Jリーグの累積警告は何枚で出場停止?【2026/27】ルヴァン杯・天皇杯も解説

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こんな疑問を持つ方へ
  • J1・J2・J3は警告何枚で出場停止?2回目からは重くなる?
  • ルヴァンカップや天皇杯は何枚?リーグ戦とは別に数えるの?
  • 移籍したときや、シーズンをまたぐときはどうなる?

J1・J2・J3のリーグ戦では、警告(イエローカード)が4回たまると、次の1試合が出場停止になります。2回目、3回目の累積でも停止は1試合です。ルヴァンカップと天皇杯は、警告2回で1試合の出場停止です。この記事では、Jリーグ規律委員会の「2026/27シーズンの出場停止処分に関する取扱いについての細則」(2026年7月31日施行)と、天皇杯の開催規程をもとに、数え方の細かい決まりまで整理します。

J1・J2・J3は警告4回で1試合停止。何回目でも1試合

J1・J2・J3リーグ戦の数え方 1回2回3回4回 次の1試合が出場停止 (その大会の直近の1試合) 停止のあとは、また0回から数える 5回6回7回8回 2回目の停止も1試合 (通算8回目の警告) 何回目の累積でも、出場停止は1試合
J1・J2・J3の累積警告の数え方(Jリーグ規律委員会「2026/27シーズンの出場停止処分に関する取扱いについての細則」3章と事例1・2をもとにフットボール戦士が作図)

細則は、出場停止になる警告の回数を「その大会で1チームが戦う最大の試合数」で決めています。20試合以上の大会は4回、10〜19試合は3回、9試合以下は2回です。2026/27のJ1・J2・J3はどれも20クラブのホーム&アウェイ総当たりで、1チーム38試合なので4回になります。

4回目の警告を受けると、同じ大会の直近の1試合に出られません。停止は、ほかの大会には当てはめません。たとえばJ1で4回目の警告を受けた直後の試合がルヴァンカップなら、その試合には出場できます。

「2回目以降の累積は2試合停止」という説明を見かけることがありますが、2026/27の細則にそうした定めはありません。細則の事例でも、2回目の累積停止は1試合です。停止の数が原則2倍になるのは、同じ大会で同じ種類の違反で退場を繰り返したときです(決定的な得点の機会を反則で止めた退場は除く)。

ルヴァンカップと天皇杯は警告2回で出場停止

J1・J2・J3 4回で1試合停止 ルヴァン杯1stラウンド 2回で1試合停止プライムラウンドには持ち越さない ルヴァン杯プライムラウンド 2回で1試合停止準々決勝のあと、1回だけなら消える 天皇杯(JFA) 2回で1試合停止準々決勝のあと、1回だけなら消える 昇格プレーオフ入れ替え戦 累積の停止はなし最大2試合しかないため
大会別・出場停止になる警告の回数(Jリーグ規律委員会の2026/27細則、JFA「天皇杯 開催規程」第18条をもとにフットボール戦士が作図)

ルヴァンカップは、1チームの試合数が9試合以下なので、警告2回で1試合の出場停止です。2026/27の大会は、J1〜J3の58クラブによる1試合制の勝ち抜き「1stラウンド」と、勝ち上がった6クラブにACLに出る上位2クラブを加えた「プライムラウンド」でできています。

細則は、この2つを別の大会として扱います。1stラウンドで警告1回を受けても、プライムラウンドには持ち越しません。プライムラウンドでは、準々決勝の第2戦を終えて警告が1回なら消えます。2回なら準決勝の第1戦が停止です。準決勝の2試合で1回ずつ受けると、決勝に出られません。

天皇杯はJFAの大会で、懲罰はJFAの規律委員会が決めます。開催規程の第18条では、警告2回で次の1試合が出場停止です。準々決勝を終えて1回なら消え、2回なら準決勝が停止です。累積の警告と、累積による停止は、大会が終わると効力を失います。2026年の第106回大会は、2026年8月19日から2027年1月1日の決勝までです。

J1昇格プレーオフ、J2昇格プレーオフ、J3・JFL入れ替え戦は、1チームの試合が最大2試合です。このため、累積警告による出場停止は起きないと細則に書かれています。

1試合で2枚・警告のあとの退場・PK戦の警告の数え方

1試合で警告2回 退場になり、次の1試合が停止 2回とも累積には数えない 警告のあと退場 退場による出場停止を受ける 前の警告1回は累積に数える PK戦での警告 PK戦 試合中の警告と合わせても退場なし 累積には1回として数える 4回目の警告と退場が同じ試合なら 累積の1試合+退場の分。退場の分を先に消化
ケース別の警告の数え方(Jリーグ規律委員会の2026/27細則3章(2)(3)(5)、JFA「サッカー競技規則2026/27」第10条・第12条をもとにフットボール戦士が作図)

同じ試合で2回目の警告を受けると、競技規則第12条により退場です。細則では、この2回の警告は累積に数えず、退場による出場停止だけになります。一方、警告を受けたあとに一発退場になった場合は、その警告1回を累積に数えます。どちらの退場でも、次の1試合は自動で出場停止となり、何試合にするかは規律委員会が決めます。

PK戦には、試合中の注意や警告は持ち越されません(競技規則第10条)。このため、試合中に警告を受けた選手がPK戦でもう一度警告されても、退場にはなりません。ただし細則では、PK戦で示された警告も大会の累積に含めます。ルヴァンカップで警告1回を持つ選手なら、PK戦の警告で2回に届くことがあります。

4回目の警告と退場が同じ試合で重なると、累積の1試合と退場の分が両方科されます。消化は退場の分が先です。退場そのものの仕組みは、別の記事で詳しく解説しています。

移籍やシーズンをまたぐときの扱い(百年構想リーグからの持ち越しも)

シーズン中に移籍したら 同じリーグへ 累積も退場の停止も引き継ぐ 別のリーグへ 累積と累積の停止は引き継がない退場の停止と履歴は引き継ぐ 元のリーグへ 前のチームでの累積がまた当てはまる シーズンが終わったら 残り1試合 翌シーズンに持ち越さない 残り2試合以上 翌シーズンのリーグ戦・リーグカップ戦へ
移籍とシーズン終了時の出場停止の扱い(Jリーグ規律委員会の2026/27細則5章・7章をもとにフットボール戦士が作図)

シーズン中に同じリーグのクラブへ移籍すると、警告の累積も、出場停止も、退場の履歴もそのまま移籍先で当てはまります。J1からJ2のように別のリーグへ移ると、累積と累積による停止は当てはめません。ただし退場による停止と退場の履歴は、別のリーグでも引き継ぎます。その後に元のリーグの別のクラブへ戻ると、前のクラブでの累積がまた当てはまります。

シーズンが終わった時点で出場停止が1試合だけ残っていたら、翌シーズンには持ち越しません。2試合以上残っていたら、全部を翌シーズンのリーグ戦とリーグカップ戦に持ち越します。細則には、J2の最終節で4回目の警告を受けても、その停止はほかの大会に当てはめないという例も載っています。

2026年2月〜6月の特別大会「百年構想リーグ」と2026/27の関係は、次のとおりです。2026/27の細則が対象にする大会は、J1〜J3、ルヴァンカップなど2026/27の11大会だけです。百年構想リーグの警告を2026/27の累積に数えるという定めはありません。一方、退場による停止は、百年構想リーグの試合実施要項(第44条)も2026/27のリーグ戦の実施要項(第42条)も、2試合以上残れば次のシーズンに持ち越し、1試合なら失効すると定めています。

2025シーズンから百年構想リーグへの持ち越しでは、実際の例があります。2025年12月14日のJ3・JFL入れ替え戦で退場し、2試合の出場停止を受けた柳町魁耀選手は、沼津から山形へ移籍しました。Jリーグは2026年2月5日、柳町選手が百年構想リーグの最初の2試合(2月7日・15日)に出場停止になると発表しています。退場による停止が、シーズンもリーグもまたいで消化された形です。

監督・コーチも同じ扱い。出場停止中にできないこと

できること できないこと スタンドで観戦する チームのバスで会場入り 試合後に更衣室で合流 表彰式などに参加する ベンチやピッチ周辺に入る 試合前・試合中の更衣室 到着・出発時の取材対応 監督・コーチの停止も、選手と同じ扱い
出場停止中の選手・チームスタッフの扱い(Jリーグ規律委員会の2026/27細則11章・12章をもとにフットボール戦士が作図)

競技規則では、監督などのチーム役員にもイエローカードとレッドカードが示されます。細則は、チームスタッフの累積警告、退場、退場によるベンチ入り停止を、選手と同じように扱うと定めています。ほかの大会への影響、繰り返したときの重さ、移籍、翌シーズンへの持ち越しも同じです。

試合中に退場したスタッフは、ベンチやテクニカルエリアを含むフィールドの周辺にいられません。前半に退場した場合は、ハーフタイムに更衣室にも入れません。試合後の記者会見にも出られない決まりです。

出場停止中の選手も、スタンドで試合を見ることはできます。ただし、試合前と試合中は更衣室に入れず、合流できるのは試合終了の笛のあとです。なお、2試合以上の出場停止には、1試合あたりJ1で10万円、J2・J3で5万円の罰金が併せて科されることがあります。

データで見る:2026/27開幕からの出場停止31件、累積は2件

退場などによる停止 警告の累積 J1J2J3ルヴァン 15871 2
2026/27シーズンの出場停止の件数(2026年8月10日〜9月21日のJリーグ「出場停止選手のお知らせ」9回分をフットボール戦士が集計。同じ処分の重複と、他大会の処分の影響による2件は除く)

フットボール戦士が、2026/27の開幕後にJリーグが出した「出場停止選手のお知らせ」9回分(8月10日〜9月21日)を集計しました。新しく出た出場停止は31件で、このうち警告の累積によるものはJ1の2件だけでした。残りの29件は、退場などによる停止です。

累積の停止が初めて出たのは9月14日の発表で、千葉のエリソン選手と岡山の宮本英治選手が、J1第8節(9月19日)で出場停止になりました。4回たまるまでには時間がかかるため、シーズンの序盤は退場による停止が中心になります。J2とJ3では、9月21日の発表までに累積による停止は出ていません。

ルヴァンカップの1件は、同じ大会の次の試合(1stラウンド2回戦・9月29日)で消化する形で発表されています。退場による停止を同じ大会の直近の試合で消化するという細則どおりの扱いです。

この投稿をInstagramで見る

上は、Jリーグ公式のInstagramが2026年9月28日に、ルヴァンカップ1stラウンド2回戦(9月29日)の対戦カードを伝えた投稿です。

読者の関心も数字で見てみます。フットボール戦士の記事がGoogleの検索結果に表示された回数(2026年9月時点の過去16か月)は、この記事が1,997回、W杯の累積警告の記事が7,672回でした。検索語では「jリーグ 累積警告 何枚」が70回表示されています。

よくある質問

Q1. 2回目の累積による出場停止は2試合になりますか?

A. なりません。2026/27の細則では、J1〜J3は何回目でも警告4回で1試合の停止です。2倍になるのは、同じ大会で同じ種類の違反で退場を繰り返した場合です。

Q2. J1で警告3回の選手は、ルヴァンカップでも3回と数えますか?

A. 数えません。警告は大会ごとに数え、累積による停止もほかの大会には当てはめません。ルヴァンカップは1stラウンドとプライムラウンドも別に数えます。

Q3. ルヴァンカップで退場した選手の停止は、リーグ戦にも影響しますか?

A. まずは同じ大会の直近の試合で消化します。チームが敗退するなどして消化しきれなかった分は、直近の同じレベルの大会(J1〜J3のリーグ戦など)で消化します。

Q4. W杯の累積警告はJリーグとどう違いますか?

A. 2026年W杯の大会規定では、別々の2試合で警告を受けると次の1試合が停止です。1回だけの警告は、グループステージの後と準々決勝の後に消えます。

Q5. 出場停止中の選手はベンチに入れますか?

A. 入れません。スタンドで観戦することはできますが、ベンチを含むフィールドの周辺には立ち入れません。監督・コーチも同じです。

まとめ:Jリーグの累積警告はリーグ戦4回・カップ戦2回

  • J1・J2・J3は警告4回で、同じ大会の次の1試合が出場停止。何回目でも1試合
  • ルヴァンカップと天皇杯は2回で停止。準々決勝のあと1回だけなら消える
  • 1試合2枚の退場は累積に数えず、警告のあとの一発退場なら1回を数える
  • PK戦の警告は退場にはならないが、累積には数える
  • 別のリーグへの移籍で累積は消え、退場による停止はシーズンもまたいで残る

累積警告は、大会ごとに数えることと、何回目でも1試合であることの2点を押さえれば、ほとんどの場面で迷いません。あと1枚で停止という選手がいる試合では、監督の起用やプレーの慎重さにも注目すると、観戦がより面白くなります。

※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:Jリーグ規律委員会「2026/27シーズンの出場停止処分に関する取扱いについての細則」(2026年7月31日施行)、Jリーグ「2026/27明治安田J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項」「2026/27Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ試合実施要項」「明治安田Jリーグ百年構想リーグ試合実施要項」、JFA「天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会 開催規程」、JFA「サッカー競技規則2026/27」(第10条・第12条)、FIFA「Regulations for the FIFA World Cup 26」(第10条)、Jリーグ「出場停止選手のお知らせ」(2026年2月5日、8月10日〜9月21日)、ゲキサカ(2025年12月19日)、Google Search Console。