松木玖生の評価は本物?「過大評価」の声と強み・適正ポジション・成績

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  • 松木玖生の評価は本物? 「過大評価」「期待外れ」と言われたのはなぜ?
  • 何がすごい? 強みとプレースタイル、適正ポジションはどこ?
  • 海外の反応や、これまでの成績を数字で知りたい

松木玖生の評価は、2026年9月24日のA代表デビュー戦でのゴールをきっかけに、「期待ほど伸びていない」から「実力で代表をつかんだ選手」へと大きく上向いています。高校時代の期待が大きすぎたぶん、プロ入り後の数字には物足りなさもありました。ただ、サウサンプトンで右ウイングに移ってから結果が出始め、監督や英メディアの評価もはっきり変わりました。

この記事では、評価の浮き沈み、強みと弱点、プレースタイルと適正ポジション、海外の反応、成績を、公式データと大手メディアの報道で確かめられたことだけでまとめます。

松木玖生の評価は?A代表デビュー弾で「実力は本物」の声が増えた

JFATV「【ハイライト】日本代表vsウルグアイ代表|2026.9.24」(2026年9月24日公開)。前半11分の松木玖生の先制ゴールが入っています。

いまの松木玖生の評価を決定づけたのは、2026年9月24日のウルグアイ戦です。A代表に初めて招集され、そのまま先発したデビュー戦の前半11分に先制ゴールを決めました。日本は3-1で勝っています。

形は、松木の得意なパターンそのものでした。中村敬斗からの大きな展開を右サイドで受け、ドリブルで中へ切れ込み、ペナルティエリアの右手前から左足でゴール左下に決めています(スポニチ、2026年9月24日)。本人は「あそこはサウサンプトンで凄く練習しているところなので、決めきれて良かったです」と話しました。

森保監督とクラブ監督の評価

招集を発表した9月17日、森保一監督は松木について「前線の全てのポジション、そしてボランチと、攻守にハードワークしながら、局面局面で勝っていく力がある」と話しました。さらに「チームを鼓舞することができる強いメンタリティーがある」とも評価しています(フットボールチャンネル、2026年9月17日)。

所属するサウサンプトンのトンダ・エッカート監督も、地元紙『デイリー・エコー』の取材に「彼なら今年、2桁得点を達成できると確信している」と話しています(サッカーキング、2026年9月20日)。代表の監督とクラブの監督が、そろって高く評価している状態です。

日本での注目度は839人中1位

評価の高まりは、日本での注目度にもはっきり出ています。

フットボール戦士が毎日集計している「サッカー選手 日本での注目度ランキング」のデータです(日本語版Wikipediaの閲覧数)。

フットボール戦士の集計では、松木玖生の日本語版Wikipediaの閲覧数は2026年9月時点で1日あたり約6,146回(直近30日)です。集計している839人の中で1位にあたります。直近7日は1日あたり21,030回で、その前の4週間の約15倍に増えました。閲覧数は注目度の目安です。

これまでで最も見られたのは、ウルグアイ戦があった2026年9月24日で、1日に97,520回でした。2番目は、青森山田高校で全国高校サッカー選手権の決勝を戦った2022年1月10日(85,294回)です。年別で最も多いのも、この選手権優勝とプロ入りが重なった2022年(477,398回)でした。18歳のときに一度大きな注目を集め、約4年8か月後に、その日の記録を上回ったことになります。

「過大評価」「期待外れ」と言われたのはなぜ?伸び悩みの時期を振り返る

評価の浮き沈み(青=上向き、オレンジ=苦しい時期) 2022年1月 高校選手権で優勝し3冠 2022年 FC東京でJ1の31試合2得点 2024年7月 パリ五輪のメンバーから落選 2024-25 トルコで公式戦6得点5アシスト 2025年秋 英国でリーグ戦の出場なし 2026年2月〜 右ウイングで定着、リーグ4得点 2026年9月 A代表デビュー戦でゴール
松木玖生の評価の浮き沈み(Jリーグ公式データ、Transfermarkt、各メディアの報道をもとにフットボール戦士が作図)

「松木玖生は過大評価では?」という声が出た理由は、高校時代の期待の大きさに、プロでの数字がすぐには追いつかなかったことにあります。

青森山田高校では、2022年1月の全国高校サッカー選手権で優勝し、インターハイ、高円宮杯プレミアリーグと合わせて3冠を達成しました。FC東京では18歳で2022年のJ1開幕戦に先発し、1年目から31試合(うち28試合先発)に出ています。2023年11月には、AFC年間最優秀ユース選手賞も受賞しました。

一方で、J1の3シーズンの成績は通算71試合5得点です。守備的な役割も多かったとはいえ、「ゴールに絡む中盤」として期待された選手としては、目立つ数字ではありませんでした。

専門家も指摘していた課題

プロ2年目を前にした2023年2月、スポーツライターの小宮良之氏はSportivaで、松木の「インテンシティは10代では傑出している」と評価しました。そのうえで「意外性の乏しさや連係面が課題だろう」「ボールを持ってタイミングが遅れる傾向もある」と指摘しています。強さは誰もが認める一方、攻撃の工夫には課題がある。これが当時の見方でした。

2024年7月には、主力だったU-23日本代表からパリ五輪のメンバーに選ばれませんでした。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、理由を「移籍の可能性」と説明しています(サッカーキング、2024年7月3日)。大岩剛監督もコンディションが理由ではないと話しており、力が足りずに外れたわけではありません。それでも、大舞台に立てなかったことで「期待外れ」という印象を持った人がいたのもこの時期です。

「通用しない」と言われたサウサンプトン1年目

いちばん苦しかったのは、トルコでの期限付き移籍から戻った2025-26シーズンの前半です。2025年8月の公式戦デビュー戦のあと、英メディア『Football Insider』は「粘り強い選手だが、ピッチ上でスティル監督に強い印象を与えるほどのインパクトは残せなかった」と書きました(東スポWEB、2025年8月13日)。

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その後、2025年9月から12月にかけては、リーグ戦に3か月以上出られない時期が続きました。本人はのちに、当時の監督に「練習で一番いいのになんで使ってもらえないのか」と聞いたと明かしています(サッカーダイジェストWeb、2026年9月23日)。

ただ、ここで評価が止まったわけではありません。2025年12月に正式に就任したエッカート監督は、2026年に入ると松木を中央から右ウイングに移しました。2月24日のQPR戦で2得点を挙げると、そこから先発が増え、シーズンをリーグ戦20試合4得点で終えています。「通用しない」「伸び悩み」は、ポジションが合わなかった時期の評価だったといえそうです。

松木玖生は何がすごい?強みは左足のミドル、守備の強度、メンタル

PIVOT 公式チャンネル「【松木玖生選手に聞く:サウサンプトンで覚醒した理由】武器はミドルシュート…」(2026年2月公開)。本人が自分の武器や、海外でのフィジカルの通用度について語っています。

松木玖生のすごさは、大きく3つにまとめられます。点を取れる左足、ウインガーなのに最終ラインまで戻れる守備の強度、そして監督たちが口をそろえるメンタルの強さです。

1. 左足のミドルと、多彩な得点パターン

いちばんの武器は左足です。エッカート監督は2025年12月、まだ試合に出られていなかった時期にも、松木について「ずば抜けた左足を持っている」と話していました(Qoly、2025年12月14日)。ウルグアイ戦のゴールも、右サイドから中へ切れ込んで左足で打つ、サウサンプトンで練習してきた形です。

左足だけではありません。2026年2月のQPR戦の2得点は、1点目がヘディング、2点目がこぼれ球を左足で押し込んだものでした(GOAL、2026年2月25日)。エッカート監督は「右足でも左足でも決められるし、セットプレーやヘディングでも得点できる」と、得点パターンの多さを評価しています(サッカーキング、2026年9月20日)。

2. ウインガーとしては異例の守備

もう1つの強みは守備です。フットボールチャンネル(2026年9月14日)によると、9月12日のブリストル・シティ戦では、タックル3回、クリア4回、デュエル7勝(両チーム最多)を記録しました。2026-27シーズンの90分あたりのボールリカバリーとクリアはチーム5位、タックルは4位です。現地メディア『Saints Marching』は「ウインガーとしては異例の守備貢献」と評しました。

これは、プロ入り前から本人が言っていた特徴でもあります。FC東京加入時のインタビュー(2021年12月14日)では、自分の長所を「守備のところでも強度を持ったディフェンス」ができ、「”ボックス・トゥ・ボックス”の動きができる」ことだと話していました。

3. 監督が口をそろえるメンタル

森保監督は「チームを鼓舞することができる強いメンタリティー」、エッカート監督は「負けん気が強く、勝負強い選手」と話しています。試合に出られない時期にも、エッカート監督は「毎日の練習場ではとてもプロフェッショナルだ」と評していました(Qoly、2025年12月14日)。

弱点・課題は?

課題として挙げられてきたのは、攻撃での意外性と、中盤の底でのボール扱いです。2023年のSportivaの指摘に加え、2026年8月22日のストーク戦で中盤の底に起用された試合では、ボールを失った回数が13回、デュエルは9回中4回の勝利にとどまりました。地元紙『デイリー・エコー』の記者は、失点につながった場面でのスライディングの空振りを指摘しています(Saints Marching、2026年8月23日)。

プレースタイルと適正ポジションは?ボランチから右ウイングへ

起用されてきたポジション(上が相手ゴール) 右ウイング(いま) トップ下 インサイドハーフ ボランチ 左SB(緊急) いまの主戦場 FC東京などで 緊急の起用
松木玖生が起用されてきたポジション(Wikipedia日本語版、森保監督・エッカート監督のコメント、サッカーダイジェストWebの報道をもとにフットボール戦士が作図)

松木玖生のプレースタイルは、「攻守の両方で走り切る万能型のハードワーカー」です。もともとはボランチやインサイドハーフで、自陣のペナルティエリアから相手のペナルティエリアまでを行き来する「ボックス・トゥ・ボックス」型の選手でした。

2023年には「サイドでは厳しい」と言われていた

興味深いのは、いまの主戦場が、かつて「厳しい」と言われたポジションだという点です。前出の小宮良之氏は2023年2月の記事で「適性ポジションも、現状ではトップ下、サイド、ボランチでは厳しい」と書き、インサイドハーフで得点力を上げることを勧めていました。

その評価を変えたのが、2026年に入ってからのサウサンプトンでの右ウイング起用です。左利きの松木が右サイドに立つと、中へ切れ込んで左足で打てる。ウルグアイ戦のゴールは、まさにこの形でした。森保監督も招集時に「ここのところは右ウィングとして、試合に出ることが多い」と説明しています。

万能さも相変わらずです。2026年4月のFAカップ準決勝では、けが人が出たため左サイドバックで途中出場しました。「できるか?」と聞かれて「できます」と即答したと伝えられています(サッカーダイジェストWeb、2026年4月27日)。

適正ポジションは右サイド、代表では「複数の役割」も武器に

いまの結果を見るかぎり、適正ポジションは「右サイドから中へ入っていく役割」だといえます。一方、中盤の底で起用されたストーク戦では評価が下がっており、守備的なボランチより前のポジションのほうが良さが出ている状態です。

日本代表でどう使うかについては、フットボールチャンネル(2026年9月14日)が、攻撃的なウイングでありながら最終ラインまで戻れる特徴から、右のウイングバックを候補に挙げています。同じ記事は、複数の役割をこなせるハードワーカーとして売り込むことが代表定着のカギになる、とも書いています。

松木玖生の海外の反応は?サウサンプトン監督と英メディアの評価

エッカート監督の言葉はこう変わった 2025年12月(試合に出られない時期) 「辛抱強さを保ち、 取り組み続けなければいけない」 2026年2月(QPR戦で2得点) 「彼の質は抜群だと思う」 2026年9月(代表初招集のころ) 「今年、2桁得点を達成できると 確信している」
エッカート監督の松木玖生についての発言(Qoly、GOAL、サッカーキングの報道をもとにフットボール戦士が作図)

海外での評価の変化がいちばんよく分かるのが、サウサンプトンのエッカート監督の言葉です。試合に出られなかった2025年12月は、力を認めつつも「辛抱強さ」を求めていました。2026年2月のQPR戦のあとは「彼はとても謙虚な人で、特にプレーしないと基準を下げてしまいがちだが、彼はそうしない」と、腐らずに準備を続けた姿勢をたたえています(GOAL、2026年2月25日)。

そして2026年9月には「彼の成長ぶりをこれ以上ないほど誇りに思っている」と話し、2桁得点に太鼓判を押しました(サッカーキング、2026年9月20日)。英国の現地メディア『Saints Marching』も、この発言を「winner(勝者)」という言葉とともに紹介しています。

英メディアの採点・寸評

現地の評価は、いつも手放しというわけではありません。2026年9月1日のバーミンガム戦で途中出場したときは、地元紙『デイリー・エコー』が採点6をつけ、「先発でなかったのは残念だったが、途中からエネルギーをもたらした」と書きました(フットボールチャンネル、2026年9月4日)。一方で、前に触れたストーク戦のように、慣れないポジションでは厳しい寸評も受けています。

トルコのギョズテペ時代にも、2025年2月のトルコ杯で1-0の決勝点を決め、現地メディア『IZGATE』に「この試合唯一のゴールは松木の力強いシュートで生まれた」と評されました。クラブ公式SNSのファン投票でも、この試合の最優秀選手に選ばれています(フットボールチャンネル、2025年2月8日)。海外の反応をまとめると、「強さと献身性は高く評価、得点力は右ウイングで開花中」というところです。

松木玖生の成績一覧 J1通算71試合5得点、英国2部で4得点

サウサンプトン公式チャンネル「MATSUKI MAGIC Southampton 5-0 QPR | Extended Highlights」(2026年2月公開)。松木玖生がリーグ戦初ゴールを含む2得点を挙げた試合です。

松木玖生のリーグ戦の成績をまとめました。J1はJリーグ公式データサイトの数字です。海外はTransfermarktの数字を、Wikipedia日本語版や各メディアの試合記事と照らし合わせて確かめました。

シーズンクラブ(リーグ)出場得点
2022FC東京(J1)312
2023FC東京(J1)221
2024FC東京(J1)182
2024-25ギョズテペ(トルコ1部)282
2025-26サウサンプトン(英国2部)204
2026-27サウサンプトン(英国2部)81
2026日本代表(国際Aマッチ)11

※日本代表の行を除き、リーグ戦だけの数字です。2024年のFC東京は7月の移籍まで。2026-27シーズンは9月19日の試合まで、日本代表は2026年9月30日時点。J1はJリーグ公式データサイト、それ以外はTransfermarkt・Wikipedia日本語版・各メディアの試合記事で確認。

表で見ると、得点が増え始めたのはトルコに渡ってからです。ギョズテペではリーグ戦の2得点に加えてトルコ杯で4得点を挙げ、公式戦で6得点5アシストを記録しました。サウサンプトンでも、2025-26シーズンはリーグ戦4得点のほか、リーグカップとFAカップで1得点ずつを挙げています。

2026-27シーズンは、9月19日までのリーグ戦8試合のうち6試合に先発し、1得点1アシストです。エッカート監督が話す「2桁得点」に届くかどうかが、今シーズンの評価を左右しそうです。

よくある質問

Q1. 松木玖生は過大評価なの?

A. 高校時代の期待に比べ、J1では通算71試合5得点と数字が伸びず、「過大評価」と言われた時期はありました。ただ、2026年にサウサンプトンで右ウイングに移ってから結果が出始め、2026年9月24日のA代表デビュー戦でゴールを決めたことで、評価は大きく上向いています。

Q2. 松木玖生は何がすごい?強みは?

A. 左足のミドルシュートと多彩な得点パターン、ウインガーとしては異例の守備の強度、監督たちが口をそろえるメンタルの強さです。

Q3. 松木玖生の適正ポジションは?

A. 2026年9月時点では、右サイドから中へ切れ込む右ウイングで結果を出しています。もともとはボランチやインサイドハーフの選手で、トップ下や左サイドバックでも起用されたことがあります。

Q4. 松木玖生の海外の反応は?

A. サウサンプトンのエッカート監督は「今年、2桁得点を達成できると確信している」と話しています。英国の地元紙からは、守備での貢献や途中出場でのエネルギーが評価される一方、中盤の底で起用された試合では厳しい寸評も受けています。

Q5. 松木玖生の年俸は?

A. 年俸は公式には発表されていません。報道の推定額や契約の仕組みは、松木玖生の年俸はいくら?報道の推定額と契約の仕組みで詳しくまとめています。

まとめ:松木玖生は右ウイングで評価を取り戻した万能型

  • 評価は2026年9月24日のウルグアイ戦のデビュー弾で大きく上向き、日本での注目度も839人中1位になった
  • 「過大評価」と言われたのは、高校時代の期待に対してJ1通算71試合5得点と数字が伸びなかったから
  • 強みは左足のミドル、多彩な得点パターン、ウインガーとしては異例の守備、メンタルの強さ
  • 適正ポジションは、2023年に「厳しい」と言われたサイド。右ウイングで結果を出している
  • エッカート監督は「2桁得点」を確信。2026-27シーズンは9月19日までリーグ戦1得点1アシスト

松木玖生は、高校時代の大きな期待、プロでの伸び悩み、試合に出られない時期を経て、23歳でA代表の舞台に立ちました。評価が本物だと言い切れるかは、これからの代表戦とサウサンプトンでの得点数にかかっています。10月の試合も含め、数字で評価を固めていけるかに注目です。

※この記事の情報は2026年9月30日時点のものです。成績はJリーグ公式データサイト、Transfermarkt、Wikipedia日本語版で、監督や本人の発言はスポニチ、サッカーキング、フットボールチャンネル、GOAL、Qoly、サッカーダイジェストWeb、Sportivaなどの記事で確認しています。