- J1に上がるには、J2で何位に入ればいい?
- J1・J2・J3・JFLの昇格と降格は、全体でどういう仕組み?
- プレーオフで引き分けたら?ライセンスがないとどうなる?
J1に上がるには、J2で2位以内に入るか、3〜6位のクラブで争う「J1昇格プレーオフ」で優勝する必要があります。2026/27シーズンにJ2からJ1へ上がれるのは最大3クラブで、J1からは下位3クラブがJ2に落ちます。ただし、J1クラブライセンスを持たないクラブは、順位がよくても上がれません。この記事では、Jリーグ公式の大会概要をもとに、J1・J2・J3・JFLの昇格と降格の全体像と、過去の勝ち点から見た「昇格ライン」を解説します。
J1に上がるには「J2で2位以内」か「プレーオフ優勝」
2026/27シーズンのJ2は20クラブで、ホーム&アウェイの2回戦総当たり、全38節を戦います。期間は2026年8月8日から2027年5月23日までです。上位2クラブはそのままJ1に上がり、3〜6位の最大4クラブがプレーオフで残り1枠を争います。
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上は、水戸ホーリーホックの選手(yuto.nagao0831)のInstagramで、2025年11月30日(日本時間)に、水戸の2025年J2リーグ優勝とJ1昇格を報告した投稿です。
プレーオフの準決勝は2027年5月29日・30日、決勝は6月5日・6日の予定です。J1の最終節も6月5日・6日なので、J1とJ2の入れ替わりが決まるのは2027年6月上旬になります。秋春制に移る前の2026年2〜6月に開かれた特別大会(百年構想リーグ)では昇格も降格もなかったため、2026/27シーズンが秋春制で初めての昇降格になります。
J1・J2・J3・JFLの昇格と降格の全体の仕組み
Jリーグは、J1・J2・J3が各20クラブ、合わせて60クラブです。J1とJ2、J2とJ3の間では、毎年3クラブずつが入れ替わります。上から落ちる数と下から上がる数が同じなので、各リーグ20クラブの形が保たれます。
J3の下には、アマチュア最上位のJFLがあります。J3とJFLの間は、JFL側にJリーグへの入会を認められたクラブがいるかどうかで入れ替わる数が変わります。実際の動きは、春秋制最後の2025年シーズンで見るとわかりやすいです。
| 動き | クラブ(2025年の順位) |
|---|---|
| J2→J1 | 水戸(1位)、長崎(2位)、千葉(3位からプレーオフ優勝) |
| J1→J2 | 横浜FC(18位)、湘南(19位)、新潟(20位) |
| J3→J2 | 栃木シティ(1位)、八戸(2位)、宮崎(4位からプレーオフ優勝) |
| J2→J3 | 熊本(18位)、山口(19位)、愛媛(20位) |
| JFL→J3 | 滋賀(入れ替え戦でJ3の20位・沼津に勝利) |
※フットボール戦士のJリーグデータベースとJリーグデータサイトの試合結果をもとに作成。この入れ替えで2026/27シーズンの顔ぶれが決まりました。
2026/27シーズンのJ1・J2・J3所属クラブ一覧
2026/27シーズンは、2025年の成績をもとにJ1・J2・J3が各20クラブ、合わせて60クラブで戦っています。2026年2〜6月の百年構想リーグは昇格も降格もなかったので、顔ぶれは2025年の結果で決まったままです。百年構想リーグのJ1はヴィッセル神戸が優勝しました。
| リーグ | クラブ(20クラブずつ) |
|---|---|
| J1 | 鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック、浦和レッズ、ジェフユナイテッド千葉、柏レイソル、FC東京、東京ヴェルディ、FC町田ゼルビア、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、清水エスパルス、名古屋グランパス、京都サンガF.C.、ガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、ファジアーノ岡山、サンフレッチェ広島、アビスパ福岡、V・ファーレン長崎 |
| J2 | 北海道コンサドーレ札幌、ヴァンラーレ八戸、ベガルタ仙台、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、いわきFC、栃木シティ、RB大宮アルディージャ、横浜FC、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟、カターレ富山、ジュビロ磐田、藤枝MYFC、徳島ヴォルティス、FC今治、サガン鳥栖、大分トリニータ、テゲバジャーロ宮崎 |
| J3 | 福島ユナイテッドFC、栃木SC、ザスパ群馬、SC相模原、松本山雅FC、AC長野パルセイロ、ツエーゲン金沢、FC岐阜、レイラック滋賀FC、FC大阪、奈良クラブ、ガイナーレ鳥取、レノファ山口FC、カマタマーレ讃岐、愛媛FC、高知ユナイテッドSC、ギラヴァンツ北九州、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFC、FC琉球 |
※Jリーグ公式サイトのクラブ一覧とWikipedia英語版・日本語版の各リーグの記事(2026年9月時点)をもとにフットボール戦士が作成。
J1昇格プレーオフの仕組み:引き分けなら年間順位が上のクラブの勝ち
Jリーグ公式ハイライト動画チャンネル(2025年12月13日公開)。年間3位の千葉が4位の徳島を1-0で破り、17年ぶりのJ1復帰を決めた決勝です
プレーオフは1試合ずつの勝ち抜き戦で、準決勝は「3位対6位」「4位対5位」です。会場は年間順位が上のクラブのホームで、決勝も上位クラブのホームで行われてきました。
いちばん大事なのは引き分けの扱いです。これまでの大会では、90分で同点なら延長戦もPK戦も行わず、年間順位が上のクラブが勝ち上がりました。2025年の準決勝では、4位の徳島が5位の磐田と1-1で引き分け、決勝に進んでいます。2023年の決勝も、3位の東京ヴェルディが4位の清水と1-1で引き分けてJ1昇格を決めました。
下の順位のクラブは、アウェイで勝ち続けなければなりません。それでも6位から上がった例はあります。2012年から2025年までの9回のプレーオフで、優勝したクラブの年間順位は3位が4回、4位が2回、5位が1回、6位が2回でした。J3からJ2へのJ2昇格プレーオフも同じ仕組みで、2024年は3位の富山が決勝で4位の松本と2-2で引き分け、J2に上がりました。
JFLからJ3に入るには:入会審査と入れ替え戦
Jリーグ公式チャンネル(2025年12月14日公開)。J3・JFL入れ替え戦に勝ったレイラック滋賀FCのJリーグ入会が決まった日の映像です
JFLのクラブがJ3に入るには、成績とJリーグの入会審査の両方を満たす必要があります。Jリーグの規約では、JFLで2位以内に入ること、ホームゲームの平均入場者数2,000人と年間入場料収入1,000万円に届くこと、短期的に資金難に陥るおそれが低いことなどが求められます。
入れ替えの形は、入会を認められたJFLクラブの数と順位で決まります。そのクラブがJFL1位なら、J3の20位と自動で入れ替わります。2位なら、J3の20位と2試合の入れ替え戦を行います。2クラブいる場合は、1位が自動で上がり、2位がJ3の19位と入れ替え戦です。
2025年は、JFLのレイラック滋賀FCがJ3の20位だったアスルクラロ沼津と戦い、第1戦を3-2で勝ち、第2戦を1-1で引き分けました。滋賀は滋賀県で初めてのJクラブになり、沼津はJリーグの会員資格を失っています。2026/27シーズンの入れ替え戦は、2027年5月29日・30日と6月5日・6日の予定です。
成績だけでは上がれない:クラブライセンスという条件
J1に上がるには、J1クラブライセンスを持っていることが条件です。ライセンスはスタジアム、財務、組織、育成などの基準で毎年判定され、J1ライセンスではスタジアムの入場可能数1万5,000人以上が大きな壁になります。
ライセンスのないクラブが上位に入ると、昇格と降格の数が変わります。J2の上位2クラブのうち1クラブがJ1ライセンスを持っていなければ、そのクラブは上がれず、J1から落ちるのは下位2クラブに減ります。3〜6位にライセンスのないクラブがいれば、そのクラブはプレーオフに出られず、7位以下からの繰り上げもありません。2014年は5位の北九州がJ1ライセンスを持っておらず、プレーオフは3クラブで行われました。
データで見る:J2で自動昇格するには勝ち点何点?
フットボール戦士のJリーグデータベースで、2012〜2025年の14シーズンのJ2の勝ち点を1試合あたりに直して集計しました。38試合に換算すると、自動昇格ぎりぎりの2位は平均約73点、プレーオフ圏の最後の6位は平均約61点です。1試合あたりでは、2位が1.92点、6位が1.59点になります。
2位と3位の差はとても小さく、14シーズン中7回は1点差以内、4回は同じ勝ち点でした。2025年も2位の長崎が70点、3位の千葉が69点で、自動昇格とプレーオフを勝ち点1が分けています。
また、2026/27シーズンのJ2・J3の40クラブのうち、J1を一度も経験していないクラブは27クラブあります。J2では八戸・秋田・いわき・栃木シティ・富山・藤枝・今治・宮崎の8クラブ、J3では松本山雅を除く19クラブです。J1に上がったあとに残るための勝ち点は、下の記事で過去のデータから計算しています。
データの一覧:Jリーグ データベース(フットボール戦士)
よくある質問
A. そのままでは上がれません。3位はJ1昇格プレーオフに出て、優勝すれば上がれます。準決勝と決勝をホームで戦え、引き分けでも勝ち上がれるので、プレーオフ出場クラブの中では一番有利です。
A. これまでの大会では、延長戦もPK戦も行わず、年間順位が上のクラブの勝ちになりました。2023年の決勝では、3位の東京ヴェルディが清水と1-1で引き分けてJ1に上がっています。
A. ありません。2026年2〜6月の特別大会は、J1・J2・J3のどこでも昇格と降格がなく、JFLとの入れ替えも行われませんでした。
A. JFLで2位以内に入ることに加え、平均入場者数2,000人などの入会審査を満たす必要があります。2位の場合は、J3の下位クラブとの入れ替え戦に勝たなければなりません。
A. そのクラブはJ1に上がれません。3位が繰り上がることはなく、J1から落ちるクラブが3から2に減ります。
まとめ:J1に上がるには順位とライセンスの両方が必要
- J1に上がるには、J2で2位以内か、3〜6位のプレーオフで優勝する
- J1とJ2、J2とJ3は毎年3クラブずつ入れ替わる
- JFLからJ3へは、入会審査を満たしたJFLの1・2位が最大2クラブ上がる
- プレーオフは引き分けなら年間順位が上のクラブの勝ち
- J1ライセンスがなければ、順位に関係なくJ1には上がれない
- 2012〜2025年のJ2の2位は、38試合換算で平均約73点
2026/27シーズンは、秋春制で初めて昇格と降格が決まるシーズンです。J1への3枠は2027年6月上旬に決まります。順位表を見るときは、勝ち点だけでなく、各クラブのライセンスもあわせて確認しておくと、昇格争いの行方が読みやすくなります。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:Jリーグ公式サイト「J1 大会概要」「J2 大会概要」「J3 大会概要」(2026/27シーズン)、「2026/27シーズン 明治安田Jリーグの開催期間を決定」(2025年10月28日)、「2026特別シーズンにおける特別大会について」(2025年7月29日)、「Jリーグ入会(J3)について」(2025年12月14日)、Jリーグデータサイト(試合結果)、フットボール戦士のJリーグデータベース。
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