- 2026年W杯の日本代表で、海外のクラブに所属していた選手は何人?国内組は誰?
- 海外組は昔のW杯から、どれくらい増えてきたの?
- 海外組はどこの国のクラブにいる?ほかの国やアジアと比べて多いの?
2026年W杯の日本代表は、登録メンバー26人のうち23人(88.5%)が海外のクラブに所属する「海外組」でした。初出場の1998年フランス大会は22人全員がJリーグの選手で、海外組は0人です。そこから28年で、Jリーグの選手は3人だけになりました。
フットボール戦士では、1998〜2026年の8大会の登録メンバーの所属クラブを数え、人数の推移や所属クラブの国、ほかの国との比較を図にしました。
2026年W杯の日本代表は26人中23人が海外組(国内組は3人)
2026年W杯(アメリカ・カナダ・メキシコ)の日本代表26人のうち、海外組は23人でした。フィールドプレーヤーに限ると、23人中22人が海外のクラブに所属していました。MFとFWは14人全員が海外組です。
Jリーグのクラブから選ばれたのは、GKの大迫敬介(サンフレッチェ広島)と早川友基(鹿島アントラーズ)、DFの長友佑都(FC東京)の3人だけです。長友佑都は39歳で、5大会連続のW杯メンバー入りでした。GKは3人中2人が国内組で、海外組は鈴木彩艶(パルマ)の1人でした。
メンバーは2026年5月15日に森保一監督が発表しました。発表のときは遠藤航(リヴァプール)が入っていましたが、けがで大会直前の6月に外れ、町野修斗(ボルシアMG)が追加で招集されています。2人とも海外組なので、最初の発表でも最終的な登録でも、海外組は23人で変わりません。
朝日新聞のYouTubeチャンネル「【ノーカット】サッカー日本代表ワールドカップメンバー発表」(2026年5月15日公開)。森保一監督が26人を読み上げた会見です。
W杯のメンバーの人数や登録のルールは、次の記事で解説しています。
海外組の推移:1998年0人→2014年に半分を超え→2026年23人
日本代表の海外組は、1998年の0人から2026年の23人まで増えました。ただ、まっすぐ増えたわけではありません。2002年は4人、2006年は6人と増えたあと、2010年はまた4人に減っています。
1998年はメンバー22人全員がJリーグのクラブの選手でした。中田英寿(当時ベルマーレ平塚)がイタリアのペルージャへ移ったのは、大会が終わったあとの1998年夏です。2002年の4人は、川口能活(ポーツマス)、稲本潤一(アーセナル)、中田英寿(パルマ)、小野伸二(フェイエノールト)でした。
2006年に海外組だった中村俊輔と稲本潤一は、2010年の登録時にはJリーグのクラブに戻っていました。2010年の海外組は、松井大輔(グルノーブル)、長谷部誠(ヴォルフスブルク)、本田圭佑(CSKAモスクワ)、森本貴幸(カターニア)の4人です。
大きく増えたのは2014年です。2010年はJリーグのクラブにいた長友佑都、内田篤人、川島永嗣、岡崎慎司が海外のクラブに移っていて、海外組は12人と初めて半分を超えました。その後も2018年に15人、2022年に19人、2026年に23人と増え続けています。
| 大会 | 海外組 | 割合 | 平均年齢 | 一番多い国 |
|---|---|---|---|---|
| 1998年 | 0/22人 | 0.0% | 25.9歳 | - |
| 2002年 | 4/23人 | 17.4% | 25.8歳 | イングランド2人 |
| 2006年 | 6/23人 | 26.1% | 27.8歳 | 6か国に1人ずつ |
| 2010年 | 4/23人 | 17.4% | 28.2歳 | 4か国に1人ずつ |
| 2014年 | 12/23人 | 52.2% | 27.3歳 | ドイツ7人 |
| 2018年 | 15/23人 | 65.2% | 28.6歳 | ドイツ7人 |
| 2022年 | 19/26人 | 73.1% | 28.2歳 | ドイツ8人 |
| 2026年 | 23/26人 | 88.5% | 27.5歳 | ドイツ7人 |
※平均年齢は各大会の開幕日の時点。登録人数は2018年まで23人(1998年は22人)、2022年から26人です。
登録メンバーの平均年齢は25.8〜28.6歳の間で、海外組が増えても大きくは変わっていません。2026年の27.5歳は、W杯に出た全48チームの平均(27.9歳)とほぼ同じです。
海外組はどこの国のクラブ?2026年はドイツ7人・オランダ5人
2026年の海外組23人を所属クラブの国で分けると、ドイツが7人で最も多く、オランダが5人、ベルギーが3人と続きます。イングランド・スペイン・イタリア・フランス・ドイツの5か国のクラブにいたのは13人でした(2部のクラブも含みます)。
前回2022年と比べると、オランダが0人から5人に増えました。アヤックスの板倉滉と冨安健洋、フェイエノールトの渡辺剛と上田綺世、NECの小川航基です。反対にスペインは2人から1人(久保建英)になりました。
大会をまたいで見ると、日本代表の海外組の所属先はドイツが圧倒的です。2014年から4大会続けてドイツが最多(7人・7人・8人・7人)で、2002年から2026年までの延べ83人のうち31人がドイツのクラブでした。2番目はイングランドの延べ11人、3番目はフランスの延べ9人です。
なお、この数字はW杯に登録した時点の所属です。大会後の2026年夏には、冨安健洋がクリスタル・パレス、鈴木彩艶がアストン・ヴィラ、前田大然がイプスウィッチへ移るなど、所属が変わった選手もいます。2026年10月時点の日本代表経験者の所属は、次の記事で数えています。
W杯出場国全体の72.3%と比べると?日本の88.5%は48チーム中19番目
2026年W杯に出た48チームの登録選手1,248人のうち、海外組は902人(72.3%)でした。日本の88.5%は、この平均を16ポイントほど上回ります。
W杯全体の海外組の割合も、1998年の43.7%から上がってきました。日本は長く全体より低く、2014年は52.2%(全体64.8%)、2018年は65.2%(全体71.3%)です。日本が全体を初めて上回ったのは2022年で、73.1%(全体66.1%)でした。
ただし、2026年の48チームの中で見ると、日本は海外組の割合が高いほうから19番目でした。日本と同じ88.5%のチームが、日本を含めて6つあります(アルジェリア、オーストリア、スウェーデン、パラグアイ、ベルギー、日本)。26人全員が海外組だったのは、ウルグアイ、セネガル、コートジボワールなど6チームです。
反対に、自国に強いリーグがある国は海外組が少なくなります。2026年はイングランドが26人中5人(19.2%)、ドイツが7人(26.9%)、スペインが9人(34.6%)でした。海外組の割合は、その国のリーグの強さや選手の売り先にも左右されるので、割合が高いほど代表が強いとは言えません。
アジアでは一番多い:W杯のアジア勢とアジアカップの海外組
2026年W杯に出たアジアの9チームでは、日本の88.5%が一番高い割合でした。2番目はオーストラリアの80.8%(21人)、3番目は韓国の73.1%(19人)です。サウジアラビアとカタールは26人中1人だけで、ほぼ全員が自国リーグの選手でした。
アジアカップの日本代表でも、海外組は同じように増えています。1996年大会までは0人で、2000年大会は1人、2011年大会は9人、2019年大会は13人でした。カタールで開かれた2023年大会(2024年1〜2月)では、26人中21人(80.8%)が海外組です。
W杯の前後の大会を並べると、2011年アジアカップ9人→2014年W杯12人、2019年アジアカップ13人→2022年W杯19人と、ほぼ同じ流れで増えてきました。2023年大会のアジアカップ全体の海外組は24チームで30.8%なので、アジアの中では日本の多さが目立ちます。2023年大会で日本より割合が高かったのは、オーストラリア(84.6%)だけでした。
次のアジアカップは、2027年1月にサウジアラビアで開かれます。
データについて:「海外組」の数え方と出どころ
この記事の「海外組」は、W杯の登録メンバー表に書かれた所属クラブの国が日本以外の選手です。所属は大会に登録した時点のもので、期限付き移籍の選手は登録表のとおり(貸し出し先のクラブ)で数えています。2部以下のクラブも含め、リーグの格は区別していません。
登録メンバーと所属クラブは、英語版Wikipediaの各大会の登録メンバー表(1998〜2026年・CC BY-SA)から取りました。大会や試合の記録は、2022年大会までをまとめたFjelstul World Cup Database(CC BY-SA 4.0)を使っています。2026年の日本代表26人の所属は、JFAの発表(2026年5月15日と6月の変更)とも1人ずつ照らし合わせました。
W杯全体の数字は、全出場チームの登録選手を同じ方法で数えたものです。Wikipediaの集計表では2026年の海外組は913人で、この記事の902人と11人違います。差はイングランドとアメリカの人数に集まっていて、ほかの国のリーグに入っているクラブ(ウェールズやカナダのクラブなど)の扱いの違いとみられます。日本の23人は変わりません。
各大会の登録メンバーや監督・カードの数字は、データページで見られます。
よくある質問
A. 登録メンバー26人のうち23人(88.5%)です。国内組はGKの大迫敬介(広島)・早川友基(鹿島)とDFの長友佑都(FC東京)の3人でした。
A. 2002年の日韓大会です。川口能活、稲本潤一、中田英寿、小野伸二の4人でした。1998年大会は22人全員がJリーグの選手です。
A. 2026年W杯ではドイツの7人です。ドイツは2014年から4大会続けて最多で、2002〜2026年の延べ83人のうち31人がドイツのクラブでした。
A. W杯出場国全体の72.3%(2026年)より高く、48チーム中19番目です。アジアから出た9チームの中では一番高い割合でした。
まとめ:W杯の日本代表の海外組は28年で0人→23人
- 2026年W杯の日本代表は26人中23人(88.5%)が海外組。国内組は3人だけ
- 1998年は0人、2002年4人、2010年4人と少なく、2014年に12人と初めて半分を超えた
- 2026年の所属国はドイツ7人、オランダ5人、ベルギー3人。ドイツは2014年から4大会続けて最多
- W杯出場国全体の72.3%より高いが、48チーム中では19番目。アジアの9チームでは1位
- アジアカップでも2023年大会で26人中21人と、W杯と同じように増えている
日本代表の海外組は2022年に初めてW杯全体の割合を上回り、2026年にはJリーグのクラブから選ばれたのがGK2人と長友佑都の3人だけになりました。
※この記事の情報は2026年10月11日時点のものです。登録メンバーと所属クラブは英語版Wikipediaの各大会の登録メンバー表とJFAの発表をもとに、フットボール戦士が集計しました(データは2026年10月5日更新分)。所属は各大会の登録時点のものです。
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