで、「顔がドナテロに似ているから」。2017年にモナコからパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍した際、チームメイトたちがその風貌からドナテロを連想し、ロッカールームの愛称として定着しました。悪意のあるいじりではなく、新加入の10代の若者をチームに溶け込ませる歓迎の意味合いが強いニックネームだったといわれています。

名付け親はPSGのチームメイト・キンペンベ

このニックネームの発信源として知られるのが、PSGとフランス代表で長く同僚だったDFプレスネル・キンペンベです。「マジでそっくりだから」という理由でエムバペをドナテロと呼び始め、他のチームメイトにも一気に広まりました。入団時にはチームメイトからドナテロのお面をプレゼントされ、エムバペが笑いながらそれを着ける様子が拡散されるなど、ロッカールーム公認のあだ名としてファンにも知れ渡っていきました。

さらに2017年12月17日のスタッド・レンヌ戦では、タートルズに扮したファンがピッチに乱入し、エムバペに抱きつくという珍事まで発生しています。ピッチ乱入自体は褒められた行為ではありませんが、この一件は「エムバペ=タートルズ」のイメージを世界中に印象づける出来事になりました。

本人も公認している愛称

気になるのは本人の受け止め方ですが、エムバペはこの異名を完全に受け入れています。タートルズの中で好きなキャラクターを聞かれた際には「ドナテロだろうね。僕のニックネームだからさ」と答えており、実際にタートルズの着ぐるみとツーショット写真に収まったこともあります。

また、元フランス代表のパトリス・エブラがエムバペとドナテロを合成したパロディ画像をSNSに投稿して大きな話題になるなど、周囲も本人も一緒になって楽しんでいる愛称です。SNS上でも、エムバペが活躍するたびに亀やタートルズの画像を添えて称えるファンの投稿が多く見られ、いじりを超えた「愛されキャラの証明」として機能しています。世界的スーパースターでありながら親しみやすさを失わない人柄が、この異名が長く愛される理由といえるでしょう。

エムバペの異名・愛称一覧

エムバペの異名はドナテロだけではありません。キャリアの節目ごとに、実力を称える呼び名が数多く生まれてきました。主なものを一覧で整理します。

異名・愛称 由来 主に使われた時期・場面
ドナテロ(亀) ニンジャ・タートルズのドナテロに似ているため。キンペンベら PSGのチームメイトが命名 2017年のPSG移籍以降、現在まで最も有名な愛称
アンリ2世(アンリの再来) ティエリ・アンリが持っていたモナコの最年少得点記録を更新したことなどから モナコでブレイクした2016年前後の報道
ボンディの神童 育ったパリ郊外の街ボンディから世界的スターに上り詰めたことから 経歴を紹介する記事などで現在も使用
怪物・怪童 10代とは思えない得点量産ぶりに対する日本メディアの表現 PSG時代の日本語圏の報道
メッシキラー メッシ擁するチームとの大一番で繰り返し結果を出したことから 2018年W杯アルゼンチン戦の2得点など

アンリ2世:レジェンドの記録を塗り替えた原点

エムバペが世界に見つかった最初の異名が「アンリ2世」「アンリの再来」です。2016年2月、ASモナコに所属していたエムバペは17歳と26日でプロ初ゴールを記録。これはフランスの伝説的ストライカー、ティエリ・アンリが持っていたモナコの最年少得点記録を上回るものでした。

アンリと同じくパリ近郊の出身で、フランスの育成機関クレールフォンテーヌを経てモナコで開花したという経歴の重なりも、この異名に説得力を与えました。左サイドから斜めに抜け出すスピードスターというプレースタイルまで似ていたため、当時の報道では「アンリ2世」の見出しが繰り返し使われています。なお本人は比較を光栄としつつ「僕は誰かのコピーではない」とも語っており、若くして自我が確立していたことがうかがえます。

ボンディの神童:出身地に由来する呼び名

エムバペはパリで生まれ、郊外のボンディという街で育ちました。父ウィルフリードはカメルーン出身のサッカー指導者、母ファイザは元ハンドボール選手というアスリート一家です。労働者階級の家庭が多い郊外の街から世界最高のスターが生まれたというストーリー性から、経歴を紹介する記事では「ボンディの神童」といった呼ばれ方をすることがあります。ボンディの街には巨大なエムバペの壁画が描かれ、地元の誇りであり続けています。

メッシキラー:大舞台での勝負強さ

意外と知られていない異名が「メッシキラー」です。2018年ロシアW杯の決勝トーナメント1回戦、メッシ擁するアルゼンチン戦で当時19歳のエムバペは2ゴールを挙げ、チームを勝利に導きました。大舞台になるほど輝く勝負強さから、メッシとの対戦で強さを見せる選手として、こう評されたことがあります。皮肉にも2022年カタールW杯決勝では、メッシのアルゼンチンにPK戦の末に敗れており、両者の因縁は現代サッカー屈指の名勝負として語り継がれています。

異名を裏付けるエムバペの記録とデータ

異名は「呼ばれた理由」だけでなく「呼ばれるに値する実績」とセットで見ると、面白さが倍増します。ここでは代表的な記録を紹介します。

ウサイン・ボルトと比較されたスピード

エムバペの最大の武器は圧倒的なスピードです。フランスのサッカー記者ロビン・バイルナー氏の分析によると、PSG時代の2017年のリール戦でエムバペは最高時速44.7キロを記録し、走行中の平均速度は時速36キロに達したとされています。同氏はこれを、ウサイン・ボルトが100メートル走の世界記録を樹立した際の平均時速37.5キロと比較し、「ほんの少しだけ遅い」程度だと評しました。ボールを扱いながらのプレー中の数値であることを考えると、「サッカー界最速」と呼ばれるのも納得のデータです。忍者のような素早さという意味では、タートルズの異名は見た目以上にプレーの本質を言い当てているのかもしれません。

ペレと並び称されるワールドカップの記録

エムバペの名を歴史に刻んだのがワールドカップです。主な記録を整理します。

大会 主な記録・成績
2018年ロシア大会 フランス史上最年少のW杯得点(19歳183日)。決勝でも得点し、ペレ以来60年ぶり史上2人目の「10代でのW杯決勝ゴール」を達成。4得点で優勝に貢献し、大会最優秀若手選手賞を受賞
2022年カタール大会 決勝のアルゼンチン戦でハットトリックを達成(決勝でのハットは1966年のジェフ・ハースト以来2人目)。通算8得点で得点王(ゴールデンブーツ)を獲得

10代でW杯決勝のピッチに立ち、ゴールまで決めた選手は、サッカーの王様ペレとエムバペしかいません。この事実だけでも、彼がいかに規格外の存在かが伝わります。2022年大会の決勝ハットトリックは、チームこそ敗れたものの「史上最高の決勝」と称される激闘の主役として、世界中に衝撃を与えました。

PSGとレアル・マドリードでの得点記録

クラブレベルの実績も異名に恥じないものです。PSGではリーグ・アンで4シーズン連続を含む複数回の得点王に輝き、クラブの歴代最多得点記録を樹立しました。2017年にモナコからPSGへ完全移籍した際の移籍金は1億8000万ユーロ超とされ、10代の選手としては史上最高額でした。

2024年夏にレアル・マドリードへ移籍すると、加入1年目の2024-25シーズンからラ・リーガで31ゴールを量産。スペインの得点王に贈られるピチーチ賞と、欧州リーグ全体の得点王に贈られるヨーロッパ・ゴールデンシューを獲得しました。レアル・マドリードの選手としてゴールデンシューを受賞したのは、ウーゴ・サンチェス、クリスティアーノ・ロナウドに続く3人目です。「アンリ2世」と呼ばれた神童は、今やレジェンドたちと並ぶ存在になっています。

「エムバペ」「ムバッペ」どっちが正しい?名前の読み方

異名と並んでよく話題になるのが、名前の表記ゆれです。日本のメディアでは「エムバペ」「ムバッペ」「エンバペ」と表記が分かれてきました。

Mbappéという綴りのMの扱いが難しく、フランス語の発音に忠実に読もうとすると「エムバペ」に近くなる一方、ルーツであるアフリカの言語感覚では語頭のMは「ン」に近い音になるため「ンバペ」が実際の音に近いともいわれます。日本のメディア企画で本人が日本語表記の候補を聞かれた際には「エンバペ」がしっくりくると答えたことがあり、これも話題になりました。現在の日本では「エムバペ」表記が主流ですが、どれか一つだけが正解というより、言語による音の捉え方の違いと考えるのが実態に近いでしょう。

エムバペの異名に関するよくある質問

Q1. エムバペの異名は何ですか?

最も有名なのは、ニンジャ・タートルズのキャラクターに由来する「ドナテロ」で、日本では「亀」とも呼ばれます。そのほか、キャリア初期には「アンリ2世」、出身地にちなんだ「ボンディの神童」、日本メディアによる「怪物」などの呼び名があります。

Q2. なぜエムバペは「亀」「ドナテロ」と呼ばれるのですか?

顔立ちがニンジャ・タートルズのドナテロに似ているためです。2017年のPSG移籍時に、チームメイトのキンペンベらが呼び始めたのがきっかけで、ファンの間にも広まりました。

Q3. エムバペ本人はこの異名を嫌がっていないのですか?

嫌がるどころか公認しています。好きなタートルズのキャラクターを聞かれて「ドナテロ。僕のニックネームだから」と答えたり、タートルズの着ぐるみと写真を撮ったりと、本人も楽しんでいる様子が繰り返し伝えられています。

Q4. エムバペの現在の所属クラブと背番号は?

スペインのレアル・マドリードに所属し、背番号は10番です。2024年6月に加入が発表され、契約は2029年までと報じられています。フランス代表では2023年からキャプテンを務めています。

Q5. 「エムバペ」と「ムバッペ」はどちらが正しいのですか?

言語によって音の捉え方が異なるため、唯一の正解はありません。フランス語の発音では「エムバペ」に近く、アフリカの言語感覚では「ンバペ」に近いとされます。本人は日本語表記について「エンバペ」がしっくりくると答えたことがあります。

まとめ:エムバペの異名は愛と実力の証

エムバペの異名についてのポイントを整理します。最も有名な異名は「ドナテロ」で、ニンジャ・タートルズに似ていることから2017年のPSG移籍時にチームメイトのキンペンベらが命名しました。本人も公認しており、日本では「亀」の愛称でも親しまれています。キャリア初期にはアンリの最年少記録を更新したことから「アンリ2世」と呼ばれ、W杯ではペレと並び称される記録を残してきました。時速44.7キロを計測したスピード、PSGでの歴代最多得点、レアル・マドリードでのピチーチ賞とゴールデンシュー獲得など、どの異名も確かな実績に裏打ちされています。

見た目をいじる愛称と、レジェンドに例えられる異名。その両方を持っていることこそ、エムバペが「愛されるスーパースター」である何よりの証拠といえるでしょう。次に試合を観るときは、忍者のような加速に注目してみてください。